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カイメラとは「バンダイナムコゲームス」より発売されたコンピューターゲーム、『スーパーロボット大戦Z』に登場する架空の軍隊である。本項では協力者であるアサキム・ドーウィンおよび搭乗機であるシュロウガについても解説する。
多元世界の行く末を憂うエーデル・ベルナル准将が組織した新連邦軍特殊部隊。部隊の規模は一個大隊程度と思われるが、メンバーは司令官であるエーデル・ベルナル准将、一番隊隊長レーベン・ゲネラール大尉、二番隊隊長シュラン・オベル大尉、三番隊隊長ツィーネ・エスピオ大尉、部隊付きの科学者ジエー・ベイベル博士の5人のみで、戦力のほとんどは無人機となっている。表向きはZEUTHに協力する姿勢を示すが、裏ではUNによる情報操作で世論を操作しての多元世界の支配を目論んでいた。目的達成のためにツィーネを密かに暗躍させ、二分化したZEUTHを同士討ちさせるべく、それぞれに巧妙な偽情報を送りこんで疑念を抱かせ、アークエンジェルの戦闘介入をめぐる思惑の対立が加わった事で作戦を成功させるも、両者は程なくして和解する。そして、主人公とアサキムの再会を機に本当の目的を明かし、ZEUTHと最後の戦いを繰り広げる事になった。なお、カイメラとはギリシア神話に登場する怪物キメラの英語読みである。設定コンセプトは「超絶変な人軍団」[1]。
カイメラメンバーの専用BGMは全て出だしが同じである。
声:千葉一伸[2]
カイメラ一番隊隊長。階級は大尉。一人称ははじめ「私」または「自分」、のちに「俺」。自称「カイメラの若獅子」。エーデルの命を受けてZEUTHに助力し、戦線に加わる。純朴な人柄で女性が近くによるとかなり動揺してしまう。例外はエーデルであり、彼女を非常に崇拝しているためにどんなことでもやる覚悟を持っている。シュランとは親友の間柄で、彼を「心の友」と呼ぶ。その友情は、レーベンからすればエーデルへの忠誠と同列に並ぶほど強いらしい(だが、あくまでシュランに対しての思いは友情であり、女嫌いだが「同性愛者」ではないことをはっきり言っている)。だが、実はZEUTHを裏から操るための工作員であり、本来は自己中心的な激情家で女性を憎悪している。終盤にその本性を何の前触れも無く、カイメラ隊の本当の目的と共に突如として表わし、プレイヤーに衝撃を与えた。女性に対する憎悪は凄まじいものがあり、仲間であるツィーネに対して堂々と「エーデル准将以外の女など、一人の例外もなく死ねばいいと思っている」と言うほどである。女性パイロット(特にセツコ)との戦闘時には台詞も専用の物に変化する。変化後の一人称は「俺」に変わり、小隊長能力も当初の「男性パイロットに攻撃力+20%、女性パイロットに攻撃力-20%」から、「女性パイロットに攻撃力+20%」に変化。戦闘時の台詞も、どこか狂気をはらんだものに変わる(加えて、最終決戦に至っては全ての決着をつけると誓い、戦化粧を自分に施し、かつ目が光っていた)。その衝撃的な本性に対し、彼と共に戦っていたZEUTHの多くのメンバー達も驚きと戸惑いを隠せなかったが、ランドはその本性を前々から薄々見抜いていた。女性を憎悪するようになったのはツィーネ曰く少年時代のトラウマが原因とのこと(本人も「女性に裏切られたことがある」と語ったことがある)。しかし、エーデルへの崇拝は本物であり、自分のエーデルへの忠誠心こそがカイメラの切り札と叫ぶほどにその思いの強さを自負、公言して憚らない。だがアムロに言わせれば、それは「単なる弱さの裏返し」でしかないらしい。ちなみにランドに対しては、搭乗機が共に「獅子」をモチーフにしているからなのか、徹底的に対抗意識を燃やし、自らが「真の獅子」だと主張する。最終的には軌道エレベーターでの決戦で敗れた後、ジエーから崇拝していたエーデルに関する真実を聞かされて錯乱、その名を叫びながらカオス・レオーの爆発に飲まれた。精神コマンドは「直感」「努力」「加速」「気迫」「熱血」(仲間の際)。敵に寝返ったのちには「直感」「努力」「気迫」「熱血」「勇気」。第59話でシュランを先に倒すと「不屈」「必中」「覚醒」を使用する。専用BGMは『獅子奮刃』(敵時)、『BATTLE CHOIR』(味方時)。声:松本吉朗[2]
カイメラ二番隊隊長。階級は大尉。主に後方での情報工作などを行うカイメラ隊の参謀格。一人称は「私」。露悪趣味があり、乗機であるカオス・アングイスはそれを反映したデザインになっている。UNの情報を裏で操作し、それを2つに分かれていたZEUTHに送る事で、後に彼らを同士討ちさせる発端を作った張本人でもある。冷静沈着で常にクール。しかし、その内面にはあまりに不安定な多元世界に対する強い不安を抱いており、心の底では感情のままに生きることを望んでいる。行動指針は本人いわく「蛇褐の如く」。レーベンの直情的で自分の信じることのために行動する姿を憎悪しながらも、その一方で強く惹かれており、その感情はシュランの精神的支柱だった。それは、ひたむきにエーデルを慕うレーベンを見て、エーデルに対しシュランが嫉妬する描写からも見て取れる。そしてその感情は自分の死の瞬間、またはレーベンの死後に爆発することになる。最後にはZEUTHに敗れ、レーベンに対し自身の感じてきた全ての感情を明かした後、「僕は君になりたかった」と叫んでカオス・アングイスと共に爆散した。なお、カイメラ隊との最後の戦いでレーベンを先に倒すと、その後の戦闘台詞や顔グラフィック(恍惚を帯びたような表情に)、能力が変化する。精神コマンドは「集中」「分析」「ひらめき」「熱血」「覚醒」。59話でレーベンを先に倒すと「不屈」「必中」「覚醒」を使用する。専用BGMは『邪の道は蛇』。声:斉藤梨絵
アサキムと行動を共にしている謎の美女。一人称は「私」。実はカイメラの三番隊隊長であり、階級は大尉。ZEUTHの仲間を装っていた他のメンバー達とは違い、当初からカイメラの本当の目的のために裏でアサキムと共に暗躍していた。時空崩壊前は地球連合軍に所属しており、モビルスーツ隊を率いて軌道エレベーターを奪取する任務に就いていたが、時空振動弾発動に巻き込まれて部下を失う(時空震動弾のイベント時、桂に攻撃したウィンダムのパイロットである)。そのことから、時空振動弾を発動させた桂木桂を憎んでいるが、最終決戦までは心の奥にその思いを隠していた。連合軍時代はパイロットスーツを着ていたのだが、時空崩壊後は戦闘時も普段も露出度の高い服を着ている。アサキムに惹かれており、彼の前では頬を赤らめるなどしおらしくなる。そして彼と共に行動を共にする中で、アサキムが自分なりに足掻いている事に気づいていった。二面性を持つカイメラ隊関係者の中では別メンバーほど極端ではなく(ジ・エーデルは二面性どころの問題ではないが)、失った部下のことを想って胸を痛めたり、心の中の憎しみを明かした事でランドやセツコから説得を受けるなどまともな面もあり、条件次第で仲間になることもある。特定の版権作品のキャラクターに因縁を持つ[3]という珍しい経歴の持ち主である。戦闘アニメの台詞等に卑猥な表現があるなど、シュウ・シラカワに従っていたサフィーネと共通点が多いが、こちらは「ぶつのは好きだが、ぶたれるのは嫌い」と公言している。ジ・エーデル・ベルナルに対しては彼のある意味自由奔放な面に惹かれていたが、本人曰くそれは「諦めによる退廃から来るもの」だった。あまりノーマルなキャラというわけではないが、他のオリジナルの敵キャラが強烈過ぎたためか、プレイヤーからは「『Z』のバンプレストオリジナルの敵キャラで一番まともだった」との声が大きく、寺田プロデューサーもスパロボOGネットラジオ うますぎWAVE第94回で言及している。精神コマンドは「ひらめき」「感応」「激励」「かく乱」「愛」。専用BGMは『魔羯の誘惑』(敵時・正式参戦後)、『BATTLE CHOIR』(ランド編スポット参戦時)。声:富沢美智恵
若くして新地球連邦軍准将に上り詰めた美しい女性。初登場時の階級は大佐。多元世界の不安定な世情を憂い、ユニバーサルネットワーク(UN)を敷設することで世界中を情報で繋いだ。一人称は「私」。後方での任務を主としているものの、軍内にも多くの信奉者を持っている。聖母のような微笑を絶やさない温和で思慮深い性格。過去に戦いで恋人を亡くしている。好みの異性はワイルドでマッチョな人。普段は上品な物腰を崩さないが、自分に仕えるジエー博士をいさめるために手が出ることはある。好物はローズとカモミールのブレンドティで、就寝時はネグリジェを着る。だが、その裏では自分こそ世界の統治者に相応しい人間だと強く思い込んでおり、他者を見下している。部下達を使って様々な工作を通じて地球の支配者になろうと企んだ。パイロットとしての腕も一流。本性を現してからは狂った表情を多く見せる。血管が浮き出、口元が激しくゆがんだその顔やヒステリックな言動は、聖女とはほど遠い。加えてレーベンに輪をかけた自己中心的人物であり、「私が定めたものが真実である」と公言するほど。その実はジ・エーデル・ベルナルに作り出された人造人間であり、容姿・記憶・人格、経歴に至るまでが全て彼の趣味で設定されている。また一切の私利私欲無しで世界を救おうとしている(ように見える)のは、そうするように最初から設定されているため。「法と秩序」以外の具体的な方法や案を持たないのも、最初から目的を与えられた存在であり自分の意志では無いからにほかならない。本質的にはジ・エーデルに作られた操り人形同然の存在である。絶対服従の言葉「バインド・スペル」が組み込まれており、それを使われると相手の指示の通りに動いてしまう。エーデルに設定されているバインド・スペルは「アイラビュー」であり、その言葉のあとに出される命令に無条件で従ってしまう。これによって本人は知らず知らずの内にジ・エーデルに操られていた。最後はバインド・スペルによって三回周って「ワン」や盆踊りをやらされた上に、自分の生い立ちを知らされて暴走、ジ・エーデルに襲いかかるも返り討ちに遭い、屈辱的な最後を迎えた。敵としてのみに音声が付いている影響か、キャラクター図鑑での扱いは通常時と敵時の2パターンが用意されており、通常時の方には音声は付いていない。精神コマンドは「集中」「努力」「直感」「熱血」「愛」。専用BGMは『傀儡の眼神』。なお、「眼神」は「めがみ」と読む。声:平川大輔
真のエーデル・ベルナルを名乗るカイメラ隊の黒幕(ただし、便宜上で名乗った名前であり、本名は別にあるらしい)。一人称は「ボク」。水色の髪と整った顔を持つ男性で、ジエー博士とは似ても似つかない。本人の言からすると、ジエーは別世界の彼らしい。倫理観や道徳もなく、ただ自分の面白いように世界が転がることを楽しんでいる、非常に子供っぽい性格。その性格を一切抑えることなく暴走させ、人智を超えた途方もない才能と能力で多元世界を混乱と混沌の底に落とし込んだ張本人でありながら、それすらも「遊び」と放言して憚らない最悪の愉快犯。限定的にではあるが、次元力を操る。その一方で用済みとなった人物を自ら始末する冷酷さも持っており、自らに反撃を仕掛けてきたエーデルを返り討ちにし、レーベンの死に際にエーデルの正体を明かして錯乱状態に追い込ませて間接的に死に追いやり、それを嘲笑った。太極を服従させるという一応の目的を掲げている(ツィーネをアサキムに張り付かせたのは、そのため)が、統括や支配は面倒臭くて興味が無い。自らを「ラスボス」とも公言するほどの自己至上主義者でもある怪人物。性癖も異常で、攻撃を受けるたびに興奮するなどはその最たるもの(度合にもよるらしいが)。エーデルを作り自身はジエー博士として存在していたのは、自分の理想を設定した、自身の創造物である女性型の人形に虐められることで快感を得たいという理由からであった。「気の強い女をヒーヒー言わせるのも嫌いじゃない」「ぶたれるのもぶつのも大好き」と語っており、サドの気もあるらしい。その性格ゆえコミカルな表情が多い(感謝の言葉には、『サンキュー・ベリー・マッチョ!!』と、親父ギャグに等しい発言を言う)。多元世界に組み込まれた世界の過去・未来はおろかその平行世界についても熟知しているらしく、未来に起こる『アムロとシャアの因縁の戦い』だけでなく、『ブライト・ノアの悲劇』や『別世界の流竜馬』に関して、本人達との戦いで語っていた。パイロットとしては決して弱いわけではなく、相当な実力を持つ。だが、ステータスとしては歴代のボスキャラクターにはなかったことに、他の敵パイロットと比較して1位の能力がない。最後はランドあるいはセツコが所持しているスフィアの力によって、所持している人造スフィアを抜き取られて、あるいは奪われて次元の彼方へと放り込まれる。精神コマンドは「直感」「覚醒」「愛」「勇気」「希望」。専用BGMは『CHIMERA』。テンプレート:機動兵器【Leo = ラテン語で「ライオン」】
Z……レーベン・ゲネラール専用に開発されたメカ。レオーの機体名通りライオンをイメージした金色の機体で、両手のクローによる格闘戦を得意とする他、鬣の先端がミサイルになっている。また、頭部はライオンの顔を模している。
武装セイバー・クロー爪を伸ばして敵機を突き刺し、連続で斬りつけたあと斬り飛ばしてトドメ。トルネード・セイバー敵時に使ってくる。高速回転して敵機を切り刻むMAP兵器だが、範囲は恐ろしく狭い。ニードル・ラッシュ鬣から針を撃ち出すTRY武器。必殺技バーン・レオン・グラップル機体の出力を最大に引き上げ、まず敵集団に突撃する。その後、煙の中から現れて肩部分のクロー(外れたときに確認できる)で投げ飛ばす。そして、敵集団に回転上昇しつつ攻撃を加え、出力をさらに引き上げて炎をまとい、突撃して締める。カオス・レオーの量産型。カラーリングはグレー。自律回路で駆動する無人機。カオスシリーズの量産機に搭載されたAIは、それぞれ元になった機体のパイロットの戦闘データを参考にしているが、あくまで集団戦闘を前提とした作りになっている。これに限ったことではないが、量産型のカオスシリーズは顔面部が簡略化されている。
武装セイバー・クローオリジナル同様の攻撃。ただし、こちらは突き刺すだけで終了。パルサー・シュートTRY武器。目から光線を撃つ。ブースト・スラッシュ「バーン・レオン・グラップル」の簡易版。突撃して切り裂く。テンプレート:機動兵器【anguis = ラテン語で「蛇」】
Z……シュラン・オペル専用に開発されたメカ。アングイスの機体名通り蛇をイメージした青紫色の機体で、左腕の銃による射撃戦を得意とする他、機体をパーツごとに分割、それぞれを自律飛行できるようになっている。また、頭部は蛇の顔を模しており、パーツを組み替えることで完全な蛇型に変形する。
武装パルサー・ライフル左手に装備したビームライフル。ナノ・ポイズン・ブレイク蛇型に変形して放つMAP兵器。行動不能の追加効果を持つ。必殺技ギガ・ヴァイパー・アブソーブ体のパーツを分離させて連続攻撃をかけるとともに、竜巻を発生させて敵を拘束。蛇型に変形してワームホールを発生させ、敵をそこから別空間に放り出してトドメ。カオス・アングイスの量産型。カラーリングはグレー。自律回路で駆動する無人機。オリジナル同様、パーツの組み換えで蛇型に変形する。
武装パイソン・シュートオリジナルの「パルサー・ライフル」に該当。こちらはビームではなく弾丸を撃ちだす。ヴァイパー・レイ「ギガ・ヴァイパー・アブソーブ」の簡易版。蛇型に変形してビームを放つ。テンプレート:機動兵器【caper= ラテン語で「牝山羊」】
Z……ツィーネ・エスピオ専用に開発されたメカ。山羊のような頭部に蝙蝠のような翼をもつピンク色の機体。曲線が多い華奢な外見とは裏腹に格闘戦を得意とする。パイロットのツィーネはカオス・カペルという制式名称が気に入らないため、エリファスという通称で呼ぶ。拳で直接打撃を与えるほか、翼から発生させたエネルギーを凝縮し、機体の10倍近い長さを持つ長大な槍を形成して軽々と振り回す。なお、次元力制御のテスト機という側面を持つため、他の隊長機に比べて攻撃が魔術的なものになっている。
武装ファントム・ラッシュ両手に紫の炎のようなものを纏わせ、接近して殴りかかり、最後にそのエネルギーをぶつける。シャドウ・レイ目から光線を放つTRY武器。ミラージュ・ライトニング自機の周囲にエネルギーの円を発生させ目標地点に雷として降らせる。必殺技ナイトメア・ストライク対象の斜め上に跳んだ後4枚の羽にエネルギーを集め、それを一つに重ねて機体の10倍近い長大な槍に変形。対象に接近し切りつける。カオス・カペルの量産型。カラーリングはグレー。自律回路で駆動する無人機。オリジナル同様、魔術的な攻撃を行う。
武装ファントム・ラッシュオリジナル同様の攻撃。プラズマ・ミラージュ「ナイトメア・ストライク」の簡易版。4枚の翼からエネルギーを放出して球体に変え、前方に展開した魔法陣に投げ込む。相手の足もとに同じ陣を出現させ、そこから球体を呼び出して攻撃。テンプレート:機動兵器レムレース【lemures = ラテン語で「幽霊」】
Z……エーデル・ベルナルの搭乗機。多元世界にある機体の技術の粋を集めてジエー博士が製作した機体であり、新世界の王の御座となる機体だとエーデルが豪語するほどの性能を誇る。事実、新地球連邦を襲撃したエゥーゴの部隊を一瞬で葬り去っている。その実態はカオス・レムレースの試作型で、完成形と異なり攻撃は物理的なもの。次元力に関する技術も使用されていない。部隊名でもある"カイメラ"をモチーフとしており、胸部は山羊の頭、腹部は蛇の頭、腰部はライオンの頭を模した(背部の翼も鳥類の頭を模しているように見える)黒色の機体。2種類のMAP兵器を持ち、両腕は小型ドリルミサイルの発射機構を持った大型ドリルとなっている。
武装ディメンションフォール1999機体を中心にエネルギーを放射するMAP兵器。能力半減の追加効果を持つ上、P兵器。ディメンションメールシュトローム機体を中心に時空の渦を発生させて敵を巻き込むMAP兵器。必殺技プロミスド・ミレニアム両腕のドリルを展開して小型ドリルミサイルを発射。相手を牽制した隙に接近し、ドリルで殴りかかり、最後はエネルギーを集中したビームでトドメを刺す。技名は英語で「約束の千年紀」を意味する。Z……レムレースの試作機。完成機であるカオス・レムレースからすれば、試作機のさらなる試作機にあたる。外見的な違いはレムレースの金色の部分のカラーリングが紫色に変化している。武装面ではMAP兵器がひとつ減っている。なお武器名も変化し、「ディメンションフォール1999」は「極小次元震」に、「プロミスド・ミレニアム」は「全砲突撃斉射」となっている。ちなみにパイロットは黒のカリスマ。
テンプレート:機動兵器
Z……ジ・エーデル・ベルナルの搭乗機。レムレースの完成形であり、限定的ながらも次元力を制御するシステムが搭載されている。ガンレオン、もしくはバルゴラを強化修復した際のデータを流用することで完成に漕ぎ付けた。レムレースに搭載された2種類のMAP兵器はさらに強化された状態で引き継いでいる上、攻撃はケイサル・エフェスのように魔術的な物に変化している。
外見的な違いとしては、両腕のドリルが肩に移動。三つ爪を持つ腕部が出現して巨大な杖を保持。腰部のライオンの頭が両足ごと前方に移動(移動した分ライオンの胴体部分が追加)してできた前足と肩のドリルから新たに生えた巨大な後足による四足歩行。尻尾の大型化。3つの人魂のようなユニットが周囲に浮遊している点であり、この外見は機能性よりもジ・エーデルの趣味が多大に反映されたものになっている。頭身が下がっているため、実はレムレースより小さい(重量では上回っている)。このほか、ジ・エーデルの次元力により平行世界から同一存在を呼びだすことで3機に増殖、1機でも残っていれば再び3機に復活することすら可能。(ランドルート)また、無から有を生み出すことによりカイメラの量産機を無限に呼び出して見せた。(セツコルート)ジ・エーデル曰く「人造のスフィアのようなもの」であるらしく、レムレースすらはるかに凌駕する性能を持って主人公たちの前に立ちふさがった。最終的には同質のスフィアの力を持つ主人公機に取り付かれ、時空のねじれに放り込まれて消えた。
武装ディメンションフォール2000レムレースのものの強化版。能力半減の追加効果も受け継ぎ、弾数も増えている。ディメンションメールシュトロームレムレースに搭載されたものの強化版。攻撃力と弾数以外は同じ。必殺技インサニティ・インヴィテイション手に持った巨大な杖の先端にあるパーツを分離させ、集中攻撃をかける。最後にパーツを戻し、闇を放射して敵を削りきる。技名は英語で「狂気の招待状」を意味する。天獄人魂形ユニットを杖先に集め、前方に飛ばし、その軌跡に沿って異空間を開く。次に、その部分に魔法陣を展開、召喚された異形の大群がカオス・レムレースを先頭に突撃し、敵小隊を飲み込んで逆側の陣に消える。その中で異形による猛攻をかけ、最後にカオス・レムレースが杖(あるいは槍)で突き刺してトドメ。Z……黒いカラスのような機体。新連邦軍特殊部隊"カイメラ"が制作した機体であるが、群れで単独行動している時があり、アサキム、ルートによってはランド・トラビスが率いることもある。基本的には使い捨て前提の機体。
レクス・コルニクス[]Z……コルニクスの強化型。カラス型のメカであるコルニクスの後継機をあえて白くしたのはジ・エーデルの趣味とされる。ジャミング機能を搭載しており、機体自体の運動性・照準も相まって単なる雑魚敵以上の命中・回避率を持つ。
声:緑川光
主人公達の前に現れる謎の黒尽くめの男。年齢不詳。一人称は「僕」。黒い外套を身につけ体を覆い隠す。両腕には枷がはめられ、それが背中を通して鎖で繋がっている。ツィーネと共に多元世界で暗躍を続ける。終盤でカイメラ隊の協力者である事が明かされ、更にその黒幕であるジ・エーデルの存在も認識していた。ランドには(彼なりに)協力的な態度を取るが、セツコに対しては肉体・精神の両面から徹底的に追い詰めていくなど、選んだ主役によって敵味方の立場が変わるという珍しい行動を取る。ランド編でも当初はメールを救うなど友好的だったが、中盤にメールの過去を明かす形で裏切り、メールとランドの関係を一時悪化させるなど、両者に対して精神的・肉体的な攻撃を行った。とはいえ、ランドの場合はランド本人にも原因がある事を彼自身も認めており、アサキムと戦う事は不本意であった事や、カイメラ隊との関係を知ってもアサキムの戦いを止める決意を伝えられた事もあってか追う者・追われる者を越えた奇妙な友情で結ばれ、条件次第では最終的に仲間になる(セツコ編ではならない)。ランドとセツコの二人に積極的に関わろうとする唯一の共通点は、彼等の乗機がスフィアの影響を受けているからである。目的のためには全くと言っていいほど手段を選ばず、善悪の概念は基本的にない。軌道エレベーターでの決戦に(さらにランド編ではジ・エーデルとの戦いにも)現れ、その後姿を消している。セツコ編では乗機シュロウガを撃墜されて爆発に消えたが、後述の事情からして死んだわけではなく、別世界に飛んだものと思われる。過去にある大罪を犯し、死することも出来ず並行する世界を彷徨う定め(本人曰く、「太極の呪い」)を背負っているらしい。劇中で彼が取る行動の全ては、ひとえにこの定めから自らを解放するためのものであり、スフィアを求めるのはその過程に過ぎないようだ。最終的には自らに似た存在(自分以外のスフィア所持者と思われる)を全滅させた上で太極を目指すつもりらしい。また、スフィア以外に「かつての自分に似た存在」を同時に探している。彼が「太極の呪い」から逃れるために、12のスフィアと「アサキムが失った因子を持つ者」が必要らしいが詳細は不明。ZEUTHの前にいないときはどこで何をしているかは一切不明だが、反面どこにでも(それこそ次元を隔てていても)現れる。ランド曰く「風来坊」。また、かつては仲間がいたらしいこと、その仲間と並行世界で戦ったらしいことを本人がモノローグで語っている。ツィーネは接触を繰り返す中、アサキムなりに必死で足掻いていることに気が付き、そのことで彼に心ひかれた。また彼女がランドまたはセツコに協力したときもツィーネを責めるようなことは一切言わず、その自由を大事にしてほしいと心ある言葉を彼女にかけている(戦闘時の発言には「用済み」の意思が見えるが)。ランド編ではパラダイムシティでの邂逅時、太極の意志によるザ・ビッグの軍団に立ち向かう彼らの行動を「無駄」と評したが、直後にランドからその姿勢がただの諦めに過ぎないと一喝された。これが後に彼の心を動かす一因となっている。専用BGMは「BLACK STRANGER」(敵時・ランド編最終話)、「BATTLE CHOIR」(ランド編スポット参戦時)。『第2次Z』にも引き続き登場し、前作の戦いの後で今作の多元世界に飛ばされ、第三勢力としてクロウとアイムの持つそれぞれのスフィアを求めるために暗躍している。終盤にZEXISやアサキムの後に飛ばされたZEUTH共にインペリウムの戦いに乱入し、ZEXISとZEUTHに敗北したアイムに自ら止めを刺し、「偽りの黒羊」のスフィアを手に入れている。専用BGMは引き続き「BLACK STRANGER」。DC戦争シリーズに登場し、同じ声優が演じているマサキ・アンドーと前シリーズの旧αシリーズに登場をしていたヴィレッタ・バディムに次ぐZシリーズの新たなキーパーソンとなった。テンプレート:機動兵器Z……アサキムが駆る漆黒のマシン。高い運動性と機動性を誇る。主武装として魔王剣・ディスキャリバーを持ち、カラスのようなビットによる攻撃、鳥型の高速巡航形態への変形も可能。機体色は黒だが、かつては違う色だったらしい。鳥のような頭部を持っており、ランブリング・ディスキャリバーやトラジック・ジェノサイダーのカットインでは人間型の素顔が見える。連邦軍での登録コードは「BG(Black Gale)」。圧倒的な機動力と神出鬼没な性質の為、『ZSPD』では新地球連合軍から『ブラック・ゲイル(B・G)』と呼ばれていた。
第2次Z 破界篇……引き続きアサキムが搭乗。本作ではラスター・エッジ、ディスキャリバー、エンブラス・ジ・インフェルノの3種類しか使用しない(またはできない)。また、アイムに対しては、ディスキャリバーで止めを差している。
武装ラスター・エッジ額のクリスタルから撃ち出すビーム。アサキム曰く「邪眼の光」。ランド編限定だが、センター・ワイドフォーメーションで小隊員に回したときのみカットインがある。なお、スペシャルディスクではTRI武器の連射バージョンが追加された。ディスキャリバー本機の主武装。別名「魔王剣」。両刃の片手剣で、左手から召喚されることもある。単体で使う場合、相手を一刀両断した後、足でずらし、爆発させる。トラジック・ジェノサイダー両肩・両腰から4機射出されるカラス型の無人機。連続体当たりで攻撃した後、突き抜けて締める。武器名は英語で「悲劇的な虐殺者」を意味する。アサキム曰く「黒き獄鳥」。エンブラス・ジ・インフェルノアサキム曰く「獄炎の抱擁」。機体周囲に闇黒の業火を呼び出し、範囲内の敵をまとめて消し去るMAP兵器。必殺技ランブリング・ディスキャリバーディスキャリバーを突き刺して空中に持ち上げ、乱舞攻撃で切り裂く。最後は飛び散った闇で魔法陣を形成して捕らえ、爆発させる。レイ・バスターディスキャリバーを左手に召喚し、その手から闇を噴出させて陣を形成、そこを突き抜けて鳥型の巡航形態に変形(アサキム曰く「転神」)、突撃する。その後相手を中心に白い光のドームが展開され、その中に一瞬だがアサキムの過去の映像が次々流れ(精神攻撃の類らしい)、最後に人型に戻ったシュロウガが飛び出し、背後で爆発する。シュロウガの武器では唯一アサキムのカットインが入る。テンプレート:脚注ヘルプ
テンプレート:SuperRobotWars
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テンプレート:Infobox Single「阿修羅姫」(あしゅらひめ)は、ALI PROJECTの14作目のシングル。2005年6月8日にMellowHeadから発売された。概要[]表題曲「阿修羅姫」...