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リーダーであるキア・ムベッキの掲げる「地球への帰還」＝「レコンギスタ」の計画に賛同する者たちによって構成されている。
ビーナス・グロゥブを取り仕切るロザリオ・テンとラ・グー総裁の考えに反する思想の集団であが、金星で起こりつつある人体の突然変異現象「ムタチオン」の恐怖に晒されている社会情勢故か賛同者は少なくないようで、多数の構成員、支援者を抱えている。

R.C.においては宇宙世紀とは逆にスペースノイドの方が社会的に上の立場にあり、なにかと地球人差別の発言が出てくることも多いのだが、そんな中でも彼らは全体的に地球人を「野蛮人」「戦争オタク」と毛嫌いしており、レコンギスタへの理想の高さ故の過激さも言動の端々から窺える
…とはいっても、平和なビーナス・グロゥブで暮らしてきた彼らに本物の戦争の経験などあるはずもなく、いざ実戦となると自分達の暮らすコロニーに対して被害を出すような戦い方をしたり、凄まじい威力を誇る大量破壊兵器を「自衛用」と称して抱え込むなど、側から見れば彼らの方が「野蛮人」と見えかねないような側面も持つ。
理想は高いが、経験が伴わず現実の戦いを知らない過激派団体という、なんだか妙に生々しい集団である。

ジット・ラボを母体としていることから宇宙世紀時代の技術を基に作られた高性能MS・MAを多数保有しており相応の戦力を誇る。
また、レコンギスタ計画のための足としてフルムーン・シップを独自に用意している。

劇中ではビーナス・グロゥブに帰還間近のクレッセント・シップとこれに随伴していたメガファウナを占領したことを皮切りに表立った行動を開始。
そのままレコンギスタの実行をロザリオ・テンに対し宣言する。

直後のアクシデントでキアを失ってしまうが、彼の意思を受けた団員たちはレコンギスタ計画を続行。
フルムーン・シップを使いキャピタル、アメリア、トワサンガの争いが続く地球圏へ到達し、接触してきたキャピタル・アーミィと協力体制をとりMSを提供し地球圏の戦いを激化させる。

【主要メンバー】

◆キア・ムベッキ
CV：中井和哉
ジット・ラボの技術保全局長であり、ジット団のリーダー。
黄色い髪を後ろでまとめた強面の男性。些か好戦的な性格で高圧的な言動も目立つ。
一方で部下に慕われ、レコンギスタに関する魅力的なヴィジョンを提示するリーダーとしての十分な資質を持っている。
目的のためなら多少強引な手段に出ることも辞さないものの無関係な人間を巻き込むことは望んでおらず、残虐な人物でもない。
乗機はジャイオーン。

第19話から登場。
部下と共にクレッセント・シップに乗り込み占領。この時クルーを銃で脅した挙句爆弾*1を取り付け監視するというかなり強引なやり口を取ったため、ベルリには「悪人！」と言われている。
確保したG-セルフに興味を抱いていたが、テン・ポリスとの戦闘中に奪い返されメガファウナに脱出されてしまう。
そしてG-セルフとの戦闘に気を取られ誤ってシー・デスクの海の底を破壊してしまい、住人たちを助けるため自機を使って穴を塞ぐことに。
しかし自身も水中で動けなくなり脱出出来ず、助けようとしたクンにレコンギスタの夢を託し死亡した。

◆チッカラ・デュアル
CV：杉浦慶子
ジット団所属のパイロット。ウェーブのかかった茶髪の女性。
ムタチオンへの忌避感から常に体を鍛えており、MSのコクピット内でさえ筋トレをしている。そのせいかかなりガタイがいい。
乗機はジャスティマ。

クレッセント・シップ占領時にキア達共に登場。
キアの死後はクンやローゼンタールを引っ張ってレコンギスタを継続。
キャピタルとの協力後はマスク達と行動を共にしギアナ高地での決戦にも参加するが、クリムの駆るダハックの猛攻を前に死亡した。

◆クン・スーン
CV：小清水亜美
ジット団所属のパイロット。薄紫の髪をツインテールにした女性。
団員の中でもキアに強い信頼を寄せており、彼の写真入りロケットを持っている。
容姿に気を使っているのかコクピットで鏡片手にメイクをしている場面も見られた。
乗機はジロッド、マズラスター。

劇中ではキアやチッカラのクレッセント・シップ占拠に同行。
テン・ポリスなどと交戦するが非情になり切れないのかラライヤへの攻撃を躊躇し反撃を受ける場面も。
キアが穴を塞ごうとした際には自分も一緒に海に沈むが運よく脱出に成功し彼の遺言を受けレコンギスタを継続。
チッカラ達と共にキャピタルに付きギアナ高地戦にも参加するがチッカラを討たれ劣勢となりながら戦おうとしたがベルリを前に投降。
その後メガファウナ勢に合流。敵対したミック達とも打ち解けていた。
また、キアとの子供を身籠っていたことが明かされた。

◆ローゼンタール・コバシ
CV：諏訪部順一
ジット団所属のパイロット。
緑色の髪をリーゼントのようにロールさせた色黒の男性でオカマ口調という滅茶苦茶濃いキャラの持ち主。
ちなみに副長、ジュガン司令に続いて諏訪部氏が演じる今作三人目のキャラ。
上機はズゴッギー。

シー・デスク内でチッカラと共にベルリらと交戦後フルムーン・シップでレコンギスタを行う。
地球圏ではキャピタルに協力するがギアナ高地戦でも生存しクンと共にメガファウナ勢に合流している。

◆フラミニア・カッレ
CV：玉川砂記子
クレッセント・シップの女医。
裏でジット団に参加しており、地球圏の様子を探るためスパイとしてトワサンガのレジスタンスに入っていた。

キアたちによるクレッセント・シップ占領時に動きだしG-セルフの強奪を謀ったが失敗に終わっている。
その後はフルムーンに合流し地球圏に舞い戻る。
エピローグでは再びメガファウナ・クレッセントシップに合流しているが、実はボディスーツを着用しており本当は子供のような体であったことが明かされた。

◆ヤーン・ジシャール
CV：浅沼晋太郎
フラミニアの助手を務める痩せた男。気弱な性格。

【メカニック】
◆ジャイオーン
G系統のMS。キアの乗機。
詳しくは項目参照。

◆ジャスティマ
G系統のMS。チッカラの乗機。
イエローカラーの機体で頭部にはブレードアンテナを持つ。
主兵装はリアスカートに装着されている二本の高出力ビームサーベル。このサーベルは機体とエネルギーケーブルで繋がっており敵機のシールドを正面から両断してしまうほどの切れ味を誇る。
また、両肩には左右で微妙に形状が異なるドラム状のパーツがあり、左には高出力のビームシールドを、右には小型ビーム砲とファンネル・ミサイルをそれぞれ内蔵する。
ビームライフルも装備可能。

◆ジロッド
G系統のMA。クンの乗機。
メガファウナからは「ジット団のロールパン」とあだ名された。
通常のMSの数倍以上の大きさを誇る大型機体で土偶のような丸いボディと多数のモノアイが特徴。
機体上部には十基のビット、左右に多数のビーム砲を内蔵した球体状のビット、更に下部にはビーム砲内蔵の有線式クローアームを装備。これらを駆使するオールレンジ攻撃によって多数のMSを同時に相手取ることが可能になっている。
ミノフスキー粒子を無効化するアンチ・ミノフスキーシステムを内蔵しているがその真価は発揮されなかった。
巨体であるためか内部スペースに余裕があり他の機体の装備を収納・運搬することも。

◆ズゴッギー
オーシャン・リングの水中作業用MS。
名前からズゴックの系譜にある機体ともとれるが、外見の共通点はモノアイと両手のクロー程度であり、どちらかといえばゴッグっぽい。
作業用ながらビームライフルを弾くほど強固な装甲を持っており、これにクローを組み合わせた近接格闘戦を得意とする。
フロントスカートには隠し腕的なマニュピレーターが内蔵されている。
地上は勿論、宇宙でも活動可能。

◆コンキュデベヌス
ジット・ラボ製の大型MA。
機体名称は「ビーナスの貝」を意味する。
黄色い板状の機体で上部にMSがドッキングすることで操作する。
各種大型ビーム兵器にIフィールド、特殊電磁波兵器を搭載しているが劇中ではまだ組み立て中だったこともあってあまり活躍出来なかった。

◆マズラスター
ジロッドを失ったクンの乗機。
赤い装甲色が特徴の細身なMS。頭部センサーが左右非対称になっている。
両腕に内蔵されているビームウィップが主兵装。

◆リジット
ジット・ラボ製の汎用量産MS。
両肩のアーマーにスラスターを内蔵している。

◆ザンスガット
ビーナス・グロゥブの汎用量産型MS。
ジット団だけでなくロザリオ・テンでも運用されている。

◆G-ルシファー
G系統の最新型MS。
白と紫に塗装されており頭部センサーはモノアイ。腰部に三基のスカートファンネルを装備している。
操縦系は国際規格に準じているため操縦しやすかったが、それが原因でメガファウナ勢に奪取されてしまった。

◆ダーマ
メガファウナ勢に盗まれたジット・ラボ製の大型MA。
内部にダハックを収納する移動用ユニットだが拡散ビーム砲などを内蔵しており戦闘も可能。

◆ダハック
ダーマ内に収納されているMS。
両掌にプランダー(ビームシールド)を内蔵し背面には強力なビームサーベル・ビームガンを内蔵した四基のアームド・アームを備える。

◆トリニティ
ジット・ラボ製のMSだが、ダーマと同じくメガファウナ勢に盗まれた。
両手と三本の足が全て有線式ファンネルになっている。

◆ユグドラシル
ジット・ラボ製の四角錐型MA。
強力な遠距離武器テンダービーム砲とビームシールドで武装し、単機で艦隊を殲滅できるほどの圧倒的な性能を誇る。

◆ジーラッハ
ジット・ラボ製のMA。黒く巨大なボディに一本足が特徴。
各部に多数のビーム砲を内蔵する他、長大なムカデ型ビームウィップや全方位ビームシールドなどを備える。
メガファウナ勢に盗まれた後キャピタル・アーミィに渡る。
スペルが「G-Rach」なので恐らくG系。

◆カバカーリー
ジット団と協力体制をとったキャピタル・アーミィに譲渡され、マスクによってクンタラの魂の安住の地の守護神の名を与えられる。

◆フルムーン・シップ
ジット団が用意した惑星間輸送船。船体は黄色に塗装されている。
クレッセント(三日月)の準同級艦であるが、フルムーン(満月)の名の通りより球体に近いフォルムをしている。
多数のビーム砲を内蔵し、戦闘も可能。

【ゲーム作品において】
『スーパーロボット大戦シリーズ』では『X』において、Gレコ初参戦にともない初登場。
名のあるキャラはキアとクン（とNPCのフラミニア）しか登場しておらず、若干不遇。ただし、ヤザンやラカン、グレミー・トトといった宇宙世紀の人物を取り込んでいる。
~~戦闘アニメを使い回す都合で~~宇宙世紀の技術を引き継いでいる点を強調するためか、運用するMSの多くがネオ・ジオンのものとなっている。
（ガザ・シリーズ、ドワッジ、ズサ、ドライセン、ザクⅢ、ドーベン・ウルフが量産機として、α・アジールがクン機として登場。）
フラグを建てればキアが生存し、自軍入りする場合も。

追記・修正は満月と共にお願いします。

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ジット団　読み間違うと　しっと団。・・・すいませんでした -- 名無しさん (2015-03-02 00:04:43)
もう少し登場が早かったらマスク隊に引き続きあらたなライバルになれたとおもうんだよな -- 名無しさん (2015-03-02 00:12:27)
ジャイオーン見たらいかにもラスボスっぽいかと思ったら、トホホな結末に………BFTに出てるジエンドは二の舞にならないよね？ -- 名無しさん (2015-03-02 06:12:16)
これでも、やらかしといて一切責任とらず隠蔽、責任転嫁、あげく正当化するような輩ばかりだった宇宙世紀より遥かにマシなんだよなぁ -- 名無しさん (2015-03-02 07:41:16)
終盤に登場した組織なのに、登場したMSMAの数は、全体の半分にせまる勢い -- 名無しさん (2015-03-02 08:55:37)
ローゼンタールを見て別世界のダンディだと思ったのは俺だけではないはず -- 名無しさん (2015-03-02 11:08:41)
↑×５　この人たちは団長が穴開けたの知らないっぽいし・・・・・・。 -- 名無しさん (2015-03-02 18:11:24)
ローゼンタール諏訪部さんだったのかよwwwww -- 名無しさん (2015-03-30 20:45:44)
諏訪部氏はメディーとクラーゲンの声もやってるからローゼンタールで名有りキャラは5人目だぞ！ -- 名無しさん (2015-04-08 12:34:31)
宇宙で住むことに慣れすぎて、自分たちの足元のことに無頓着になってたんでないか。 -- 名無しさん (2016-05-17 20:01:23)
「ジット」なのにウズウズして体育会系なノリの多そうな工作部とはこれいかに… -- 名無しさん (2018-04-16 20:43:52)
実戦経験皆無のジット団が戦争慣れしたベルリ達の戦法に的確にミスなく対応できる方がおかしいと思うんだが… -- 名無しさん (2018-04-16 21:29:32)
ターンＸのいないギンガナム艦隊というか、シロッコのいないジュピトリスというかそんな感じの組織に思える -- 名無しさん (2018-04-16 21:39:22)
荒らしのコメントを削除しました -- 名無しさん (2018-06-03 00:03:52)
濃い連中のはずなんだが、奪取された組とジャイオーン以外のMS・MAは複雑すぎて印象が散ってる感じ -- 名無しさん (2022-08-16 14:24:12)
キア隊長が地球でTwitter始めてて草生え散らかした -- 名無しさん (2023-02-25 09:39:14)

#comment

*1 実際は水中花のカプセルで、破裂させても水が飛び散るだけだった

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