ウインディ・ルーナ

南域から西方諸島、王国まで広く活動をしている広域犯罪組織サンダルカスの鎌団を取り仕切るエルフ。

元々は黒の魔術を学ぶ薬師であったが、いつの頃からか違法薬物の製造に関わるようになり、気づけば犯罪組織としてのサンダルカスの鎌団の幹部となっていた。

このように学問や薬を求めていたはずが、気づいたときには犯罪組織の一員となっていることがあり、それがサンダルカスの鎌団の巧妙な部分で、同時に根絶を難しくしている要因である。

 

元々は薬師であったウインディは薬物の危険性も十分に理解しており、団の幹部級には決して薬物を乱用させたりはしない一方で、いざというときのために鎮痛と身体機能強化を目的とした薬物を持たせている。

しかしこの薬の効果は一時的なもので、体への負担が非常に強いため、服用後には結局死亡する例が多い。

確かな知識と冷酷さを持ち合わせているのが、ウインディの恐ろしさである。

自身の身体能力は高くないが、黒の魔術に通じているウインディは影に潜って同化する「潜影」の術や周囲のアニマを吸い取る「魔力吸収」を得意とする。

「魔力吸収」は誤解されがちだが、単に魔力を吸い取るだけではない。

体内に流れるアニマを急激に失うということは魔力失調症を引き起こす場合があり、最悪の場合死に至ることもある。

戦闘員としての資質は低いが、魔術師としては一級であり、戦闘力は決して低くはない。