登録日:2011/12/27(火) 08:22:57
更新日:2023/10/16 Mon 13:24:51NEW!
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ぼくは強くなるんだ
竜だって倒してみせる
フリー配布RPG『魔王物語物語(以下、まもも)』の登場人物にして、ネグラの住人。
エルオントナナやヒクグモと同様、主人公であるヒマリの仲間になるキャラの一人。
【人物】
青い髪のイケメンな少年。歳は20に届いていないくらい?
主人公ヒマリは島の各地で彼と会うことができ、場所ごとに違う話を聞かせてくれる。
その最寄の場所はネグラから出てすぐ。そこでの「こっちは危ないかも」という言葉には命が惜しければ従おう。無視して先に進んだとしても、序盤の装備とレベルでは魚に食い殺されるのがオチ。
話しぶりからは口数少ない大人しめの人柄が窺えるものの、そうした印象とは裏腹に実は超アウトドア派。好物はネズミの丸焼きなのだとか……うん、実にワイルド。
とある場所では「強くなるんだ」という勇ましい言葉も聞くことができる。その決意は捨て子だった彼を拾ったフロドナなる人物を受けてのものらしいが……。
以下、ストーリーのネタバレを含む。
そういうのを気にする人はブラウザバック。
ルドルフが『島』にいる目的は、フロドナのために“竜を倒せるくらいに強くなる”こと。
とはいっても竜などという生き物は現実には(少なくとも『島』には)存在しないので、空想上の場所でルドルフは自身の望みを叶えようとする。それが以下に記述する『山に棲む白竜』というステージである。
ルドルフを伴わずヒマリだけでそこに踏み込んだ場合、雪原に出来た何の変哲も無い高台に着くだけだが……。
【ダンジョン:山に棲む白竜】
ルドルフを仲間に加えた状態でのみ侵入できる、彼の想像が創り出したマップ。現実では何の変哲も無い高台が、こちらでは吹雪の激しい山道へと姿を変えている。
登場する敵も普段の『島』には居ない化け物であり、こういった非現実感はエルオントナナやヒクグモのステージでも同様にも表れる特徴。
ボスを倒すとここには二度と入れなくなるため、宝箱の回収漏れには注意。
【ボス:はくりゅう】
フロドナが語り聞かせてくれた架空の存在『白竜』を元に、ルドルフが想像した敵。
普通にプレイすれば恐らく初めて戦うこととなるボスだが、戦闘前の緊張感や迫力あるBGMを裏切って
角を生やしてぬぼーっと立ち、何かをデロデロ吐く間抜けな生き物
が現れるという展開にまずプレイヤーは「?」となるはず。
後に用語集に追加されるルドルフの項で判明するが、ああいう姿で敵が現れたのは、フロドナの話から『白竜』の姿の説明が欠けていたせい。
その結果として、ルドルフは何かを“吐く”、”りゅう”という生き物を創り出してしまった……らしい。
単体への毒ガス、全体への毒ガスなどの多彩(笑)な攻撃をしてくるのもルドルフのイメージのせいなのだろう。
【パーティーキャラとして】
レベル1で加入するうえ当初はレベルを上げてもステータスがほとんど伸びず非常に頼りない。
一方スキルの威力は高いため『山に棲む白竜』攻略中はヒマリを盾にスキル砲台として活用することになるだろう。
レベル10を過ぎると急激にステータスが伸び始めて耐久面でもヒマリに追いつき、特にスキル威力を左右する技術がよく伸びる。
範囲は狭いものの強力な攻撃スキルも覚えられるので、ボスキラーとして力を発揮しやすくなる。
ただし、素の状態だとSP(MP的なもの)が極端に低いのがネック。スキルを多用させたいなら最大SPを上げる装備を着けてあげよう。
最初から使えるライトニング以外のスキルはヒマリ同様、ヒマリの部屋の鏡を覗くと行ける不思議な空間で習得できる。
とはいえ攻撃系の他にも自分の能力を上昇させる物しか覚えないので、サポートは他の味方に任せて攻撃役に徹するのが妥当か。
《習得スキル》
○ライトニング
説明文曰く「高威力攻撃」。
○ぼくはできる子
HP75%未満の時に使用可能。数ターンの間、気分高揚、陶酔感、多幸感、万能感、全能感のいずれかの状態になる。
ぶっちゃけ思い込みの類に思えないではないが、どの状態も攻撃力を中心に能力を上昇させる。
特に最大の補正を得られる全能感時の爆発力は凄まじく、後述のヒーロー補正も発動できればとんでもないことに。
○光の斧
HPの縛りがないという数少ないスキル。威力も十分なので重宝する。
竜殺しが使えない状態での主力。
○竜殺し
ルドルフ最強の攻撃手段。HP75%未満の時でしか使えないが、光の斧の倍近い威力を誇る。
「竜を倒す」という願いもあり、ちょっと感慨深いスキル。
○ヒーロー補正
5ターンの間だけ英雄補正という状態になり、多くのパラメータが大幅に上昇する強力なスキル。
ただし、HPが40%を切らないと使えないせいで、発動したはいいが直後に敵の攻撃を受けて死亡……なんてこともザラ。
対策としては、味方内で装備(というか敏捷値)を調整して“ルドルフよりほんの少し遅く行動するキャラ”を用意し、発動直後に体力を回復してもらえる体制を作っておくのがベターか。
ちなみに、このスキルの習得時には準主人公特権という前置きが表示される。
「『魔王物語』にまつわる物語」の登場人物としての、ルドルフのどこかメタ的な立ち位置が垣間見られる場面である。
以下、更にネタバレ。
作中で見られる諸々から、英雄ゼルヒ・エルオントの孫、そしてエルオントナナの弟である可能性が濃厚に示唆されている。
ルドルフが生まれる時、既にゼルヒは流行り病により狂っていた。どういった理由によってかルドルフの存在はゼルヒに恐れられており、ルドルフは生まれてすぐに殺されそうになったらしい。
それだけは回避されたものの人知れず捨てられ、育ての親であるフロドナに拾われて現在の名を与えられた。
本人はそういった自身の生まれについて知らず、また、ナナも弟は死んでしまったものと思っているのでルドルフの正体に気づいていない模様。
(これらはルドルフがゼルヒの孫という前提での話だが)
まもも本編の時点では“強くなる”という目的しか持たなかったため、『はくりゅう』の打倒後はヒマリに同行してくれる。
『魔王物語物語』では準主人公に過ぎない彼だが、英雄の血を受け継いでいる(かもしれない)生い立ちもあり、まだ見ぬ後の物語において特別な役目を担う可能性は捨てきれない。
エンディングの一シーンでは一人でどこかの町並みを歩く姿が描かれている。
しかし、そこが『大陸』なのか『島』なのか、また何をしているところなのかは分からない。
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