登録日：2020/09/19 Sat 00:42:21
更新日：2024/05/23 Thu 10:23:18NEW!
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奴隷 エルフ 商人 聖人 優しい世界 ギャグ漫画 漫画 人は見かけによらない 奴隷エルフ 奴隷エルフと商人 がい子くじん がい子倶楽部
「奴隷エルフと商人」とは、がい子くじん氏制作の4コマギャグ漫画である。
◎概要
見るからに胡散臭い商人の日常を描いた4コマ漫画で、pixiv等にアップロードされたWeb版、それらをまとめた同人誌および電子書籍版、さらに加筆されたKADOKAWA出版の単行本が存在する。
◎ストーリー
ある日、ある場所で、ある商人がエルフの奴隷を手に入れた。
「グフフ、森を焼かれ奴隷となったエルフをワシのものにできたわい」
「くっ…卑怯者め…！」
悔しさに打ち震えるエルフだったが、想像していた展開とは違い…
「ではこの中からタイプの男を選べぇ〜」
「意外と屈強な男のほうが良かったか〜？」
「お前には衣食住を保証し子供を生んで国家に貢献してもらうぞグフフフ」
妙に優しくしてくる商人の目的とは一体…？
◎キャラクター
- 商人
- 「グフフフ…」
見るからに胡散臭い商人。頭にターバン、腹にサラシ、ノースリーブのベストという出で立ちでおっさん顔。一人称は「ワシ」。
「グフフフ」「グッフッフ」といったこれまた胡散臭い笑い方に加え、言葉遣いもいちいち胡散臭い。
「美男美女の国を作る」という珍妙遠大な野望を持ち、その実現のために奴隷を集めている。
料理が得意。
#openclose(show=ワシがお前を孕ませるだと～？){
「ワシ、女だから無理に決まってるだろ〜」
実は女性で、本名はマリア。
酒などを売る商売の傍らで奴隷の身柄を引き受けては結婚相手を世話したり花嫁修業をさせたりし、自立させるために元奴隷達が行う事業への投資も手掛ける。*1
同時に孤児院兼保育園も運営し数多くの子供の面倒も見ており、人間も獣人もエルフも悪魔も分け隔てなく親切に接するため関わった人物ほとんどから感謝されている非の打ち所のない聖人。ちなみに勇者が聖剣（邪悪な物のみを斬れる剣）で斬りつけた際には剣が（曰く自らの意思で）折れ、ロックの命令でもう一度斬りつけたら剣が砂と化した。
経歴には謎が多く、魔法のアイテムや薬、使い込まれた上等な剣など色々なものを持っている。
また、目標としている「”美男美女の国”の建国」には本気で取り組んでおりその定義は「わし好みの者だけが住む国」なのだが、その「わし好みの者」の定義が「争わず、助け合い、外面に囚われない心を持つ者」であるため実際のところ外見にはあまりこだわっていない。
引き取った孤児が育ち、子供を生むなどしても姿が一切変わらず衰えを見せる様子すらないため、読者からしばしば「本物の神なのでは」などと訝しがられている。
一度若返った姿を見せた事があるが本当に美人だった。骨格から変わってるレベルで
- イーチェ
- 「いっそ殺せ……！」
「子供だけは勘弁してくれ！」
金髪のエルフ。故郷の森を焼かれて家族とはぐれ、奴隷として売られていた.
ボロ布一枚を身に着けて鎖に繋がれ、果ては"牧場"に送られて…
弓は得意だが裁縫は苦手。
#openclose(show=何が目的なの～⁉){
「え？このよかにせの中から？」
「ウッス！」
実はエルフの族長の娘。
当初は商人のことを敵視していたが、フタッタとの見合いや花嫁修業を経て認識を改めている。
上述の通り不器用だったが商人の花嫁修業によって克服、妹に料理を教えるほどになっており、最終的にフタッタと結婚し家族とも再会を果たす。
後述の牧場主の下で働いていたが、出産を機に退職した模様。
- フタッタ
- 「はじめまして フタッタと申します」
イーチェが商人のもとで最初に出会った男。
商人の手で洗脳育てられたらしく、商人を親のように慕っている。
家事全般が得意。
#openclose(show=趣味は家事と料理です){
「捨て子の私を拾い育ててくれたマリア様こそ自分の親です」
マリアが保護した孤児で、マリア曰く「目が見えないせいで捨てられた」とのこと。幼少期は女子と見紛う長髪だった。
保護された当初は失明し失語症も患っていたが、マリアや医者の尽力によりいずれも完治した。
これらのことから深く感謝しており、マリアを「理想の女性」と公言して憚らない。
普段は孤児院で教師をしており、マリアの仲介でイーチェと見合いをして交際を始め、後に結婚し二児を授かる。
- ミャウ
- 「くっ……下衆め……！」
褐色肌のエルフでイーチェの妹。
姉と同じく家族とはぐれ放浪していたが、商人が奴隷を買い漁っているという噂を聞きつけ姉を探しに来た。
姉が商人のもとに居ると知ってからは救出するために活動し始める。
悪魔召喚を行うなど魔法の心得もある模様。
#openclose(show=寿命でも魂でも……覚悟は出来ている！){
「ソイイーチェ姉さんはドゲンシタ！」
「オヤットサア定食サービス大盛りお待ちぃ！」
色々やった結果マリアの人間性に感服し、姉とともに街で暮らし始めた。
後に料理の才能に目覚め、街で評判の食堂を切り盛りしている。母似。
- 悪魔
- 「我を呼び出したのはおまえか……」
ミャウがイーチェを救出させるために召喚した悪魔。すごく強そう。
#openclose(show=ではその対価として……){
「両乳を2回ずつ揉ませてもらおう」
「悪魔は揉むのが好き…悪魔ってみんなそう…」
実は現役の魔王。かつて勇者との決戦に敗れ、邪心を切り取られて以降おっぱい星人になった。
一応魔王は選挙で選ばれるらしいが、勇者に敗北して以降も魔王を続けられている模様。
現在、契約の報酬はおっぱいを揉ませることだが、簡単なお願いなら一食おごるだけでOK。
ちなみに子持ち。
- フォーク
- ラック
- 商人のもとで暮らす獣人の姉弟。
狐耳の女の子がフォーク、狸耳の男の子がラック。
いつも二人一緒にいる。
- 医師
- 「へへへ…優しくするからねぇ〜」
主に商人が抱える子供たちの診察をしている医者。
なぜか診察中は息を荒げているほか、発言がいちいちイヤラシイ。
#openclose(show=かわいそうにね～…ふんふん…){
「うん、これなら治療次第で見えるようになるよ」
「治療します！！」
傍目には怪しいが、子供たちにも気さくに接する善良な医者。名前はモグラ。
それほど老けて見えないものの、フタッタの目を治療したほかアイガが幼い頃に患った魔力酔いなども診ていることから登場人物の中でもかなり年上の部類。
こう見えてかつて勇者パーティに治療者として加わっており、魔王を討伐した”4人の英雄”の一人。
魔王討伐の褒美には「学校を増やしてほしい」と願ったらしい、欲のない男でもある。
- 牧場主
- 「ガキはミルクでも飲んでな！」
商人の街の近くで”牧場”を営む男。商人と取引をしている。
スキンヘッドに傷跡のあるコワモテと人相も悪いが口も悪い。
#openclose(show=俺は体の動かし方を教えるぜククク){
「どうだうちの牧場で取れたミルクうめ〜だろ〜」
「……あー気にすんな かすり傷よ」
悪そうなのは見た目だけで、子供たちに自家製のミルクやヨーグルトを気前よく振る舞う善人。名前はヘッド。
牧場も真っ当な牧場であり、給料は多くないながらドがつくほどのホワイト経営で従業員想い。
かつて魔王に挑んだ”4人の英雄”の一人であり「剣聖」と呼ばれていた。頭の傷跡も魔王との戦いで負ったもの。
牧場経営はその頃からの夢だったらしく、魔王討伐の褒美で念願を叶えた模様。「剣を鋤に、槍を鎌に」とはこのことか。
また、彼は二代目の剣聖であり初代剣聖は彼の師匠にして勇者の母でもある。
- モヒカン
- 「それともドロドロのミルクがいいか？ケヒャヒャヒャ！」
真っ赤なモヒカン頭とフェイスペイントが特徴の男。
上記の牧場主の牧場で働いており、見た目に違わず言い回しが悪役じみている。
ちなみに「モヒカン」は通称ではなく本名。
だったら俺のウィンナーを食ってくれよ一緒に楽しもうや…（ハート）
「自家製ヨーグルトも絶品なんだぜ」
「ほら、顔を合わせて同じ飯食ったらそりゃもう知り合いだろ」
こう見えて妻子持ち。子供をフタッタに預けたことがきっかけでラックとフォークの二人に出会い、やがて養子として引き取ることに。ただの涙もろい子供好きの善人である。
どんな相手にも親切に接し、自身も裕福ではないにもかかわらず他者に惜しみなく施しを与える器の大きさも持ち合わせ、それもあってか最終的に身の回りの人物が剣聖（上司）・勇者（義妹）・国王（友人）とかなり豪勢な顔ぶれになっていった。
- ギーシャ
- 「私が言うこと全てに従ってもらうよ！」
モヒカンの妻。美人で気が強く、モヒカンですら尻に敷いている。
口元のホクロがセクシー。
#openclose(show=なんだいはっきりしないね){
「私は欲張りだから」
彼女もマリアやモヒカンと同じくどんな相手にも分け隔てなく接し、養子として引き取ったラックとフォークの二人ともすぐに仲良くなっており「結婚して良かった」とモヒカンが号泣した。
魔王を倒した勇者の姉でもある。
- スミテ
- 「あなたの悪行、見抜いたわよ！」
商人が奴隷をこき使っていると聞いて討伐しにやってきた魔女。
正義感が強く、持ち前の魔法知識で商人の手の内を暴こうとする。
#openclose(show=しまった私にも魔法を⁉){
（どちゃくそ美味い…）
「おばあちゃんなの！？」
血の繋がりはないが、母親アイガがマリアの元で育っているためマリアから見れば孫のような存在。
スミテという名前もマリアがつけた名前であるが、スミテ自身はマリアのことを詳しくは知らなかったらしい。
魔力は強いもののまだ未熟で制御できておらず、魔封じの護符でリミッターをかけている。この護符もマリアがアイガに与えたもののおさがりだったりする。
なんだかんだで商人の街で住み始め、すっかりマリアに胃袋を掴まれてしまった。
後に魔法で人探しをしたり、花火を打ち上げたりと平和的な方法で魔法を役立てている。
- アイガ
- 「お願いします、娘にあの話だけは…」
スミテの母。伏せておきたい過去を商人に知られており、それが原因で苦しむことに…
#openclose(show=うん…それがね…){
「ママ世界最強だったの…」
「あ！魔王滅却するなら全力で魔法撃つけどどうする！？」
幼い頃にマリアに保護され育てられた魔女。彼女の母親は魔女狩りに遭ったらしく、保護された当初はあまりのショックに生気を失っていた。マリアとは完全に親子の関係となっており、フタッタの初恋の相手でもある*2。
医師や牧場主と同じく魔王に挑んだ”4人の英雄”の一人。全盛期は魔王すら圧倒する世界最強の魔力を持ち、その力でうっかり世界に恐慌を起こしかけたほどだった。魔王討伐の褒美で許してもらったらしいが。
- ハーチェ
- 「貴様ら何をしに来た！」
イーチェとミャウの父でエルフの族長。森を焼かれた後、エルフの隠れ里に逃げ延びていた。
相手の考えを見透かす特殊な眼を持っており、普段は眼を閉じている。
商人に対してもこの眼を使用し本性を見極めようとするが…
長身で巨乳の妻を持つ。
#openclose(show=人の娘を何だと…){
「いやほんとフタッタ君いい子で安心した〜」
マリアに邪念が一切無いことを確認するとすぐに打ち解けた。
後にイーチェと交際しているフタッタの姿を見るために変装したり、その途中でモヒカンと子を持つ親同士語り合ったりしている。
- ユーシャ
- 「この檻は……！？」
「勇者の名において見過ごすことはできない！」
かつて聖剣に選ばれ、3人の仲間と共に魔王を討伐した勇者で「ユーシャ」が本名。現在は気ままに旅を続けている。
商人のいる街に立ち寄った際、商人が子供を檻に入れて運んでいるところへ出くわしてしまい…
#openclose(show=これを使うしか無いようだな){
「いや、それも私の早とちりだったから……」
「なに人の乳揉んでんだてめーーーーー！！」
ボーイッシュな見た目だが女性。手にしている聖剣は斬った相手を殺さず邪悪な部分だけを滅し改心させる「破邪の剣」であるとのこと。
ただ、魔王討伐の際には「魔王を倒した名誉があればそれで」「夢なんて魔王討伐以外思いつかない」等、いまいち深い考えはなかったらしく、その後の旅も割とふわっとした理由からだった。
旅の過程では主に人助けや悪人退治をしていたようで、「エルフの森を焼いた輩を退治した」と話していることからイーチェ一家の故郷を焼いた連中は討伐された模様。*3
商人の街へは「そろそろ結婚したい」という理由で姉夫婦に相談しにやって来たのだが、そんな人間をマリアが放っておくわけもなく…
- ロック
- 「カッカッカッカ！」
商人の街に隣接する「ショチュ国」の国王でエルフ。
国宝の聖剣を壊した商人を投獄し、公開裁判を行う。
笑い方が特徴的。
#openclose(show=まことに～⁉){
「予想より早かったのう」
「え〜？モヒカン殿の知り合い？」
奴隷の身分から王座にまで上り詰めた立志伝中の人物で、片耳にある傷跡は奴隷であった証とのこと。
マリアとその周囲の者たちの人間性を探るために単身お忍びで視察を行うなど、その言動も型破りである。
他の国が拒み続けていた「美男美女の国」の国家としての承認を行い、マリアの悲願を叶えた。
- 傷ついた魔女
- 単行本書下ろしで登場。
ボロボロで倒れていたところを商人に見つかり家に連れてこられた魔女
#openclose(show=ここは？){
魔女狩りで大ケガを負っていたが商人に手厚い看護を受ける。
商人の国家建設の夢を聞いた魔女は一人の赤ん坊とイシを残して姿を消してしまう。
追記修正は、美男美女の国の国民にお願いします。
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▷ コメント欄
- 優しい世界大好きだけどところどころの表現古くない？ -- 名無しさん (2020-09-19 08:28:13)
- はじめてですよ...これほど嬉しくない「お前...女だったのか」は... -- 名無しさん (2020-09-19 08:36:56)
- 一発ネタの詰め合わせ集って感じなので自分には合わなかった -- 名無しさん (2020-09-19 08:43:00)
- エルフ語は鹿児島弁 -- 名無しさん (2020-09-19 11:03:57)
- マリア様何歳なんだ… -- 名無しさん (2020-09-19 20:38:27)
- ただただひたすらにやさしい世界、めっちゃ好き -- 名無しさん (2020-09-19 22:36:54)
- 「姫様、拷問の時間」ですならぬ....奴隷エルフの....何の時間だよ(笑)。 -- 名無しさん (2020-09-19 23:04:35)
- 起点以降はオリジナル色あるけど、そこが昔あったネタのパクリなのがなぁ･･････ -- 名無しさん (2020-09-21 23:17:26)
- コミックス買ったけどマリア様のとんでもない秘密が描かれてた -- 名無しさん (2020-09-24 14:14:30)
- コミックス版でマリア様の正体と真の姿が明かされたなぁ、あの顔で実は女性で何故か老いないのは単なるギャグ補正ではなかったのね -- 名無しさん (2020-10-04 19:37:09)
- 超読みたい -- 名無しさん (2020-10-04 21:50:31)
- ラックはたぬきっぽいけどしっぽの模様的にはアライグマ -- 名無しさん (2020-10-05 10:05:50)
- コミックスの描きおろしがすごいよかった -- 名無しさん (2020-10-07 20:05:51)
- アイガさんに当時と同じ位の娘が居るってことはユーシャさん三十路位？ -- 名無しさん (2020-10-07 21:04:08)
- 猫を虐待するとか言ってちゃんと保護してやるネタ思い出したのは自分だけじゃない筈 -- 名無しさん (2020-10-11 13:21:43)
- マリア様の正体 さらにネタバレするとあの商人のオッサンのような姿はかつて心優しい義父で魔女狩りや奴隷等が跋扈してた時代に身分の差の無い心の美男美女の国を作ろうとしていたけど老衰でなくなり、長寿の魔女であった自身が父の意思を継いで父の姿に変身している（だから老いないように見えた）魔力の高い者のみ本来の魔女の姿に見える為魔王やレベルの高い魔女には元の美女の姿で見える -- 名無しさん (2020-10-24 22:36:56)
- ↑これすらも真のネタバレではないからな。未読の人はマジで単行本買うといい。 -- 名無しさん (2022-09-15 03:16:58)
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*2 フタッタはスミテから「叔父」と認識されているため、現在は姉弟のような関係となっている模様
*3 破邪の剣の効果から考えると殺さず改心させた可能性が高い
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