薬師

薬学に通じ、魔法霊薬の調合を行なえる者。

あるいは魔法霊薬の研究を行う魔導学者。

解熱や咳止め、腹痛などの一般的な症状に効く薬などは、薬学をきちんと修めた薬師であれば大体の者が処方できるため、魔法霊薬を扱う者とそうでない者、のような隔たりはない（得意不得意はもちろんある）。

また、単に解熱と言っても稀熱のような特殊な病に使われる薬なども作られているため、医師同様社会的な地位は高い。

一方で正式な学問を修めずに無認可で薬師を名乗る者も非常に多く、農村部などでは資格を持った者はまずいないと思った方がいい。

もっとも、そうした村々には民間療法的なものが混じるにせよ、評判のいい薬師であれば自己流ではあろうがそれなりの知識を持ち合わせていることが多く、まったくでたらめというわけではない。

特にエルフやツリーフォークにはそれぞれの薬に対する秘伝というべき知識の蓄積があり、それはともすると学問として体系化された薬学を越えている場合も少なくない。

また、サンドフォークの司祭などは古くから大麻などを使った儀式を行う関係上、薬草に対する知識を持っていることも多い。