ストーリーテキスト/選ばれし城娘と秘伝武具_伍の陣

ページ名:ストーリーテキスト/選ばれし城娘と秘伝武具_伍の陣

目次

選ばれし城娘と秘伝武具 伍の陣[]

秘伝武具 白花牡丹弓

城娘の依頼に応じ、武器を作ることとなったやくも。
やっとの思いで最後の一振りを完成させたその時、
彼女の前にとある城娘が颯爽と姿を現す――。

前半
――所領。

やくも
だにぃぃぃぃーーーーーっ!!

かちーん こちーん かちーん こちーん かちーん こちーん かちーん!!
  かちーん こちーん かちーん こちーん かちーん こちーん かちーん!!
    かちーん こちーん かちーん こちーん かちーん こちーん かちーん!!

やくも
ぜぇ……ぜぇ……。

やくも
ふぅ……、これで最後の武器が完成したがや……。

やくも
早速、箱にきちんと納めて持っていく準備をするだに♪

???
――ほほーう、どうやらがちばなのようじゃな。

やくも
へ? がちばな?

やくも
……って、あんた誰がや?

大宰府
初メンだというのに、突然訪れてすまんの。
妾は大宰府じゃ。

やくも
は、はつめん?

大宰府
今日はの、そちのレベチな武器について、
ちゃけばなをしにきたのじゃ。

やくも
…………?

大宰府
良いか。今、そちの武器造りの腕はやばたんな域に達しておる。
故にの、いずれありえんてぃな事態を引き起こすこともあり得るじゃろう。

大宰府
だがな、萎えぽよピーナッツになるでない。
妾たち、城娘とてガチめに此世からチョベリバな事象を滅したいのじゃ。

大宰府
なればこそ、そちは決してジカジョーになってシャシャらず、
ガチしょんぼり沈殿丸になることもなく、冷静に、周りに都度相談するのじゃぞ。

やくも
…………?

大宰府
(よし。なるべく話が重くなりすぎず伝えられたじゃろ。
 これで超えーえすじゃの~!)

大宰府
ではな、邪魔したの!

やくも
はぁ。

やくも
…………。

やくも
(結局、どういう意味だったんかや……)

柳川城
やくもさん、お疲れ様です。
お茶とお菓子持ってきましたから、休憩しませんか?

やくも
あ、柳川城! だんだんね!

柳川城
今、そこで大宰府さんとすれ違いましたが……、
何かお話ししていたのですか?

やくも
んー……異国の言葉っぽいものでまくしたてられたから、
何言われてるのかよく分かんなかっただに……。

柳川城
そ、そうですか……。

やくも
でも、最後には笑顔やったし、
多分褒められてたはずがや。

柳川城
それなら良かったですね。

やくも
だに!
武器もさっき造り終わったし、数日後の観光にしっかり間に合ったがや!

柳川城
造り終わったのですね、良かったです!

柳川城
……では、いよいよ平安京さんの許に向かうんですよね。
なんだか、今から緊張してしまいます。

柳川城
万が一、粗相があったらどうしようかと……。

やくも
ありゃあ、柳川城は心配性やね。

やくも
もっと気楽に構えてもええと思うだに~。
悪いことしちゃったり、間違えたりしたらごめんなさいってすればええがや!

柳川城
……ふふっ、そうですね。

やくも
さ、お茶飲んでお菓子食べたら、観光の仕度をするだに~!

柳川城
えぇ!

――数日後。

平安京
あぁっ、ようやくこの日が来たのですね!
皆さんが遊びに来てくれるのをずーっと待ち望んでました~!

聚楽城
私もとっても楽しみにしてましたよ~!

平安京
聚楽第さん、聚楽城さん!
いつぞやは遊びに行かせていただいてありがとうございました!

平安京
今日はうちでたくさん楽しんでいってくださいね~!

聚楽第
ふふっ、はい……!

一乗谷城
あぁ、久しぶりの都ですわ。
平安京さんも相変わらずで何よりですわね。

平安京
一乗谷城さん!
その節は本当に、本当に助かりました!

平安京
戦火から逃れる人々を受け入れてくださって……。
なのに、お礼もできないまま今日までずるずると……。

平安京
今日は、たくさん楽しんでいってくれないと帰しませんからねー!(ぎゅううう)

一乗谷城
あらあら♪

平城京
……こら、平安京。
一乗谷城が困っておろうが。やめぬか。

一乗谷城
いえいえ、大丈夫ですわ。
平安京さんはふわふわで柔らかいですしね。

一乗谷城
何より、くすぐった時の反応がいいので
抱き着かれる分には問題ありませんわ。(こちょこちょ)

平安京
あはっ、あははははははっ!
やめっ、やめてくださいよぉぉっ~!

平城京
ふむ。なら妾も参戦しようかの。(こちょこちょ)

平安京
あはははははははっ、ふ、二人がかりは卑怯ですうぅ~!

深志城
ふふっ、平安京さんは親しみやすいお方なのですね。

柳川城
えぇ、何だか緊張もほぐれた気がします……。

城塞都市アビラ
あ、あはは、そうですね……。

ダノター城
(……気のせいかしら。
 アビラという城娘、緊張しすぎているように見えるわ)

ダノター城
(確か、トレドさんから聞いた限りでは
 物おじしない、活発な城娘だという話だったはずだけれど……?)

首里城
わー、都って、琉球とはでーじ雰囲気が違うさー。

平安京
わぁ、そうなんですねぇ。
いつか首里城さんのところにも遊びに行きたいです~。

首里城
うん、いつでも待ってるよ~。

平城京
……さて、和やかな雰囲気で観光を始める前に、
ご一同へ、妾と平安京から頼みがある。

殿
…………?

平安京
皆さん、鬼門と裏鬼門についてご存知でしょうか。

深志城
鬼門と裏鬼門……というと、魔のやってくる方角とされている?

平安京
そうです、それです。

一乗谷城
確か、鬼門は北東、裏鬼門は南西……でしたわよね?

平安京
ええ、合ってますよ。

首里城
それがどうかしたのー?

平安京
……皆さんもご存知のように、京の都は長き戦乱を経て、
幾度もの焼失と再建を繰り返してまいりました。

平安京
ようやく今、平穏が訪れつつあるのですが、
まだ完ぺきとは言い難い状況です。

平安京
つきましては、せっかくこれだけの人数の城娘がお揃いですし、
どうか都を守る加護のご協力をしていただけたらと……。

千狐
都を守る加護……?

柳川城
構いませんが……何をすればよいのでしょう?

平城京
此地は裏鬼門への対策が弱い。
故に、南と西の力を持った城娘の力を束ね、結界を成したいのだ。

平城京
力を振るえば、邪気も封じ込められまいと一時的に活発化しよう。
なればこそ、生半な力では結界を作ることはままならぬ。

平城京
今回、やくもが造りし武器を得た者にとっても
試しの場として丁度よいと思うぞ。

ダノター城
なるほど……。
逆に、城娘が多数集っている今でないとできないというわけなのですね。

平安京
そうなのですよ……。

平城京
惜しむらくは……、労力をかけて結界を成したところで、
結界は永久に続くものではないという点だ。

平城京
だが、毎回毎回城娘たちを招集して結界を作るわけにもいかん。
何せ、兜が跋扈する此世においては各々にも守るべき地があるからの。

城塞都市アビラ
確かに……。
結界を張り直すために毎回異国から日の本に来る、というのも……。

平安京
元々、別の方法を以て正式に、裏鬼門の封を作ろうと思っていたのです。

平安京
しかし、予定が遅れてしまっているため、
封のないままに裏鬼門への対策を放置しているというのも不安で……。

深志城
だから今こそ、結界を作り上げ、
一時的な防護を得ている間にめどをつけて封をする……と?

千狐
確かに、理には適っていますが……、
いくら城娘とはいえ、そのような大がかりな結界が張れるものでしょうか?

平城京
心配するな。何せ、妾が守護する地もまた四神相応の地。
同じように結界を施したのも、妾が手腕よ。

柳川城
前例があるのでしたら、安心できますね。

平安京
えぇ! 平城京さんは、私が都として生まれた時にも
何くれとなく面倒を見てくださったのですよ!

平城京
…………。

平城京
(……やれやれ。昔あったことも何のその、か)

聚楽城
それで……結界の張り方はどうやるのですか?

平城京
手順としては、まず封じ込めを行う場所にて変身し、
あふれ出た魔を掃除しながら、力を振るう。

平城京
振るった力は妾が束ね、後に此地の守護者である平安京の力を以て
結界と成し、裏鬼門の封と成す。

平城京
……まぁ、実際には一時しのぎにしかならんが、
本格的に封じるまでのつなぎくらいにはなるであろう。

聚楽第
力を振るうというのは……、
つまり、御前演武のようなものを想像すればいいのでしょうか?

平城京
うむ、概ね合っておる。
相手は妾がする故、遠慮なく己が力を振るうがよい。

聚楽城
御前演武ということは、また聚楽第ちゃんと……!

平城京
……残念だが、聚楽第には平安京の助役を頼みたいのだ。
お前さまは、また別の役目があるであろう。

聚楽城
うー、しょんぼり……。
でも仕方ないですね……。

平安京
そのために今日の集合場所を南側にしたのです。
ということで、早速、南に肖った力を持つ方、お願いします!

首里城
南の力なら、南国出身のスイが一番だと思うさー!

殿
…………!

一乗谷城
えぇ、これ以上ないほどの適任だと思いますわ。

平城京
一人では辛い任となりかねん。
もう一人欲しいの。

平安京
でしたら、深志城さんを推薦します!

深志城
わ、私ですか? どうしてでしょう……?

平安京
実は、今日遊びに来てくださる皆さんと仲良くなりたくて、
色々な方々にお噂やお話を伺ってきたのです。

平安京
中でも、深志城さんは、緋色の袴のお姫様に縁があり、
力の源である『小笠原牡丹』も、初夏に咲く花ですよね。

平安京
緋色に夏……。
該当する色と季節を司る『朱雀』の力に相応しいと思います。

深志城
まぁ……詳しく知っていただけた上に、
私を買ってくれたこと、恐縮です。

深志城
でしたら、重要なお役目、謹んでお受けいたします。

平安京
あ、いえいえ……。

平城京
ほう、礼節に厚い城娘だの。
平安京、お前さまも弟子入りしてはどうだえ?

平安京
そうですね……ちょっと本気で考えてみようかと思います……。

深志城
え!? い、いえ、そんな、恐れ多い!

平安京
礼節は大事ですし、いざ目上の方や初対面の方に会った時に、
良い印象を抱いてもらえねば、後々自分自身に跳ね返って来ましょう。

平安京
それに、礼節の正しさというのは時と共に移ろっていくもの。
であれば、詳しい方に聞くのが一番、と私は考えております。

深志城
うーん、なるほど……。

深志城
そういうことでしたら、私にどこまでできるかは分かりませんが……、
私が知る限りの礼節について精一杯、お伝えさせていただきます。

平安京
わぁ、ありがとうございます!

やくも
そうだ、深志城。
丁度ええけん、頼まれてた武器を渡しておくがや。

千狐
きっと上手くいくと思います。
重要なお役目、頑張ってください!

深志城
ふふ、ありがとうございます、やくもさん。

平城京
では、各々方、準備は良いか。

深志城
はい!

首里城
いつでもいいさー!

平城京
よし、参れ!

深志城
参ります!

首里城
シーちゃん、サーちゃん!
一緒に頑張るさー!

後半
平城京

ふむ……これでよし。

深志城
なんだか普段よりもずっと強い力が出た気がします。
やくもさんの武器、凄いですね……。

やくも
役に立ったんなら何よりがや~♪

千狐
ふふっ、頑張った甲斐があったわね、やくも。

やくも
だにぃ!

首里城
それにしても、平城京さんって強いねー。
スイ、結構力入れてたのに全然平気な顔してるもん。

平城京
ふふ、伊達に古い時代より生きておらぬ故な。

平城京
さて、では次は西側に向かうとするかの。

平安京
はーい♪

秘伝武具 獅子の旋風槌

加護結界を成すため、都の西側へと向かった殿一行。
西の力を束ねる役を任された城塞都市アビラだが、
高まった緊張が彼女の身に異変を起こすことに……!

前半
――都・西側。

平安京
……この辺りなら良いかと思います。

平城京
では、西の力を司る城娘は……、
ダノター城と、城塞都市アビラの二人だろう。

平城京
何せ、お二人は日の本より西の国より来たと言うのだ。
なれば、これ以上の適任もおるまい。

深志城
確かに、平城京さんの言う通りですね。

ダノター城
えぇ、謹んでお受けいたしますわ。

城塞都市アビラ
ひゃ、ひゃいっ! 頑張りますっ!

殿
…………?

首里城
あれ? 大丈夫ー?

城塞都市アビラ
だ、大丈夫ですっ!
ちょ、ちょっと噛んだだけなので……!

柳川城
(アビラさん、なんだか物凄く緊張しておられるような……?)

城塞都市アビラ
(うぅっ……日の本の王さまが住んでるとこで、
 うっかり怪力なんて発揮して何か壊しちゃったら大変……)

城塞都市アビラ
(しかも、すごく強そうな偉い城娘さんが二人も……。
 これで緊張するなって言う方が無茶ですよぉ……)

平安京
だ、大丈夫ですか? アビラさん……。

城塞都市アビラ
大丈夫ですっ!
ほ、ほーらこんなに元気でっ……!

聚楽城
あ、アビラさん……?

聚楽第
随分と、上の方に行ってしまわれて……。

城塞都市アビラ
え?

城塞都市アビラ
……って、あ、あわわわわっ!!
落ちるっ、落ちるぅっ!!

やくも
あ、アビラがふわふわ浮いてるだに……。

城塞都市アビラ
(は、恥ずかしいっ……いつの間に浮いてたの……!?)

平安京
凄いですねぇ……!
アビラさんって、ふわふわできるんですね!

城塞都市アビラ
えっ? あ、いや、これは……。

平安京
私もふわふわしてみます!

一乗谷城
あら、できるんですの?

平安京
試して見なければわかりません!

平安京
……う~~~~~~~~~~~~んっ!!

一乗谷城
……浮きませんわねぇ。

平安京
…………。(ぴょんぴょん)

一乗谷城
跳んで誤魔化そうとしてもダメですわよ?

平安京
ダメみたいです……。

平城京
そうであろうの……。

一乗谷城
いっそ、力の強い方に投げ上げてもらえればふわふわできるのでは?

平安京
……なるほど! 名案です!

平城京
迷案の間違いではないかの。
それでは浮遊ではなく、ただの高い高いであろうに。

平安京
この際それでも……。

一乗谷城
いいんですのね……。

一乗谷城
(冗談だったのですけれど……)

平安京
であれば……殿!
私を高い高いしてもらえますか!?

殿
…………!?

城塞都市アビラ
(な、何だか向こうで盛り上がってますが……、
 と、とにかく落ち着かなくては……)

ダノター城
…………。

城塞都市アビラ
(うぅ、トレドちゃんに紹介してもらったダノター城さん……。
 凄くおしとやかで、理想の淑女だよ……私もあんな風になれたらいいのに……)

城塞都市アビラ
(現実の私は、一人で慌てて、怪力を意識して、緊張も取れなくて……)

城塞都市アビラ
(これじゃあ、理想の清楚可憐な城娘には程遠いよぉ……)

ダノター城
……ねぇ、大丈夫かしら?

城塞都市アビラ
はっ、はいっ!!

ダノター城
前にも少し話したと思うけれど……、
貴方は淑女を目指しているのよね?

城塞都市アビラ
はいぃ……。

城塞都市アビラ
すみません……お見苦しいですよね……。
全然淑女の振る舞いではないですし……。

ダノター城
まず、ゆっくりと深呼吸してごらんなさい。
落ち着いて、余計な力を抜いて。

ダノター城
真の淑女というものは、下手に慌てたりしないものよ。

城塞都市アビラ
……すー……はー…………。

城塞都市アビラ
ふぅ…………。

ダノター城
そう。上出来よ。

ダノター城
心に余裕を持ち、貴方が振るう武器のように堂々としていなさい。

城塞都市アビラ
ど、堂々と……。

ダノター城
……『何者にも乱されず、何者にも驚かない』。
それが、貴方の目指す淑女なのではなくて?

城塞都市アビラ
…………!

城塞都市アビラ
(そうだ……私は、改革に力を尽くしたあの人に憧れて……)

城塞都市アビラ
……って、あれ?
私、前にお会いした時に、憧れの人の話ってしましたか……?

ダノター城
…………。

ダノター城
いいえ?

城塞都市アビラ
(ということは……ダノター城さん、
 わざわざ私のことを知ろうとしてくださった……?)

平城京
さて……少々脱線したが、二人とも、準備は良いかえ?

ダノター城
いつでも構わないわ。

城塞都市アビラ
大丈夫です!

千狐
(あら? アビラさん、表情から固さが取れてますね……。
 何にせよ、良かったですわ)

平城京
では、参れ!

城塞都市アビラ
いっきまーす!

ダノター城
力、振るわせてもらうわ!

後半
平安京

わぁ、お二人とも凄いです~!

城塞都市アビラ
あ、あの、これで大丈夫でしょうか……?

平城京
安心するがよい。特に問題はないぞ。

城塞都市アビラ
ほ、本当ですか……!
よかった……。

ダノター城
無事にこなせて良かったわね。

城塞都市アビラ
あ、あのっ……ダノター城さん! その……。

ダノター城
礼ならいらないわ。
……今後も励みなさいね。

城塞都市アビラ
はっ……はいっ!!

城塞都市アビラ
(ダノター城さん……かっこよくて素敵……!
 私も、あんな風にいつか、振る舞えるようになってみせます……!)

平安京
ところで……アビラさん。

城塞都市アビラ
はい?

平安京
今、演武を見ていて確信いたしました。
アビラさんは、とっても力持ちだと!

城塞都市アビラ
え、あ、まぁ……はい。

平安京
でしたら、お願いします!
どうか高い高いを! 思いっきりやっていただいて大丈夫なので!

城塞都市アビラ
え、えぇっ!?
多分無事では済まないかと思いますよ!?

平安京
覚悟の上です! さぁ!

城塞都市アビラ
ダメですよ、そんなこと覚悟しちゃぁ!

一乗谷城
こらこら、アビラさんを困らせてはダメですよ、平安京さん。

城塞都市アビラ
い、一乗谷城さん……。

一乗谷城
せめてきちんと空を飛ぶための装備をしなくては。
高い高いをしてもらう身支度ができていないのではなくて?

城塞都市アビラ
一乗谷城さん!?

平安京
うぅっ、確かに……私が迂闊でした。

平安京
なれば、高い高いでどこまで行けるのかの
最高記録樹立はまたの機会にいたしましょうか……。

一乗谷城
それがいいと思いますわ。
今のままではただの頭が高い高いですもの。

平城京
……何をちょっと面白い事言ったような顔をしておるのだ。

一乗谷城
うふふ、冗談ですわよ♪

城塞都市アビラ
あ、あはは……。

城塞都市アビラ
(今の、果たしてどこまでが冗談だったのでしょう……?
 後、平安京さんのは冗談なのか本気なのか……)

聚楽城
それじゃあ……次はいよいよおねーちゃんたちの番?

聚楽第
……かな?

平城京
うむ、ではいよいよ、結界を作るとしよう。

秘伝武具 四神地祇玻璃槍

南……そして西。それぞれの場所で力を束ねてきた
一行に残された務めは、結界を張ることのみ。さぁ、
都を守る加護を完成させるため、存分に力を振るえ!

前半
平城京

――どれ、この辺りが良いかの。

平安京
はいっ、そうですね♪

聚楽第
あ、もう変身してたんですね……。

平安京
うふふ、つい気持ちが先走ってしまいました!

平城京
……本当にのう。
何でまたそんなに喜んでおるのやら。

平安京
だって、久々に平城京さんに会えただけでなく、
演武の相手にまでなってくれるんですもの!

平安京
しかも、皆さんの戦いぶりも見てきたことですし、
張り切ってしまうのも当然でしょう?

平安京
ね、聚楽第さん。うきうきしませんか?

聚楽第
え? あ、そ、そうですね……?

聚楽城
私は分からないでもないかなぁー?

平安京
ねー♪

深志城
そういうもの……なのでしょうか?

城塞都市アビラ
あぁ、他の子が戦っているのを見て
滾る気持ちは分からないでもないかと……。

首里城
あー、確かに一緒にいる子が楽しそうに戦ってたりしたら、
スイもチムドンドンしてくるさー。

ダノター城
チム……何かしら?

首里城
チムドンドンっていうのはねー、
ワクワクとか、ドキドキするって意味さー。

ダノター城
まぁ、そんな意味があるのね。

柳川城
しかし……平安京さん、
平城京さんのことが大好きなのですね。

平城京
ん?

平安京
ええ、大好きです♪

平城京
……。

千狐
(お二方の温度差が凄いですわ……)

平安京
平城京さんも私のこと、しょっちゅう可愛がってくれますもの。
だからきっと、私たち相思相愛ですよね?

平城京
……その言葉は大抵、男女の間に用いるもの。
仮に妾との間を示そうとするのなら不適切よ。

平安京
んー、じゃあ素朴に表します。
私のこと、好きですよね?

平城京
…………。

平安京
…………。

平安京
…………。

平城京
ええい、雨に打たれた子犬の如き眼で
妾をそのように見るでないわ。

平安京
うぅ……平城京さんが冷たい……。

平城京
……今はやるべきことに集中する時であろう。

平城京
そんな悲しい顔をするな。
……後で、ちゃんと相手をしてやるから。

平安京
…………!

平安京
はい!

平城京
さて、結界を作る準備を始めるぞ。

平城京
平安京が外せないのは当然のことだが、
ここで……一人助役を置いておきたい。

一乗谷城
助役、ですか?

平城京
やはり一人だと心もとないのでな。
……万全を期して臨みたいのだ。

平城京
そこで……先程も申したが……、
聚楽第、お前さまに協力いただきたい。

平城京
容易い任とは言えぬが、
お前さまほどの力があれば……充分果たすことができよう?

聚楽第
わ、私……ですか……。

聚楽城
すごいよ聚楽第ちゃん! 平城京さんから認められちゃうなんて!

聚楽第
わかりました……信頼に答えられるよう、尽力いたします。

平安京
聚楽第さん、一緒に頑張りましょうね!

聚楽第
ええ……。よろしくお願いしますね。

平城京
さて、役割も決まったことだし、
憂いもないようであれば、早速始めることにするぞ……。

殿
…………。

平城京
……二人共、準備は良いな?

聚楽第
はい……!

平安京
いつでも大丈夫です!

平城京
では、始めるとしよう。

後半
平城京

……結界完成、だの。

平安京
……聚楽第さんの気迫、伝わってきましたよ。
平城京さんの言った通り、すごい力をお持ちなんですね!

聚楽第
いえ、そんな大したことは……。

平安京
いえいえ、大したことですよ~!
こうして力をふるってくれたお陰で、京の問題がひとつ解決したのですから!

平安京
ありがとうございます、聚楽第さん♪

聚楽第
……ふふっ。
どういたしまして……喜んでいただけて何よりです。

平安京
皆さんにも感謝を申し上げます♪

平安京
殿を始め、沢山の城娘さんにご協力いただいたこと
……本当に、ありがとうございます!

城塞都市アビラ
これでひとまずは安心……ですか。

平城京
うむ。やはり、本格的な封印を行うまでの、
一時しのぎにはなるが……この結界により充分な守りが整えられた。

平城京
妾からも、重ねて言わせてもらう……皆、本当にありがとう。

平安京
では問題も片付いたところで、皆さん……
あとは目一杯、都の観光を楽しんでいってください!

平安京
もし、なにかご所望があれば、遠慮なくご相談くださいね。
納得いただけるような名所をご紹介しますよ♪

深志城
観光……。
でしたら私は、都の花を見てみたいですね。

平安京
お花ですか。
では、室町第さんのところに遊びに行く、というのは如何でしょう?

深志城
室町第さん?

平安京
『花の御所』の名でも知られる場所です!

平安京
都の中だと、他には大田神社の杜若とか、
詩仙堂のお庭とか、松尾大社の黄や白の山吹なども有名なのですよ!

首里城
へー! 琉球のお花とどう違うのか気になるさー!

深志城
では私たちは、共に花見と参りましょうか。

首里城
うん! いこいこー!

城塞都市アビラ
あの……ダノター城さんはどちらへ?

ダノター城
そうね……これぞ日の本の都、
というものを体験できたら嬉しいのだけれど。

平安京
でしたら、七条大路や錦小路の商店街なんかはどうでしょうか?

ダノター城
商店街……?

平安京
日の本の日用生活品や食料品を売っていたり、
様々な人が集まる場所ですよ。

平安京
他にもどこかのお寺で、
特に東側なら市が立っていたりするかと思います。

平安京
その土地を理解したいのなら、
やはり、そこに住まう人々に目を向けるのが一番です!

ダノター城
そう……面白そうね。
では、私はそちらへ伺うことにするわ。

城塞都市アビラ
でしたらダノター城さん、
私もお供させてほしいのですが……よろしいでしょうか?

ダノター城
ええ、もちろんいいわ。

聚楽城
聚楽第ちゃん!
京と言えば和菓子だよ! 一緒に新作和菓子、食べにいこうよ!

聚楽第
お菓子か……うん、一緒に行こう♪

平安京
私も行きます! 京の和菓子をお腹いっぱい頂くことにいたしましょう!

平城京
やれやれ、お前さまの菓子好きは相変わらずか……。

平安京
何を当たり前のことを言っているんですか!
聚楽城さん、聚楽第さん急ぎましょう!
ぼ~っとしていると菓子が逃げてしまいますよ~!

やくも
待つだに!
甘味があるならうちも一緒にいくがや! 案内してほしいだにぃ~!

千狐
あっ、待ちなさいやくもー!
……もう、お菓子に夢中になってはぐれてもしらないわよー!

柳川城
やくもさん、どうやら千狐さんの声が耳に入っていない様子です……。
殿、見失ってしまう前に後を追いましょう。

殿
…………!

こうして殿一行は無事に危機を越え、
京の都にてのどかな時を過ごすことになるのだった――。

秘伝武具 とある女神の一日

場所は変わり、越後の山間。咲き誇る梅の花を肴に
焼きおにぎりを美味そうに食らう城娘が二人。
そこに突如、女神の名を冠する城娘が姿を現わす。

前半
殿たちの平安京観光から一週間後――。

鮫ヶ尾城
いやぁー! 絶景っすねー!

箕輪城
うん……眼前に広がる木々に、梅の花。
実に素晴らしい!

鮫ヶ尾城
そして、この景色を眺めながら食べる、焼きおにぎり……。

鮫ヶ尾城
……もぐもぐ。
ん~! 最高っす!

箕輪城
焼きおにぎり? ……そんなものどこで調達したんだ?
貴方は確か、火を使うのは苦手だったと……。

鮫ヶ尾城
もちろん売ってたのを買ったっすよ。
箕輪城もおひとつ、いかがですか?

箕輪城
……じゃあ、いただくことにしようか。

箕輪城
もぐもぐ……。

鮫ヶ尾城
どうすか? 絶品でしょ?

箕輪城
あぁ、とっても美味しい、本当に……。

鮫ヶ尾城
でしょ……あ、見てください箕輪城。
あんなとこに梟が……。

鮫ヶ尾城
梅と梟……案外悪くない組み合わせっすねぇ……。

箕輪城
あぁ、とっても綺麗だ、本当に……。

箕輪城
……って何だ、あの真っ白な梟は。
こんなところにいたか?

鮫ヶ尾城
見たことないっすけど、
いいじゃないですか……悪さをする訳でもなし……。

鮫ヶ尾城
ご飯を食べたら何だか眠く……ふわぁぁっ……。

箕輪城
まったく鮫ヶ尾城は……すっかり気を緩めて……。

箕輪城
……ん?

アテナイ・アクロポリス
ダメですわよ、勝手に行かないでください。

アテナイ・アクロポリス
……もう、迷子になったらどうするのですか。
初めての土地なのですから、もしはぐれたら大変なことに……。

アテナイ・アクロポリス
……あら?

鮫ヶ尾城
……お?

アテナイ・アクロポリス
……こんな所に可愛らしい女の子が。こんにちは♪

鮫ヶ尾城
箕輪城、梟の次はキレーなお姉さんが! こんにちはっす!

鮫ヶ尾城
……箕輪城。あの髪の色、異国の人っすかね?

箕輪城
異国の者であることには違いない。が……あれは城娘だな。

アテナイ・アクロポリス
まぁ、わたくしが城娘だと何故お分かりになったのです?

箕輪城
簡単な事。我らも城娘だからです。
漂う霊力で、ある程度推し量ることができるのです。

アテナイ・アクロポリス
なるほど……確かに、注意深く探ってみると、
あなた方が強い力を内包しているのが感じられます。

アテナイ・アクロポリス
……それにしても、こんな場所で城娘に出くわすとは、
なんて幸運なのでしょう。

アテナイ・アクロポリス
私の名前はアテナイ・アクロポリス。
お二方とも、どうぞよろしくお願いいたしますね。

鮫ヶ尾城
自分は鮫ヶ尾城って言うっす。よろしくっすー!

箕輪城
私の名前は箕輪城。以後お見知りおきを。

箕輪城
……ところで。
わざわざ異国から足を運んできたようですが、いったい何用で?

アテナイ・アクロポリス
はい……実は私、
日の本のエチゴという地を目指して旅をしておりました。

鮫ヶ尾城
ほぉ! 越後に! 一体どうして?

アテナイ・アクロポリス
先日、風の噂に聞きました。
エチゴには戦いの神とも称される者がいる、と……。

アテナイ・アクロポリス
私は戦いの女神、アテナの守護を受けし城娘……。
故に、異国の戦いの神様とはどんな方かと気になり、日の本へ来たのです……。

アテナイ・アクロポリス
本当は待ち合わせの予定があったのですが、
途中、梟が先んじて飛び立ってしまい……慌てて追いかけて、ここまで来たのです。

鮫ヶ尾城
そうだったんすねぇ。お一人でここまで来るとは……。

鮫ヶ尾城
……にしても、越後で戦いの神と称される……ってこれ、
もしかしなくても上杉謙信サマの事っすよねぇ?

アテナイ・アクロポリス
はい! 確かにその神はウエスギという名前でした!
やはり日の本では有名なのですね!

箕輪城
もちろん、謙信様の名が広く知られているのは事実ですが、
それ以前に、我々は上杉方の城娘……。

箕輪城
つまり我々は、あなたの求める軍神・謙信様が居城の
城娘にお仕えしている身なのです。

鮫ヶ尾城
ちなみに、その城娘は春日山城サマと言いまして……こんなお方っす。

鮫ヶ尾城
どうすか?
自分お手製、ぬいぐるみ式ちびサマっすよ~。

アテナイ・アクロポリス
ほぅ……この方が……!
なんとも小さく、愛くるしい……その上丸っこくて柔らかい!

鮫ヶ尾城
あの……、
等身大ではないっすからね……?

アテナイ・アクロポリス
しかし、あなた方がウエスギに縁ある城娘だったとは、
幸運がこうも重なるなんて……。

アテナイ・アクロポリス
今回は梟のお手柄ですね。
褒めてあげなくては……。(なでなで)

箕輪城
ちなみに、謙信様の話を聞いて、どうする気だったのです?

アテナイ・アクロポリス
もちろん、自らの成長の糧とするのですよ。

アテナイ・アクロポリス
私も都市を守護するために戦略を駆使する身ですから。
異国の戦略に新しい発見を求め、より強くなれるよう研鑽を積みたいと思いまして。

鮫ヶ尾城
成長のためにっすか。すごい根性っす……。

アテナイ・アクロポリス
……あぁ、そうです。
ここでお二方に一つお願いなのですが、私と一戦交えていただけませんか?

アテナイ・アクロポリス
実は先程から、
異国の戦い方が気になってウズウズしていたのです!

鮫ヶ尾城
それはいいっすね!
自分も、今度こそ春日山城サマをお守りすると決めた身っす!

鮫ヶ尾城
強くなるためなら何だってするっすよ!! ね、箕輪城!!

箕輪城
あぁ、そうだな。

箕輪城
……え? 私も戦うのか?

アテナイ・アクロポリス
では、お願いいたします!

鮫ヶ尾城
箕輪城、お願いするっす~!

箕輪城
(……うーん、流されてしまった)

箕輪城
……分かりましたよ。
その代わり、本気でやらせていただきますからね。

アテナイ・アクロポリス
喜んで!

鮫ヶ尾城
望むところっす!!

後半
アテナイ・アクロポリス

ありがとうございます、とても勉強になりました!

鮫ヶ尾城
自分もっすー!
アテナイさんの練り上げられた戦略の数々に、目から鮫の鱗がぽろぽろっす!

箕輪城
(硬くて痛そうだな……)

鮫ヶ尾城
……どうでしょう?
これも何かの縁っす、一緒に越後まで行きませんか?

鮫ヶ尾城
自分の地元っすから、ある程度は案内できるっす!

アテナイ・アクロポリス
まぁ、とても嬉しいお申し出です! ぜひご一緒させてください!

鮫ヶ尾城
箕輪城も一緒に来るっすよね?

箕輪城
うん、せっかくだし行こうかな。
春日山城様のお顔も見たくなってきたところだ。

鮫ヶ尾城
よぉし、決まりっすね!

鮫ヶ尾城
……あ、そういえば、
アテナイさんが待ち合わせしてるっていう子はどこで落ち合う予定だったっす?

アテナイ・アクロポリス
あぁ、ええと……何でも、
その軍神と呼ばれた方が個人的に利用していた温泉の近くの宿……とか。

アテナイ・アクロポリス
確か……セキ温泉?

鮫ヶ尾城
あぁ、関温泉っすか!

鮫ヶ尾城
……ってホントに自分の地元っすね!?

箕輪城
……ちなみに、待ち合わせしているご友人のお名前は?

アテナイ・アクロポリス
城塞都市アビラ、という名前の城娘です。

アテナイ・アクロポリス
彼女もまた、戦いの神に深い縁を持っているのですよ。

アテナイ・アクロポリス
とーっても力が強くて、活発なところもあるけれど、
淑女としてキチンとした振る舞いもできる……そんな子です♪

鮫ヶ尾城
おぉ、またしても異国の城娘さんっすか!

アテナイ・アクロポリス
鮫ヶ尾城さんとも箕輪城さんとも、きっと仲良くなれると思いますよ♪

鮫ヶ尾城
へへっ、楽しみっすね!
ではさっそく、関温泉に向けて、出発しんこーっす~!

秘伝武具 一乗飛燕小太刀

京の件から数日後、観光目的で江戸に訪れた殿一行。
しかし、出迎えた城娘たちはどこか浮かない様子。
彼女らは一行に江戸が抱える問題について語る……。

前半
柳川城

そろそろ到着ですよ、皆さん。江戸の町です。

一乗谷城
京の都に続き、今度は江戸ですか……。
また違った趣が味わえるのでしょうね。

殿
…………!

プラハ城
ええ! せっかくの観光です、
思い切り羽を伸ばしましょう♪

聚楽城
聚楽第ちゃんが一緒じゃないのが残念だけど……。
その分、お土産話をいっぱい持って帰ることにしましょう♪

彦根城
……こうした機会は貴重ですし、
目一杯観光を楽しめたら嬉しいですね……こほこほ。

姫路城
それに、江戸城さんとまたお会いするのも楽しみです。

姫路城
あら、そこに見えるのはもしかして……?

江戸城
皆様、お待ちしておりました。

江戸城
今日は江戸の町並みをゆっくりと楽しんでいってくださいませ。

大宰府
来たか!
皆のもの、わざわざご苦労じゃったな!

聚楽城
江戸城さんに……大宰府さまも?
何故あなたほどの方がここに……?

大宰府
江戸城から平城京経由でやばばな相談を受けての。
ガンダで江戸まで来たのじゃ。

彦根城
やばば……こほ、何か良くない出来事が?

江戸城
……はい。事情につきましては、
私の口から説明させていただきます。

江戸城
この町、江戸はまだまだ発展の途上にございます。

江戸城
故に、鬼門・裏鬼門への対策が少々心もとない状態でして。

江戸城
……そこで、皆様方の力をお借りし、
京の都と同じく、結界を張りたいと考えた次第でございます。

大宰府
平城京は平安京と結びつきも強く、
結界を張るには十分な繋がりがあった。

大宰府
一方、妾から見たらまだ新参者たる江戸城には、
結界を張れるような知り合いはおらん。

大宰府
じゃが、中国との交流により知識を得た妾なら、
力を貸してやることができる。

大宰府
……ゆえに、妾も江戸城に力を貸すことになったのじゃ。

千狐
京の都と同じく江戸までも……。
町全体が危機にさらされるとなったら、見過ごすわけにはいかないの……。

やくも
だに……被害が出る前に、
結界を完成させんといかんがや。

大宰府
殿……。京の都に続き苦労を掛けてすまぬが、
そちの力が必要じゃ……協力してくれんかの?

殿
…………!

大宰府
ありがとう……恩に着るぞ、殿!

江戸城
本当にありがとうございます、お殿様。
遠地からの移動でお疲れのところを……。

殿
…………。

江戸城
大宰府さまも、
お力添えいただきありがとうございます。

大宰府
なんのなんの♪
後進の成長を促す手伝いをするのも先達の務めじゃ。

一乗谷城
……それで、大宰府さん。
裏鬼門と鬼門に不安……ということは今回、両方に結界を張るんですの?

大宰府
いや……裏鬼門は当てが見つかったのでな、
とりま、鬼門を優先する。

大宰府
すなわち艮、北東じゃ。
では皆の者、早速じゃが北側から始めることにしようかの。

――――数刻後。

大宰府
うむ。この辺りで良いじゃろう。

大宰府
……北の力を司るに相応しき力を持った城娘は、誰ぞおるかの?

一乗谷城
北でしたらぜひ、
わたくしが任を授かりとうございますわ。

一乗谷城
一乗谷はかつて、『北の京』と呼ばれた地。
平安京さんとも古くから繋がりがありますし、少しはお力になれるかと。

大宰府
おぉ、それはまことか!

大宰府
ならばおぬしが適役じゃな! 申し分なしじゃ♪

大宰府
あとはもう一人。他に誰か……。
北……もしくは玄武に縁があれば……。

プラハ城
『玄武』……?
不勉強で申し訳ないのですが、それはいったい何なのでしょう?

大宰府
玄武というのはの、
北方を守護する神として伝えられる伝説上の生き物じゃ。

大宰府
概して、脚の長い亀に蛇が巻き付いた姿で描かれる。

大宰府
亀は長寿と不死を、蛇は生殖と繁殖を象徴しており、
この二匹は、つがいとして陰陽が合わさる様子に例えられることもある。

プラハ城
なるほど……長寿と不死、ですか……。
錬金術の考えと少々重なるところがありますね。

一乗谷城
錬金術?

プラハ城
私の国で盛んに研究されている技術のことです。

プラハ城
卑金属から金を錬成することを試みたり、
人間の肉体に対しての金……。
すなわち、不老不死を求めて実験を繰り返しています。

プラハ城
そして、私の力の一端には、
錬金術に依るものも含まれているのです。

大宰府
ん! ならばプラハ城にやってもらうとしよう!
そちならイケるはずじゃ! 勘じゃが!

柳川城
か、勘って大宰府さん……。

大宰府
露骨にさげぽよな反応をするでない!
長年の経験と知識に基づく、完&璧な洞察じゃ!

大宰府
よし、二人とも、思いっきり参れー♪

一乗谷城
では心して!

プラハ城
参ります!

後半
大宰府

うむ、無事に完了じゃ!
いい感じじゃのー♪

プラハ城
ふぅ……何とかなったみたいですね……。

一乗谷城
錬金術……初めて聞きましたが、
海を越えた向こうには、このような力が存在するのですね。

プラハ城
ふふっ、なかなか奥深いものですよ?

一乗谷城
えぇ、プラハ城さんの力、素晴らしかったです。

一乗谷城
よろしければ今度、
初歩的なところだけでもご教授願えませんか?

プラハ城
ええ、喜んで!
この一件が落ち着いたら、ぜひお話ししましょう♪

大宰府
よし、二人共ご苦労だった!
次は東に向かうぞ♪

秘伝武具 聚楽連珠巴槍

江戸の東へと向かった。束ね役を担う城娘たちが
決まるが、何故か気まずい空気が漂う。
果たして無事に儀式を終えることができるのか……?

前半
――江戸・東側。

大宰府
うむ、この辺りで良いじゃろ。
早速始めることにしようかのう。

やくも
(ぐ~~~~~)

やくも
うぅ……お腹がぺこぺこだにぃ……。

千狐
我慢しなさい。
これが終わったら観光を楽しめるんだから……。

江戸城
申し訳ありません。
後ほど、我が城でおもてなしさせていただきますので、
それまではどうかご辛抱を……。

やくも
だにっ!? 江戸城でおもてなしがやっ!?

やくも
ふ、ふふ……ならば仕方ないだに。
うちの胃袋には今しばらく我慢していてもらうがや……。

柳川城
急に元気が戻ってきましたね……。

千狐
調子がいいんだから、もう……。

姫路城
……あの、大宰府さま?
一つ確認させていただきたいのですが、よろしいでしょうか?

大宰府
ん? なんじゃ?

姫路城
次の……東の力を束ねる担当は、どなたになるのでしょうか。

姫路城
やはり、東の力に肖る城娘……ということになりますわよね?

大宰府
うむ。それが望ましいじゃろう。

一乗谷城
なるほど。
では江戸城さんの力をお借りするというのは……?

江戸城
そうしたいところなのですが……。
私は此地の守護者ゆえ、結界を張る役目を努めさせていただきたく思います。

大宰府
……そうじゃな。それが良い。

姫路城
そういうことでしたら……
私、姫路城は四神相応の地に建てられた御城……。

姫路城
江戸城さんを
お手伝いするのが適切かと思いますわ。

プラハ城
加護にまだ参加しておらず、
結界を張る方でもない……となると、
当てはまるのは……。

彦根城
私と……。

聚楽城
…………。

聚楽城
わ、私ですか!?

一乗谷城
この場に居る者の中だと、そうなりますわね。

聚楽城
そんな消去法みたいな……。
そもそも、東に肖る力なんて私には……。

大宰府
何も問題はない。『聚楽城』というそちの名前、
それだけで東の力に肖るには充分じゃ。

聚楽城
え、名前って……。

大宰府
長生不老の楽を聚むる……。
すなわちそちは、悦楽と歓喜を集めたアゲアゲな城娘と言えよう。

大宰府
なれば、春を司る青龍の力に似たものを持っているはずじゃ。
ポシャる心配もなかろう。

殿
…………!

大宰府
うむ、殿も聚楽城の力を見抜いていたようじゃな!
さすがの慧眼じゃ♪

聚楽城
(ひ、ひぇぇ……)

大宰府
そして彦根城……。
そちにも協力してもらうことになるが、良いな?

彦根城
私は徳川家にお仕えせし城娘……。

彦根城
かの大戦では東軍側……であれば、
東の力の一端を担っている……と考えて良いのでしょうか?

大宰府
おー、問題なかろ。

江戸城
ええ、貴方ならきっと大丈夫。
信頼していますよ、彦根城。

彦根城
勿体ないお言葉にございます、
江戸城さま……けほけほ。

聚楽城
(た、大変なことになっちゃいました……)

聚楽城
(期待に応えられるのかな……。
 この私が……彦根城さんと二人でだなんて……)

彦根城
聚楽城さん……。

彦根城
(いけません……聚楽城さんが緊張してしまっているご様子。
 ここは一つ、私の言葉で心をほぐして……)

彦根城
聚楽城さん……聚楽城さん……。

聚楽城
へ、は、はいっ?

彦根城
聚楽城さん……ちょっと耳を……。

聚楽城
へ……?

彦根城
(きっと私たち、相性は抜群です)

聚楽城
え”っっ!?

彦根城
(御城の背負う業が影響を及ぼすのなら……、
 徳川家に仕える私には、東と西をつなぐ特性も備わっているはずです)

彦根城
(その上、私たちは同じ槍使い。
 この共通点は力の結びやすさにも関わってくるに違いありません)

聚楽城
(そうかな……じゃ、彦根城さんと一緒なら、私にも……)

彦根城
(それだけではありませんよ……)

彦根城
(大宰府さんは一見、適当なようにも見えますが、
 物事の核心を見抜く洞察力を有する方……)

彦根城
(『東に肖っている』という理由だけで、お願いなんてしないと思います。
 大宰府さんは、聚楽城さんの力を信頼していらっしゃるんです)

彦根城
(ですから聚楽城さんは、ご自分の力をもっと信じてあげてください)

聚楽城
彦根城さん……。ありがとう……。

大宰府
どうじゃ、二人共? 準備はできたか?

聚楽城
……はい。整いました。……彦根城さん、よろしくね。

彦根城
えぇ、よろしくお願いします。
お互い、力を尽くすことにいたしましょう。

大宰府
それ、いくぞー!

後半
大宰府

おー、上手いこといったのぅ!
聚楽城もよくやった!

聚楽城
ほっ……良かったぁ……。

彦根城
やりましたね、聚楽城さん……!

聚楽城
彦根城さん……。

聚楽城
(前に、聚楽第ちゃんが彦根城さんと猫友達になった時は、複雑な気分だった。
 豊臣と徳川だし……気持ちの整理がつかない部分もあって……)

聚楽城
(でも、難しく考える必要なんてなかったんだ。
 こうやって言葉を交わしてみれば良かった……)

聚楽城
(彦根城さんと、もっと仲良くなりたい……一緒に肩を並べて戦う仲間として……。
 『兜を倒すため』とかじゃなくて、今は心の底からそう思える……)

聚楽城
ありがとう……彦根城さんが励ましてくれたお陰だよ。

彦根城
ご謙遜なさらないでください、聚楽城さん自身の力ですよ♪

江戸城
(聚楽城さんの表情が少し柔らかくなったように見えます……。
 良かった……)

大宰府
準備は整った!
次はいよいよ、結界を張るとするぞ!

秘伝武具 葵御紋東照太刀

順調に儀式は進み、結界の完成は目前まで
近づいていた。一行を張り詰めた緊張感が包む中、
神妙な面持ちの大宰府が江戸城に問いを投げかける。

前半
大宰府

では最後の締めに入る前に……。

大宰府
江戸城、そちにちょこっと質問させてほしいのじゃ。

江戸城
はい、なんなりと。

大宰府
まず、今回の加護は一時的なものだとは分かっておるな?

江戸城
……はい。以後、鬼門封じは結界だけに頼るのではなく、
寺の建立などを以て行おうと思っております。

大宰府
よし、では次。

大宰府
……以後何が起ころうと、
驕ることなく、弛むことなく、此地を守り抜く覚悟は持ったか。

江戸城
当然にございます。

江戸城
私は天下泰平を誰よりも強く望む城娘……。
全てを丸く収め、平和で豊かな時代を築いていきたく思います。

大宰府
うむ。その心意気やよし。では最後。
がちバナゆえ、心して聞いてくれ。

江戸城
は、はい……。

大宰府
…………。

江戸城
…………。(ごくり)

柳川城
(すごい緊張感です……)

大宰府
……江戸の町は今後、発展するにつれて、
流行を先どる発信地のような役割を担うようになっていくじゃろう……。

江戸城
へ? 流行?

江戸城
まぁ……、
時代を引っ張る町になれればとは思いますが……。

大宰府
うむ……そこで妾からのお願いじゃ。
江戸の町で今後、流行に変化が起きたら……適宜、文などで教えてほしい。

大宰府
……どうじゃ、頼めるか?

江戸城
えぇ、文を送る程度でしたら構いませんよ……?

大宰府
……よぉぉーーし!!!

大宰府
これで妾の最先端城娘の座は、より揺るぎないものになった!

大宰府
即決で了承とは、なんとフッ軽なムーブ!
さすがの妾もテン上げを禁じえん! まっことグッジョブ過ぎるぞ、そち!

聚楽城
あー、そういうことでしたか……。

一乗谷城
そういえば大宰府さんは、
いち早く流行を掴むことにご執心でしたわね……。

殿
…………。

大宰府
……ごほん。すまぬ、殿。
どうしても気になってしまって、つい……。

大宰府
では改めて……いよいよ、最後の締めと参ろうか。
……ここはやはり、江戸城と姫路城の二人が適任じゃろう。

江戸城
はい。

姫路城
かしこまりました!

江戸城
……ふふ、
本当に私、姫路城さんにお世話になりっぱなしですね。

姫路城
まぁまぁ、そんなに畏まる必要なんてありませんのよ。

姫路城
今も昔も、これからも。
私で良ければいつだってお手伝いいたしますからね。

江戸城
ありがとうございます……とても心強いです……!

大宰府
それではいくぞ。二人共構えるのじゃ。

後半
姫路城

終わりましたか。
……見事でしたよ、江戸城さん。

江戸城
こちらこそ。
白亜の極致……姫路城さんの力、しかと見届けさせていただきました……。

大宰府
これにて結界作成、完了じゃ! 皆の者、おつであったぞ!

江戸城
……皆様、ご協力ありがとうございました!

江戸城
お礼と言ってはなんですが、
今日は江戸の町をゆっくりと見ていってくださいね。

江戸城
そして、夜は私の城にておもてなしいたしましょう。

プラハ城
しばらくは自由行動ですか……。

プラハ城
……いかがでしょう一乗谷城さん、
一緒に辺りをぶらつくというのは?

一乗谷城
良いですわね。
錬金術の知識もご教授いただきたかったところですし♪

姫路城
彦根城さん、
私たちも共に江戸の町を見て回りませんか?

彦根城
はい、ぜひ。……思えば、こんな風に
姫路城さんとゆっくり過ごす機会というのは、貴重ですね。

姫路城
ふふ、それもそうですわね。

彦根城
こほ……聚楽城さんも如何ですか?
私たちと一緒に江戸の町を観光しませんか?

聚楽城
い、いいのですか!?

彦根城
もちろんです。これをきっかけに仲を深めましょう。
もっと聚楽城さんのお話を聞かせてください♪

やくも
……そうやった、夜は宴会だに!
日が暮れるまでは江戸観光に全力を尽くすがや~!!

千狐
こら、やくもー!
また勝手に走り出してー! 待ちなさーい!

柳川城
ひとつ仕事を終えたばかりだと言うのに、
やくもさんは元気ですね……。

柳川城
……では、お二人の後を追いましょうか、殿。

殿
…………!

大宰府
無事に成し遂げることができたのう!

江戸城
はい、一時はどうなることかと思いましたが、
うまく収めることができました。

江戸城
これで、千代田さまにも良い報告ができそうです……。

――――。

――。

数日前――。

江戸城
うーん……いったいどうすれば。
ぶつぶつ……。

大宰府
どうした? 何を一人でうなっておるのじゃ?

江戸城
あ……大宰府さま。

平城京
お前さま程の城娘を悩ませるとは、
相当な事態ということ……と考えて良いのじゃな?

平安京
私たちで良ければ、相談に乗りますよ~?

江戸城
平城京さまに、平安京さまも……。

江戸城
ありがとうございます。
……では、お言葉に甘えさせていただきます。

大宰府
うむ、あまり考え過ぎても
つらみが増すばかりじゃ、話してみよ。

江戸城
はい、それが、やくもさんの作る武器についてなのですが……。

江戸城
やくもさんの鍛冶の腕前は熟達し、
造り上げる武器は業物と呼べる域にまで達しています。

江戸城
その武器は強い力を帯び、
扱い方を間違えれば災いにも繋がりかねないほど……。

江戸城
先日も千代田さまが気を回してくれて、
力を発散するために演舞を行い、ことを収めた次第です。

大宰府
なるほど、強すぎる力か……。
確かに、放置すればやばたんな事態になりかねん。

平城京
力を発散し、なおかつそれを正しい使い方で、か……むぅ……。

平安京
四神の守りを固めるのに使う、というのは如何でしょうか?

平安京
時に江戸城さん、鬼門・裏鬼門というお話はご存知で?

江戸城
はい……。
艮と坤の方角は、魔に類する者の出入りに利用される、とか……。

平安京
その通り。……それでですね、つい先ほど平城京さんから、
私のところには坤……南西の守護に不安があると指摘をいただいたんですよ!

平城京
本当にお前は……。
放っとくとぼーっとしていて心配になるからのう……。

平安京
平城京さんの優しさにはいつも感謝してますよ~。
これからも頼らせてくださいね♪

平城京
……何故だろうかの。
少々不愉快に感じたから今からお前をくすぐることにしよう。(こちょこちょ)

平安京
あはっ、はははははは!
急にやめっ、あはははははは!

江戸城
ふふ、仲がいいのですね、お二人は……。

平城京
ごほん。話を戻そう。

平城京
見たところ、江戸の町は北東、
すなわち、鬼門の守りに少々難を残しているようじゃ。

江戸城
……その守りを固めるために、やくもさんの武器の力を?

平城京
その通り。
妾と大宰府どのが備える破魔の力も上乗せすれば、より盤石なものになるじゃろう。

平城京
あとはその力を、
守護者である平安京やお前さまが上手くまとめ、結界を組み上げれば良い。

平城京
……無論、やり方についても、
妾と大宰府どのが伝授しようぞ。心配はいらぬ。

江戸城
武器の力を発散し、都の守護を固める、
一石二鳥の手段……。素晴らしい、見事な策です。

江戸城
……私は幸せ者です。
平城京さまや大宰府さまという先輩方にそこまでしてもらえるなんて。

平城京
気にするでない。
次代を担う者を助け、援に応じるは、古き者の定め故な。

平城京
妾たちにとっても、武器が帯びる力が守護の助けになる。
助けてもらうのはお互い様よ。

平安京
私もへーじょーきょーさんと一緒にやりたーい。

平城京
お前さまは一人で問題ないだろうが。(こちょこちょ)

平安京
きゃっ、ちょっと、やめてってあははははは、
言ってるじゃ、あはははははははっ!

大宰府
……何にせよ、
妾たちが古き城娘であることは揺るぎのない事実。

大宰府
これからの時代を率いるのは、きっと……、
江戸城、そちのような新しき城娘たちの役目なのじゃろう。

江戸城
そんな、勿体ないお言葉です……!

大宰府
心配するな。妾の勘は当たるんじゃ。

平城京
大宰府どのの勘は勘とも思えぬからのう……。

大宰府
それだけ知識も経験も豊富ということよの~♪

平城京
はー、いくら豊富といっても、
耳慣れぬ言葉を多分に使われると頭痛がいたしますが……。

大宰府
じゃから……胸を張れ、江戸城。

大宰府
そちは妾たちのお墨付きをもらったのじゃ。

大宰府
結界を施すことに関しては、
妾たちからの餞とでも思ってくれ。

江戸城
……ありがとうございます。
ご期待に応えるためにもこの儀、必ずや成功させてみせます!

――――。

――。

江戸城
良かった。本当に……。

大宰府
うむ。よくぞ成し遂げた……見事じゃったぞ。

江戸城
皆さんのお陰です。特に大宰府さまや平城京さま、平安京さまには、
知恵を貸していただき、結界を張る手伝いまでしてくださって……。

大宰府
『次代を担う者を助け、援に応じるは、古き者の定め』
……平城京もそう申しておったじゃろう。

大宰府
妾もそちと同じように、
自身の為すべき任を果たしたまでのこと。

大宰府
……焦ることはない。
辛抱強く、そちの歩幅で一歩ずつ進んでいけば良いのじゃ。

江戸城
はい、ありがとうございます……!

江戸城
天下泰平を世にもたらすため……。
殿を支える城娘としてこれからも、精進を続けてまいります。



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