ヒューイ・ロング

ヒューイ・ロング

出生名

Huey Pierce Long Jr.

生誕

1893年8月30日

役職

初代アメリカ執政政府大統領

国家

アメリカ執政政府

民族

アメリカ人

イデオロギー

権威民主主義

政党

愛国党

ヒューイ・ピアース・ロング・ジュニア(Huey Pierce Long Jr.、1893年8月30日 - ）は、アメリカ合衆国の政治家。通称「キングフィッシュ」

戦前

1893年8月30日にルイジアナ州ウィン・フィールドに誕生する。高校を出た後、旅回りのセールスマンとなり稼いだ金でオクラホマ・バプティスト大学に入り、法律を学んだ。弁護士となったが政治に関心を持ち、大企業攻撃で民衆の人気を得た。1924年にルイジアナ州知事選挙に立候補したが、経験不足のために落選した。その後の4年間を精力的に遊説して回り、巧みな演説で人々の心を掴んで1928年に最年少で当選した。その在任期間中、ハイウェイ・アスファルト・砂利の道路・11の新しい橋を建設することにより失業者救済を行なったが、そのために州の赤字が10倍となり、また多くの金が収賄・不正・リベートに消えた。議員を買収して州議会を牛耳り、司法や教員にも影響力を振るった。1929年にはスタンダード石油に重税を課そうとしたために、これに憤慨した下院によって州知事弾劾案が提出されたが、買収と脅しで無効にした。

1932年からは手下のオスカー・K・アレンを州知事にさせて影から州を支配し、自らは国政を目指して上院議員に当選した。フランクリン・ルーズベルトを支持しつつ、「富の共有運動（Share Our Wealth）」と呼ばれる大企業が独占した富を再分配（共産主義では無く、あくまで資本主義のなかで私企業のもうけを税金として集める。）を主張し支持された。

戦時

民主党内でも力をつけ始めたヒューイ・ロングはフランクリン・D・ルーズベルトのニューディールの方針転換を支持していたものの、ウェンデル・ウィルキーの考案したニューディール政策には反対していた。

戦後

・トルーマンとの関係

ウィルキーの死とハリー・S・トルーマンの大統領就任により、戦況の悪化している日本との講和が1945年8月15日に結ばれることとなる。1946年の横浜講和条約にて太平洋諸島とシアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスの港の租借権を日本から要求され、トルーマンはそのまま受け入れたことからロングは彼を党首から引き摺り下ろし、自らが成り上がる様動き始めることとなる。

実際、当時の民主党内はロング派の議員も増えつつあり、党内分裂が更に深刻化していくこととなる。この動きに対してトルーマンは急進派ポピュリストのロングに権力を渡す事を懸念し、党内での権力維持に努めた。

それ故に党内政治にかまける事が増え、国内の政策が滞る結果を招き、1948年選挙では共和党のジョン・W・ブリッカーに政権を譲る事となる。

・南部独立

48年選挙にこの結果に腹を立てたロングは民主党を離党。『アメリカ愛国党』を設立し、南部を中心に支持を集め始める。一方桑港事件を受けたブリッカーの西海岸明け渡しを容認する態度に対し、国際社会での地位が無い現状に憤慨しながら、貧弱なブリッカー政権に反抗する形でロングが分離独立する事となる。

アメリカ執政政府

アメリカ執政政府の国土(地図中緑色)

南部州を引き連れて独立したロングはアメリカ執政政府を宣言し独立を宣言。この際既存の愛国党員の他、民主党に残留していた南部州を基盤とする議員らも追従していくこととなる。北部連邦政府による奪還作戦も計画されていたものの、軍内部にも離反する勢力が多数を占め、指揮系統に深刻な混乱が発生したために比較的平和的に独立することとなった。

なお、平和的独立の裏には前年に行われた日本軍のカリフォルニア州進駐による日本との対立もあり、南部州との本格的な戦争は日本軍による治安維持を名目とした再進駐の危険性が十分にあったためという説もある。

その後

Russel Long

息子のラッセル・ロング

執政政府を建国したロングは息子のラッセル・ロングへと大統領の座を譲渡し、自らの大統領辞退を表明した。しかし、政界から引退したわけでは無い為、これ以降も政府への影響力は保持し続けられる。

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