ページ名:富

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原題:Riches


[1]

全人類のもっとも熱望する処のも
のを十分に満足せしむる音信

Riches
Japanese

2,448,300 Edition

WATCH TOWER
BIBLE AND TRACT SOCIETY

INTERNATIONAL BIBLE STUDENTS ASSOCIATION
Brooklyn, New York, U.S.A.
London, Tronto, Strathfiled, Cape Town, Berne,
Copenhagen, and in other countries.

Copyrighted 1936 by J. F. Rutherford

Made in the United States of America

[2]

J. F. ルサフオード
「和解」、「政府」、「神の救ひ」、「創造」、「預言」、「光」、「保護」その他の著者にして、此の著書の発行部数は過去十年間に二億余万に上る

[3]

[空白ページ]

[4]

善き物の授与者に在す
エホバの聖名
に本書を捧げ奉る


“凡ての善き賜物と全き賜物
は皆上より、諸々の光明の父

より降るなり。父は変ること
無く、また廻りて顕わるる影
もなきものなり”(ヤコブ書一章

十八節)

[5]

[6]

[空白ページ]

[7]

第一章 真の富と偽の富[]

[26]

完全なる人間イエスの死は、その死の様が如何にあっても律法の要求するとこをに合致する。何故なればアダムの上に下される判決は死であったからである。然らば何ゆえにイエスは木に釘づけられたのであろうか。イエスは二本の材木の交差したる所謂「十字架」の上に釘づけられたのではなかった。人間が考案して拝んでいる偶像絵画に示されてあるような十字形のものではなかったのである。イエスの身体は木の上に釘づけられたのである。イエスの此の死様は即ち「此の人は神より呪われたる者である」と云う事を表示している。罪人として死ぬる事は恥辱的死である。木に懸けられて殺されると云う事は即ち、「此の者は死刑に処せられたる罪人である」と云うを意味している。之は即ち神の律法によって定められある処である。(申命記廿一章廿二、廿三節)。神の呪詛は罪人アダムの上にあった。此のアダムに対する贖い主とならんが為には、イエスは己自身に於て罪なきに拘らず、一個の呪われたる罪人として死ななければならなかった。此の理由によってエホバは其の愛子を木に釘づけられたのである。『キリスト既に我等のために詛わるる者となりて、我等を贖い、律法の呪詛より脱れしめ給えり。そは凡て木に懸る者は詛われし者なりと録されたればなり』(ガラテヤ書三章十三節)。『我等の先祖の神は、汝等が木に懸けて殺ししところのイエスを甦らせ給えり』(使徒行伝五章卅節)。

[27]

イエスが木に懸けられて、殺されたる事は即ち、此のイエスは神の命ずるところに従って、最悪の逆境下にありても猶神の聖意に全く服従し、最も恥辱的死を喜び進んで自発的に遂げたと云う事を全被造物に証ししたるものであった。

完全なる人間イエスは貧しき人となりて、恥辱的死を遂げた。エホバは此のイエス・キリストを死より甦らして、神性の大霊者となし、限りなき富を之に与えられた。之に就て聖書は斯く示す。『彼(イエス)は神(大能者)の形に居りしかども自ら其の神とひとしく在るところの事を棄て難きことと思わず、返て己を虚くし、僕の貌をとりて人の如くなれる。既に人の如き形状にて現われ、己を卑くし、死に至るまで順い、十字架の死(木に懸られる罪人の死)をさえ受くるに至れり。此の故に神は甚しく彼を崇めて、諸々の名に超る名を之に与え給えり。此は点に在る者、地に在る者及び地の下に在る者をして悉くイエスの名によりて膝を屈ましめ、かつ諸々の舌をして悉くイエス・キリストは主となりて称揚わして、父なる神に栄を帰せしめんためなり』(ピリピ書二章六-十一節)。


[富 50]

第二章 ヨナダブ[]

[富 74]

エヒウの摸図に見るも、此の摸図の中に登場したるヨナダブが悪魔の宗教即ちバアル礼拝に全く敵対していた事が明白である。『斯くてエヒウ其処より進み行きしが、レカブの子ヨナダブの己を迎えに来るに遭いければ、其の安否を問うて之に、汝の心は我が心の汝の心と同一なるが如くに真実なりや、と言いけるに、ヨナダブ答えて、真実なり、と言いたれば、然らば汝の手を我に伸べよ、と言い、其の手を伸べければ、彼を引きて己の戦車に乗らしむ』(列王記略下十章十五節)。

[略]

「戦車」は組織制度を象徴す。エヒウが戦車に乗ってエホバの命じ給いし仕事を進めていたと云う事は、今「忠信なる僕」級の者、即ち「遺残者」がキリスト・イエスの指揮下に於て、地上にあるエホバの組織制度に属して活動しつつある事を表象している。エヒウがヨナダブの手を取って彼を戦車の中に引き入れたる事は、主イエス・キリストが今、地の善意者を援けて彼等を神の組織制度の中に居れ給うことを表象す。 [富 75] ヨナダブが其神に対する無私的愛を表明したる後に、エヒウが之を戦車内に引き入れたる事に注意すべきである。此の事は即ち神の祝福を受けんとする者は、神と其の御国の側に固く立ち、地上にあるエホバの見ゆる組織制度に公然と己を属させしめなければならぬ事を示している。



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