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惑星アトリームとは「バンダイナムコゲームス」から発売されたコンピューターゲーム、『スーパーロボット大戦K』に登場する架空の惑星である。本項では同ゲームに登場するもう一つの架空の惑星である惑星ベザードおよびその住人であるシェルディア・ルージュとレム・ルージュ、そして関連する惑星クルスについても解説する。
ミストとアンジェリカの故郷の惑星。物語開始時の地球よりも強力な防衛隊が存在していたが、物語開始の一年前にイスペイル率いるイディクスの襲撃で滅び、その戦いの最中にエルリックが行方知れずとなっている。「もう一つの地球」においてこの惑星の原産と思しき果実などが売られているのをミストが発見し、その後過去に起こった「大変動」によって他の惑星の文化や物が流れ着いたことが原因だったと判明する。ただ、グローリアにあったアトリームの遺跡や地形については最後まで不明のままである。
シェルディアの故郷。アトリームからミストが流れ着き、10か月ここで暮らしていた。シェルディアやミストの話から、この星では戦争が歴史の教科書に出てくる程度の遠い過去の出来事で、地球のように侵略者が攻めてきている状態で内紛状態に陥るようなことはなく、イディクスの侵攻に対しては一致団結して立ち向かったらしい。「神の石」という永久機関(正体はクリスタル・ハート)を崇めている。物語開始直前にヴェリニー率いるイディクスの襲撃で滅亡し、ミストはこれに巻き込まれる形で地球に飛ばされた。「神の石」は、アトリームで2,000年前の戦いにおいて使われていたものであることがわかっている。二つの惑星、そして二つの地球の関連については、ゲーム中で「同じ星」であることが示唆されているが、詳細は不明。
アトリーム、ベザード両星の住人達の祖先が住んでいた惑星。非常に発達した技術体系を持っていたが、あるとき内紛が起こってしまい、「クリスタル・ハート」を使う陣営と「クリシュナ・ハート」を使う陣営が対立する。しかしその過程で「クリシュナ・ハート」陣営の切り札である機動兵器「アルケウス」の暴走によってアルケウスを両陣営が共通の脅威として認識、結果両陣営は協力し自分たちの惑星の破壊と引き換えにアルケウスを破壊する。その後彼らは移民を開始し、その移民先としてアトリームやベザードが選ばれた。そしてその技術体系を一度封印し、意図的な文明後退を行った。
惑星アトリームの遺跡で発掘された古代の遺産。感情の波動を増幅しエネルギーを発生する半永久機関である。ただしマイナスの感情ではパイロットに負担がかかってもエネルギーは発生しない。真の力を発揮するには搭乗者の「自己犠牲」の感情が必要であり、その際には恐るべきパワーを発揮できるのだが、それと引き換えに搭乗者は命を落としてしまうという。
クリスタル・ハートを起動させる感情は心の根底にある他者への「愛」であり、「自己犠牲」にせよ「思いやり」にせよその根底にあるものは「愛」である。ほかにもサコンが調査と検証を行う際に、ツワブキ・ダイヤがテストパイロットを行いクリスタル・ハートは稼動した。ただし、適性を持つ者(クルス人の遺伝子をひくアトリームやベザードの人々)以外では発生するエネルギーに大幅な劣化が生じてしまう(変換効率が大幅に落ちる)。
大パワー発生時には機体が燐光を纏い、様々な能力を発現させる。具体的には、武装の破壊力が向上する(レヴリアス、ソルヴリアス・レックス)、強力なバリアを展開して敵の攻撃を防ぐ(セリウス、セリウスII、セルケリウス、ソルヴリアス・レギーナ)などがある。発せられる光は機体によって異なる。
遺跡で発掘されたのは全部で5基であり、ミストのレヴリアス、セリウス(のちにセルケリウスに搭載)、エルリックのレヴリアスに搭載され、残る2基は厳重に保管された。他にも、惑星ベザードで「神の石」として崇められていたものを含め、劇中では4基が機動兵器に搭載されていた。
惑星ベザードで機械に近づけると機械を起動させる性質があるとして御神体として祀られていたもの。実はクリスタル・ハートであった。物語中ではセリウスIIに搭載されている。
表面は特殊コーティングされておりクリスタル・ハートと外見は違うようだが、機能は全く同じ。
「惑星アトリーム」防衛隊に所属していた新人パイロット。20歳で一人称は「俺」。
イディクスによって故郷の星が滅ぼされたのち惑星ベザードに漂着し、そこでシェルディアと知り合う。しかし、ベザードも同じくイディクスによって滅ぼされてしまい、その後愛機のレヴリアスと共に地球に漂着。文無しで食事もままならず行き倒れたところをダンナーベースで救助され、記憶喪失を装いながら恩返しも兼ねて働くことになる。
明るく熱血漢だが、結構お調子者でおっちょこちょいなところがあり(特にカガリ・ユラ・アスハからはこう称されていた)、一人で事態を解決しようとして袋小路に陥ってしまうことが多い。
アトリームとベザードという二つの惑星を滅ぼされた悔悟の念から、レヴリアスを封印して戦わないと決めていたが、地球の危機を目の前に再び立ち上がる。一方、二つの惑星を滅亡させたイディクスに対しては激しい怒りを抱いており、彼らのことになると見境がなくなってしまう。パイロットとしての腕前は確かであるが、なにかにつけてアンジェリカから批評を頂戴している。危機に陥った際の潜在能力には目を見張るものがあり、エルリックもその点を高く評価していた。
アトリームでは全ての人々が協調していたらしいためか、同族同士で争っている地球人を理解できないでいる。そのため一時は戦いを放棄しようとしたが、アンジェリカかシェルディア(どちらになるかはゲーム中の条件で変化)の励ましによって再び立ち上がる。
専用BGMは『Active Mind』、『Shinin'Heart』、『Astral Burst』。なお『Astral Burst』は、『Shinin'Heart』のサビ部分のアレンジである。
アンジェリカ・シャルティール[]惑星アトリーム防衛隊に所属していたパイロット。一人称は「私」。ミストとは幼馴染で、パイロット歴はミストより若干長い。眼鏡をかけているが動体視力は高い。イディクスとの戦闘中に行方不明になるが、ミストに先んじて10か月ほど前に地球へ漂着していた。その後は正体を隠してビルドベースにてオペレーターとして働いていたが、邪魔大王国と戦っている味方機体群の中にレヴリアスを発見、ミストとの再会を果たす。
戦術立案の面において優れた才能を持つ。レヴリアスとセリウスによる連携技「チェイサー・コンビネーション」は彼女の考案によるものであり、防衛隊エルリック班の必修項目に採用されている。また父親に似て厳格な面をもち、周囲から絶賛されたミストと再会後初の「チェイサー・コンビネーション」でのミストの動きを「あれではピッタリとは言えない」と辛い評価を下した。一方、「自分とミストの連携は防衛隊トップクラスだった」とも発言している。
基本的には冷静な性格だが、時折間違った知識を周りに得意げに披露し、失笑を買うこともしばしば(例:「五十歩百歩」を「50ポイント100ポイント」と言うなど)。ミストとプリシラが何気ない会話をしただけで機嫌を損ねたり、シェルディアが合流してからは彼女とミストの関係に苛立つなど、嫉妬深い面も見受けられる。
愛機は惑星アトリーム時代から使用しているカスタマイズタイプのセリウス。メインヒロインになった場合にのみセリウスが大破し、セルケリウスに乗り換える。
専用BGMは『Autumn Loneliness』、『Winter Call』。
エルリック・シャルティール[]アンジェリカの父親にして、ミスト達が所属していた隊の隊長。当時はオリジナル仕様のレヴリアスを駆っていた。アトリーム防衛隊に入る前は単なる一般人だったのだが、強い正義感と人命救助の経験を買われてスカウトされた、という経歴を持つ。機動兵器の操縦技術は確か。ミストをはじめとする隊員からの信頼は非常に厚いものだったが、指導方針が根性論になりがちだったため、首をかしげる新人も多かったようだ。
普段は厳格だが、家庭では抜けている部分が目立つ。また、アンジェリカがメインパートナーとなった場合での「優柔不断END」ではミストの取り合いをするアンジェリカとシェルディアにミストが「何か言ってやってくれ」と助け船を求めるも「専門外だ」として逃げるなど恋愛関係には疎い模様。シェルディアがメインパートナーとなった場合の「優柔不断END」では「基礎がなっていない」としてシェルディアを訓練学校に半ば強引に入れ、ミストを自分の後継者として鍛え上げると共にアンジェリカとくっつかせようと画策するなど親バカな一面も見せる。
イディクスとの戦闘の際「自己犠牲」の精神でクリスタル・ハートの力を最大限に引き出しル=コボルに特攻するも結局倒せず、機体ごとイディクスに囚われる。その後、パートナーがシェルディアならガズム、アンジェリカならル=コボルに憑依される。体内に秘めた「欠片」が強かったにも関わらずクリスタル・ハートを起動できているが、本人は「精神鍛練の賜物ではないか」と推測している。
戦いが終わったあとは地球防衛隊に所属している。
「惑星ベザード」出身の少女。17歳。ミストがベザードに漂着した際に知り合った。一人称は「ボク」(ただし、後述する妹のレムに対しては一人称が「私」になる)。
イディクスのベザード侵攻時に、アトリームから漂着していた量産型セリウスをミストが修理した機体「セリウスII」を与えられているが、戦闘中に機体と共に消息を絶ってしまった。その後衣食住目当てでダリウス軍に所属。敵としてミスト一行の前に現れたことで、地球に漂着していることが明らかになる。
年かさの割に小柄で、ウェンディに同い年に見られるほど。本人も気にしている。
明るく溌剌とした性格だが空気を読まぬ発言をする癖があり、周りを唖然とさせることが多いが、後にいくらか熟慮するようになる。アンジェリカの様に嫉妬深い面はない(ただしメインヒロインになった場合のみ、嫉妬心を持っていると発言する場面がある)。また、必要とあらば努力を惜しまない性格でもあり、卓越した料理の腕とセリウスIIの操縦技術はその向上心によって磨かれたものである。割り切った思考をもち、「誰かを守るために誰かを殺せるか」とミストに尋ねた際、「自分は殺せる」と断言した。
惑星ベザード人は髪がある程度長くなったとき一定の位置から髪の色が変わるという特徴を持つ。彼女はミストと出会い、この特徴をアトリーム人との身体的特徴の違いと認識して以降これを嫌っており、定期的に髪の色の濃い部分を切るようにしている。
メインヒロインになった場合にはセリウスIIが大破し、セルケリウスに乗り換える。
専用BGMは『Spring Breeze』、『Summer Drive』。
レム・ルージュ[]シェルディアの妹。一人称は「私」。体内に秘めた「欠片」が強かったため、ベザードで祀られていた「神の石」を起動できなくしてしまう体質を持つ。そのため幼い頃から迫害を受けていた。
ベザードが滅びた際に死亡したと思われたが、実はイディクスによって救助されており、パートナーがアンジェリカならガズム、シェルディアならル=コボルに憑依される。姉であるシェルディア以上に直截な発言をするタイプで、その爆弾発言ぶりはシェルディアが冷や汗をかくほどである。
シェルディアと異なり、黄色のスカーフを身につけている(シェルディアは青)。
戦いが終わった後は地球防衛隊の見習いオペレーターになる。
地球外文明に由来する兵器だが、ディスプレイに表示される言語はドイツ語。惑星アトリーム防衛隊にはオリジナル仕様のレヴリアス以外にも量産型のレヴリアスやノーマルのセリウスが配備されていたが、ここでは主人公たちが搭乗する機体についてのみ解説する。
テンプレート:機動兵器
惑星アトリームの防衛隊の主力機。ミストの搭乗機は、惑星アトリームの遺跡で発掘された「クリスタル・ハート」を搭載した改良型と説明されていたが、実はミストの搭乗機こそが「クリスタル・ハート」を搭載した2,000年前の本来の仕様で復元(デッドコピー)されたオリジナル機である。アトリームでの戦いにおいてもう一機のオリジナル仕様機であるエルリックの機体は大破してしまったため、現存するオリジナル仕様機はミスト機のみ。
半永久機関である「クリスタル・ハート」を搭載しているため基本的に補給は不要で、2か月も無整備で森の中に隠匿していたにもかかわらず支障なく戦闘をこなしている。
接近戦から遠距離戦まで対応できる武装を持ち高い汎用性を誇り、背部の大出力ブースターにより高い機動性・運動性を発揮する。ただし装甲はあまり強力とはいえず、セリウスもしくはセルケリウスのサポートが必須である。各部にオプション装着用のハードポイントが設置されており、無謀な任務の遂行にも一役買っていた(劇中の台詞で確認できただけで漁業パック、深海探査スーツ、削岩アーム、消防アーマーなど)。
なお、レヴリアスを初め、アトリームの機体の武器名はバーやカクテルの技法や道具の名前から取られているものが多い。
レヴリアスの武装には全てトドメ演出が存在する。
武装ステアード・システムレヴリアスのメイン武装。剣と銃に可変する機構であり、射撃・格闘どちらにも対応できる万能武器である。武器名の由来はカクテルの技法、ステアから。ステアード・シュート銃型に変形させたステアードからビームを連射して攻撃する。トドメ時には敵機の背後を取り、撃ち抜く。爆発ののち離脱する。ステアード・スラッシュ斬撃を加え、その後ステアードにエネルギーを纏わせ回転しつつ連撃、突破する。トドメ時には突破したのちステアードをステッキのように回しエネルギーを解除、ポーズを決めて背後で爆発。グルーヴァイン・バスター両腕にマウントされた武器・グルーヴァインを展開させ、遠距離から狙い澄ました一撃を撃ち込む。トドメ時には着弾を確認したのち、地形を問わず崖の上に着地し、胸部から蒸気を吹き出す。また、武装としては使用できないが、ビームソードを出力するストライカーモードが存在する。必殺技ブレイブ・クラッシュイスペイルとの決戦で目覚めた攻撃アクションパターン。「クリスタル・ハート」の出力を全開にし、ステアードをシュート→スラッシュと繋いで攻撃。その後、グルーヴァイン・バスターを至近距離で叩き込み、グルーヴァイン・ストライクで連撃を加え、「アクティブ・マインド」へモードチェンジを行い、最後に力場を纏って突撃する。通常、力場を纏っての突撃は正面から行うが、トドメ時には上空から突撃し、大爆発を起こした後に光の鳥のようになって離脱し着地、胸部から蒸気を吹き出す。チェイサー・コンビネーションシェイカー・コンビネーション連携攻撃。詳しくは各セリウスの項を参照。テンプレート:機動兵器
レヴリアスのサポートを目的とした量産機。レヴリアスの対となる機体、セルケリウスの簡易量産型といえる。アンジェリカの搭乗機は「クリスタル・ハート」を搭載し評価実験が行われていた機体。オリジナル同様修理・補給装置を搭載し、装甲が脆弱なレヴリアスをサポートするために強力な装甲を持つ。両肩のパーツはクリスタル・ハートのバリアを展開するシールドであり、オリジナル機の「フィデース・レイ」システムに該当するが、発射機構はオミットされている。中盤でクリスタル・ハートが暴走を起こし、修復不可能なほどに損壊した。レヴリアスとの連携攻撃が可能。
武装マドラー・システムセリウス唯一の武器。転送によって出現する。名前の由来はマドラーから。マドラー・システムはステアード・システムを基に開発され、より殺傷力が低く設定されている。そのため、大型生物に対してスタンガンとして、また蘇生用のAEDとしても使用可能なように設計されている。マドラー・シュートその場で狙いをつけ、マシンガンのようにビームを連射する。セリウスIIもそうなのだが、強化改修で特殊能力に「クリスタル・ハート」が追加されて以降は弾数制限がなくなる。マドラー・スタナーシステム下部の刃に電撃を纏わせて殴り続け、電磁場を展開してトドメを刺して突破、浮遊しながら爆発を見据える。必殺技チェイサー・コンビネーションレヴリアスとの連携攻撃。同時にシュートモードで撃ち続け、ゼロ距離まで突撃して一撃する。名前の由来はチェイサーから。アトリーム防衛隊に入隊して間もないアンジェリカが編み出した戦法であり、その有効性が認められ、以降防衛隊エルリック班の必修項目になった。テンプレート:機動兵器
惑星ベザードに漂着したセリウス(アンジェリカ機とは別の機体)を改良した機体で、惑星ベザードで御神体として奉られていた「神の石(=クリスタル・ハート)」を搭載している。性能はセリウスと同等。レヴリアスとの連携攻撃も当然可能。惑星ベザード漂着時に惑星アトリーム防衛隊で運用していた基本モーションデータがほとんど破損していたため、ミストとシェルディアが何度か調整したらしいが、かなりトンチンカンな改造をしたため、動いているのが不思議な状態が続いていた。のちに中破し修理され本来の機能を取り戻す。展開次第ではセリウスの代わりにこちらがなくなる。やはり修理・補給装置搭載。初登場時にはダリウス軍にいた。
武装マドラー・システムセリウス同様の武器。シェルディアの性格または操縦のクセなのか、転送後に肩を叩くようなモーションが入り、使用後に投げ捨てる描写がある。マドラー・シュートセリウスとはモーションが違い、セリウスがその場で撃つのに対し、本機は突撃しつつ弾が切れるまで撃ち、捨ててしまう。マドラー・スタナーセリウスのスタナーと同じく、電撃を纏わせて殴りつける。トドメ演出は、セリウスの放電に対しこちらは+と-のエフェクトが入る力場を展開して突破、爆発を背後にポーズを決める。必殺技シェイカー・コンビネーションレヴリアスとの連携攻撃。スタナーで殴った後レヴリアスが斬りかかり、突き抜けた後反転。セリウスIIがスタナーで動きを止めている間にステアードで一閃してとどめ。二つのコンビネーションはプログラムではなく、マニュアル操縦によるもの。名前の由来はシェイカーから。テンプレート:機動兵器
セリウスのオリジナル機で、頭部はセリウス及びセリウスIIから2本のアンテナをオミットした様な形状をしている。レヴリアスとの合体機構を搭載しているが、連携攻撃は不可能となっている。
サポート機とはいえ武装は充実しており、前線での運用に耐える機体となっている。装甲もセリウス以上に強力で、機体そのものの防御力も高い上に「クリスタル・ハート」のバリアを使用可能と、防御面において充実した性能を誇る。遠距離戦重視の機体だが、両腕の「トゥインクル・セイバー」で接近戦もこなす上に、攻撃の締めに突撃を多用する。本来はアトリーム防衛隊に配備されるはずだったが、後述するソルヴリアス合体におけるリスクを知った開発陣により、意図的に復元が遅らされていた。結局、防衛隊には配備されず、イディクスに回収された。
イディクスの月面基地において発見されるも、「クリスタル・ハート」がなく動かすことができなかった。ただし、イスペイルによる実験の痕跡として、イディクスが使用するコンバータを搭載している。いずれかのセリウス大破後、それに搭載されていたクリスタル・ハートを移植。その後度重なる修復・調整を経、搭乗機を失っていたパートナーに渡された。
武装ティア・ストレーナーマドラー・システムのオリジナルであるクロスボウ型の武器。矢状のビーム弾を連射する。マドラー・システムと異なり、マシンガンのように連射がきかない。シェルディアが搭乗した場合、召喚後に肩を叩くようなモーションが入る(さらに5発撃って2発しか当たらない)。設定上、敵機のモジュールを誤作動させる牽制用のビームを発射することができるという。名前の由来はカクテルを作る際に使われる道具、ストレーナーから。トゥインクル・セイバー両腕に搭載されたビームソード。斬り飛ばしたあと突撃して斬りつけ、背後にまわって両腕をそろえて突き刺し、真っ二つに切り裂いて締める。パイロットで微妙にモーションが違う。フィデース・レイ肩部後方のユニットを展開して放つ軌道誘導可能なレーザー兵器。多数のレーザーを同時発射し、軌道を変えて狙い撃ちにした後、バリアを展開したまま突撃してとどめ。パイロットによって始動射程と最大射程が変わる。必殺技ティア・ストレーナー・ミラージュティア・ストレーナーの出力を最大まで上げ、両側にビーム刃を出す。最大威力のレーザーを放ち、突撃軌道上に力場を複数展開、ティア・ストレーナーを衝角代わりにして突撃し突破、背後で大爆発。テンプレート:機動兵器
レヴリアスとセルケリウスの合体形態。攻撃力を重視し、レヴリアスを上半身とした「レックス」と、索敵・サポート能力を重視し、セルケリウスを上半身とした「レギーナ」の2形態がある。ただし、メインパイロットが交代することはなく、一貫してミストが操縦する。
合体にはレヴリアス、セルケリウスのパイロット間の「思いやり」が必要であることが劇中で言及されている。
「クリスタル・ハート」を二つ同時に稼働させる動力システムで稼働し、「クリスタル・ハート」の相乗効果により爆発的なパワーを生み出す。搭乗者の感情の強さ次第では無限の出力を引き出すことも可能であるとされるが、それだけに搭乗者への負担は凄まじく、最悪の場合搭乗者の命を奪う恐れすらある。
かつて惑星クルスにおいて勃発した内乱で「クリスタル・ハート」を使用していた陣営の主力兵器であるとされる。
「クリスタル・ハート・ソード」「リグレット・バスター」「クリスタル・ミスト」「クリスタル・アンプレクス」使用時にはBGMが『Astral Burst』になる。
レックス[]「レックス」は、レヴリアスの下半身が股間部から分割し、「レックス」の両腕になり、セルケリウスのスタビライザーが、「レックス」の両脚になる。腰部背面にはセルケリウスの下半身がエアユニットとして接続されスラスターとして機能する。なお、設定上はこの形態でもステアード・システムやグルーヴァイン・バスター、フィデース・レイを使える。
搭乗者の感情次第では無限の力を発揮することが可能だが、それは同時に搭乗者に無限の負担がかかる(=搭乗者の死亡)ことを意味する。
レックスは全ての武装にトドメ演出が存在する。
武装ストゥディウム・ビーム額から大出力のビームを放ち、トドメ時にはさらに出力を高めて敵を消滅させる。「ストゥディウム」はラテン語で「情熱」の意。オペリオル・ブレイカービームアンカーで捕獲した敵を引き寄せ、殴りつけて粉砕する。アンジェリカ曰く「引く手数多の武器」(用法は間違っており、ミストが指摘する)。エア・エクシーレ背部エアユニット(セルケリウスのスラスター部分)を射出し、ビームを撃ちだして攻撃しつつ動きを止める。その後エアユニットの突撃軌道上に力場を展開、ビーム刃を出力して突撃させ、戻ってきたユニットを装着してポーズを決め、締める。使用時のセリフから、出力調整はミストが行い、それ以外はパートナーが行っている様子。必殺技クリスタル・ハート・ソードステアードとティア・ストレーナーを接続し、エネルギーの刃を出力して大剣に変える。斬り抜けた後切り上げ、上昇の勢いで突き刺し、最後に一刀両断して着地、背後で大爆発が起こる。トドメ演出は、一刀両断したのち蹴り落とし、剣をエネルギーで覆い、多数展開された力場を突き破るように敵機に向けて投擲。大地を砕き、宇宙空間にまで達してなお余りある光の柱が生まれる。シャイニング・ハート・パニッシャー単体の武器ではなく、「リグレット・バスター」の締めに使われる攻撃。エネルギーを右腕に集中し、叩きつけて空間ごと粉砕する。似たようなアクションは「オペリオル・ブレイカー」でも使用している。リグレット・バスターソルヴリアス最大の威力を持つ精神エネルギー投射兵器。威力の調整は自由自在で、敵パイロットの苛立ちを鎮めるのに留めたり、敵機に物理的衝撃を与えて破壊するなど様々なことが出来るという。劇中では精神生命体であるガズムやル=コボルを憑代から引き剥がし消滅させるという用法を見せた。クリスタル・ハートの出力を臨界まで上げつつ、格闘攻撃の連続で時間を稼ぐ。チャージ完了とともに敵を宇宙空間へ打ち上げ、全身からクリスタル・ハートによって増幅された精神エネルギーを敵機へ直接投射する。トドメ時には「アストラル・シフト」によって投射され続けているエネルギーの内部を通って敵機に突撃し、その後敵機内部の一種の精神空間に突入。「シャイニング・ハート・パニッシャー」でトドメを刺し、敵機内部から莫大なエネルギーを放出して大爆発。燃えさかるクリスタル・ハートのエネルギーの中からソルヴリアス・レックスが姿を現しカットイン、モニター画面がハート型に収束して閉じる。レギーナ[]「レギーナ」は、レヴリアスのグルーヴァインを含めた両腕が「レギーナ」の両脚になり、セルケリウスの両側のスタビライザーに収納された物が展開して「レギーナ」の両腕になり、頭部はセルケリウスの股間部で、セルケリウスの脚部がツインテールになっている。クリスタル・ハートのバリアを使用できるだけでなく、クリスタル・ハートのエネルギーを装甲表面に展開しているため見た目に反してかなり頑丈。武装の破壊力はともかく、機体の性能だけを純粋に見れば「レギーナ」の方が上である。
搭乗者の感情次第で各種レーダーシステム等の精度・指向性のほか、索敵能力が大幅にアップする。
「レギーナ」の武装には全て特殊効果がついている。
武装クリスタル・ショットステアードとティア・ストレーナーを接続し、楔形のビームの弾丸を放つ。クリスタル・ミストスラスターを全開にして一気に空に舞い上がり、フィデース・レイの発射機構を展開し、粒子の霧を散布するMAPW。クリスタル・グレイヴステアードとティア・ストレーナーを接続し、ビーム刃を展開して槍とし、フィールドを展開して突撃。最後は打ち上げた敵の背後を取り、脚部になっているグルーヴァイン・バスターを撃ちこんでとどめ。クライング・バースト「クリスタル・ハート」の防御フィールドを投射して動きを止め、ビーム弾を連射して追撃。最後に大出力のレーザーでとどめ。必殺技クリスタル・アンプレクス基本的にはクリスタル・ミストと同じ。フィデース・レイのシステムを展開して粒子を散布し、それを一体の敵機に集中させ、「エンブレイス・エンド」の掛け声で圧縮爆砕する。テンプレート:SuperRobotWars
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