クーロンズゲート

ページ名:クーロンズゲート

登録日:2011/01/29(土) 11:04:59
更新日:2023/10/19 Thu 11:58:23NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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九龍風水傳//___file:0816274-0000


クーロンズゲートとは、1997年2月28日にSMEから発売されたPS用ゲームソフトである。
バロック』や『ガラージュ』と共にゲーム性はともかく奇抜過ぎる世界観と文法を用いた作品ということから三大歪みゲーに数えられている。


パッケージ等での正式名称は『KOWLOON'S GATE クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-』
クーロンズゲート、クーロンズ・ゲート、九龍風水傳、クーロン…etc.と表記されていることがある。
漢字で九龍だと妖魔學園記とかが最初に出るので、本作を指す語としてはピンと来ない。
因みに、あんまり使わない文字なので勘違いされ易いが、九龍風水はくではなく、九龍風水でんである。


退廃的な世界観で、風水をテーマに電脳世界にJPEGで再現された美麗な九龍城などを探索していく、いわゆるミスト系のアドベンチャーである。
元々は初代PSの発売以前から情報が出されていたローンチタイトル候補の目玉ソフトの一つであったが、開発の長期化による度重なる発売延期により、PS発売から2年以上も発売が遅れることになってしまった。
少し前にFF7が発売されたタイミングなので話題を奪われていた面も。
大きな売上を記録した訳でもなければ、プレイする物好きでもなければ魅力に気付く人間もいなかったゲームだが*1、YouTubeやニコニコ動画に投稿されたプレイ動画を通じて新たな層にも知名度を上げているとかいないとか。


開発チーム自らポストサイバーパンクと名付けた退廃的な世界観*2で、風水をテーマに電脳世界をJPEGで再現された九龍城を探索していく。
基本的には人々との会話を重ねてフラグを積み重ねていく、本作の登場以前に話題を呼んだ『MYST』系のADVゲームと言えるが、シナリオ中に3D移動によりダンジョン探索をして敵を倒していくRPG的な要素もある。
このダンジョンは非常に広大で、ゲーム中の設定通りに複雑に入り汲んでいる為に迷う人も続出で途中で逃げ出したプレイヤーも少なくない。
二つのダンジョンの細かな解説については後述。


初回版には化粧箱と豪華なブックレットが付属しておりファン必携の内容になっている。
ブックレットのテキストも専門家の寄稿を交えた風水や心理学に関する本格的なもので、厳かにネタバレしかましてたりする分については、お茶目と理解して見過ごしてあげよう。




中心スタッフはゲーム畑の人間ではなく、初代PSの発売よりも前にソニー内でもゲームを含む新たな企画部署が設立されることとなり、其処に集められたCGデザイナーやコピーライターにより制作されている。
因みに、当初はキャラクターデザインやその他を『AKIRA』で知られる漫画家の大友克洋に外注しようと考えていたようだが、プロジェクト内で試験的にグラフィックやデザインを組んでいく中でゼロから自分達でやることになったとのこと。しかし、全てが手探りの中で開発期間が長期化することに。
プロジェクトメンバーは独立して本作に由来する『是空』を設立して99年に『プラネットライカ』を制作するものの、程無くして解散となり、メンバーは其々の道に別れていた。


そんな事情もあり、後に発売権がアートディンクに移った。
現在はゲームアーカイブスでも配信されている。
ディスク4枚にも及ぶボリューム、人形浄瑠璃を参考にした奇妙なリアリティーのあるデザインや動きをする登場人物達等、PS時代のゲームとしては破格の映像体験の出来るゲームの一つであり、実際の普及以上に知名度が高く、PSで発売された全作品の中でも究極の異彩を放つ作品の一つで根強いファンが今もいる。


……そして、20周年を目前としたあたりから完全版サウンドコレクションが発売されたりと賑わいを見せ初めていたのだが、約23年を経て、正式な続編『クーロンズリゾーム』の制作が決定した。
最新技術を惜しみなく投入し、リアルタイムレンダリングで「光明路」を描いた「路地裏オープンワールド」になるとのこと。自由に動き回れないムービーノベル形式に変更された。残念。



ストーリー

陰界と陽界。
本来は、交わる事のないこの二つの世界。
しかしある日、陽の世界からは消え去っ筈の九龍城が現れた。
それは、陰の世界の九龍城であり、陰界が陽界を侵食したことで起きた異変だった。


事態の解決の為に呼ばれた主人公は、陰界ではあるべき筈の四神獣(青龍、白虎、朱雀、玄武)の見立てが成されておらず、風水が働いていないことを聞かされる。


陰の世界の気脈の乱れにより近づいた二つの世界。
……このまま、陰界と陽界が不用意に交わるような事があれば、それは世界の存亡に関わる。


事態を重く見た『香港最高風水会議』の長老達は、こうして才能溢れる超級風水師でありながら、かつての失敗によって後が無くなっていた“あなた”……決して断れないであろう“あなた”を陰界に送り込むのだった。


果たして“あなた”が陰界で出逢うものとは……。



概要

プレイヤーは風水師として陰界に潜入、四神獣となるべき運命を持った者達を探し出して見立てを行い、風水を起こす事が目的のゲーム。
非常に専門用語が多く、物語がやや難解である。
主人公である風水師の姿は全く映らず、物語はほとんどが主観視点で進んでいく。
年齢はおろか性別も不明である。*3


プレイヤーは陰陽師自身となるため、物語はほとんどが主観視点で進んでいく。
九龍城は様々な人物が生活しており、
異常に細分化された商いを行う露店商である住人達や妖しく光るネオン、無造作に配置された看板、荒んだ路地など、汚くも不思議な魅力がある雰囲気の街並みとなっている。
これを好きになれるかどうかで、プレイヤーにとってのこのゲームの面白さは決定してしまうと言っても過言ではない。



主な専門用語


○陰界

物語の舞台となる「もう一つの世界」であり、本来は重ならないものの筈だった。
陽界と呼ばれる我々の世界とは、似ているようで違う、別の摂理で動いている世界である。


○五行

中国で生まれた世界を「木・火・土・金・水」の五つの属性で構成されている、とする考え方で、風水では其々の気が活きる相生となる様に気の巡りを考えるのである。
一方、互いの気が打ち消しあってしまうことを相剋と呼び、本作での鬼律退治に利用されている。


○邪気

その名の様に邪な気であり、陰界では胡同の奥の様に、気の巡りが悪い場所では直ぐに立ち上ぼり物の怪を生み、邪な思念(妄想)を掻き立てる。
邪気にも五行があり、七宝刀と呼ばれる特殊な法具ならば、一つずつ邪気の吸収、放出を行うことが可能で、風水師も託された七宝刀を利用して鬼律退治を行っているのである。
尚、五つ全ての邪気を集めてしまった場合には&b(){邪気が完全となり主人公も物になってしまいゲームオーバーとなる)。


○妄人(ワンニン)

ある「物」への憧れ、執着などの妄想に邪気が取り憑き、自分自身が妄想していたその「物」になってしまった人間。
例えば携帯電話に執着していた場合だと、「携帯電話男」になってしまう。
実際のところ執着が弱くとも、強い邪気を浴びれば人間は妄人になってしまうようである。
そのため主人公を含めて、敵に始末された者の末路は妄人である。*4
なお妄人は妄想が途切れると正真正銘「物」になってしまい事実上の死を迎える。*5


○鬼律(グイリー)

妄人とは逆に、捨てられた物などに邪気が取り憑き、物の怪(妖怪)となった存在。
日本風に言えば付喪(九十九)神、器物の妖怪。
鬼律は、それぞれ「火」や「水」といった邪気を持っており、上記のように、それに対して弱点となる属性をぶつければ、元の物に戻る。
また、各ダンジョン探索の終盤に待ち構えているボス鬼律は複数の邪気を持つ強敵である。


○鳴力(ミンリー)

双子同士が共鳴し合う超能力のようなもの。
習得すれば大きな力となるが、力が目覚めたばかりの時は状態が不安定で、他人に悪用されやすい。
「假鳴(ガーミン)」という、似て非なるまやかしの力も存在する。


○九龍フロント

物語の中心となる、九龍城の中心部。
主人公にとっても活動の基盤となり、様々な重要施設が集う。


○ディープ

九龍フロントから見て、鬼律が沸き出す胡同があったりと深部であるエリアのこと。
主人公が最初に訪れる龍城路、天堂劇場がある龍津路、麗虹(ライフン)と呼ばれる川に沿った西城路、歓楽街である大井路の四つのエリアがあり、それぞれにRTダンジョンである胡同(フートン)が存在する。
溢れる邪気により、其々の町で気のレベルが違うらしく、準備もせずに他の町に入り込んだりすると体があぶくになって溶けてしまったりする。


○妄人路

掛け軸の中の賢者 馬山童(マーシャンタン)の頭の中に存在する妄人達の楽園。
現実世界では妄想を維持する自信のない妄人が逃げ込んでいる。
上記の胡同と、この妄人路のみがRTダンジョンとなっている。
本格的な探索はゲーム終盤となるが、登場する鬼律が全てボス鬼律という、最後の難所である。


○蛇老講(ジャロウコウ)

またの名を「オールド・スネーク」。
双子達の鳴力を強制的に呼び起こし、それを集めて不老不死の奇跡を得ようと目論む組織。
無理矢理に鳴力を呼び起こそうとする為、假鳴となる場合が多い。


○是空(ゼクー)

蛇老講に対抗するレジスタンス。
紅頭(ホントウ)と呼ばれる5人の超能力者達と、気功塾の講師ウェイによって運営されている。
しかし、基本的は活動はネット監視。
劇中では最後のメンバー(伍)のみが不明であるが……?



○クーロネット


※引用 独り言


陰界の九龍城に張り巡らされているネットワーク。
至るところに専用の端末が置いてありメールのやり取りなどが可能だが、
自分宛のメールを他人が読んでいる事など日常茶飯事。
またシステムも脆弱で、度々文字化けが起こ#・セ閼婀ク
このクーロネットでは、ハッピーアワーといわれる怪しさ爆発のCMを見ることができる。
隠れファンの多いこの放送は、陰鬱とした世界観のこのゲームの中で数少ない
プレイヤーがホッとできる瞬間でもあるのだ。



JPEGダンジョン

本作のADVパートに於けるステージ。
初代PSでも高いグラフィックを実現するべく、その名の様にJPEG(写真)を組み合わせるように美麗なCG画を組むことで作ったダンジョン。
その為、自由に移動することが出来る訳ではなく、ポイント毎に出る矢印を選択して進むことになる。
本作独自の移動システムを生んでいる要素だが、慣れない内は酔ったりイライラする可能性も。
尤も、ハマると癖になってくるし、当時の常識を越えた美麗な本作の映像美の真骨頂と言える部分である。


リアルタイムダンジョン

本作のADVパートは基本的にJPEGダンジョン内を移動して行うが、ストーリーの中では胡同の中を探索して鬼律を退治しながら解決を目指すパートが存在する。
そこで、突入する胡同が描かれているのがリアルタイムダンジョンで、此方では自由に移動して鬼律を倒す必要性からJPEGダンジョンではなく、普通のリアルタイムポリゴンで作られたRTダンジョンを探索することになる。
特殊な作りで、当時としては有り得ないレベルの美しさを誇るJPEGダンジョンに対して、此方は当時の水準通りのグラフィックで操作方法も良いとは言えないが、広大で仕掛けも満載なのは評価出来るポイント。
ダンジョンの中では、元はバグを逆手にとった“あまり会いたくないやつ”に会えるポイントも……?



主な登場人物


○リッチ
龍城飯店を経営する、眼帯を着けた男。
主人公に終始協力的で、恐らく一番の常識人である。


○小黒(シャオヘイ)
龍城飯店に住んでいる若い女性。
会った事のない姉を探す為に熱心に行動するも、蛇老講に捕らわれるなど裏目に出る事が多い。


○ウェイ
表では気功塾の講師を、裏ではレジスタンスである是空の長をやっている男。
組織ぐるみで情報収集に努めている為、陰界や風水について詳しい。


○陰陽師
陰気な陰界住人が多い中、驚く程口数が多く、陽気な性格をした科学者。
時間移動の機械を開発するなど、技術力は高い。
因みに、大陸には“陰陽師”という職業は無かったこと、ゲーム中にも“怪しい外国人”という台詞があることからも、陰陽師は(陰界)日本人であると想像される。
他に、二つの時代で先祖が登場してくるが、装飾が違うだけで顔やキャラクターは一緒である。


○えび剥き屋の子供


※引用 独り言


龍城路でゲーム序盤に遭遇する、比較的まともで協力的な人物。
特徴的な風貌をしているが人見知りはせず、すぐに親しめる雰囲気を持つ…が、
プレイヤーを最初にビビらせてくれるキャラでもあるさっきまで居なかったはずの場所で
振り返ったら突然、無言で背後に立っていたりして絶叫した人は多いと思われる。
このシーンにより、多くのプレイヤーがしばらく探索に警戒が必要になった。


○茸売り
「いっひょひょーっと。」
名前はチャーリー。主人公に怪しいキノコを売りつける完全にアウトな人物だが、意外にも主人公に某所で協力してくれる。
本業はマジシャン。
因みに、他の住人と比べて奇妙な体型をしているが、これは当時のCGモデルの限界……ではなく、実は本物の体は胸元までしかなく、それ以外の四肢は作り物であるため。
中の人はトリビアの泉でお馴染み、 八嶋智人。


○山高帽男
要所で主人公を導いてくれる謎のオヤジ。
陰界の住人にすら“オヤジ”呼ばわりだから、よっぽどである。
ワープ能力があるのか、本来は行き来に危険が伴う筈の、気のレベルが違う町にも安全に主人公を送り込んでくれる。
簡単な英語混じりの日本語=ルー語使いで、わざわざ言い直したりする。※例:封印石ですね。→封印のストーンですね。
ゲーム開始から間も無くの時点で、声を聞くことが出来るが……。限定版のブックレットでいきなり正体をバラしてたのは内緒だ。
「ジャスト……時間を下さい」


○ハッカー
ネットにカードなしで直接生体通信しようとしたところ逆に脳味噌に侵入されて発狂してしまう。
中の人は笑点の名物座布団運び山田隆夫
1度きりの出番ながら氏の迫真の演技は一見の価値あり。



戦闘(風水バトル)


※引用 Citron*Days -Game Ver.-


胡同=RTダンジョンを探索していると、緑やピンク(本当は紫なのだが)の炎のゆらめきのような邪気が揺らめくエリアがある。
これが、鬼律の存在を示している。緑色のものはいわゆる「無限湧き」の敵で、
自身が所有する風水属性を調整したりするのに用いるが無視したほうが楽。
ピンク色のものは排除しないと扉が開かなかったりしてゲームが進められないので
絶対に戦わないといけない鬼律となっている。倒すと、それに対応するどこかの
扉が開くが同じ階とは限らない。鬼律が近づくほどゆらめきが激しくなるので、
それを手がかりに鬼律を発見しなければならないが邪気に触れていると体力が
減っていくため、素早く見つけること。
発見すると風水バトルに突入する。


バトルでは「木・火・土・金・水」のいわゆる陰陽五行の属性で戦う。
法則な木→土→水→火→金→木となっており、“木は土の養分を奪い、土は水を埋め立て、水は火を消し、火は鉄を溶かし、鉄で作られた斧は木を斬り倒す”と覚えよう。


ダンジョン最深部のボス鬼律となると複数の属性を持っていて、それらすべてを相殺しないと倒せない。
ボス敵には鬼律玉という、無条件で敵の属性をひとつ消せるアイテムを使うと楽であるが、終盤の妄人路は難所なので、なるべく温存していきたい所。
また、鬼律の属性を変えてしまえる貝粉というアイテムもあるが、効果はランダムである。
尚、五つの邪気を全部集めてしまった場合にも主人公が物となってしまい、強制的にゲームオーバーとなるので、なるべく邪気を持たないことを心がけること。
実際、ダンジョンの中では歩いているだけで邪気を吸収してしまうことがあるので、戦闘に役立つからと四つ持った状態だと危ないのだ。



関連商品


いくつか発売されたが、余り数が出回らなかったのか数年を経て動画等で知られるようになった後は、いずれも価格がプレミア価格となってしまい、新しい世代のコレクター泣かせとなっていた。
しかし、2014年になって、突如としてゲーム内データから抽出された完全版サウンドコレクション(三枚組)が発売されたのに伴い、新曲を追加した新装版が発売されたのでサントラの価格は落ち着いた。
更に、15年には当時の秘蔵設定資料集に企画の中心人物達による開発者インタビューが掲載されたアーカイブスが発売。
通常版だけでも豪華な内容なのだが、マニアック、且つ陰界に見せられた妄人一歩手前のファンが生唾を呑むのは確実の数量限定特装版は新たなるプレミアムアイテムとなっている。
内容については以前の攻略本と重なるものではなかったのだが、現在は過去の攻略本二冊の価格も(以前よりは)落ち着いている。
よって、特装版アーカイブスと以外は集めやすくなったと言える。
この他にもノベライズ版とコミカライズが存在していたが、此方は商品すら見つけることが難しい。


コンプリート クーロンズ・ゲート(攻略本)
クーロンズ・ゲート公式攻略本(攻略本)
クーロンズ・ゲート オリジナルサウンドトラック


クーロンズ・ゲート オリジナルサウンドコレクション
クーロンズ・ゲート アーカイブス(設定資料集)




香港最高風水会議
第18超級風水師 黄帝 編
Supreme Committee of Feng Shui
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#comment

*1 余りに奇妙なゲームデザインからか、嘗てはクソゲーとしても扱われていた。
*2 1980年代前半からW.ギブスンらにより起こされたSFのジャンルで、現在の世界から地続きのデストピア的、退廃的な近未来を描いた作品群のこと。82年に公開された映画『ブレードランナー』のビジュアルイメージは同ジャンルを一言で顕したものと語られることが多い。99年に公開されて大ヒットを記録した『マトリックス』も、元々はギブスンの代表作である『ニューロマンサー』の映画化企画が敵わなかったことから誕生した作品である。
*3 ノベライズでは若い男性で日本人であった。
*4 非常におぞましい外見の割に、意外と主人公に友好的な人物が多い。完全にイッちゃってポエムを吟じ続ける者もいるが…
*5 “魂”があるとするならば、それが何処に行くのか=人の死と同じなのか違うのかと云うことまでは触れられていない。

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