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植物(Plant)とは、生物の一グループである。
▽目次
【概要】
山野や草原、湿原、海辺や岩地に生息するほか、食用や観賞用・加工用に人の手で栽培されたりその過程で人為的に改良が加えられたりする生物である。
例外もあるが、一般に以下の条件を満たす。
- 真核生物である
- 多細胞生物である
- 細胞壁を持つ
- 体が基質(土や岩など)に固定されている
- 独立栄養生物である*1
生態学的には、「植物」とは、無機物から有機物を合成して生育する「独立栄養能力」をもつ一次生産者のうち、酸素発生型の光合成により自ら炭素を固定する生物を指す。
しかし、様々な微生物が知られてくるとこの定義では一部の説明ができなくなってきたことがわかり、より狭い意味に限定されるようになった。
近代生物学の父・カール=リンネによる生物分類では、あらゆる生物が
- 「動物界」(動いて成長するもの)
- 「植物界」(動かないが成長するもの)
- 「鉱物界」(動かず成長もしないもの)
の3つに分類された。
キノコやカビ、地衣類*2などの菌類は光合成を行わない従属栄養生物であるが、「動かないが成長するもの」ということで、「植物」の範疇に入れられていた。
わが国でも、もはやほとんど死語となって等しいが、シダ類や苔類とともに「隠花植物」というカテゴリに入れられていた*3。
現在は「菌類」とは異なることが分かっている「細菌」すらも、植物の一種とみなされていた。
しかし顕微鏡が発達すると、光合成生物でありながら運動性を持っていたり細胞壁がない生物が多数見つかったことで、これらは根本的に体のつくりが異なることがわかった。
「あらゆる生物は細胞が基本単位である」とする『細胞説』が固まると、動植物のような独立した細胞核などの細胞内小器官を持っていない「細菌類」を植物に含めることは不都合となり、「原核生物」として分けられた。
多細胞菌類のキノコやカビ、地衣類も「菌糸」を体の基本的な構成単位とすることなどから、植物とは系統が異なると考えられ、酵母など単細胞菌と一緒に「真菌類」または粘菌(変形菌)などを含めて「菌類」とされた。
その流れで、真菌にも動物にも植物にも属さない真核生物は「原生生物」となった。
このように、生物のカテゴリを「植物界」「動物界」「菌界」「細菌界」「原生生物界」の5つに大まかに分けた学説を「五界説」という。
さらに分子系統解析が発達したことで、原始的な植物としてまとめられていた「藻類」が多様な系統に分かれていることが明らかになり、ミドリムシなどは鞭毛虫が緑藻類を取り込んで独立栄養能力を得たものだということが知られるようになった。
また、コンブ・ワカメのような褐藻やハネケイソウなどの珪藻は紅藻を取り込むことによって光合成能力を獲得したものであることが明らかになった。
その流れで、真核生物の光合成が、細菌である「藍藻」こと「シアノバクテリア」*4との共生に由来することも明らかになった。
この分類方法の発展により、「藻類」という分類的枠組みが解体された。
そういうわけで、現在では“コケ植物、シダ植物、種子植物からなる「陸上植物」のみ”が、狭義の植物と定義される。
とはいえ、陸上植物と緑藻、紅藻、灰色藻はシアノバクテリアを細胞内に取り込むこと、すなわち細胞内共生により光合成能力を得たと考えられることから、生物学用語では「アーケプラスチダ」(一次植物)と呼ばれ、広義の「植物」とされる。
その見方で考えれば、日常語として緑藻、紅藻、灰色藻を「植物」の範疇に含めることが誤りであるというわけではない。
なお、この「陸上植物」とはあくまでも系統的分類であって、ガマやハス、アマモやデンジソウのように、水中での生活に適応したもの、いわゆる「水草」と呼ばれるものも、この「陸上植物」の範疇に含まれる。
現在の「植物」の定義について表にまとめると、以下のとおりである。
#table_style(head=#90ee90:center)
| 特徴 | 含まれる生物群の例 | 別名 |
|---|---|---|
| 光合成による炭素固定能力をもつ植物 | 陸上植物の大半、藻類、地衣類、藍藻など | 生態学上の「植物」 |
| 光合成をする真核生物 | 陸上植物、緑藻、紅藻、灰色藻、褐藻、珪藻、ミドリムシなど | 真核光合成生物 |
| 藍藻(シアノバクテリア)の一次共生により光合成能力を得た真核生物 | 陸上植物、緑藻、紅藻、灰色藻 | アーケプラスチダ |
| 葉緑体のクロロフィルaとbを持つアーケプラスチダ | 陸上植物、緑藻 | 緑色植物 |
| 多細胞・陸上進出の緑色植物 | 陸上植物 | 有胚植物 |
本稿で触れる「光合成」とは、シアノバクテリアに由来する「酸素発生型光合成による炭素固定」を指し、藍藻(シアノバクテリア)以外の一部の細菌が行う酸素を発生しない型の光合成を含まない。
また、陸上植物の中には光合成能力を完全に失って他の植物に寄生する「寄生植物」や菌類と共生して生存に必要な栄養分を得る「腐生植物」があり、これらは従属栄養生物と化しているので、系統的には「植物」の範疇に入るが、生態学的な「植物」の範疇からは外れる。
更に、「陸上植物」を細かく分けると以下のとおりである。
#table_style(head=#90ee90:center){
分類=center:bold
}
| 分類 | 説明 | |
|---|---|---|
| コケ植物 | 蘚類*5、苔類*6、ツノゴケ類*7 | |
| 小葉植物 | 広義のシダ植物の範疇に含まれる。 ヒカゲノカズラ類、イワヒバ類、ミズニラ類 | |
| 大葉シダ植物 | 「シダ植物」と聞いてすぐに思い浮かぶようなイメージの植物。 ワラビやゼンマイなど | |
| 種子植物*8 | 裸子植物 | 子房がなく、「仮種皮」に追って種子が覆われるもの。 球果植物*9、ソテツ類、イチョウ類、グネツム類 |
| 被子植物 | 子房があるもの。 双子葉類(「広葉樹」も含まれる)、単子葉類 | |
【生理的特徴】
植物は、少数の細胞から植物体全体を再生する「全能性」に富んでいる。
我々ヒトを含めた動物の場合、体細胞から別の器官を分化させるには特別な方法でiPS細胞を作り、培養にも色々と工夫を凝らさなくてはならない。
しかし、植物は挿し木、株分けという形で個体の増殖が容易にできる。根や地下茎が養分を蓄えた芋やむかご*10、腋芽やランナーなどの生殖器官以外の細胞から個体を分化させる栄養生殖でも個体を繁殖させることができる。
勿論、動物同様に有性生殖も行う。種子植物は花を咲かせ、種子を残すことで繁殖し、シダ(小葉植物+大葉シダ植物)・コケ・緑藻・褐藻・紅藻は胞子で繁殖する。
「植物」というと真っ先に「緑色」がイメージされる。
植物の細胞は「色素体」と言われる細胞内小器官を発達させており、カロテノイドに由来する黄・赤、フラボノイドに由来する橙や紫・青など、色彩が非常に多彩である。
中でも陸上植物や緑藻などの「緑色植物」は緑色の色素(クロロフィル、葉緑素)を多量に含んだ色素体である葉緑体を多数持っているので、茎や葉は緑に見えることが多い。
そういうわけで、植物そのものを指す表現として「緑」ということもある(例:「緑豊かな自然」等)。
【「木」と「草」の相違】
種子植物において、主に茎が「リグニン」という成分により堅さを帯びて耐久性を増した「木質化」と呼ばれる状態になり、何年もかけて大きくなるものは「木」ないしは「樹木」「木本植物」と呼ばれ、そうでないものは「草」ないしは「草本植物」と呼ばれる。
但し、これはあくまでも便宜上のものであって、実際のところ明確な区分は難しい。
例えば、センニンソウやサルトリイバラ、ノブドウのように環境によって「木」にも「草」にもなりうる植物種や、タケやササの類のように判別がつきにくいものも存在する*11。
草本植物の分類
園芸界では、草本植物は耐久年によって以下に分けられる。
- 一年草
春に芽を出し、花が咲くまで成長してその年のうちに枯れてしまう植物。
- 二年草
播種したのちはひたすらに成長を続け、翌年になって花を咲かせ枯れる植物のこと。
- 多年草
同じ株から毎年(もしくは数年に一度)花を咲かせ、果実を実らせる植物。わが国の園芸植物や有用植物の中には、本来は多年草であるが、わが国の冬の気温に耐えられず枯死する品種が数多くあるため、それらは一年草とみなされる。
また、冬に地上部が枯れても塊根や球根などで冬を越して翌春に再び芽を出す植物や、根際から葉を放射状に広げた形態、すなわち「ロゼット」の形態で冬を越す植物も「多年草」となる。
木本植物の分類
園芸界並びに造園界では、木本植物は以下のように分類される。
- 高木
概ね樹高が3m以上の木本類を指すが、更に細かく定義すると、以下の3種類に分けることができる。
#table_style(head=#90ee90:center){
細かい分類=bold:center, 樹高=center,
}
| 細かい分類 | 樹高 | 代表例 |
|---|---|---|
| 大高木 | 15m以上 | メタセコイア、ココヤシ、スギ、ヒノキなど |
| 中高木 | 10~15m | カキノキ、クリ、イチョウなど |
| 小高木 | 3~10m | オリーブ、モモ、ウメ、ミカンなど |
- 低木
樹高が1~3mの木本類をいう。ツツジやザクロ、ヒイラギ、キョウチクトウなどが該当する。
庭木として手入れがしやすいため、園芸界や造園界では人気の樹種である。
- 小低木
樹高が1m以下の木本類をいう。これらの植物は一見すると草本類のようにしか見えないものが多いが、茎が木質化して硬くなっており、茎の断面に形成層が存在するため、木本とされる。
薬用植物のローズマリーやクコ、花卉のルリマツリ、高山植物のイブキジャコウソウが該当する。
逆に、この「茎が木質化して硬い」という性質を持たないバショウやウドは、草丈が巨大になる*12とはいえ、これらは木本ではなく草本植物である。
また、この「小低木」の中には、茎が柔らかくてほとんど草本植物にしか見えないが、根元が木質化する「亜低木」という性質をもつものもある。海浜植物の一種で、園芸植物としても栽培されるハマギクや、キンポウゲ科のつる性植物のセンニンソウがそうである。
【植物の生態系における役割】
植物は地球の生態系において、「生産者」の地位に君臨している。
植物は太陽エネルギーを用いた光合成によって無機物から有機物を生成し、栄養としている。
この栄養が「独立栄養」であり、植物は「独立栄養生物」と言い換えられる。
一方で、菌類や細菌類、動物などのその他の生物は、食物連鎖のどこかで植物が生成する有機物の栄養に依存して生きている「消費者」と呼べる存在である。
この栄養を「従属栄養」といい、「消費者」であるその他の生物を「従属栄養生物」と呼ぶのである。
また、植物が光合成によって生成する酸素は、有機物を効果的にエネルギーに変える「好気呼吸」の作用に不可欠である。
そういうわけで、もし植物がこの地球上から消滅すれば、大半の生物が生存不可能となり、死に至るのである。
【食虫植物 ーしょくぶつの がいねんが みだれる!?ー】
「食虫植物」と呼ばれるものがある。文字通り虫*13を「食べてしまう」植物である。
現在は珍しい園芸植物として人気を博しているし、ファンタジーなどに登場する食人花や、あの「スーパーマリオシリーズ」の「パックンフラワー」、SF映画『トリフィド時代』に登場する、見るからに凶悪な見た目をした植物の巨大な化け物「トリフィド」などのモチーフにもなっているほど有名である。
食虫植物の定義は様々だが、「虫を何らかの方法でおびき寄せ、おびき寄せた虫を捕らえて殺し、殺した虫の養分を消化・吸収する」という条件を全て満たしていれば、それは「食虫植物」であるといえる*14。
虫をとらえる方式は、
- 落とし穴式
- 粘着式
- はさみわな式
- 袋わな(吸い込み)式
- 誘い込み式
の5種類に分けられ、大部分は「落とし穴式」と「粘着式」である。
それでは、なぜ食虫植物は虫を「食べる」のか?
食虫植物は典型的には湿地帯や痩せた土地に自生し、これらの環境では成長に十分な養分を得ることが難しい。そのため、虫を捕らえることでその養分を補っているのである。
このため、「虫によって得られる養分が不足すると枯れる」と勘違いされやすいのだが、植物である以上光合成はするので、それによって「独立栄養」を得ている。
むしろ、能動的な捕虫をすることでそれなりにエネルギーが消費されるので、「育てていた食虫植物に虫を与え続けたら枯れてしまった」ということはわりとよくあるハナシ。
【有毒植物 ー必ずしも「悪人」にあらずー】
植物の中には、その体の一部ないしは全体に有毒成分を持つものがかなり多く存在する。
人や動物が触れたり摂食したりすると、毒性の強いものでは皮膚への炎症や痙攣、嘔吐などの症状を起こし、死に至ることもあるが、弱いものでは苦味や酸味を感じ、場合によっては軽い腹痛や下痢などの軽度のものがある。
なぜ植物が自らの体の中に毒を持つように至ったのか、今日に至るまで明確な説明はなされていないが、最も可能性が高く信ぴょう性のある理由としては、「植物は動くことができず、摂取者から逃げられないため、摂食を免れるための手段として化学防御が発達した」ためと言われる。
但し、勘違いしてほしくないのだが、「有毒植物=危険で無価値な植物」というわけではない。
「有毒植物」に含まれる植物の中には、食用になるものも決して珍しくはない。
ジャガイモは日に当たって緑色のなった部分や芽が出た部分を包丁でこそげ取れば問題はないし、「こんにゃく」にしてからが、シュウ酸たっぷりでとても食えたもんじゃあないコンニャク芋をどうにかして食えるようにした努力のたまものだ。ユウガオも、元々は苦くて食用にはならないヒョウタンが突然変異を起こして苦みを失い、おいしく食べられるようになったものである。
また、かつて我が国の農村では、凶作の時にはヒガンバナの球根から毒を抜いてでんぷんのみを漉し出し、団子にして食した。
沖縄を含む南方ではソテツの種子を1週間水につけて毒を抜いてから食用にしたり、キャッサバの根茎から毒を抜いて製粉してパンにしたりするのも、現地民にとって不可欠な生活の一部分であった。
また、「毒変じて薬となる」の言うことわざの通り、植物に含まれる有毒成分は、少量であれば薬として人の傷を治したり、命を救うこともある。
「有毒植物」の中には薬用成分を持つものも決して少なくはない。あのトリカブトですら、根茎が「附子」の名前で薬として処方されたという歴史を持つ。
ただし、「薬変じて毒となる」ということわざがあるように、経験や理論によって見いだされた用法・用量を守らずに使うと毒となるので注意が必要である。
くれぐれも、専門的知識を有しない者が「これは〇〇に効くらしいから~」などと安易に手を付けるのは絶対に避けること。
また、アサのように酩酊成分を含み、法律で栽培や利用が規制されているような植物も存在する。
そもそも、無毒あるいはそれに近いものであっても、過剰摂取すれば大抵は体に悪影響を及ぼすため、実際のところ、厳密にどこからどこまでが有毒植物なのかと決めるのはなかなか難しい。
また、アルカロイドの代謝能力には個人差も少なからず関係してくる。
コーヒーや茶に含まれるカフェインは多くの人が日常的に摂取しているが、代謝能力に乏しい人はカフェインを少量摂っただけで脈拍数や呼吸数の増加など、カフェイン中毒の症状が現れる。
園芸植物の中にも、有毒成分を持つものが存在する。ガーデニングの剪定などの作業で有毒植物に触れる際は手袋をするか、素手の場合は作業後に必ず手を洗うべきである。
手袋と言っても、軍手のような有毒成分の含まれた樹液などがしみこみやすい布製のものは望ましくなく、ゴム手袋の方が、炎症のリスクは軍手の場合より防げる。
また、観賞用の有毒植物を食用植物と謝って摂取してしまい、中毒してしまった例が知られている*15。
この「有毒植物と食用の取り違え」は山菜採りでも同じことが起こりうるため、誤食による事故を防ぐには、これらとの相違点をしっかり覚える必要がある。
近年はAIの技術が発達し、撮影した写真の植物を判定するソフトウェアが増えている。しかし、これらによって比定された植物種の名前が必ずしも正しいとは限らない場合があるのが現状である。
そのため、図鑑などで食用種と有毒種の特徴を一つ一つ覚える必要がある。こうすることによって、確実とは言わないまでも、誤食による中毒事故は防げる。
また、動物の種によって有毒・無毒の区別は異なる。
例えば、ネギやタマネギ、ニンニクやラッキョウなどは我々ヒトにとっては健康に良い野菜だが、それを消化するにあたって適切な酵素を持たないインコなどの鳥類、及びイヌやネコにとっては有毒で、重篤な中毒症状に苦しめられる危険性がある*16。ジャガイモやトマト、ナスなどもイヌやネコにとっては有毒である。健康食品のアボカドや嗜好品のチョコレート(およびその原料であるカカオ)も、他の生物にとっては死の危険すらありうる猛毒となる。
また、園芸植物のオキナワスズメウリの果実は一見すると小さなスイカに似ていて、鳥類が好んでつつくが、ククルビタシンという有毒成分が含まれているので、我々は食してはならない。
もしこの記事をご覧になっている方で、大切な家族としてペットを大切になさっている方がいたら、これらの植物はペットの手の届かないところに置いておくべきである。
主な有毒植物一覧
以下に、国内外で有名な有毒植物と、その植物において有毒となりうる部位を挙げる。★マークを付したものは死亡例が報告されたものである。
#table_style(head=#90ee90:center){
名前=bold:center
}
| 名前 | 有毒部位 | 備考 |
|---|---|---|
| ★アオツヅラフジ | 全草、特に果実 | |
| アサ | 種子以外の全草 | いわゆる大麻。麻薬及び向精神薬取締法で無許可での栽培が禁止されている。 |
| アサガオ | 種子 | 観賞植物のイメージが一般的だが、元々は「牽牛子」という名前で、下剤として中国(唐王朝)から奈良時代の日本に伝来した。 種子を摂取すると嘔吐や下痢を引き起こす。 |
| アジサイ | 葉 | |
| ★アセビ | 木本全体 | |
| アブラギリ | 種子 | |
| アンズ | 未熟果、種子 | |
| ★イチイ | 仮種皮以外の全体 | |
| イチョウ | 仮種皮と種子 | |
| ★イヌサフラン | 全草、特に球根 | 名前通りサフランに似た花を咲かせる他、ギョウジャニンニクに似た葉も持つ事から、これらと間違っての誤食例も多い。 |
| イボガ | 根 | 幻覚性の毒を持つ。 |
| ★ウパス | 樹液 | 矢毒に利用。 |
| ウマノアシガタ/キンポウゲ | 全草 | |
| ★ウマノスズクサ | 全草 | |
| ★ウメ | 未熟果、種子 | |
| ウラシマソウ | 全草 | |
| エゴノキ | 果実 | かつては魚毒に利用されたが現在は違法。 |
| エニシダ | 花の蜜 | |
| エンレイソウ | 全草 | |
| オオハンゲ | 全草 | |
| ★オオミフクラギ | 木本全体、特に種子 | 近縁種のミフクラギも木本全体が有毒。 |
| ★オキナグサ | 全草 | |
| オキナワスズメウリ | 果実 | |
| オトギリソウ | 全草、特に茎の汁 | |
| オニドコロ | 芋、ムカゴ | |
| ★オモト | 全草 | |
| カート | 葉 | 別名はアラビアチャノキ。陶酔性の毒を持つ。 原産地の中近東では、生の新鮮な葉をチューインガムのように噛むことで、ある種の陶酔感を得る効果を期待して摂取される。 |
| ★カラバルマメ | 種子 | |
| カロライナジャスミン | 木本全体 | |
| キキョウ | 根 | 根自体はあく抜きのために何度も茹でたりすれば毒が抜け、山菜として食用にできるが、野生品は数を減らしている。 |
| キャッサバ | 根 | |
| ★キョウチクトウ | 樹木全体 | |
| ★ギンピ・ギンピ | 植物体のトゲ | |
| クサノオウ | 全草、特に草の汁 | |
| クララ | 全草 | |
| ★クラーレ | 樹木全体 | 矢毒に利用。 ツヅラフジ科の蔓性木本の「コンドデンドロン・トメントースム」とマチン科の低木の「ストキリノス・トキシフェーラ」の2種類が「クラーレ」という名称を持つ。 |
| ★グロリオサ | 全草 | 特に根茎がヤマノイモと誤食されやすい。 |
| ケシ | 種子以外の全草 | アヘンやモルヒネなどの原料。阿片ケシは麻薬及び向精神薬取締法で無許可での栽培は禁止されている。 ただし、オニゲシやオリエンタルポピーなどの幻覚成分がほとんど含まれない品種は栽培可能。 |
| ケマンソウ | 全草 | |
| ★ゲルセミウム・エレガンス | 木本全体 | 植物毒としては世界最強とされる。 正倉院の倉庫には「冶葛」という名前で本種の乾燥品が保存されている。 |
| ★コバイケイソウ | 全草 | |
| コマクサ | 全草 | |
| ★コヨティロ | 木本全体、特に果実 | ナツメに近縁のクロウメモドキ科の木本植物だが、我が国には産しない。 家畜や人間に有毒で、摂取から発症まで時間差がある。症状は、異常行動や衰弱を経て、死に至る。 |
| ★コンフリー | 全草 | 2004年まで健康野菜として利用されていたが、肝硬変などの症状を引き起こした事例があり、現在は有毒植物として扱われる。 |
| ★サワギキョウ | 全草 | |
| ★シキミ | 木本全体、特に実 | 同じシキミ属かつ無毒のトウシキミ(スターアニス)はスパイスとしてよく用いられるため、あちらと間違っての誤食例も多い。 |
| ★ジギタリス | 全草 | コンフリーと間違っての誤食例も多く報告されているが、コンフリーも上記の通り有毒植物。 |
| ジャイアント・ホグウィード | 全草 | 樹液に触れると植物性光線皮膚炎になり、炎症の跡は数年間残る。目に入ると失明する。 |
| ジャガイモ | 葉及び緑化したイモ | |
| スイセン | 全草、特に葉や球根 | |
| ★スズラン/ドイツスズラン | 全草 | スズランを生けた花瓶の水を誤飲して死亡した事例もある。 |
| ★ストロファンツス | 種子 | 矢毒に利用。ただし、経口では毒性を示さないため、矢毒に汚染された肉を食べても問題ない。 |
| センニンソウ | 汁液 | |
| ★ザゼンソウ | 全草 | |
| ★ソテツ | 木本全体、特に種子 | |
| タガラシ | 全草 | |
| タケニグサ | 全草 | |
| タバコ | 全草 | 喫煙用のタバコ栽培・製造は免許を取得してからでないと違法である。 また、一昔前に栽培が解禁された観賞用のハナタバコ(いわゆる「ニコチアナ」という園芸名で知られる品種)も、喫煙用タバコほどではないものの有毒成分を含む。 |
| チューリップ | 全草、特に球根や草の汁 | 毒の無い食用種も存在する。 |
| チョウセンアサガオ類 | 全草 | いわゆるダチュラ(ダツラ)。キダチチョウセンアサガオ(ブルグマンシア類)も同様。 花粉症などの薬に使われる。 |
| ツタウルシ | 木本全体 | |
| ディフェンバキア | 草の汁 | 樹液に触れると皮膚がかぶれる。 古くは本種の樹液が口に付着すると口がきけなくなると考えられたことから「Dumb cane(口のきけない茎)」という英名で呼ばれることがある。 |
| ★デスカマス | 全草 | |
| テッポウウリ | 果実 | |
| デルフィニウム | 全草 | |
| ★トウゴマ | 種子 | |
| ★ドクウツギ | 木本全体、特に果実 | 「日本三大有毒植物」の1つ。 戦前には子供が誤食し死亡した事例が多く発生しており、別名「イチロベエゴロシ」。 |
| ★ドクゼリ | 全草 | 「日本三大有毒植物」の1つ。 若い葉をセリと誤食したほか、節を持ちタケノコ状になる地下茎を食用と誤認したことによる中毒例がある。 |
| ★ドクニンジン | 全草 | ギリシャの哲学者・ソクラテスの処刑に用いられたとされる。 |
| ドクムギ | 種子 | 本来はドクムギの植物体そのものに毒性があるわけではなく、種子に有毒な菌が寄生することによる。 |
| ★トリカブト | 全草 | 「日本三大有毒植物」の1つ。 キンポウゲ科トリカブト属(Aconitum)に分類される山野草は、ほとんどすべてが毒草であると考えても差し支えない。 |
| ナンテン | 葉 | |
| ニガカシュウ | 芋、ムカゴ | |
| ニガヨモギ | 全草 | 陶酔成分を含んでいて、アブサンの原料として知られる。 |
| ニチニチソウ | 全草 | 茎の汁が肌に触れると軽い痛みが走ることがある。 |
| ニワトコ | 果実 | 生食では有毒なのでジャムや果実酒に用いられる。 |
| ノウルシ | 全草 | |
| ★バイケイソウ | 全草 | |
| ハッカクキリン | 樹液 | トウダイグサ科の多肉植物で、角張ったサボテンのような草姿を観賞するために栽培されることがある。 刺激性の強いレシニフェラトキシン(RTX)を高濃度に含んでいるので、樹液に触れると皮膚が爛れる。 |
| ハシリドコロ | 全草、特に新芽 | 「摂取すると錯乱して走り回ってしまう」というのが名前の由来。 |
| ハズ | 種子 | |
| ハリエンジュ/ニセアカシア | 葉、果実、樹皮 | 花は山菜として食用にすることがある。 |
| ヒカマ | 種子 | マメ科の根菜。 |
| ★ヒガンバナ | 全草 | 球根が一番危険。 上述の通り、かつては毒抜きした球根を非常食にするという文化もあった。 |
| ヒョウタン/ユウガオ | 果実 | ウリ科特有のククルビタシンという有毒成分が含まれ、猛烈な苦味を持つ成分である。 カボチャやズッキーニでもククルビタシンによる中毒例がある。 |
| ヒョウタンボク | 果実 | |
| ★ヒヨス | 全草 | |
| ビンロウ | 果実 | 果実をキンマ(コショウ科)の葉や石灰とともに噛み続けると陶酔感を覚えるが、発癌性も併せ持つため、摂取し続けると癌になるリスクが高まる。 |
| ★フクジュソウ | 全草 | |
| フジ(藤) | 種子 | 花や若葉などは食用にすることがある。 |
| ★ベラドンナ | 全草 | |
| ペヨーテ | 全草 | 幻覚性成分のメスカリンを含むサボテンであるが、日本の多肉植物専門店や園芸店で扱われているものにはほとんど含まれない。 一名を「烏羽玉」という。 |
| ホウチャクソウ | 全草 | |
| ポインセチア | 樹液 | 1914年にハワイで少女がこの植物で中毒死したという記録があるが、現在では樹液に触れると皮膚が痒くなる程度のごく弱い毒性しか含まれていないとされる。 |
| ★マチン | 種子 | この植物に含まれるストリキニーネは致死性の高い猛毒。 |
| マムシグサ | 全草 | |
| マユミ | 種子 | |
| ★マルバフジバカマ | 全草 | 乾燥させた植物体の標本にも毒素が残留する。 |
| ★マンチニール | 果実含む幹や葉の全体 | 非常に危険な毒性を持つ樹木だが、堅牢性に優れるため中米では建材としても使用される。 ギネス世界記録で「世界一危険な木」として認定されている。 |
| ★マンドレイク/マンドラゴラ | 全草 | 独特な見た目と強力な毒性から様々な伝説が生まれた。 |
| ミズバショウ | 全草 | 唱歌「夏の思い出」で有名な花。 北米産の「スカンク・キャベッジ」と呼ばれる黄色い花を咲かせる近縁種*17は、誤食した際の危険性が日本産のものに比べて高い。 |
| ミトラガイナ | 葉 | 葉をチューイングガムのように噛み続けると一種の陶酔や興奮を覚える。 日本では2016年頃から法規制がかかり始めた。 |
| ミドリサンゴ | 全草 | |
| ムサシアブミ | 全草 | |
| モモ | 種子 | |
| ヤボランジ | 全草 | 体液の分泌を加速させる効果があり薬用植物としても知られるが、過剰摂取で嘔吐などを引き起こした例あり。 |
| ユキモチソウ | 全草 | |
| ユズリハ | 葉 | |
| ★ヨウシュヤマゴボウ | 全草 | わが国在来の「ヤマゴボウ」や「マルミノヤマゴボウ」など、ヤマゴボウ科の植物はほぼ全て全草が有毒。お土産屋さんで「山ごぼう」という名前で売られているものは、モリアザミ(キク科)の根である。 「山ごぼう」の愛称のとおり、ゴボウに似た見た目と風味を持つ。 なお、アメリカではヤマゴボウ科の植物の若い茎や葉を茹でて毒素を抜いてから食することもあるが、実践するのはお勧めできない。 |
| ★ラットベイン | 全草 | モノフルオロ酢酸塩という非常に珍しい致死性の高い毒素を含む。 この植物を食べた動物が死んだ後も毒素が体内にとどまり、それを食べた捕食者もまた毒を受けるなどの食物連鎖が続く。 |
| ラナンキュラス | 草の汁 | |
| ランタナ | 全草 | |
| リュウキュウハンゲ | 全草 | |
| レンゲツツジ | 花の蜜 | |
| ★ローレルジンチョウゲ | 全草 | |
| ワラビ | 若芽 | 発癌性物質をそのまま摂取する事になるので生食は厳禁。 |
| ワルナスビ | 全草、特に果実 |
草生えるような追記・修正は、植物の新種を見つけてからお願いします。
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- ついに植物その物キタ━(゚∀゚)━! -- 名無しさん (2025-12-19 19:24:44)
- 草(の項目)生えた -- 名無しさん (2025-12-19 20:19:42)
- 蔓でプリキュアをがんじがらめ -- 名無しさん (2025-12-19 21:56:32)
#comment
*2 菌類と藻類が共生し、光合成をおこなうようになった生物。
*3 その名残か、植物の図鑑によってはキノコやカビの解説に紙面を割いていることもある。
*4 当時は藻類の一種と誤解され、「藍藻」という名前が付けられた。「シアノバクテリア」という名称は、系統的には原核生物である細菌、すなわちバクテリアに属するためである。
*5 茎と葉がはっきりと区別されているコケ植物。
*6 蘚類に比べて葉と茎の区別があいまいで、へばりつくように成長するコケ植物。
*7 コケ植物の中で最も原始的なもので、胞子体が動物の角のような形状になるもの。
*8 かつてはシダ植物の中にも種子をつけるようになったものが存在したが、現在はすべて絶滅している。
*9 イチイやマツ、スギなどのいわゆる「針葉樹」。
*10 脇芽が養分を蓄えて肥大化した、小さな芋のようなもの。ヤマノイモやオニユリなどにみられる。
*11 ただし、タケやササの類は便宜上「樹木」の範疇に含まれることが多い。
*12 バショウは5m程度になり、ウドは最大で2m程度となる。
*13 種によっては、カエルやネズミを捕食・消化してしまうものもある。例:インドネシア産の巨大なウツボカズラ類
*14 「ムシトリナデシコ」といういかにもそれっぽい名前の植物があるが、これは茎の粘液で蟲をとらえて動かなくするだけであって、実際に虫を殺して、その虫から養分を消火・吸収するということはしない。
*15 例:スイセンの葉をニラと、球根をタマネギと誤って食してしまった例や、チョウセンアサガオの蕾をオクラと誤って食してしまった例、グロリオサの球根をヤマノイモと誤って食してしまった例が知られている。
*16 このネギ類に含まれる成分は、加熱していようがしていまいが鳥類やイヌ・猫にとっては有毒。
*17 「アメリカミズバショウ」という和名でも呼ばれることがある。
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