ジム・コマンド/ジム寒冷地仕様

ページ名:ジム_コマンド_ジム寒冷地仕様

登録日:2011/12/28 Wed 15:38:22
更新日:2023/08/08 Tue 17:14:55NEW!
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ms ガンダム ジム ポケットの中の戦争 量産機 一年戦争 ブルーディスティニー 戦場の絆 ジム・コマンド ジム寒冷地仕様 ガンダム戦記 ガンダム外伝



ジム・コマンド及びジム寒冷地仕様とは、ガンダムシリーズに登場するモビルスーツである。







ジム・コマンド

 GM COMMAND


型式番号:RGM-79G
所属:地球連邦軍
生産形態:量産機
頭頂高:18.0m
本体重量:43.5t
全備重量:56.4t
出力:1,330kw
推力:67,000kg
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
武装:60mmバルカン砲 ×2門
   90mmブルパップ・マシンガン
   ビームガン
   ビームサーベル ×2基
   シールド
   他


《主なパイロット》
ユウ・カジマ
フィリップ・フューズ
サマナ・フュリス
リル・サマーズ
ユーグ・クーロ
ヒュー・カーター
シェリー・アリスン




一年戦争を通して連邦の主力モビルスーツ(以下MS)として活躍した“RGM-79 ジム”だが、一般によく知られるタイプである前期量産型は短期間で最前線に投入する為に基本設計を無視して急造された廉価版であり、スペック通りの性能を発揮しなかった。


しかし戦争も終盤となり、より基本設計に忠実な、所謂“後期生産型”の生産が開始された。
ジム・コマンドとは、その後期生産型と呼ばれる機体の一種であり、一年戦争最強クラスのMSであるジム・スナイパーⅡは本機がベースである。



ジム・コマンドは、前期型とは全く別物に見える程の外部装甲とバックパックの変更や新規に搭載したレーザー通信機、新型のビームサーベルとシールドの搭載など様々な点で強化されており、その性能はRX-78-2ガンダムと同等以上となっている。


主に指揮官やエースパイロットに配備されたものの、映像作品中ではザクⅡ改に普通に撃破されるなどあまり性能を発揮する場面は無い。
ありとあらゆる作品で相手に恵まれず、ゲルググJや暴走したブルーディスティニー1号機に撃墜されていく様子はまさしくジムの系譜である。


逆に言えば、エース級が乗れば強力な機体となる。
実際、宇宙戦仕様のGS型にはテネス・A・ユング少佐やフランクリン・ノボトニー中佐、ユウ・カジマ少尉などなど連邦軍の撃墜王やエース達が搭乗していて、
映像作品に限ってもユーグ・クーロ中尉機がア・バオア・クーの戦いでゲルググキャノンやビグロなどの高性能機を次々と撃破している。


結論:エースが乗らなきゃジムはジム。



基本となるG型は地上戦仕様で、主戦場が宇宙へ移行していたために一部を除いてコロニー内での防衛用に使用された。その為“コロニー戦仕様”とも呼ばれる。
武装に関してもコロニー内での戦闘を考慮してオーソドックスな90mmブルパップ・マシンガンを使用するケースが多かったようだ。



後々までコロニー守備隊の制式カラーとしてに受け継がれるクリーム色と黒色なのが特徴。
第11独立機械化混成部隊、通称“モルモット隊”や戦後に創設されたファントムスイープ隊など、一部の部隊が使用した物は従来のジムと同じ赤と白*1で塗装されている機体もあった。




武装


  • 60mmバルカン砲

牽制用の頭部バルカン砲。



  • ビームサーベル
    型式番号:THI BSjG01

みんなご存じビームの剣。
ジム・コマンド系はリアアーマーに2本装備している。



  • ビームガン
    型式番号:BOWA BG-M-79F-3

GS型の装備するビーム兵器で最も標準的な物。後部のボトル状のパーツ(恐らくE-CAP)が目立つ。
ビームスプレーガンと同じく射程は中~近距離のままだが、出力、速射性、収束率がアップした。
直撃すればビグロの装甲すら一撃で貫通する火力を持つ。



  • 90mmブルパップ・マシンガン
    型式番号:HWF GMG・MG79-90mm

単銃身のブルパップ式マシンガン。“ジム・マシンガン”の愛称を持つ。
口径ではヤシマ重工製の100mmマシンガンに劣るが、SU-β徹甲榴弾、AS-γ対艦徹甲弾、FW-ν成形炸薬弾、訓練用のペイント弾など任務によって弾薬を使い分けることが可能な高い汎用性を持ち、地上から宇宙、コロニー内まで場所を問わずに使用出来る優れ物。
また、市街地やコロニー内での戦闘を想定してケースレス弾を採用しており、随伴歩兵との連携も取り易い。



  • 対MS戦用シールドⅡ
    型式番号:NFHI RGM-M-Sh-ADG

ジムコマ系列やジムカス系列の機体が持っている曲面型のシールド。
材質がチタン合金セラミック複合材にダウングレードされたものの、曲面型になったことで対弾性が向上、対ビームコーティング処置も標準仕様となった。
先端部分がクロー状になっていて、地面に差したりいざという時の刺突武器にもなる。



◆その他
ハイパーバズーカなど、当時の連邦軍規格武装なら一通り使用出来る。




バリエーション



また(照準が)ズレてる!

◆ジム・コマンド(宇宙戦仕様)

 GM COMMAND SPACE USE


型式番号:RGM-79GS
所属:地球連邦軍
生産形態:量産機
頭頂高:18.0m
本体重量:44.6t
全備重量:75.0t
出力:1,390kw
推力:74,000kg
装甲材質:チタン・セラミック複合材
武装:60mmバルカン砲 ×2門
   90mmブルパップ・マシンガン
   ビームガン
   ビームサーベル ×2基
   シールド
   他


《主なパイロット》
ユウ・カジマ
ユーグ・クーロ
テネス・A・ユング
フランクリン・ノボトニー



読んで字の如くジム・コマンドの宇宙戦仕様。従来のジムと同様の赤と白で塗装されている。
地上戦用と比べてバックパックのバーニアの数が全方位に増加して推力が上昇している。
なお推進材の容量はさほど変わらないため、継戦能力はやや低い。


武装にはシールドにサーベル、ブルパップマシンガンに加え、ビームスプレーガンより強力なビームガンが装備されている。
ガンダムのビームライフルには及ばないものの、ドムのボディやビグロタイプのMAの装甲を容易く貫通出来、直撃すれば1撃で撃破出来る。


こちらは地上戦用よりも活躍に恵まれており、『機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル』及び『機動戦士ガンダム戦記(PS3版)』の主人公であるユーグ・クーロはア・バオア・クーでの戦いで本機に搭乗、ゲルググキャノンやリック・ドム、ビグロなどを苦戦しながらも次々と撃墜していった。


また、『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の主人公、ユウ・カジマはEXAMを巡る戦いの後に蒼く塗装した機体でア・バオア・クー攻略戦に参加したという。




ジム・スナイパーⅡ

 GM SNIPER Ⅱ


型式番号:RGM-79GB


ジム・コマンドをベースとして開発されたエース向けの超高性能汎用機。
詳しくは項目へ。




◆ハイブースト・ジム

 HIGH BOOST GM


型式番号:RGM-79GB


移動力の向上を目的に開発された機体で、バックパックをノーマルのジムの物に、脚部にブースターユニットが追加している。
確かに移動力は上がったのだが、引き換えに回避性能が低下してしまっている。


武装はビームサーベルの他にガンダム・ピクシーのサブマシンガンの発展型であるYF81-MP100マシン・ピストル2丁を装備している。


小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場。
試作機宇宙海賊「シュテンドウジ」に渡り、メンバーの一人セリア・ハウザーの乗機になった。
なお、シュテンドウジに渡った物には腰部にもジオン系のブースターが増設された。




◆ジム・コマンド改

『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場。型式番号は普通の宇宙戦仕様と同じ“RGM-79GS”。
“ジム・コマンド (外宇宙戦仕様)”とも呼ばれる。


外装の変更され、見た目は殆どジムコマンドとの共通点が無く、ボディはどちらかといえばガンダムに、頭部もジムというよりジェノアスアデルのような大型バイザーで、バックパックに辛うじてG型の面影を残す程度。
また、踵が無くつま先立ちしているような足だが、代わりに展開式のクローを備えていて、アウトリガーとして使用される。
武装はビームライフル、従来のジムのようにバックパック右側上部に移設されたビームサーベル、頭部バルカン砲、シールド。


バーニアの強化が図られた他、OSにアムロ・レイの操縦データが入力されていて射撃回避能力が強化されている。
ただし、一般的な量産機でアムロの操縦を再現した為に機体とパイロットに掛かる負担はかなりのもの。
宇宙世紀0081年にアクシズで発生した地球連邦小惑星機動艦隊襲撃事件に投入され、シャアも息を巻く回避性能を見せたが、射撃への回避以外は大したことがないことを見破られて壊滅させられた。




◆ジム・コマンド "ハンマーヘッド"

ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』収録の「It's a wonderful world」に登場。
パイロットは地球生まれのフジ・ミカ曹長。
GS型ベースの実験機で、武器も持っておらず、性能や実験内容は不明。
ガンダムタイプの頭部とトリコロールカラーが特徴。
コロニー内で墜落事故を起こした挙句、外壁をブチ抜いてしまいジオン軍に捕捉されてしまうも、
咄嗟の判断で操縦を代わったダリ―の機転で無事連邦軍に回収された。



◆ファントムシステム搭載機

漫画『アウターガンダム』に登場した試作機。正式名称は不明。
MSの自律無人運用を目的とした「無人機(ファントム)システム」を搭載した実験機で、武装も実弾式のメインアームやランチャー内蔵のバックパックに変更された。
東京都臨海部副都心に配備されていたが、周囲のビルの地場がシステムのチップに影響を及ぼし、暴走してしまった。



◆ジム・コマンド・ライトアーマー

 GM COMMAND LIGHT ARMOR


型式番号:RGM-79GL


1/144スケールのジム・コマンドのプラモデル付属の説明書に記載されている機体。
早い話がジム・コマンド版ジム・ライトアーマー。
見た目は何故かノーマルのジムの方が近い。



◆ジム・コマンド・キャノン

 GM COMMAND CANNON


『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の漫画版『ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー 』に登場。
パイロットはモルモット隊のサマナ・フュリス准尉。


見た感じはG型ベースのジム・キャノンといったところ。



◆ジム・コマンド (アナハイム・エレクトロニクス社 警備部防空隊)

機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場。
RGM-79GSの後期生産型をアナハイムが自社の私設軍隊である警備部の防空隊仕様として改修した機体で、胸部やシールドに会社のロゴがデザインされている。
アナハイムに立ち寄ろうとするビーハイヴIIに対し、フォン・ブラウン市までの先導を担当すると同時に武器システムを許可を下すまで封印するように警告した。



◆地底戦用ジム

『魔法の少尉ブラスターマリ』に登場。
両腕と後頭部にドリル、額にヘッドライトを搭載した連邦版アッグ。戦闘時には両腕のドリルを切り離し、ビームつるはしで格闘戦を行う。
コロニーの外壁に穴を空ける破壊工作を行っていたところをブラスターマリ少尉に発見され、おしおきとして自らが空けた穴に詰め物として詰められてしまうのであった。



◆強行偵察型ジム

『魔法の少尉ブラスターマリ』に登場。
透視カメラを搭載した「みるちゃん」、耳のような大型アンテナを搭載した「きくちゃん」、後頭部が長く知能指数1300を誇る隊長機「なんだろうくん」の3機編成で偵察を行っていた。




ジム寒冷地仕様

 GM COLD DISTRICTS TYPE


型式番号:RGM-79D
所属:地球連邦軍
生産形態:量産機
頭頂高:18.0m
本体重量:44.7t
出力:1,250kw
推力:60,000kg
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
武装:60mmバルカン砲 ×2門
   マシンガン
   90mmブルパップ・マシンガン
   ビームサーベル
   シールド
   他




ジム後期生産型の一種。
ジムD型に氷結対策・防寒処理を施して寒冷地の拠点防衛用として配備された。
悪天候下での運用を想定している為、地上用のジムでも最高の通信能力を持つ。



本来はジム・コマンドのバリエーションだったのだが、ガンダムが行わなかった寒冷地での戦闘データを入手する為にフレームのみを流用した実験機として開発された。
その為、この機体はジム・コマンドシリーズのプロトタイプとしての意味合いも持っている。


頭部は前期量産型のジム似、バックパックはジム改と同型なのはそのあたりが理由なのかも知れない。



映像作品には『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』にのみ登場。
劇中ではステン短機関銃に似たマシンガンやブルパップ・マシンガンを持った機体が北極基地に配備され、ガンダムNT-1“アレックス”を狙って襲撃したジオン軍のサイクロプス隊を迎撃した。
プロフェッショナル集団のサイクロプス隊相手では分が悪く、最終的には全滅したもののアレックスを載せたシャトル近辺の1機がハイゴッグ(アンディ機)を撃破して発進を守り抜いた。


その1機もシャトルの噴射炎の中に消え、ズゴックE(シュタイナー隊長機)に破壊された機体の残骸は誇らしげにガッツポーズをしていた。




武装

  • 60mmバルカン砲

当然のように装備しているが、劇中未使用。



  • ビームサーベル

多くのジムと同じくバックパック左側に一本差し。
本編未使用。



  • 90mmマシンガン
    型式番号:NFHI GMG-TYPE2

ノーフォーク産業が開発した専用マシンガン。
フォアグリップ兼用のマガジンなど、第二次世界大戦中にイギリスで開発されたステンガンに似たレイアウトが特徴。
銃身下部にグレネード弾を装備することも可能だった。


ハイゴッグの装甲を撃ち抜くくらいの威力はあるが、あまり高性能とは言えなかったために少数生産に留まったらしい。



  • 90mm ブルパップ・マシンガン
    型式番号:HWF GMG・MG79-90mm

他のジム系でも使用される、いわゆる「ジム・マシンガン」。
『ポケ戦』本編でも何機かはこちらを持っていた。



  • 対MS戦用シールド改
    型式番号:FADEGEL RGM-M-Sh-007

ジム改などと同じ十字マークの無い廉価版タイプを使用する設定だが、本編未使用。




バリエーション


◆ジムD型
寒冷地仕様のバリエーション…というか本家。
見た目は防寒装備以外は寒冷地仕様と同じ。


ジオン軍がドムを投入したことで前線のMS部隊の被害が拡大したことを受けてジムの高性能化を現場から求められたことを受けてオーガスタ基地が開発した機種。
性能指標をドムに設定し、その脅威的なホバー機動に対抗する為、先述のように開発中だったジム・コマンドのフレームをベースに主推進器を従来の2倍ブチ込むことで対応したものがD型である。


なかなか強引な解決策で戦闘時間の低下などの問題はあったが機動性の強化は確かなもので、少なからずドムに対抗出来るようになったことは現場で評価されたという。


本機の性能に自身を付けたオーガスタ基地によってジム・コマンド系統の生産が提案され、兵器開発局が開発していたC型ジムに先んじて量産が認可されたとされる。





ゲーム

  • ガンダム戦記(PS2・PS3) ターゲットインサイト(PS3)

3作品共通で、寒冷地仕様は「素ジムで苦労してる所に配備・購入できる連邦モードの救世主」
のような立ち位置である。耐久力が素ジムの大体2倍、そこそこの威力のある弾数豊富なマシンガン、なんといっても移動力が向上しているので、強引にダッシュ・ブーストで切り込んでは逃げる一撃離脱戦法も可能といいことづくめ。ターゲットインサイトでは改造の末にビームガンまで手に入る。
戦記のPS3版の連邦モードはさらに上位種のジムコマンド地上型が既に最初から配備されてるため出番はないが、フリーモードでは大抵の隊長が小手先改造のジム砂漠戦仕様で四苦八苦してる中現れるエース機としてしばらく活躍できる。
ジムコマンドやスナイパーカスタムと言った機体を手に入れても、3作品とも僚機を随伴させることができるので長いことお世話になる。
ジムコマンドはさらなる上位互換のような存在であり、PS2版戦記には登場しないが、他2作では
ガンダム級MSが来るまで隊長機として暴れることができる。
たぶんこの2機がもっとも輝いてる作品群だと思います。





コマンド、寒冷地仕様、コマンド・ライトアーマーの3機が登場。コマンド・ライトアーマーが日の目を見たゲームでもある。
どの機体も近距離機でコマンド、寒冷地仕様がコスト200、ライコマがコスト160となっている。
コマンドは宇宙では宇宙用になるがコロニーでも宇宙用になってしまう不具合が未だに直らない。


寒冷地仕様は高バランサーに大ダメージを与えることが可能なマシンガンAを所持しており、格闘の威力が近距離にしては高い。
ライコマはコスト+20で全バランサー1発よろけ(しかも威力も高め)のビームガンBと広範囲にばら撒かれるハンドグレネイドC、極め付けに硬直が高コスト機並みになる機動5などの要因からかなり強力な機体とされている。
コマンドは上2体やザクⅡ改と比べるとパッとしない機体という印象があったが、特化セッティングにより上2体と同等、装甲設定なら同等以上の活躍が期待できる。6連射・高集弾のブルパップ・マシンガンAはこの機体のみの装備。
この他の武器も見所のある物を持つ。


ただしこの3体すべてが2013年6月18日のREV.3.20で下方修正された。


寒冷地仕様はマシンガンAの弾数減、ライコマはビームガンBとハンドグレネイドCの威力低下(グレCはリロードも増加)、コマンドは装甲セッティングの装甲値を軒並み下げられた。


尤も、寒冷地仕様のマシンガンAはリロードも相応に早くなり、ライコマは本来のコストに近い性能になっただけでカットを主体とした立ち回りには支障はきたさない。コマンドは装甲値を最大に上げる装甲4で戦う戦法は陸戦型ガンダムに譲ったが、機動、装甲1~3の特化セッティングは未だ顕在である。



  • 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2

250コスト汎用。レアリティは最も低い☆1で30連も引けばいずれかのレベルが1つ2つ混ざる程度で比較的入手しやすい。
宇宙用と地上用で別機体であり、前者は射撃戦向けのステータス、後者は格闘戦向けのステータスとなっている。
登場当初はこのレアリティの低さでありながら

  • 当時流行の戦闘スタイル(地上:格闘戦、宇宙:射撃戦)とマッチしたステータス
  • 細身のため被弾しにくい上に盾で隠せる
  • 扱いやすい連邦サーベルモーション
  • 宇宙用/地上用共に地形適正を持ち、盾を持っている状態で同コスト帯の盾なし機体とほぼ同等の速力
  • 盾が破壊されると更に早くなる

と非常に優秀で、特に地上戦はコマンドが出せるコスト帯*2なら迷ったらコマを出せと言われるレベル。
同時期強襲のプロトタイプガンダム、支援のガンキャノンと合わせて各環境を席巻していた。
しかしながらあまりに暴れすぎたためか、上記2機と共にこのゲームとしては珍しく弱体化修正を受けた。特にLv1機体は他の汎用機よりも3000近くHPが低く設定され、カスタムパーツを用いても補うのが難しい程。
一応コスト350戦ではスロットが増えた分パーツで補う事ができるためたまには見かけることはある。ただこのコスト帯では他にできることが多い機体もいるので
本機を出すならばシンプルさを活かした速攻や判断の速さで優位に立つ必要がある。



寒冷地仕様も同じく250の汎用機
主武装は専用マシンガンしか持てない。つまり低コスト汎用に求められるバズーカ系兵装が持てないため、「よろけ」を生み出す能力が低く味方の援護がし辛い。しかもこのマシンガン、発射レートが極めて高く1マガジンのDPSではなかなかのものだが弾数が僅か30発でその割にリロードが長く、総じてDPMとしては決して高くない。リロード中の副兵装も弾数1のグレネードと貧弱なバルカンしかなく、肝心な時に追撃が出来なかったり、瀕死の敵を取り逃がしたりと取り回しはあまり良くない。
さらに汎用機としては珍しいマニューバアーマー*3を持つ代償として緊急回避*4がないため、うっかり前線でよろけを貰おうものならあっという間に袋叩きにされる事になり汎用機に求められる壁能力も低い。
上記の結果、チームメンバーとしては余り歓迎されない機体となっている。
しかし高発射レートのマシンガンは瞬間火力的にも見た目的にも爽快感はあるため、海外プレイヤーを中心に愛用者は結構多くいちいち出撃拒否していては長時間出撃できない程なので、レート戦でも1機くらいなら妥協して出撃と言う光景が見られる。*5
なおボイチャを使っての連携前提で、各機1発ずつのグレネードをチーム単位で管理しつつ高DPSマシンガンの集中砲火とリロード中の一斉離脱をこなす軍隊染みたクランならば強いんだとか。


  • ギレンの野望シリーズ

ジムコマンドは地上用の灰色カラーと宇宙用の赤色カラーを両方採用する形で皆勤賞。
一方寒冷地仕様はジオンの系譜から登場。


一番開発時期が早い寒冷地仕様は砂漠以外での適正に優れ、盾を持つだけでなく何故かどのナンバリングでも対空能力に優れ索敵能力を持つ。が、火力がいまいちなのと連邦編は基本地上を片付けてから宇宙に移るため速攻プレイだと作りすぎても困るというもどかしさがある。アクシズの脅威では回収してコマンド宇宙仕様にできるがもちろんコストは割高に。


ジムコマンド地上仕様は寒冷地仕様よりもさらに開発時期が遅く、火力が上がって盾を持つためドムよりは強いものの、やはり登場時期がネック。一方でジオン側で万が一開発プランを奪取できた場合はグフに代わる量産型の前衛として使えるかもしれない。


上記の通り連邦編の後半は宇宙戦がメインのため、赤い方のジム・コマンドは一年戦争変後半の主戦力になりうる。大抵のナンバリングで運動性は20を超え盾を持つため、ドムとか相手だと盾で意外に粘りながら押し切ることも可能。ジオン編でルナツーにおいてこいつに出くわした場合は錯乱膜で対処したい。
ちなみに、何故かアクシズの脅威からはジスナイパーⅡよりも運動性では勝る。なんでだ。



ガンプラ

0080』当時に1/144スケールのジム・コマンドコロニー仕様と宇宙戦仕様が発売。
500円(税抜き)ながら、当時としてはスナップフィットで色分け可動も高い完成度を誇るオーパーツレベル。
バイザーにクリアパーツが採用されているが、ビームサーベルは単色成型で塗装は必須。
ただし後年発売のHGUCと違ってサーベルと手首は別パーツとなっている。
また、『0080』当時発売の説明書にはリアル頭身のMSが葉書を持って「お便りまってま~す」と愛嬌をふりまくシュールなイラストが描かれていたが、ジム・コマンドコロニー仕様のそれは色分けが寒冷地仕様のものになっていた。



やがてHGUCにてコロニー仕様、宇宙戦仕様、そしてジム寒冷地仕様が発売。
旧キットを可動などで上回る部分もあるが、ビームサーベルが右手と一体成型な上に相変わらずクリアパーツでない所*6や、やはり2017年現在ではあらゆる部分で厳しいと思わせるものがあるが、それぞれの細部の違いや武装の違いなどはしっかり再現されている。
それと、ジム寒冷地仕様は『ガンダムビルドファイターズ』にてキララが製作したガンプラとして登場している。



2017年末に遂にマスターグレードから宇宙戦仕様がプレミアムバンダイで商品化。先に発売されていたMG ジム・スナイパーⅡをベースにパーツを追加したキットで、色分け・可動も良好。
コロニー戦仕様は2018年1月末に通常で発売された。







“出来損ない”を守り抜いた方は追記・修正をお願いします。


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  • 寒ジムはやればできる子 -- 名無しさん (2014-03-12 01:57:03)
  • バトルオペレーションの寒ジムはどうしてああなった…。せめてハイパーバズーカくらい装備させてあげようよw -- 名無しさん (2015-06-13 10:39:17)
  • スパロボ未登場だが、実はバトルコマンダーにジム系の中で唯一出ている。事務員の役で。絶対シャレだな。 -- 名無しさん (2015-06-13 17:08:29)
  • 初めて組んだガンプラがジムコマgs型だったわ。今でも大好きな機体。 -- 名無しさん (2015-12-13 21:31:14)
  • 一年戦争のジムの異様に多いバリエーションが映像化され始めたのはこいつらが最初だろうか?(実際は現地回収や特殊セッティングなのかも知れないが) -- 名無しさん (2015-12-14 15:53:19)
  • 寒ジムはギレンの野望だと連邦序〜中盤の重力戦線を支える良MSだったりする -- 名無しさん (2016-09-19 21:48:13)
  • ↑2 つってもコイツラは元々「80版ジムとそのマイナーチェンジ」としてデザインされた存在。それが商業的な理由でMSVということになった。だからかつては「夢のマロン社」「MSイラ」「アウターガンダム」等コイツラが「ジムの役」を演じる作品もあった。 -- 名無しさん (2016-09-19 22:07:24)
  • 好きなんだが、同じ後期型ジムであるジム改に比べてMG化がされてないのは知名度の差かな…。 -- 名無しさん (2016-10-15 18:10:08)
  • ↑来るぞ、プレバンだが。なんにせよジム系で1番好きだわ -- 名無しさん (2017-09-20 12:53:43)
  • よく誤解されるが「ジムコマンド=0080版ノーマルジム」ではなく初期設定時点から「0080版ノーマルジムのコマンド仕様」であってバリエーション扱いらしい。つまりジムコマンドつまりジムコマンドとは別枠で0080版ノーマルジムがいる。同様にハイゴッグも「ゴッグ改」であって0080版ノーマルゴッグは別でいる。一方でザクはザク改=0080版ノーマルザク -- 名無しさん (2017-12-18 02:11:15)
  • 旧1/144ジムコマンドのビームサーベルは2本だがクリアパーツではないぞ。地上用も宇宙用も。 -- 名無しさん (2018-06-30 00:02:36)
  • なぐりあい宇宙のジムコマンドがマグネットコーティングもあるし、この中では強いほうかな -- 名無しさん (2019-01-28 22:44:06)
  • 腕を破壊された寒ジムがそのままマシンガンを撃ち続け自滅したのはなんでやろ?このままじゃあぶないと対策採れなかったん? -- 名無しさん (2021-10-25 20:57:58)
  • ↑あれは想定外の事故だと思うぞ、腕を破壊されて指が動かせず、引き金から外せなかったんだろう -- 名無しさん (2023-07-17 23:15:06)

#comment

*1 実はノーマルのジムは純粋な紅白ではないのは内緒
*2 250~400
*3 ブースト移動中に「よろけ」にくくなる
*4 ブースト全消費を代償に無敵時間を持つ回避行動ができる
*5 実際大抵の場合相手にも1機くらいはいるので結果互角となる
*6 ただしグリップは腰から分離でき、他の機体のビーム刃をそのまま刺せるジョイントがあるので、流用できるビーム刃さえあれば「クリア成形かつ右手と一体でないビームサーベル」を持たせられる。

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