登録日:2010/03/31(水) 02:20:59
更新日:2023/08/10 Thu 14:56:18NEW!
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その名の通り、美少女を模して作られた人形ないしフィギュアのこと。
広義で言えば日本人形とか陶器の人形とかも美少女フィギュアに入るのだろうが、
当ページでは、(特に萌え絵の)アニメ・漫画・ゲーム・イラストなどの二次元媒体の女性キャラの立体物を差す。
三次元の女性の立体物はリアルすぎるので美少女フィギュアにはあまりカテゴライズされないが、
アニメ的なアレンジされているとこちら側に分類されることもある。
古くは1980年代頃から始まったが、当時は個人ディーラーによるガレージキットが主流で、
手に入れるにはある程度の財力+購入できる環境+組み立てる技術力or組み立てられる人を見つけるコネが必要とハードルが非常に高く、一般人には手が届かない代物だった。
しかし2000年代から技術面と流通面で大きく進歩し、高クオリティな完成品を手の届く範囲で入手しやすくなり、
美少女フィギュアはホビー業界の一大ジャンルとなる。
また1990年代後半からガチャガチャでも大きく進化し始め、やがて通常よりミニサイズのトレーディングフィギュアも流通し始める。
現在ではオタクの持っているものと言えば大体挙げられるほど知られているが、全てのオタクが必ず持っているわけではないので勘違いしないように。
逆に持っている人はどんなに言い逃れしようと程度の違いはあれど立派なオタクです。お疲れ様ですた。
【主なフィギュアの種類】
・ガレージキット
原点。
一般的には原型をレジンと呼ばれる素材で複製したパーツで構成される組立式フィギュアという感じ。
前述の通り素人向けではないが、その分改造は容易。
最近ではカラーレジンを使うことで、多少工作の心得がある人なら組み立ててちょっと手を加えるだけで完成させられるタイプも出てきている。
完成品の進出によりメジャーではなくなったものの、原型から複製するだけで売り物になるので、現在でも作られ続けており、
ワンフェス等イベントなどでは完成品に負けない人気を持つ*1。
・完成品
現在の主流。材質は主にPVCかポリストーン。
塗装済みフィギュアとも呼ばれ、プライズフィギュアと区別する場合は、市販品等とも呼ばれる。
すでに組立、塗装が完了しており、完成済か簡単なパーツ取付で完成させられるもの。
主に海外の工場で手作業で組立、塗装しているので個体差がどうしても出るので、気にする方は実店舗で買うといいだろう。
近年の造形技術は進歩している一方で、材料費や人件費の高騰から高額な商品が多くなってきている(後述のフィギュアにも同様の事が言える)。
・トレーディングフィギュア
完成品の中でも食玩、ガチャガチャ等で発売されるミニサイズのもの。
ミニサイズかつ安価なため手が出しやすいが、基本的にブラインドボックスなのでどれが出るかは分からず、クオリティも微妙になりやすい。
器物損壊罪になる恐れもあるので、箱をこじ開けて中身を見ようとしないように。
・プライズフィギュア
ゲームセンターの景品として販売されているフィギュア。
塗装、造形、材質は市販品に軍配が上がるが、こちらは安価で入手しやすく、手頃なサイズ感が強み。
近年はクオリティも安定してきており、市販品顔負けのプライズフィギュアも登場している。
・アクションフィギュア
読んで字の通り自分で好きなようにポーズを取れるフィギュア。
ロボットなどとは違い、どうしても目立つ関節に賛否が分かれるが、それはそれ、これはこれ。
構造上、同じ規格のフィギュアとパーツを交換することができることもある。
小物等も充実しており、服を着せたりしてドールのような楽しみ方をする人も多い。
また、アサルトリリィのような、ドールとアクションフィギュアの折衷といえるシリーズもある。
一方で、ドールや球体関節人形と混同される事を嫌う人もいるので注意。
・美少女プラモデル
そもそもプラモデルとフィギュアはジャンルとしては別物なのだが、便宜上記載。
昔からこうしたコンセプトの商品は多数あるが、金型や印刷技術が発達し、完成品の高額化が進む近年になって急激に勢力を伸ばし始めている。
特に顔の造形はフィギュアに勝るとも劣らない商品もあり、フィギュアファンを取り込む事にも成功した。
塗装や加工を一切しない素組みでも十分に映えるように色分けされており、プラモデル未経験者でも比較的作りやすい。
性質上、改造や加工がしやすい反面、フィギュアと比べると耐久面に不安があるので、取り扱いには注意。
このジャンルは専らコトブキヤのアイテムが有名だが、2019年あたりから他の企業も参入するようになってきた。
【専門用語】
・キャストオフ
服を脱がせて下の裸体を露出させることができるようになっているギミックのこと。
大人の事情で用意されていなかったり、表向きにはアナウンスされなくても、しっかり用意されているものまで様々。
とりあえずスカート脱いでみましたな単純なものから、もはや全裸なものまで様々。
最近は技術が進歩しているが、服パーツに厚みがあるため、着膨れるorイメージより貧相な裸体になる残念なものもある。
またおっぱい露出パーツと取り替えるというキャストオフとは意味がやや異なるが似た趣旨のものもある。
こちらは前者のバランスの問題とは無縁だが、アングルによっては継ぎ目が見えるのが難点。
・泥人形
略して泥とも。
本来あるべきはずの姿ではない微妙なデザインになってしまった残念なフィギュアのこと。
・邪神像
泥人形の中でも、見る者を畏怖させる禍々しさを持つフィギュアのこと。
泥人形はある程度見栄えを目指した努力の片鱗が見られるのに対し、こちらは見栄えもへったくれもないどうしてこうなったレベル。
事前に確認しにくい限定品などによく見られ、限定品は高額になりやすいため金銭的ダメージによるショックも作用していると思われる。
この称号を得るフィギュアとしては、邪神モッコス、邪神セイバー、サスケェ(チャクラ宙返り)が有名。
一周回ってカルト的な人気を得る場合もある。
・魔改造
フィギュアを全くの別物(特にエロチック)に改造すること。
水着やパイスーを肌色にリタッチする程度から、頭部を差し替えたり、本格的におっぱいやまんまんを作るものまで様々。
語源はプラモ狂四郎からだが、もちろんこういう意味では使われていません。
魔改造したフィギュアを販売・転売する行為は、著作権法違反で逮捕されるので注意(実際に逮捕者も出ている)。
・未開封
読んで字の通り、箱から取り出されたことのないフィギュア。例えるなら処女。
一般的にフィギュアを最も劣化から守る保管方法とされる。
また人の手垢がついていないということから、中古相場も上がる*2。
なおブリスターに入れたままだとフィギュアに使われている溶剤が悪影響を及ぼすとの噂もあったが、
結局のところ「外に出すよりは少しマシ」程度の経年劣化らしい(物によっては変色したりすることもあるため絶対に無害とは言えない)。
外箱なども豪華に作られているフィギュアもあるが、未開封だと窓から見える範囲しか見えないのが欠点。
そのフィギュア自体をフルに楽しんでいると言うよりは、所持している自分に自己陶酔するという楽しみ方かもしれない。
人によっては保管用と開封用と複数買い込む人も。
・フィギュアぶっかけ
自家発電して発生したエネルギーをフィギュアめがけて放出する行為。
フィギュアに湿気は禁物な上、細かい溝なども多く拭き取れないので、実行する場合は自己責任の上ですること。
くれぐれも飽きたからと言って他人に騙して売ったり譲ったりしないでもらいたい。
あと練乳や乳液、ローションなどで代用する場合なども。
フィギュアにぶっかける事で興奮する人も中にはいてそういう画像をうpしあうサイトや掲示板があったりする。
もちろん閲覧注意で。
※閲覧注意につき反転
【楽しみ方】
考えるな。感じるんだ。
【買い方】
フィギュアの生産流通体制には大きく分けて2種類存在する。
1つは「一定期間内の予約に応じて生産数量が決定される」というもの。大手でいうとグッスマなどがこの方法を採用している。
受注期間内に予約すれば確実に手に入るが、逆に言うと予約を逃したり後で欲しくなったりした場合地獄を見る。
期間内予約で確実に買え、人気が出れば出るほど流通数が増えるため転売屋が寄りつきにくい利点がある一方でクオリティの乱高下や発売延期も起こりやすい。あと値段も高めに設定されがち。
もう一方は「予約数に関係なく一定の数を生産する」という方式。バンダイ製品や美少女プラモデルは大抵これである。
最初から生産数を決めているため発売延期が起きにくいし、値段も比較的安めで店頭購入のチャンスもあるが、生産数が決まっているということは要するに限られたパイを奪い合うということであり、転売屋が群がって騒動になるのはだいたいこっち。
ひどいものになると予約開始と同時に通販サイトのサーバーがダウンしたり抽選販売にされる措置が取られたりする場合もある。
美少女フィギュアは通常の商品でも売り切れるとなかなか再販されないことが多い。
時期を逃すと投げ売りでもされない限り、中古屋や転売屋からプレミア価格で買う羽目になるので、事前に雑誌等で目星をつけて予約しておきたい。
いずれにせよ、事前予約が基本である。
【注意点】
美少女フィギュアはデリケートな女の子です。
ここなどを参考に取扱いや保管には細心の注意を払いましょう。
なお雑誌やWebサイトに載っているものは基本的に宣伝用の彩色見本かつ写真の構図等も練られているので、実際の商品を見るとガッカリすることもある。
逆に雑誌やWebサイトではふーんと読み流していても、実物を見ると心奪われることもある。
美少女フィギュアには魔力があります。
金欠時に魅入られて残りの生活費を使い果たしたり、買えなくて歯痒い思いをしたりしないよう常日頃より余裕のある資金計画を持ちましょう。
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▷ コメント欄
- ああ、こうしてまた俺の部屋の中からスペースが犠牲になってゆく… -- 名無しさん (2014-01-18 01:08:28)
- 「キャストオフ可能」って説明を始めて見た時に思ったのは「目に当たったら危なそうだな」だった。 -- 名無しさん (2014-05-30 10:44:12)
- 自分が死んだ後の事を考えると、絶対に死ねないなw -- 名無しさん (2014-05-30 11:08:09)
- 昔、嫌いなキャラのフィギュアに自分の血をかけて火にくべると中の人が死ぬという噂が自分の周りであった。(たぶんデマだろうが) -- 名無しさん (2014-05-30 12:31:58)
- ゴリラの着ぐるみを着て少女フィギュアを手に持ってミニチュアのタワーに登れば某映画ごっこができるよ!やったね! -- 名無しさん (2014-09-24 22:57:35)
- 最近よく行く古本屋には、等身大のフィギュアとかある。一応古物商だから元は誰かの所有物だったんだろうが、つい手放した時の事情や心情に想いを馳せてしまう。 -- 名無しさん (2014-11-29 22:26:36)
- 人形にまつわる怪異は怪談の鉄板だけど、美少女フィギュアにまつわる怪談はあまり見ない。もし動いたり喋ったりしたら喜んじゃうだろうけどさ -- 名無しさん (2015-03-27 07:00:50)
- ↑まあ一般人からすれば、そんなもん持ってる俺らの方がUMAみたいなもんなんだし -- 名無しさん (2015-08-18 20:18:16)
- figmaはお絵かきのお供におすすめ。昨今のは原材料費の高騰とかで高いけど昔のなら安い。材質が固いから布なんかの表現には使えないけど2人以上の絡みなんかで効果絶大 -- 名無しさん (2016-10-04 14:34:59)
- 最近のフィギュア見てたらキャストオフ機能が付いてたりストッキング等の布地が本物素材だったり表情や腕差し替え可能だったりとほんと進化したなぁと -- 名無しさん (2016-10-04 15:05:42)
- スケールも可動も高騰化が止まらないので比較的安価なプラモデルが今熱いジャンル -- 名無しさん (2021-05-27 14:23:09)
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*2 ただし、未開封であっても箱が著しく汚れていたり(タバコのヤニ、埃、生活臭など)、傷があったりすると減額される。
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