創造

ページ名:創造

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創造
原題:Creation


[76]

ルシファーは己が虚言をもって彼を信頼せしむるには,アダムよりもエバの方が容易であるを知った。そしてエバが一度ルシファーの側に立つ以上は,戦いは半分以上己が勝利であると考えた。なぜならばエバはルシファーを助けてアダム誘導し,アダムをして彼女から離れるよりも,むしろ愛する彼女に結合せしめ得るからである。ルシファーはアダムが如何ばかりエバを愛していることと,エバがアダムの上に有する感化力の強いのを知っていた。


[81][83]

人間の体は肉である。心とは理知であって,人間はこれをもって判別し,その結論に達するのである。意志とは人間をして何事かをなすかなさぬかを決定せしむるところの力である。誘惑はエバの前に三様の形式となってきた。すなわち肉の試験と,心の試験と意志の試験の三つである。エバは食うに良き木の実を見た。そしてかく考えた。この果実は我が肉すなわち体のために良さそうだ,我は我が肉の利益となる喜びを得んがために我が力を用いん,と。そしてエバはその果実が己の目に麗しきものと見た。彼女の心をそそったのである。そしてエバはその美しい外観を喜んだ。その美を眺めたときにその果実を欲しいと思った。しかして彼女は考えた。我はこの最も美しき果実を取らん,と。彼女はその木が人を智くするということを聞いて慕わしく思った。この木は彼女の誇りと自尊心をそそり立て,彼女をして神の予定時以前に己を智き者たらしめんとした。彼女は神の意志に反して己が意思を行使すべく決意した。ゆえに彼女は言った,我はこの木の実を食らいて他の諸々の被造物よりも智くなり,神のこどく智き者にならん,と。この三様の方法でエバは誘惑され,そして彼女はその一つ一つに陥落したのである。


[88]

事後に於ける神の言葉の顕示は,この三様の誘惑方法は神によって黙許され,神はこれの使用に干渉されず,サタンがこの誘惑方法を神に一致すると称する人々の一人一人の上に試みることを放任しておかれたことを教えている」。

[109]

婦人はこの地上で造られたる諸々の生物中で最も麗しく,また最も危険な生物である。婦人の美と引力とは男性を引き付けて,利己的な男性をしてさらに高尚なる者を忘れしめ,ついに神を忘れしむるに至る。美しきエバが夫のアダムを罪の墓場に誘惑したのもすなわちこの方法である。しかし神エホバに全部をささげたる善良貞節な婦人は善良なる男子にとっての祝福である,なぜなればその婦人はその正当な持ち場を知って自ら守っているからである。しかし誇りの感化の下に誘われる男と,我利的の女は共に手を携えて堕落と死への道を歩む。ノアの時代の婦人の大部分は我利的で,淫蕩,虚栄の道を歩んでいた。その外貌においては優雅にして美しく,見る目に快かりしも,その内面は誇りに満ちあふれて,異性の目を惹かんことと,彼らに受け入れられんことのみをただひたすら願ったのである。



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