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暴走するチェルノボーグ中枢を止めるために急ぐロドス。
立ちはだかった強敵パトリオットとの戦いに勝利し、彼は戦死する。
二手に分かれ、アーミヤとロスモンティスは司令塔へ、ドクターとケルシーは地下動力エリアへ向かう。
※この章では、過去と現在の物語が並行して進んでいくが、便宜上「過去編」と「現在編」とに分けて書く。
過去編
タルラの過去。
自分をさらったコシチェイから逃れて3年、タルラはある村の老夫婦に助けられ平穏な生活を送っていた。
アリーナという友人もできる。
しかし感染者迫害の波が村にも及ぶ。
恩人だったお爺さんは、タルラの身代わりに感染者として処刑されてしまう。
アリーナの助言で、村を一旦離れるタルラ。
怒りに燃えながら、彼女は力をつけるため各地の感染者を取りまとめ始める。
タルラはアリーナに、3年前の出来事を話す。
自分をさらって育てたコシチェイを、自らの手で殺した日のことを。
コシチェイはタルラに殺されることをあっさりと受け入れる。
死に際に彼は、タルラへ引き継いだ「黒蛇」の意志が、いつの日か目覚めると言い残した。
引き続き各地の感染者をまとめるタルラ。
さらなる拡大のためにパトリオットとフロストノヴァを仲間にする。
感染者に「一人ではない」というメッセージを伝えたいと、自分の想いを熱く語る。
途中、幼いメフィスト(イーノ)とファウスト(サーシャ)に出会ったタルラ。
彼らを保護したタルラは「ただ友人となりたい」と彼らに語る。
タルラにとって、アリーナは良き心の支えとなってくれていた。
集団を従え、仲間の運命を背負いはじめるタルラ。
そんな彼女に、当初の純粋な気持ちを忘れないよう、アリーナは声をかけ続けてくれた。
参加者が増える一方、考えの合わない者も出始める。
タルラは彼らを殺すことはせず、黙って追放させる。
しかしそんな矢先に事件は起った。
買い物に出かけたアリーナが戻ってこない。
胸騒ぎのしたタルラが向かうと、道に瀕死のアリーナが。
さきほど自身が追放した感染者の犯行なのか、それとも感染者を嫌う者の犯行なのか。
アリーナは決して犯人を明かそうとはしなかった。
雪のなか必死で彼女を運ぶタルラだが、その鼓動は小さくなる。
最期に彼女は、復讐にとらわれず生きてほしいとタルラに告げる。
しかし、このアリーナの死をきっかけに、タルラの中の黒蛇は徐々に彼女を蝕み始める。
アリーナの死後ほどなくして、ウルサス皇帝直属の兵士たちがやってくる。
「皇帝の利刃」と呼ばれる彼らは、タルラを探していたようだ。
彼らは、元々ウルサス軍の大尉だったパトリオットがタルラと一緒にいることを知り驚く。
パトリオットがタルラを支える決意であることを見て、皇帝の利刃たちはその場を引き上げていった。
立ち寄ったある小さな村で、タルラは無力な感染者が閉じ込められ、冷酷に処理された様子を発見する。
村に罰を下そうとした彼女だったが、その火によって老人や子供を巻き添えにしてしまう。
自分のする事の無意味さと矛盾に襲われた彼女は、ついに黒蛇の意思に飲み込まれるのだった。
現在編
二手に分かれたロドス一行は、それぞれの目的地へ進んでいた。
アーミヤとロスモンティスは司令塔へと急ぐ。
レユニオンの仲間割れは激しさを増すが、Guardの働きかけでロドスに協力する者も現れる。
道は封鎖されていたが、ロスモンティスが隊員に犠牲を出しながら、なんとか道を切り開いた。
凄まじい破壊力をもつロスモンティス。
その危うさから、当初ロドスではPithなどが徴用に反対。
しかしケルシーは、戦いながら成長し過去を乗り越えてほしいと考えている。
(クルビアでの生い立ちに何か恐ろしい出来事があったようだ)
記憶が欠落する症状があるようで、大切なことは自身の端末に記録している。
司令塔には一人向かうことにしたアーミヤ。
「みんなを生き延びさせて、また再会しよう」とロスモンティスにその場を託す。
都市に潜入していたエリジウムとホークは、レユニオンの中に変装した「ウルサス軍」が忍び込んでいることを発見。
敵味方関係なく牙をむく彼ら。
ロスモンティスとGuardは、仲間となった一部のレユニオンと共に戦い、誰も司令塔に近づかないようにする。
司令塔に向かうアーミヤには、先にタルラのもとに向かっているチェンの意識がたびたび流れ込んできていた。
ヴィクトリアに留学していた際、学友のバグパイプと話していた場面などがフラッシュバックする。
チェンはその時にタルラがコシチェイを殺したニュースを知ったのだ。
司令塔前には、遅れてWが到着した。
彼女は、現時点ではロドスと目的は同じだと、ロスモンティスやGuardに説明する。
そのまま、アーミヤの後を追って司令塔へ向かった。
一方、地下を進むドクターとケルシー。
そこでは、メフィストの兵が石棺のある区画を守るようにさまよっていた。
区画の中心にたどり着いた時、石棺の力で怪物になり果てたメフィストを発見する。
ケルシーとドクターは協力して、何とかその特殊感染体を仕留め、無害化した。
戦闘後にケルシーは、この石棺にまつわる2つの事件について話す。
1つは20年以上前に起こった「石棺事件」と呼ばれる、この石棺の研究所にまつわる事件。(第6章を参照)
もう1つは3年前、重傷のドクターをこの石棺で眠らせた出来事だ。
その時友人だったテレジアをドクターは殺したという。
その後、予期せぬ事態によりドクターは石棺で眠らされたらしい。
それを聞いてドクターの脳裏に浮かんだのは、自身が眠る前に手を取ってくれていたプリースティスという女性だった。
司令塔の屋上にアーミヤがつくと、そこでは姉妹の凄まじい戦いが繰り広げられていた。
アーミヤはタルラの意識をたどり、コシチェイの影・不死の黒蛇が彼女を乗っ取っていることをチェンに教える。
それと同時に、まだタルラとしての心が彼女の中に残っていることにも気づく。
チェンが時間を稼ぐ間、アーミヤはタルラとチェンの記憶をたどって糸口を見つけようとする。
彼女たちの記憶に、これまで死んでいった感染者の記憶、サルカズの君主の記憶などが渦巻き、アーミヤの手に剣の形となって現れた。
アーミヤは蒼色の炎をまとうその剣を、チェンの赤霄と呼吸をあわせて振るう。
ついに不死の黒蛇はタルラを装うのをやめ、自らを語り始める。
千年ものあいだ人の何たるかを見てきた黒蛇。
彼は現在のウルサスが内部で争うのみで膠着した状態になっていることを嘆く。
そこからウルサスを解放し、戦争を起こし、世界にその栄光を再び誇示することが、彼の目的であった。
アーミヤとチェンに追い込まれた黒蛇は、自らタルラの身体を殺そうとする。
しかしついにその時、ようやく彼女たちの声に呼応してタルラの心がよみがえった。
タルラの自我は、黒蛇を身体から追い出す。
やむなく黒蛇はどこかへ消えた。
遅れてその場に到着したW。
タルラが敗北したことに驚きながら、彼女は暴走を止めるために急ぐ。
ロドスが持つ鍵を使おうとするも、偽物だったため暴走が止まらず焦る。
しかしタルラが持っていた本物の鍵を渡し、無事にチェルノボーグ中枢の動力を止めることに成功する。
こうして、都市同士の衝突は回避され、喜びの歓声があがる。
チェンはタルラに、これからも生きて、罪を償うようにと言い、そして静かに「逮捕する」と告げた。
その後、力を使い果たしたアーミヤは倒れるが、ドクターから抽出された血清により大事には至らなかったようだ。
暴走が止まった都市では、リーダーを失ったレユニオンたちがそれぞれの身の振り方を考えていた。
Guardは、レユニオンに留まる決意をしたようだ。
密かに都市に潜入していたウルサスの勢力(軍と皇帝の利刃)、そして龍門の勢力(黒装束部隊)はお互いに干渉せず街を去る。
どちらも表立っては行動を起こせないようだ。
今回多くの犠牲者を出したロドス。
失ったオペレーターを皆が胸に刻む。
引き続き各勢力が様々な思惑をめぐらす中、つかの間の平穏が訪れたのだった。
レユニオンメンバーのその後
ケルシーとレッドに返り討ちにあったクラウンスレイヤーは、一旦身を引きシラクーザに帰ることにする。
残った多くのレユニオンたちは、ナインについていく。
彼女は「この火は簡単には消えない」と語る。
ウェイ長官の思い
龍門郊外にあるチェンとタルラの母親の墓の前には、ウェイ長官の姿が。
今回の結果を墓前報告していたようだ。
そこへ鼠王とチェンもやってくる。
ウェイは、チェンが根に持っている過去の出来事について口にする。
タルラの父(自身の義弟)を殺した時は、タルラの命を人質にとられていたこと。
母親の再婚については、母親の命を守るために炎国の貴族に嫁がせるをえなかったこと。
タルラが誘拐された時は、龍門市民の命を人質にとられていたこと…。
仕方のないことの連続であったというそれらの言葉を聞いて、チェンは前を向きロドスへ旅立つ。
新薬「フロストノヴァ」
ロドスに戻ってMedicと話すアーミヤ。
新たに生まれた特効薬に「フロストノヴァ」という名前を付ける。
ラテラーノ国からの使者
龍門のウェイ長官のもとに、ラテラーノ国から謎の使者が現れる。
ラテラーノの教皇は龍門の動向を気にしているようだ。
ヴィクトリアへの準備
ケルシーは、ヴィクトリア出身のシージ(ヴィーナ)を呼び、準備ができているかを尋ねる。
次章に関係するのだろうか?
ウルサス国・皇帝と議長
ウルサスでは、帝国議会の議長ヴィッテが皇帝と話していた。
不死の黒蛇について、また今後の感染者への対応などについて検討しているようだ。
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