処刑女(映画)

登録日：2016/10/26 Wed 01:33:47
更新日：2024/01/29 Mon 11:06:06
所要時間：約 6 分で読めます

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「悪魔のいけにえ」 「ハロウィン」 「13日の金曜日」 「スクリーム」

　　レザーフェイス 　　　ブギーマン　　　ジェイソン　　　ゴーストフェイス

戦慄の仮面殺人鬼が放つ、新たなる刺客――。

その名は・・・

処刑女ショケイオンナ

『処刑女』とは、2014年に公開されたアメリカのホラー映画。

残忍なマスク女が仕掛けた罠により惨殺されていく人々の恐怖を、最新VFXを駆使した血まみれ残酷描写満載で描いたスラッシャーホラー。
原題は「Blood Widow」……ネーミングが似てるアベンジャーズの女スパイや蜘蛛姉ちゃんとは全く関係ない。

日本でも2016年にヒューマントラストシネマ渋谷やシネ・リーブル梅田で開催された特集上映『未体験ゾーンの映画たち2016』にて上映された。

以下、本作品の核心に関するネタバレを含みます

【あらすじ】

閑静な郊外に一軒家を購入したローリーとヒュー。彼等は誰もが羨む幸福なカップルであった。
だが週末に、マイホームに引っ越した二人に衝撃の都市伝説が告げられる。
近所に建つ、荒れ果て放置された廃校。かつてここで大量殺人があり、ただ一人生き延びた犠牲者が、精神を病みながら未だにその廃墟に潜んでいるというのだ。
笑って取り合わないローリーとヒュー。しかし、その夜。訪れた友人達とくつろいでいた二人に、絶叫が襲いかかる――。

【登場人物】

• ローリー・サリヴァン（演：ダニエル・リリー）

主人公。
恋人のヒューとの仲を進展させるために田舎の一軒家に引っ越したのだが、ほどなくヒューが無断で友人達を家に呼んでどんちゃん騒ぎし、酔っぱらった男に酒をぶっかけられ、別のカップルが勝手に寝室でセックスする等、引っ越し早々散々な目に遭う。
本編後半では処刑女に監禁されてパンイチ状態になってしまう。

その後の顛末 ※ネタバレ注意

クライマックスで処刑女に追い詰められながらも一度は彼女を倒す事に成功するのだが、ボーガンでトドメを刺そうとしたところ、意識を取り戻した処刑女に隙をつかれて反撃され、最期は棒でメッタ打ちにされて死亡。

• ヒュー・マカリスター（演：ブランドン・カイル・ピーターズ）

ローリーの彼氏。
マイホームを購入して彼女と2人で田舎へと引っ越したのだが、己の不手際で予定よりも早く友人達を自宅に招き入れてしまう。
しかもローリーそっちのけで勝手にパーティーを開いて彼女を怒らせた上、その事に気づかずどんちゃん騒ぎをして一夜を過ごす体たらくであり、その翌日に当然ローリーに責められるのだが、当のヒューは反省どころか逆に粗探しで反論する始末。
本編後半でローリーが処刑女にさらわれた際には彼女を助けに廃校へと向かうのだが、ちょうどその場を徘徊していた処刑女に背後から片手を斬り落とされ、最期は棘付き鞭で顔面を抉られて死亡。

• マーク・シュミット（演：ホセ・ミゲル・ヴァスキアス）、

ヒューの仲間の１人。
濃い顔が特徴で一見すると豪胆な雰囲気であるが、根は小心者。
中盤で恋人のアンバーが処刑女に殺された際に恐怖のあまりパニクっていた。
最期は2階の窓からローリーを逃がそうとしたところを窓の近くの外壁に張りついてた処刑女に両腕を斬り落とされて死亡。

• アンバー・フィッツパトリック（演：エミリー・カッティング）

ヒューの仲間の１人。
マークの恋人であるが、色んな男を手玉に取ろうとする肉食系女子であり、パーティーではお仲間のケニスを誘惑していた。
中盤でマークと2人きりでイチャイチャしていたが、おっぱい丸出しにした直後に処刑女に背後からナイフを刺されて死亡。

• ケニス・チャンベル（演：クリストファー・デ・パデュア）

ヒューの仲間の１人。
東洋系の青年で、序盤で勝手に廃校に忍び込もうとしたマーク達を止めようとしたり、ヒューのだらしなさに怒り心頭なローリーに対し「別れたら？」と苦言を呈したりと、メンバーの中では常識人と思われたが、実はヘタレ。
実際、パーティーではアンバーと浮気して恋人を怒らせ、終盤に至っては仲間に見捨てて自分だけ助かろうとする等、情けない一面を披露していた。
最期は逃走中に足を骨折して動けなくなったところを処刑女に殺害された。

• ハーモニー・リヴリー（演：ケリー・キルゴア）

ヒューの仲間の１人。
ケニスの恋人でスケッチが趣味。なぜか仏像を持ち歩いてる。
パーティーの最中にアンバーにデレデレしたケニスに腹を立てて1人で廃校へと向かい、そこでLSDをキメて踊っていたところを処刑女に襲われ、腹部から内臓を飛び出しながら死亡。

• ロバート・ウィルソン（演：W・フォスター・ダグラス・ジュニア）
• ナンシー・ウィルソン（演：パメラ・デュガス）

ヒュー達が引っ越してきた家の持ち主だった夫婦。
ヒュー達に家を譲っただけでなく、2人の今後を考えて家の修理の手伝いを約束する等、気前がいい。
実は家の近くの廃校にまつわる都市伝説を知っており、家の価値が下がるのを考慮してヒュー達にその事実を隠していたが、中盤で廃校の秘密に気づき始めたローリーに電話で問いただされた際にはあっさりと打ち明けた。
その後、ヒュー達の様子を見に家を訪れたところ、その場に居合わせた処刑女に2人仲良く惨殺された。

• 処刑女（演：ガブリエル・アン・ヘンリー）

本作における殺人鬼。
全身が某ホラーゲームに登場しても違和感無さそうな白いマスクとボンデージ風の黒いスーツで覆われており、主な凶器がグルカナイフ、棘付き鞭、ショーテル風の鎌などである。
特にグルカナイフは人体をスパスパと切断できるほど切れ味が良い。
舞台となる廃校を拠点としており、そこに近づく者を容赦なく惨殺する。
犠牲者を襲う目的が一切不明であり、殺しのための殺しをただ淡々と遂行していて、能面のようなマスクと無口さも相まってかなり不気味。*1

• ティファニー（演：ティファニー・ディオン）

廃校にあった写真に写っていた少女。
寄宿学校の生徒の１人であり、別の生徒が書き残した日記によると、『彼』と呼ばれる男に悪いこと（おそらくは性的虐待）をされていたらしく、
“『彼』のもの”と称して指輪をはめさせられていた。
1999年6月8日に地下室で『彼』をノコギリで殺害、全身血まみれになって地下室から出てきた姿を見た生徒達からは「血の未亡人＝Blood Widow」というあだ名を付けられた。
その事件をキッカケに学校は閉鎖に追い込まれ、彼女の消息も不明であるが、日記を拾ったローリーはティファニーが処刑女の正体ではないかと推測した。
実際、ローリーがその事を処刑女に指摘した際には、彼女は何らかの反応を見せていたが、逆に言えばそれだけであり、本編の説明不足のせいもあって真相が最後までわからずじまいであった。*2

【余談】

2018年現在、日本ではまだ発表されていないが、本作の続編が製作中との事。

追記・修正は、速やかに地下室から逃げるか、とっととボーガンでトドメを刺すかしてからお願いします。

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▷ コメント欄

• らぶぽん？ -- 名無しさん (2016-10-26 08:22:45)
• 狙った感がありありなデザインだけど好き -- 名無しさん (2016-12-20 10:43:03)
• タグにもついてる説明不足・・・制作側もその辺、しっかり出来なかったのかという。さりげなく登場人物にさらっと話させる事とかも。 -- 名無しさん (2017-04-05 09:47:53)
• デザインがかっこよすぎてホラーモンスターというよりスパイ物のヒロインか何かに見える -- 名無しさん (2018-06-04 00:18:03)
• デザインは確かにかっこいい。これで人気があればＤｂＤにも出演できただろうに…そこは続編に期待しよう。 -- 名無しさん (2020-01-21 16:50:12)
• 役者の情報もほとんど見つからないくらいなんだよなー　カッコいいしちゃんとバックストーリーも持ってるのにシナリオの出来がいまいちだったせいで… -- 名無しさん (2020-01-21 17:13:12)
• 処刑女のデザインが想像よりはるかにスタイリッシュだった -- 名無しさん (2021-06-02 22:07:10)
• ↑×3　DbDに参戦したら「THE BLOOD WIDOW」という名前になりそう -- 名無しさん (2023-02-25 01:36:49)

#comment

*1 ただし、ラストシーンでは奇声のような叫び声を上げていた。
*2 実はエンドロールのキャストの一覧に「Tiffany / Young Blood Widow」という役名が表記されており、ティファニーが処刑女と同一人物である事が直球で明らかとなっている。