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[110]………
3………迫害にもかかわらず、私たちは勇気を持ち、敵の火のような反対にあいながらもダビデのした
[111]ように集まり合うことに努めなければなりません。ダビデはエホバの保護と助けと救いを信じ、神の家に再び住めることを確信していました。それゆえにダビデは次のように言ったのです。
4「エホバはなやみの日にその行宮(かりいほ)のうちに我をひそませ、その幕屋のおくに我をかくし巌(いはほ)のうえに我を高く置き給ふべければなり今わが首(かうべ)はわれをめぐれる仇(あだ)のうへに高く挙げらるべし、この故にわれヱホバの幕屋にて歓喜(よろこび)のそなへものをさゝげん、われ謳(うた)ひてヱホバをほめたゝへんわが声をあげて叫ぶときヱホバよ聴きたまへ、また憐れみてわれに応(こた)へたまへなんぢらわが面(かほ)をたづねもとめよと(斯(かか)る聖言(みことば)のありしとき)わが心なんぢにむかひてヱホバよ我なんぢの聖顔(みかほ)をたずねんといへりねがはくは聖顔(みかほ)をかくしたまふなかれ、怒りてなんぢの僕をとほざけたまふなかれ、汝はわれの助けなり、あゝわがすくいの神よ、われをおひいだし我をすてたまふなかれわが父母(ちちはは)われをすつるともヱホバわれを迎へたまはん」ーー詩、ニ七ノ五ー一〇。
5 迫害されていたダビデのこの言葉には、宮におけるエホバの崇拝を防げた敵に対して最後
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3,、4(イ)私たちは、どのように一緒に迫害を受けますか。またそれにもかかわらず何をしなければなりませんか。(ロ)詩篇二十七編五ー十節において、ダビデはエホバの家に再び住む核心をどのように言い表していますか。
5敵はどのようにダビデを霊的に滅ぼそうと努めましたか。しかしなぜダビデはそれが不成功に終わることを確信していましたか。
の勝利を得る確信の響きがあります。敵は特に「定めをもって危害をたくら」み、悪しき者の迫害を合法なものにして、神に対するダビデの信仰を無理にでも捨てさせ、その崇拝と奉仕をやめさせようと努めました。そのようにしてダビデを霊的な炎の中におとしいれようとしたのです。(詩、九四ノ二〇、新口)しかしエホバの僕また証者であるダビデを滅ぼすことはできませんでした。たとえ災いを受けてもダビデは霊的には影響されませんでした。彼は安全なエホバのかくれ場にひそみ、手の届かないエホバの聖なる幕屋の「おく」にかくされていたからです。その場所は敵がだれひとりよじ登ることのできない高い岩の上にあるのと同じでした。神は真の崇拝の敵に対する勝利を与え、敵の上にダビデのこうべを高くあげられました。ダビデは崇拝の幕屋にある神の祭壇に再び自由に近づいて、犠牲をささげ、ご自分の崇拝者に忠実であられたエホバに対して公に感謝する歌をささげることができたのです。
6 この忠実な神の証者であって迫害にあうすべてのあなたがたよ、勇気を出しなさい。不敬虔な敵のいどむ戦いとすべての防げにもかかわらず、私たちに対する神の恵みの証拠は、私たちの祈りに答えて必ず顕われるでしょう。ご自分の民に対するエホバご自身のすすめの言葉を
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6(イ)神からのどんなすすめに私たちは答え応じますか。また障害にもかかわらずそうするのはなぜですか。(ロ)従って私たちはだれの助けを期待しますか。
心に留め、また心の中に繰り返して私たちはそれを思いおこします。「なんぢらわが面(かほ)をたづねもとめよと」。献身した神のしもべである私たち熱心に答え応じ、神の恵みと喜びの顔を求めます。(ゼパニヤ、二ノ一ー三)そのことに成功するため、この物質的な誘惑の世界と敵の手によって私たちの前に置かれた多くの障害物を克服しなければなりません。しかし神に対する愛と忠実とをもって私たちはそのことをします。神の恵みは生命を意味するからです。他のあらゆるところからの援助がなくなっても私たちはその事をします。すべての人から見捨てられたように見えるとき、エホバはキリストを通して私たちの助けとならねばなりません。エホバは忠実な者を必ず助けます。エホバの顔を求めるならば、その助けを期待できます。
7 自分の父と母から見捨てられるのはなんと悲しいことでしょう。迫害されたダビデはその経験をしませんでした。その父と母は彼を見捨てなかったのです。迫害者のサウロ王から隠れてアドラムのほら穴へのがれたとき、「彼の兄弟たちと父の家の者は皆」これを聞き、ベツレヘムを出てダビデのもとへ来ました。後にダビデは父母をともなってヨルダン河の東に行き、モアブの地の王に申し述べました、「彼がわたしのためにどんなことをされるかわかるまで、ど
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7(イ)人間に見捨てられるどんな極端な場合をダビデは述べていますか。(ロ)しかしこのような場合、だれを頼むことができますか。
[112]うぞわたしの父母をあなたの所におらせてください」。ダビデの両親はしばらくそこに留まりました。(サムエル前、二二ノ一ー三、新口)ダビデの父と母が彼を見捨てるとすれば、それはふたりとも死んでやむなく生ける者の地に残した場合でしょう。それでダビデは詩篇の中で自分の父と母に捨てられるというほとんど考えられない場合を想定しているに過ぎません。両親から見捨てられるならば他のすべての人からは当然顧みられないでしょう。この極端な場合においてもダビデを見捨てないかたがありましたーーーーそれは何と大きな慰めでしょう。ダビデがそのみ顔を常に求めたエホバ神は彼を迎えます。そしてエホバは死ぬことはないのです。--ハバクク、一ノ一二、ロザハム訳、新世訳。
8 サタンの世の「終わりの時」においてエホバの崇拝を選ぶことは多くの親しい家族の人々の間に分裂をひきおこします。イエス・キリストはご自分の父なるエホバの清い崇拝を地に復興したとき、そうなるであろうと言われました。イエスは地に宗教的な平和をもたらすために来たのではありません。「わたしがきたのは、人をその父と、娘をその母と、嫁をそのしゅうとめと仲たがいさせるためである。そして家の者が、その人の敵となるであろう」。(マタイ、一
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8、9(イ)エホバの崇拝を選ぶことは、ある場合にどんな預言された分裂をひきおこしますか。(ロ)この場合、だれが私たちの所有主であることを示しますか。またどんな約束の保証に従って?
〇ノ三三ー三七、新口)私たちの主イエス・キリストの父なるエホバを真に崇拝して生命を得る道を追い求める人にとって、このように見捨てられるという事態に直面するのは勇気を要します。しかし天の父エホバの崇拝を選んだことを両親が是認せずに私たちをいなんで離れ去るならば、どうですか。天の不滅の父は私たちの所有主であることを示してご自分の制度内の場所を私たちに与えてくださるでしょう。ご自分の制度シオンに対する破れることのない忠実を示して神は言われます。
9 「女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろうか。たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れることはない。見よ、わたしは、たなごころにあなたを彫り刻んだ。あなたの石がきは常にわが前にある」。--イザヤ、四九ノ一五、一六、新口。ヨブ、三九ノ一四、一五を参照。
10 …………
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10(ロ)エホバは私たちを迎え入れるため、何を建てられましたか。またどのように私たちの心の痛手をいやされますか。
………彼らは預言された伝道のわざを行なっています。さしせまったハルマゲドンの戦いで政治的な諸制度に終りのくる前に、すべての国民に対して証となるために神の設立された御国の良いたよりは公に、また家から家に伝道されています。(マタイ、二四ノ一四)ですから私たちがエホバを神として求めるために最も近い肉親ーー私たちの地的な父母でさえも私たちを見捨てさせるならばそうさせなさい。エホバは私たち見捨てられたものを喜んで迎え入れてくださるでしょう。私たちを迎え入れて下さった神の愛を感じて私たちの心の痛手はいやされます。神は新しい世の永遠の生命を保証して下さいます。それは死にゆく父と母が決して与えることのできないものです。
11 神のみ手によって神権制度の中に迎え入れられた以上、それから離れてはならず、それと共に集まりあうのをやめてはなりません。神はご自分の忠実な制度を忘れ給うことなく、それ
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11迎え入れられた以上、私たちは決して何をしてはなりませんか。そしてなぜ?
[113]を離れ見捨て給うことはありません。エホバがご自分の制度を見捨てられないとすれば、私たちが制度を見捨てるのは神を見捨てるのと同じことになります。神の忘れ給わない制度の中にとどまるならば、神が私たちを忘れ給うことはありません。神から忘れられ、見捨てられる者は永遠に滅びます。そのようなことがあってはなりません。
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