郵便の制度もある程度整っていて、定住文化のある地域には、概ね郵便は届く。
もっとも、郵便の配達員は野盗などに狙われる可能性の高い職業であり、冒険者や旅人が個人的に、あるいは冒険者の同業者組合からの正式な依頼を通じて郵便物を配達することも少なくない。
中には国や貴族などの重要な郵便物を専門に受け付ける、権威のある配達員もいる。
しかし、定住文化のない遊牧民や狩猟民などには正規の郵便を使っても近隣の林泉まで運ぶのがせいぜいで、あとは相手が訪れるのを待つだけ、という場合も少なくないので、早く確実に届けたいのなら冒険者に依頼するのが確実である。
この世界では紙は安価になってきたとはいえ、まだまだ貴重品であり、一般的に利用される紙といえば羊皮紙である。
南海マーフォークの間では石灰質の石板を使って刻み込んだり削ったりして記録をするのが普通で、耐水性の魔術紙は本当に限られた場面でしか使われない。
王国魔術師などは呪文の詠唱時間短縮のために、エルフの作る魔導書用の紙を使うのだがこれは相応に高価なので、戦争などで魔導書用紙の需要が高まると、その代金だけで身代が傾くと言われている。
魔導書用紙は王国ならアルトロゥ、中央ならナーラロゥ、帝国ではジューゴロゥ、南域なら魔導学院の森で作られていて、西方諸島・東域と南海以外では独自の生産拠点を持っていることが普通である。
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