ストーリーテキスト/閻魔の闘技場

ページ名:ストーリーテキスト/閻魔の闘技場

目次

閻魔の闘技場[]

プロローグ[]

鬼ヶ城
おーいっ、鬼ノ城!
そんなにはしゃいでっとコケるぞぉ!

鬼ノ城
だいじょ~ぶですのぉ~!

鬼ノ城
こうみえても、わたしだって鬼ヶ城ちゃんみたいに――、

鬼ノ城
――ぷふぇ!?

鬼ヶ城
ったく、言わんこっちゃない。

鬼ヶ城
ほら、大丈夫か?

鬼ノ城
うぅぅ……ありがとうですのぉ。

鬼ヶ城
はは、派手にコケたからあちこち砂だらけだな。

鬼ヶ城
まっ、今日は波乗りの練習をしにきたわけだし、
さっさと海んなか入って砂を落としちまおーぜ!

鬼ノ城
はいですのー♪

鬼ノ城
今日こそは鬼ヶ城ちゃんに
負けないくらいの波乗りをしてみせますからねぇ~。

鬼ヶ城
なーに言ってんだよ。
まだ板の上にも乗れてねぇってのに、気が早すぎ――、

―――――――――――。

鬼ヶ城
――っ!?

鬼ノ城
鬼ヶ城ちゃん……。

鬼ヶ城
ああ。俺も感じた。

鬼ヶ城
だが……何なんだ、このおどろおどろしい気は……?

鬼ノ城
……とにかく、すぐにお殿様に報せに行きましょう!

鬼ヶ城
ああ!

――所領。

殿
…………。

鬼ヶ城
だーかーらーっ!
トンデモねぇコトが起きてんだよ!!
なんべん言わせんだッ!

柳川城
お、落ち着いてください、鬼ヶ城さん!

やくも
そうだに!
さっきから要領を得なさすぎがや!

鬼ノ城
ごめんなさい、皆さん……。
ですが事態は一刻を争う状況になっていますの。

鬼ノ城
千狐さん、我々が示した地点への、
霊気探査の結果はどうなりましたか?

千狐
それについては、先ほど完了しましたわ。

鬼ヶ城
で、結果は……?

千狐
はい……鬼ヶ城さんたちの仰るように、
こちらでも日の本近辺の海上に出現した
奇妙な領域の存在を感知しました。

千狐
ですが……これはいったい何なのでしょうか?
今までに一度として感じたことのない霊相です。

鬼ノ城
……然もありなん、ですの。

鬼ノ城
恐らく此度、日の本に生じたのは、
隠世に類する区域なのですから。

殿
…………!?

柳川城
隠世……。

柳川城
それはつまり、あの世……ということですか?

鬼ノ城
……はい。

鬼ノ城
けれど、そんなことは普通に考えれば有り得ぬことにございます。

鬼ノ城
問題なのは、そうした認識をわたしや鬼ヶ城ちゃんがしてしまったということ。

鬼ノ城
本来、存在し得ぬものが具現したとなれば……、
遅かれ早かれ此世に害を為すことは想像に難くありませんの。

殿
…………。

殿
…………!

鬼ヶ城
ああ! ここでグダグダしてる場合じゃないぜ、殿!

鬼ヶ城
さっさと準備して、何が起きてるのか調べに行くぞ!

そして半刻後――。

千狐の転移術によって、一行は当地へと辿り着く。

殿
…………。

千狐
…………。

やくも
…………。

柳川城
これは、いったい……。

鬼ノ城
驚くのも無理はありませんの……。

鬼ヶ城
ああ。まっさきに此地の存在に気づいた俺たちでさえ、
こんなもんが日の本にできちまったことを信じられずにいるんだからな。

やくも
……けんど、
たしかにこの景色なら地獄って言われても、
信じてしまいそうになるがや……。

千狐
でも……いったい、どうして……?
これは兜たちの仕業にしては、規模が異常すぎるわ。

鬼ノ城
……はい。

鬼ノ城
だからこそ、此世の理では解することのできぬ、
『隠世に類する区域』と、わたしは言ったのです。

鬼ノ城
ですが、この場所が地獄であるはずがありません。

鬼ノ城
だって、もしそうであるならば、
我々の世界はとうに侵食されつくしているはずですから。

???
――聡いな、鬼の名を備えし城娘よ。

鬼ヶ城
だ、誰だ!?

???
然様に粗野な剣幕を向けるでない……。
おぬしらに危害を加える気は毛頭無いのでな。

殿
……。

千狐
は、はい……。
彼女からはたしかに城娘の霊気を感じます。

千狐
けれど……おかしいですわ。あの方のなかには、
これまで出逢ったどの城娘とも異なる霊相が揺蕩っています。

???
然もありなん……。

閻魔庁
儂の名は閻魔庁。

閻魔庁
その名の通り、閻魔が存する庁舎にして、
彼奴が死者どもを裁きまくっておる場所じゃ。

閻魔庁
……まぁ、地獄の城娘、
とでも言えば解りやすいかのう?

鬼ヶ城
地獄の城娘……だとッ!?

鬼ノ城
ということは、まさか……。

閻魔庁
ああ……おぬしの読み通り、ここは地獄じゃ。

やくも
ってことは、うちら死んでしまったってことがや!?

やくも
うわ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!
まだやりたいことえっぱいあったのに、ひどいだにぃ~!

閻魔庁
喚くでない、神娘よ。

閻魔庁
地獄とは言え、此処は真なる地獄ではない。

やくも
真なる……?
ど、どういうことがや?

閻魔庁
要は、おぬしらが長きに渡って相手にしてきた、
巨大兜なる存在が宿す虚魂と理屈は同じじゃ。

閻魔庁
ヤツらは武将の名を冠し、表面的には本人のように振る舞うが、
宿す虚魂の所為か、その内実はどこまでいっても本物には成り得ない。

閻魔庁
そしてこの一帯もまた、そうした偽の力が作用したことで、
地獄に近しい形を備えて顕現しただけにすぎない。

柳川城
ということは、此地は偽物の地獄ということですか?

閻魔庁
そうじゃ。

閻魔庁
だが偽と言えど、その凶悪さは健在ゆえ……、
このままでは此世そのものを喰らいつくしかねない。

閻魔庁
……だからどうか、力を貸してほしい。
儂と共に、この地獄を此世から消す手伝いをしてほしいのじゃ。

殿
…………!

鬼ヶ城
ったく、即答とは相変わらずのお人好しだな、あんたは。

鬼ヶ城
けどよ、地獄を消すって言ったって、
明確な方法はあんのか、閻魔庁?

閻魔庁
うむ。

閻魔庁
まずはこの地獄に点在する、
強大な霊気を備えた『赤の霊魂』を集め、

閻魔庁
そして、この地獄を統御している最奥にて、
収集した『赤の霊魂』と儂の力を解き放つ。

閻魔庁
さすれば、この地獄は此世から消え去るじゃろう。

鬼ノ城
……にわかには信じられませんが、

鬼ノ城
本当に実現可能なのですね?

閻魔庁
ああ。

閻魔庁
そも、儂が此世に生じた意義とは、
端から彼奴を消滅させるためにあるのじゃろうからな。

鬼ノ城
……え?

閻魔庁
いや、何でもない。

閻魔庁
それよりも先を急ごう。
事態は一刻を争うゆえ……な。

鬼ノ城
――あっ!
ま、待ってください閻魔庁さん!
独りで進んでは危険ですの~!

鬼ヶ城
………………ったく。
どうにも胡散臭いヤツだな。

千狐
ですが、今は閻魔庁さんを信じるしか術はありませんわ。

やくも
だに! 千狐の言う通りやけん、
うちらも閻魔庁の後を追っかけるがや!

殿
…………!

柳川城
はい、ここから先には、
どのような敵が待ち受けているかわかりません。

柳川城
殿……くれぐれも用心して進みましょう。

前半エピローグ[]

鬼ノ城
鬼ヶ城ちゃん、今ですのぉ!

鬼ヶ城
おらぁぁあ――ッ!!


グォァ……ォォ……ォオォォ…………ッ…………。

柳川城
どうやら今のが、この階層での最後の敵だったようですね。

閻魔庁
ふむ……。

殿
…………?

閻魔庁
いや。なに。
純粋に感心していたのじゃよ。

閻魔庁
おぬしらに協力を仰いだが、
まさかこれほどまでの武勇を誇るとは思わなんだ。

閻魔庁
正直なところ、不安に感じていた一面もあったのじゃが、

閻魔庁
すべては……杞憂だったようじゃな。

やくも
だにぃ、ようやく閻魔庁も殿さんの凄さを理解したようやねぇ♪

千狐
こぉら、あなたが調子に乗るところじゃないでしょ?

閻魔庁
やれやれ、こんな状況にあっても賑やかな神娘たちじゃ。
見ていて飽きぬのう。

閻魔庁
……じゃが、気を抜くでないぞ、殿。

殿
…………?

閻魔庁
うむ。まだ地獄全体のほんの少しを踏破したにすぎぬ。

閻魔庁
これより先は出現する敵も、
深さに比例して強さを増すはずじゃ。

鬼ヶ城
敵……か。

鬼ヶ城
なぁ、閻魔庁。ここまでの道中で出会した兜たちってのも、
形だけは普段と同じに見えるが、実際のところは偽物ってことなのか?

閻魔庁
ああ。その認識で間違いない。

閻魔庁
ヤツらに明確な自我は無く、言葉を発する心もない故、
以後、たとえ名を冠する巨大兜や儂に瓜二つの敵が現れようと、
それは当人とは全くの別個体でしかないのじゃ。

鬼ノ城
……となると、此地に存する者らは皆、
偽物の偽物、ということにもなるのですね。

鬼ヶ城
どうりで覇気の無ぇ戦い方すると思ったぜ。

柳川城
ですが、立ち向かってくる敵であることには変わりありません。

柳川城
殿、ひとまずはここで一度休息を取り、
その後で、再び最奥を目指すことにいたしましょう。

殿
…………!

閻魔庁
そうじゃな。儂も些か疲れた。
互いに休めるうちに休んでおくとしよう。

閻魔庁
……って、鬼ノ城よ。
おぬし、その手に持っておるものは何じゃ?

鬼ノ城
ふぇ?

鬼ノ城
ああ、これはですね、
以前に近江八幡城ちゃんという城娘からいただいた、
赤こんにゃくにございますのー♪

鬼ノ城
おやつに最適ということで、
此度の遠征の携帯食にと持参してきたのですが。

閻魔庁
…………。

鬼ノ城
あ、あれ?

閻魔庁
…………。(ぐぅ~)

鬼ノ城
もしかして、こんにゃく……お好きなのですか?

閻魔庁
――ハッ!

閻魔庁
そ、そんなわけがあるか!
儂は閻魔庁なのじゃぞ? 

閻魔庁
だいたい、そのような愛らしいものを好んで食べるとあっては、
真なる地獄の亡者たちに示しがつかぬでは――、

鬼ノ城
――もう、嘘つきさんは舌を引っこ抜きますよぉ?

閻魔庁
う……っ!

閻魔庁
ど、どうして儂が本当のことを言っていないとわかったのじゃ?

鬼ノ城
さて、どうしてでしょうかねぇ。

鬼ノ城
とはいえ、閻魔庁さんが、
こんにゃく好きということはもう周知の事実。

鬼ノ城
ということで、

鬼ノ城
はい、あ~ん、ですのぉ♪

閻魔庁
……あ、

閻魔庁
あ~ん。

閻魔庁
もにゅもにゅもにゅ……。

閻魔庁
……おお、これはなかなかの美味♪

鬼ノ城
ふふ、ようやく閻魔庁さんの笑ったところが見られましたの。

閻魔庁
――ッ!?

閻魔庁
な、何じゃその顔は!
……儂とて嬉しい時は笑いもする。

閻魔庁
そ、それよりも
むしろ鬼の名を持つおぬしらの方こそ笑みを浮かべすぎじゃ!

鬼ヶ城
んぁ?

鬼ヶ城
んだよ、別に俺様たちが笑っちゃいけねぇ、なんて法はねぇだろ?

鬼ヶ城
つーか、閻魔庁。

閻魔庁
な、なんじゃ……?

鬼ヶ城
お前……。

閻魔庁
…………。(ゴクリ)

鬼ヶ城
お前、笑うとけっこう可愛いのな。

閻魔庁
な――っ!?

閻魔庁
誰が可愛いじゃ!
儂をばかにするでないわ!

鬼ヶ城
――おっと。

鬼ヶ城
へへ、んなところで筆をぶん回すなっての。

閻魔庁
おぬしがからかうからじゃ!

閻魔庁
……ふん。

殿
…………。

柳川城
ええ、そうですね、殿。

柳川城
閻魔庁さんも鬼ヶ城さんたちも、
徐々に仲良くなってきているようですし、

柳川城
これからの探索において、
良き士気を纏うに足る状況かと。

殿
…………。

閻魔庁
…………。

閻魔庁
(……あぶなかった)

閻魔庁
(鬼ヶ城のやつめに気づかれたかと思ったが……どうやら儂の思い過ごしだったようじゃな)

閻魔庁
(嘘をつくのは信条に反するが……何とか、このままつつがなくやり通すしかない)

閻魔庁
(そう……閻魔大王様のためにも――)

閻魔庁
(……まだ、儂の思惑を悟られるわけにはいかぬのじゃ)

同時刻――地獄・最奥。

???
ふっ……城娘を率いし士め。
なかなかにやりおるではないか。

???
これならば、閻魔庁めの進言も、
法螺に終わるということもなかろう。

???
しかし……ふふ、我が隷属ながら、
何ともまあ巧妙に取り入ったものよ。

閻魔庁
―――――――――。

閻魔大王
そうだ、閻魔庁よ。

閻魔大王
そのまま深く、此世の生者たちを地獄へと引きずり込め。

閻魔大王
さすれば我らが願いの成就は、間もなく果たされよう。

閻魔大王
……ふふふ。

閻魔大王
がーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!

閻魔の闘技場 無間地獄 -肆-

前半
鬼ヶ城

ハァ……ハァ……。

鬼ノ城
だ、大丈夫ですか、鬼ヶ城ちゃん?

鬼ヶ城
あ、ああ……。
そう心配するほどのことじゃねぇって。

鬼ヶ城
けど…………クソッ……。
いったいどこまで潜れば最奥に到達できるんだ?

柳川城
たしかに……。
潜れど潜れど底が見えませんね。

柳川城
いったい我々はどの程度まで到達しているのでしょうか?

閻魔庁
ふむ……。

閻魔庁
この階層を抜けることができれば、
それを以て三分の二を踏破したことになるはずじゃ。

やくも
三分の二!?

千狐
よかった……現状で半分も進行していなかったら、
それこそ精神的にまいってしまうところでしたわ。

鬼ヶ城
ははっ、ちげぇねーぜ。

鬼ヶ城
っしゃ!
こうなれば後は気力との勝負だ!

鬼ヶ城
みんな、もう一頑張りと行こ――、

閻魔庁
――悪いが、おぬしらの旅路はここで終わりじゃ。

殿
…………!?

閻魔庁
はぁ――ッ!!

鬼ヶ城
殿ッ!! 危ねぇ――ッ!

閻魔庁
……っち。
己が身を盾にして守るとは、なかなかに主思いだな、鬼ヶ城。

鬼ヶ城
て、てめぇ……。
いったい、何の真似だ?

閻魔庁
見てわかるじゃろう?
おぬしらの主である殿を滅そうとしたのじゃよ。

柳川城
閻魔庁さん……どうしてこんなことを……?

殿
…………。

鬼ノ城
お殿様……それはありえませんの。

鬼ノ城
地獄内で遭遇した偽物ではなく、
彼女は間違いなく本物の閻魔庁さんですの。

柳川城
そ、そんな……。

閻魔庁
……既に頭では理解しているのじゃろう、柳川城。

閻魔庁
あとは心に言い聞かせるだけじゃ。

閻魔庁
――この階層にて立ちはだかるのが、この閻魔庁であるということをな。

千狐
な、何ですって……!?

やくも
閻魔庁!
あんた、こげなところで殿さんを裏切る気がや!?

閻魔庁
――愚言もそこまでにしておけ、神娘。

閻魔庁
儂は裏切ったのではない。

閻魔庁
最初から儂は、我が主のためにおぬしらを
この階層にまで引きずり込むのが目的だったのじゃからな。

鬼ノ城
……主のため?

鬼ノ城
――ということは、まさか。
あなたは誰かのためにこのようなことを?

閻魔庁
ふっ……。
少し考えればわかりそうなものじゃがな。

閻魔庁
儂の名は何じゃ、鬼ノ城。

鬼ノ城
閻魔……庁……。

鬼ノ城
――っ!?

閻魔庁
ようやく気づいたようじゃな。

閻魔庁
そう、儂の主はただひとり。

閻魔庁
地獄の支配者――閻魔大王様に他ならぬ。

殿
――――!?

閻魔庁
大王様は仰った……。
この偽地獄の深層にて強靭な魂を備える者らを贄とすることで、

閻魔庁
此地を真なる地獄へ昇華させるとな。

千狐
真なる地獄……ですって!?

千狐
そんなことをすれば、此世で生きる者たちは――、
いいえ、この世界そのものが崩壊してしまいますわ!

閻魔庁
知ったことか。
既に儂はおぬしらを殺すと決めている。

閻魔庁
全ては閻魔大王様の御心のままに……。

閻魔庁
さぁ、鉾を執れ、地上の勇士たちよ。

閻魔庁
おぬしらの魂を、今ここで儂が断罪してくれるわ!

後半
閻魔庁

清廉なる魂よ!
我らが地獄の贄となれ――ッ!!

鬼ヶ城
――くぅっ!!

鬼ヶ城
んな攻撃で、俺様を止められると思ってんのかよぉ!!

閻魔庁
な――にぃッ!?

鬼ヶ城
柳川城! 今だッ!
俺様がヤツの動きを止めているうちに、とどめを!!

柳川城
で、ですが……相手は閻魔庁さんなのですよ!?

閻魔庁
馬鹿めが……ここに来て情けをかけるとは、
愚かにもほどがあるぞ、柳川城…………。

柳川城
う……うぅ……。

閻魔庁
遠慮はいらぬ……その全力を以て、儂を討つのじゃ!!

柳川城
閻魔庁さん……。

柳川城
……ごめんなさい。
これも、殿を守るためなのです!

閻魔庁
ぐ、ぅぁ……ッ!!

閻魔庁
見事じゃ……まさか、これほどまでの力を示すとはな……。

鬼ノ城
…………。

閻魔庁
……どうした、トドメを刺さぬのか?

鬼ノ城
ええ。

鬼ノ城
だって、閻魔庁さんはまたわたしに嘘をついているんですもの。

閻魔庁
――ッ!?

鬼ノ城
今こそ――癒しの鬼となりて!

閻魔庁
そんな……傷が癒えていく、じゃと!?

鬼ヶ城
お、おい! 何してるんだよ、鬼ノ城!
ヤツは俺たちの敵なんだぞ!?

鬼ノ城
いいえ。違いますの。

鬼ノ城
だって、本当にわたしたちを打ち倒そうとするつもりなら、
もっと違う方法で強襲することもできたはずなのに、

鬼ノ城
彼女はそれをしなかった……。

鬼ノ城
それに、明らかに先の戦において、
閻魔庁さんは手を抜いていましたもの。

鬼ヶ城
い、言われてみれば……たしかに。
俺たちと一緒に戦ってた時のような勢いはなかったな。

鬼ヶ城
けど、だったらどうしてだよ!
なんでこんな意味のわからねぇ戦を仕掛けてきたんだ!

閻魔庁
……それは。

鬼ノ城
浄玻璃鏡の権能を失わせるため……ですのね?

閻魔庁
な――っ!?

閻魔庁
はは……まさかそこまで解していたとは、
さすがは鬼の名を持つ城娘じゃな。

やくも
じょうはり?
……ど、どういうことがや?

鬼ノ城
浄玻璃鏡とは、
先ほどまで閻魔庁さんが備えていた大鏡のことですの。

鬼ノ城
伝承においてそれは、閻魔大王が亡者を裁くときに使うとされ、
鏡には、裁かれる者の生前の軌跡が映し出されるとされます。

閻魔庁
……じゃが、
この偽の地獄における鏡の権能は、
儂が備える鏡が映す範囲に留まる。

閻魔庁
そして、その鏡の権能を享受するのは、
主体である閻魔大王に限られるのじゃ。

鬼ノ城
……なるほど。
これで全ての辻褄が合いましたの。

鬼ヶ城
ど、どういうことだ?

鬼ノ城
つまりは、あの鏡によって閻魔庁さんの主である
閻魔大王は我らの動きを監視していたのですわ。

やくも
な、なんやて!?

鬼ヶ城
おいおい……ってことは、
今この状況も見られてるってことなのか!?

閻魔庁
……いや。先刻の柳川城の一撃によって、
今は浄玻璃鏡そのものの権能は失われておる。

閻魔庁
これで思惑通り……おぬしらへの監視を外すことができたのじゃ。

鬼ヶ城
ってことはなんだ?
最初から、その鏡の効果を打ち消すために俺様たちと戦ったのか?

閻魔庁
半分は正解で、半分は不正解じゃ。

閻魔庁
……そも、儂はここで討たれてもいいと思っておった。

閻魔庁
それに、よしんば儂が勝ったとしても、
おぬしらをこの地獄から解放しようとさえ考えていたくらいじゃ。

閻魔庁
……この紛いの地獄で命を落とせば、
おぬしらの魂は永遠に此地に囚われ、
終わりなき苦しみのなかを彷徨い続けることになるのじゃからな……。

千狐
しかし、鬼ノ城さんの慧眼が、
閻魔庁さんの想像を超えた結果を生み出したと、

千狐
そういうことなのですね?

閻魔庁
……ああ。

閻魔庁
故に鬼ノ城……。

閻魔庁
儂の生殺与奪はおぬしに預ける。

閻魔庁
煮るなり焼くなり、好きにするが良い。

鬼ノ城
ふむー。

鬼ノ城
では……。

閻魔庁
……?

鬼ノ城
ほっぺたむにむにの刑に処しますのー♪

閻魔庁
にゃ……にゃにをするのにゃ!?

鬼ノ城
舌を抜かれないだけありがたく思えですの。

鬼ノ城
それに……出逢った時から、ずっと同じ。
閻魔庁さんは嘘をつくことが下手すぎます。

鬼ノ城
そんなことだから、
わたしなぞに謀を見抜かれてしまうんですよぉ?

閻魔庁
し、仕方ないじゃろう……?

閻魔庁
儂は閻魔庁。公平な裁きが行われてきた場所だからこそ、
己が舌に戯言をのせれば、違和が生じるのは当然のことじゃ。

鬼ヶ城
へっ。ようは嘘をつけねぇ体質ってことか。

鬼ヶ城
ほんっと、威風によらず可愛らしい性格してんぜ、おまえは。

鬼ノ城
そういう鬼ヶ城ちゃんも、嘘をついてもすぐにバレますの~。

鬼ヶ城
う……。

柳川城
ですが……ひとつだけ、納得できないことがあります。

閻魔庁
……何じゃ?

柳川城
どうして閻魔庁さんは、
主である閻魔大王に逆らうような行動を取ろうと決めたのですか?

柳川城
……本来ならば、この地獄を維持することを望むのが妥当だというのに。

閻魔庁
たしかに、おぬしの言う通りじゃ。

閻魔庁
だが、この地獄はそもそもが贋物……。

閻魔庁
ならばそこに存在する閻魔大王とて、また偽物でしかない。

閻魔庁
儂の主は、今なお真なる地獄にて亡者を公平に断罪しているのじゃ。

閻魔庁
故に……此世において紛い者をのさばらせておくことなど、儂が許そうはずもない。

千狐
でしたら、尚のことこの先の先導として、
閻魔庁さんの助力が必要となりますわね。

殿
…………。

閻魔庁
ああ。
おぬしがまだ、儂を仲間として見てくれるのならば、共に征こう。

鬼ヶ城
へへ、そうこなくっちゃな!

鬼ヶ城
っしゃあ! このまま最奥まで突っ走って、
小賢しい閻魔大王の偽物を打っ倒しに行こうぜ!

鬼ノ城
はいですのー♪

難しい エピローグ[]

――同時刻・地獄最奥。

閻魔大王
そんな、ばかな……!
閻魔庁が討たれたことで、浄玻璃鏡が何も映し出さなくなりおるとは。

閻魔大王
ふっ……所詮は、
此世の理に乗じて肉体を持ち得た城娘の出来損ない、というわけか。

閻魔大王
……ならば致し方あるまい。

閻魔大王
こうなれば、かつて武神と称された遺骸を写し、
最奥までの道程に更なる苦難を与えようではないか。

閻魔大王
ふふふ……城娘を率いし士よ。
ワシに至るまでその魂を錬磨し続けるがいい。

閻魔大王
さすれば――その果てでワシが断罪し、
此地を真の地獄として世を喰ろうてやるわ!

閻魔大王
がーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!

閻魔の闘技場 無間地獄 -伍-

前半
殿

…………。

閻魔庁
うむ、間違いない。
ここが地獄の最奥じゃ。

柳川城
ということは……。

鬼ヶ城
……ああ、間違いねぇ。
この先にヤツが――、

鬼ノ城
閻魔大王がいるということですね。

閻魔大王
――ふふふ。
がーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!

やくも
だにッ!?
こ、この地響きみたいな声は何がや!?

千狐
殿、気をつけてください!
強大な霊気の持ち主がこちらに向かって来ていますわ!

閻魔大王
よくぞ、ここまで辿り着いたな、城娘を率いし士よ。

殿
…………。

閻魔大王
――む?

閻魔庁
…………。

閻魔大王
おおっ! 閻魔庁!
閻魔庁ではないか!

閻魔大王
浄玻璃鏡が機能しなくなったゆえ、
てっきり討たれたものだと思っておったが、ふふ、重畳重畳。

閻魔大王
さぁ、閻魔庁よ! 
今をもって間諜の任を解く、早々にワシの許へと還るのだ!

閻魔庁
…………断る。

閻魔大王
なん、だと……?

閻魔庁
我が主はおぬしではなく、真なる地獄におわす方じゃ。

閻魔庁
故に――、

閻魔大王
――ッ!?

閻魔庁
今より我が凄烈たる意志を以て、おぬしを滅してくれる!

閻魔大王
馬鹿な……。
我らが悲願を唾棄すべきものと断じる気か!?

閻魔大王
閻魔庁! 此地においてワシと御主は一蓮托生、
……よもや、それすらも忘れたとはいうまいな!?

鬼ヶ城
へっ、女々しいやつだぜ。
ハナっから閻魔庁はお前の味方じゃなかったってのによぉ!

鬼ヶ城
おらぁっ! 
いい加減観念して戦う準備をしな、閻魔大王さんよ!

閻魔大王
ぐ、ぬぬぬぬ……っ!!
城娘風情がワシを愚弄するとは、何たる恥辱か!

閻魔大王
いいだろう……閻魔庁もろとも討滅し、
御主らの魂を地獄の贄としてくれるわ!!

殿
…………!

鬼ノ城
はいっ、我々も戦闘態勢に入りますのぉ!!

閻魔庁
往くぞ、皆の者!
ヤツめを討ち果たし、紛いの地獄を消滅させるのじゃ!

後半
閻魔大王

――ぐ、がぁぁあああああああああああッ!!

閻魔庁
……勝負あったな、閻魔大王の贋物よ。

閻魔大王
ま、待て! 待つのだ、閻魔庁!
御主、本気でワシを滅ぼす気か!?

閻魔庁
……当然じゃ。
主の名を騙る不届き者を生かしておく道理は無い。

閻魔大王
だ、だが……ワシを――この地獄を滅ぼせば、
御主も消滅するのだぞ! それでも良いのか!?

やくも
――だにぃ!?

鬼ヶ城
おい! どうしてそんな大事なことを黙っていたんだ、閻魔庁!

閻魔庁
……言わずとも、理解できた事柄じゃろうに。

閻魔庁
この地獄は贋物であり、
それによって産まれたものもまた紛いなり。

閻魔庁
……その事実は、此地で生じた儂とて例外ではないのじゃ。

鬼ノ城
ですが……。
こんなの、悲しすぎますの……。

閻魔庁
泣くことはないのじゃ、鬼ノ城。

閻魔庁
隠世にまつわるものは、此世に在るべきではない。

閻魔庁
故に……儂も、眼前の紛いと共に滅びるべきなのじゃよ。

閻魔大王
有り得ぬ……自らの命すら善悪の定めの裡に裁くつもりか?

閻魔庁
然り。

閻魔庁
それが我が主、閻魔大王の信条ゆえ――、

閻魔庁
儂もその心に寄り添うは――必定ッ!!

閻魔大王
ぐぃぁぁあああああああああああああああああああああああ!!

千狐
なんという霊気の奔流でしょう……。
これまでに集めた『赤の霊魂』の力によって閻魔大王の、

千狐
いえ、閻魔大王の偽物の消滅を確認しましたわ!

鬼ノ城
ということは――、

殿
――ッ!?

やくも
あわわわわわわわわわっ!!
あちこちが崩れ始めてるだにぃ!

柳川城
殿、すぐに安全な場所に避難を――、

閻魔庁
案ずることはない。

閻魔庁
ただ偽の世界が崩壊しているだけなのじゃ……。
これより先の事象はおぬしらに傷一つ付けることも能わぬ。

閻魔庁
而して――間もなく夢の如く地獄は消え去り、
おぬしらはどこぞの地にて目覚めるじゃろう。

鬼ヶ城
――お、おい! 待てよ、閻魔庁!
お前……どこに行く気だよッ!

閻魔庁
さてな。

閻魔庁
しかし、不思議なものじゃ。

閻魔庁
……此世と隠世の狭間にある曖昧さが儂を産み、
期せずしておぬしらとの出逢いを授けてくれた。

閻魔庁
刹那の夢とはいえ、儂にも友ができたこと、嬉しく思うぞ。

殿
…………。

閻魔庁
うむ。

閻魔庁
いつかまた、地獄で会おう、殿。

―――――――。

超難 エピローグ[]

殿
……。

殿
…………!?

柳川城
こ、ここは?

千狐
どうやら、どこかの海岸のようですね……。

やくも
ってことは、無事に戻れたってことやね!

鬼ノ城
……ええ。

鬼ノ城
ですが、閻魔庁さんの姿は……。

鬼ヶ城
……くそッ!

鬼ヶ城
あいつ……最初から自分の運命をわかっていながら、
それでも、使命を全うしようと頑張っていたなんて……。

鬼ヶ城
自分自身を殺すために戦うなんざ……救われねぇよ……。

鬼ノ城
ですが、閻魔庁さんのおかげで、
此世の均衡が保たれたのは間違いありませんの。

殿
…………。

鬼ヶ城
ああ、そうだな。

鬼ヶ城
あいつの犠牲を無駄にしないためにも、
俺様たちが此世から兜を一掃して、
きちんと世界をあるべき姿に戻してやんねーとな!

閻魔庁
――ふむ、それは殊勝な心掛けじゃな、鬼ヶ城。

鬼ヶ城
……え?

閻魔庁
ん……?

鬼ヶ城
お、おま!

鬼ヶ城
何で生きてるんだ!

閻魔庁
さてな。儂自身、滅んだものだと思っておったのじゃが、
どういうわけか、此世に在ることを許されたらしい。

閻魔庁
まぁ、いろいろと考え得る要因はあるのじゃが、
ひとまず今は、共に生還を喜ぶべきじゃろう?

鬼ヶ城
……お……。

鬼ヶ城
お……おぉぉ……。

鬼ヶ城
俺様の涙を返しやがれ~~~ッ!!

閻魔庁
ふふ、鬼の目にも涙か。
なかなかに珍妙なものを見せてくれるわ。

鬼ヶ城
うっせー! 一発ぶんなぐらせろ、てめぇ!!

鬼ノ城
もう、鬼ヶ城ちゃんったら。
すっごく嬉しいはずなのに照れ隠ししてますのぉ。

殿
…………。

柳川城
そうですね、殿。
いずれにせよ危機が去ったことに他なりません。

千狐
それでは所領に戻り、
待っている皆さんに報告することにしましょう。

千狐
殿、此度の遠征も本当にお疲れ様でした。

…………。

――同日・某所。

閻魔大王
ぐ…………ふふふふふ……深傷を負いはしたが、
この程度であれば、再生までにそう時はかかるまいて。

閻魔大王
まったく、閻魔庁め……地獄もろとも消滅させたと勘違いしておったが、
あれしきの攻撃でワシが死ぬわけなかろう……ふふ、ふ……。

???
――まったく、汝というやつは。
先ほどから奇異なる言の葉を舌先に乗せよってからに。

閻魔大王
む……!?

九尾
閻魔よ……。
吾がいなければ、汝の魂は今ごろ久遠の闇に喰われていたのじゃぞ?

閻魔大王
九尾か……。ああ、解しておる。
御主の助力あればこその生還だ。

閻魔大王
しかし、これでは当初の話と違うではないか?

閻魔大王
此世に第二の地獄を創出できるというから、
ワシは御主の呼声に応じて顕現したというのに――、

九尾
そう鼻息を荒げるでないわ。

九尾
日の本での地獄創出は失敗に終わったが、
〈機〉は他の場所にも存在しておるじゃろう?

閻魔大王
他の場所……だと?
御主、何が言いたいのだ……?

九尾
地獄は異国にもある――ということじゃよ。

閻魔大王
……異国。

閻魔大王
ふふ……そうか。そういうことか!

閻魔大王
良かろう! なればこそ、いざ往かん!
ワシだけの地獄を興すためにな――!

閻魔大王
がーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!

九尾
…………。

九尾
やれやれ。何とも御しやすい紛いよ。

九尾
じゃが、それ故に面白い……か。

九尾
…………。

九尾
……千狐よ。
汝が与する士が如何程のものかは知らぬが、

九尾
吾は吾で、此世を正すために動かせてもらうぞ。

そう独りごちると、艶やかなるあやかしは踵を返し、

ふたたび熾るであろう災厄の種を蒔くため、
何者の手も届かぬ暗所へと潜り込むが如く、

ゆるりと夜闇に溶けていくのであった――。



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