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●概要
元はエイプリル学園に通っていた守護者(ジーニアス)で、フィアナ・アストレイアの妹。
しかし、過去にフィアナを半殺しにし騎士団の多くに重傷を負わせた罪で投獄されている咎人である。
外面的にはふわふわした印象の素直で気の利く明るいお淑やかな女の子といった感じだが
その内に抱えている本心は非常に複雑奇怪で且つ歪んでしまっている。
能力による影響下でに人の持つ負の感情に触れ続けた結果、底の見えない笑顔が張り付くことになり
大切にしている姉に対しても歪んだ愛情を持つようになる。
更に内心では強い殺人願望を抱えているという危険極まりない人物であり
作中でもフィアナにできた初めての大切な異性である久司朗を殺すためにアッサリと脱獄してくる。
聖エイプリル学園共通√では彼女と零月との決戦がメインイベントとなっている。
和解後は色々あって監察処分となり、√によっては葉月学園にも通うようになる。

所持する能力の関係もあって非常に駆け引きに強く、姉と同様に超アグレッシブな性格。
隙あらば久司朗の内心を読み取っては彼のことを振り回しまくる食えない人物。
アストレイア家に伝わる聖盾パラスアテネの所持者でもあり、非常に神出鬼没な存在でもある。

●能力(ギフト):堕天神眼-エンジェルダスト-
視認した対象の思考を自分の思考に上書きすることによる読心能力。
この能力があるので、彼女の前では考えていることなど全て筒抜けである。
ただ、単純な読心と違って相手の思考を重ねるという能力であるために
強大な自我を持つ相手にこれを使うと自分自身を消されかねないという大きなリスクも抱えている。

●聖盾パラスアテネ
聖剣アストレイアに並ぶアストレイア家に伝わる家宝の盾。
契約した所持者の姿を消すことができるという能力を備えている。

●以下、ネタバレ含む。

実は久司朗と同じで自分の技術を能力と偽っていた。
過去にフィアナに対して堕天神眼を使用した際に、その中にある聖女アナの存在を知覚してしまい
強大な意思を持つ彼女に自分の存在を消される前に、能力を手放すしかなかった。

以降、自分が能力者である為に只管他人の思考を読み取る技術を磨き続け
やがては息をするように他者の思考を読み続けることで人間の負の感情に触れすぎた所為で、精神に異常をきたしてしまった。
アナの存在を知覚したこともあって、作中の舞台である女神世界の真実についても何となくわかっている。

破壊者√では異常をきたした精神の裏側で常に救いを求めていたことが判明。
その果てに世界の真実を知ったことも重なり、全てを終わらせてしまえばいいと聖女アナに協力。
他の多くの人間がそうなったように、彼女もアナの糧となって消滅するという悲しい最期を迎えた。

エルアリア√ではそんな救いを求める気持ちが先走り、恋人となった久司朗ともまるで生き急ぐように関係を重ねていく。
そんなエルアリアの本心に気付いた久司朗は、姉のフィアナが見守る中で、エルアリアの一番欲しがっていた物、絶対に変わることの無い愛の誓いを示す。
エルアリアもその誓いに涙し、不安定な世界の中で本当に愛していたフィアナと久司朗がずっと一緒にいてくれるという証が欲しかったという本心を吐露する。
久司朗によって真の救いを得ることができたエルアリアは、彼と共に当たり前の女の子らしい日常を過ごせるようになった。

メフィスト√ではフィアナの破壊者√で全ての世界の聖女が救われたという因果の歪みにより
元々の所持能力である堕天神眼を手放すことなく使用できるようになった。

姉に対して歪んだ愛情を持つ妹というキャラとしては、前作のアイリス=ウィンザーに当てはまるのかもしれないが
そのベクトルは大きく異なっていると言える。
また、投獄されているという関係上、共通√での出番に乏しく、ヒロインの中でも何かと不遇な立ち位置にいる。

なお目にハイライトが無い立ち絵を持つ唯一のキャラだが、本格的にそういう展開になる事はない。残念。

追記・修正は息をするように他人の心が読める方がお願いします。

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