バロニア地方

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▼“風の王都”バロニア

スルフェア大陸の全てを領土に置くウィンドル王国、その中心となる“風の王都”。それがバロニアです。
この大陸における最重要都市であり、尤も栄えている街になります。また、街の中にバロニア城があります。
人々の活気もあり、歴代の王たちによる政治や施策も正統かつ適格なものであるが故に、不満を抱く民は殆ど居ません。

——しかしそれは、過去の話。
今はその王が急な病死の為に、その王の息子であるリチャード国王が即位しましたが、彼の即位に異論を唱える者たちが居ました。
それは病死した王の弟であり、リチャードの叔父であるセルディク公と、彼に付く者たちです。
彼の私兵はウィンドル王国正規軍の二分の一にも昇り、反抗活動も次第にエスカレートを始めている為、今のウィンドルは内乱状態に近くあります。

風の王都と謳われ賑わい活気に満ちていた街も、今ではやや活気が薄まり、空気が張り詰めているようです。
王都は依然としてウィンドル王国正規軍や騎士団の守りがある為、安全な地域ではあります。

また、「騎士養成学校」も存在し、ウィンドルでは常に才在る若者を育成する方針も確固として根付いています。

 

▼“風車の街”ラント

バロニアから南バロニア平野北東に進み、ビルク湖を抜け、北バロニア平野を北西に進んだ場所にある街です。
徒歩で約4日の距離となります。馬車などを使えば、1〜2日で到着出来るでしょう。

バロニアと比べると少々こぢんまりした街ではありますが、巨大な風車が聳え立っており、それが街のシンボルであり観光スポットとして有名です。
年中過ごしやすい気候であり、静かで落ち着いた雰囲気である事から、近年では「老後住みたい街」ランキングNo.1になっています。

現在ではアストン・ラントが領主としてこの街を治めており、彼は前国王の友人でもあり、非常に厚い信頼を得て居たようです。
バロニアからはやや離れた場所にある為、内乱の影響もあまり受けていませんが、騒動の噂などは風に乗りやってきて、市民は僅かながら不安感を覚えているようです。

 

▼“風国の窓口”グレルサイド

バロニアから南に出て、山脈と海の間の細道を西に進んだ先にある、大きな港街です。
徒歩でも丸一日かければ到着出来る距離で、馬車を使えば半日以内には到着出来るでしょう。

本来なら多くの漁船や交易船で賑わいつつも、多くの正規軍に護られた交易都市でもあったのですが、現在は内乱状態の国情につき、検問や検閲はかなり厳しいものになっています。
特に正規軍の兵士たちにとっては、より敵に近い場所でもあり、外国との事もあるために、バロニア以上に空気が張り詰めているようです。

 

▼“山奥の村”トーティス

山奥にある小さな村です
。家も数軒程しか建っておらず、人口もとても少ないのですが、全ての剣術の根源に通づると言われている「アルベイン流」剣術発祥の地であり、その道場もあります。
主に修行者や剣術の手解きを受けたい者たちが好んで訪れる傾向にあり、村自体の賑やかさはあるようです。
村民たちは、南のモルズの森で狩猟をするのが盛んです。

 

▼“冒険者の集う街”ハイマ

アルティネン山岳地帯の東側、バロニアから南バロニア平野に出て南下した先にある街です。
街としては少々規模が小さくありますが、スルフェア大陸の中心地にあり、トーティス村やイブリスへ向かう中継地点として、多くの旅人や冒険者が休息する場所として有名です。
街の入り口は麓にありますが、街そのものは山肌にあるという少し変わった場所です。 いろいろな冒険者や旅人、行商人など行き交う為、情報交換を行うにも丁度いいでしょう。

 

▼“旅人の休息地”イブリス

ハイマやグレルサイドからルインへと向かう途中にある村です。どちらも徒歩二日ほどの距離です。
規模的にはトーティスとそう変わりませんが、旅人たちの休息の地として使われる事が多い為、流通も良く活気もあります。
その為、小さな村でありながら、宿屋の品質やサービスは世界でも指折りで、それ目当てで来る者も多いそうです。

 

▼“希望の街”ルイン

ルイン中海という、海と繋がった巨大な湖の畔にある街で、バロニア地方とシルヴァラント地方の架け橋ともなっている地です。
どこにでもあるような街ですが、穏やかな湖と近場の山間部、緑生い茂る地面など、自然に満ち溢れた良き街。
丘の上に作られた展望台から眺める、湖と海の境目は絶景名所として有名です。

 

グローンアンディ

大翠輝石(グローンアンディ)。ウィンドル王国保護下にある、風の大輝石(バルキネスクリアス)です。
翡翠色に輝く巨大な翼のような形をした輝石で、常に風のマナを吸収し拡散する性質を持っています。
風の王国ウィンドルと呼ばれる所以そのものであり、莫大な風のエネルギーを秘めています。
観光名所の一つでありますが、基本的に国を挙げたパレードの時など以外では早々近づく事は出来ません。
平時は王国の守備隊が配備されており、特別な理由が無い限り立入禁止です。

クレイモスの丘

ラントを出て北バロニア平野を東にずっと進んだ先にある場所です。
ラントから徒歩で六日程かかります。馬車を使っても三日はかかります。
かつて、人類史上初めて、単身でドラゴンを討ち倒した英雄クレイモスが死んだ場所と言われており、数千年の時の流れに晒されながらも、依然としてクレイモスの剣が頂上に突き刺さっている……と言われています。
しかし頂上まで行く冒険者は、皆口を揃えて言います。「クレイモスの伝説は嘘っぱちだった」と。

ヴェルグ遺跡

クレイモスの丘から海岸線に沿って南下した場所、またはトーティスから北へ向かったすぐ先にある遺跡です。
古代文明が残した遺跡とされており、中に入れますが途中までであり、奥地への扉は固く閉ざされています。
度々調査が行われていますが、未だに何の為に存在し、何の為に残されたのかは一切が不明なままです。

モルズの森

トーティスから南下したすぐのところにある深い森です。
土地勘があり、来慣れている村民たちなら問題はありませんが、よく知りもしないで迷い込んだが最後、確実に迷ってしまうというほどに入り組んだ地形になっているようです。
トーティスから他の街へ出る時、又はトーティスへ向かうにはこの森を越える必要があります。

モーリア坑道

かつて炭坑として使われていた場所ですが、今では廃坑となって放置され、魔物が跋扈する洞窟のようになってしまいました。
中には燭台などがあり、自前で用意すれば灯りを確保出来るものの、それが無ければ一筋の光も見えない、一切の闇に包まれた空間です。
それゆえに奥に住み着いてる魔物達は、光に弱い傾向にあるようです。 危険なことに変わりはないので、用が無ければ行くべき場所ではないでしょう。

クリア海底洞窟

バロニア地方から巨大山脈・霊峰ファロースへ繋がる海底洞窟です。
出入り口が二箇所だけあり、やや入り組んだ道を進めば行き来する事が可能です。
しかし通常道の整備などはしていない為、この洞窟も魔物の巣窟となってしまっています。
光苔や発光草などの光源がある為、洞窟内であるにも関わらず、青白い感じですが明るい空間にはなっています。

 

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