年鑑1933

ページ名:年鑑1933

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[編集者注:以降の文章はYear Bookの該当箇所を翻訳掲載した「灯台」1933年2月1日23ページからの複写である。]

日本

真に神に帰順して御国の福音を宣明しつつある者は神の御恵によって本会が今其の聖業に携ってゐる事を否定し得ざる筈である。「キリスト国」制度の各部は今や急速に崩壊しつつあり,而して真理の潮は至る処に漲り起る。遠き日本の地にも主の聖業は健全なる発達を示し,之に参与する者等は何れもヱホバの聖名証明の快挙にその胸を躍らしてゐる。朝鮮に於ける仕事は日本本部の監督下に置かれあって,之また更に健全なる状態にある。以下は日本本部主事よりの報告の一節である。

栄ある一年は至上者ヱホバの聖名と御言の為になされ証言の仕事の上に最高の記録を示して過ぎ去り申し候。これぞ日本に証言の開始されたる以来の最高記録に候いき。日本各方面の情勢の極度に悪化を見つつあるに拘らず,神は更に豊なる奉仕を以て其の受膏者を祝福致され候。

台湾の講演会:我等は去る五月台湾の地にて三回の公開講演会を開催致し候。御国の福音は之等の講演会と大多数の書物を通じて三百万の台湾人並びに日本人に徹底して証言され申し候。二人の日本人パイオニヤは僅か一週間に千三百冊の書物冊子を配布致し候。一人の台湾人の青年は既にパイオニヤとして活動を開始し,尚ほ他にも奉仕に入る者ある形勢に之有り候。

「神の国」冊子期間:日本語「神の国」は五月に到着仕り候。故に我等は六,七の両月を同冊子の特別配布期間に当て候いしが,同期間内に於て支配者階級者六千三百四十七人,民衆三万六千二百七十七人の手中に同冊子四万二千六百二十四冊と外に日本語「黄金時代」三万四千八百七十八部を配布仕り候。同冊子は日本に於ける皇族と高位高官にも贈呈済と相成り居り候。

奉仕会議:日本に於ける第二回奉仕会議は五月廿日より廿二日迄の三日間東京に於て開催され,五十八人の参列者中五十五人が奉仕に出勤,千四百八十冊の神の国を配布するを許され申し候。

[編集者注:以降の文章は英文 YEAR BOOK からの私訳である。]

戦車:日本では,自動車を持つことは非常に高くつく。田舎の地域の道はとてもひどい。同時に我々は自動車を持つ必要もない。なぜなら我々は1時間のうちに次の村に到着できるからだ。ゆえに我々はエンジンのついていない“戦車”を建造することに決めた。3台の“戦車”を建造するつもりだが,そのうちの1台は完成間近である。各“戦車”は徒歩で動かすから,馬力ならぬ3人力である。それは長さ2.4メートル,幅1.4メートル,高さ1.8メートルである。この車で3人のパイオニヤの兄弟たちは寝たり,食べたり,調理をしたり,集まったりすることができる。もう,どんなに遠く離れた地域でもこれらの戦車で行くことができる。これは鉄パイプとシートで建てられている。戦車の建造費用は各30ドル未満である。これらの建造は全部兄弟たちが行う。

[編集者注:以降の文章はYear Bookの該当箇所を翻訳掲載した「灯台」1933年2月1日23ページからの複写である。]

活動:日本に於ける活動成績は昨年度に甚大なる発展を示し候。日本に唯一の部隊あるのみは甚だ奇妙なる現象にして,誰にても真理の知識を得て,御国に対する熱心を有する者は直ちにパイオニヤの奉仕に飛び出し申し候故に日本における巡回奉仕指導者は一般欧米諸国のそれの如くならずして地方をパイオニヤ訪問の為に巡廻致し居り候。昨年のパイオニヤ数は前年より十四名を増して六十九人,同補助十人と相成り候昨年度に百六万八千四百七十一件の証言が行なわれて前年度に比し三十二万八千三百六十九件の激増となり,書物は前年に比して六百六十六冊の減少を示して一万四千三百六十一冊となれるも冊子は一万三千九百四十冊を激増して十一万千四十四冊,此の合計十二万五千四百五冊となり,此の外「灯台」誌は千九百四冊を増して六千八百八十九冊,又「黄金時代」は十三万四千八百五十九部を激増して廿四万七千二百六十部と相成り候。

[編集者注:以降の文章は英文 YEAR BOOK からの私訳である。]

成果:1932年中の日本における活動の成果は次のとおりである。

パイオニヤ
補助
部隊
ベテル
合計
働き手
69
11
10
13
103
費やされた時間
73,161
5,751
1,755 1/2
3,061 1/2
83,729
証言
967,771
35,428
16,833
48,439
1,068471
受け取った人
101,481
3,789
1,785
4,072
111,127
配布書籍
12,456
863
382
660
14,361
配布冊子
97,469
6,370
2,814
4,391
111,044
--------------
-------------
------------
-----------
------------
合計
109,925
7,233
3,196
5,051
125,405
黄金時代
(個別)
158,027
15,414
41,982
31,837
247,260
黄金時代
(予約)
1,683
83
110
476
2,352
灯台
(個別)
3,382
677
578
2,252
6,889
灯台
(予約)
13
0
2
53
68
黄金時代
(無料配布)
24,483
50
216
11,049
35,798


[編集者注:以降の文章はYear Bookの該当箇所を翻訳掲載した「灯台」1933年2月1日23ページから複写し,最後の一文のみ判読不能のため,私訳で補った。]

巡回奉仕指導者は二名,公開講演会三回(聴衆二千二百名,ポスター三百枚,ビラ三万五千枚),其旅行粁数三万七千六百粁,部隊の集会百五十一回,此の参会者七百二十七人となり居り候。尚ほ昨年の受信数七千三百七十五通,発信数八千四十三通となり,「光」第一,二両巻は目下印刷製本中にて,新冊子「神とは何ぞや」及び「真理とは何ぞや」の両種は既に翻訳済に御座候。「証明」第一,二,三巻は目下翻訳中にて,又本部所属ベテルに於ては新しき「灯台」誌の研究を定期開催致し居り候。

朝鮮

朝鮮にも多くの困難が襲来した。然し此の地の聖業は今更生の活気を示してゐる。我等は明年に於て更に良き結果を挙げ得ん事を希望す。以下は朝鮮支部主事よりの報告の一節である。

我等は六月十一-十三日の三日間京城にて明石兄の指揮下に最初の奉仕会議を開催仕り候。各地より参集せし者四十五人,此の会議期間を通じて京城にある支配者と民衆の手に五百八十二冊の「神の国」を配布致し候。之ぞ主によりて豊に祝福されたる歓喜の時に之有り候いき。我等は多数の書物冊子が鮮語にて発行されたるを喜ぶ者にして,之を大に広く撒布せん事を希望致し候。昨年中に書物二千七百二十五冊,冊子一万九千五百四冊,「灯台」誌六百八部,「黄金時代二千七百九十三冊,無料の「黄金時代」千五十冊。九月二十八日に「警告」を含む「神の国」の冊子五万部が無料の配布のために朝鮮語で公表された。



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