ストーリーテキスト/討伐武将大兜！前田利家

討伐武将大兜！前田利家[]

討伐武将大兜!前田利家-前-

怒号と共に、その巨大兜は姿を現した。
その声に焚き付けられた動物型兜の群と
共に襲い来る武将大兜を討伐せよ！

前半
――丑の刻、所領。 千狐 ……そ、そんな……どうしよう……。 やくも 千狐、そげな怖い顔してどげしたかね？ やくも ひとりで厠（かわや）に行くのが怖いなら ついていってあげーけん、 遠慮しないで言うだに！ 千狐 ち、違うわよ！ 千狐 そうじゃなくて、 今さっき、巨大兜によく似た 大きな力の発生を遠く地で感じたの……。 やくも きょ、巨大兜！？ それは本当がや？ 千狐 ええ、間違いないと思う……。 千狐 殿……このまま放っておくには、 あまりにも危険だと思います。 現地への進軍を上申させていただきますわ。 殿 ……。 殿の首肯を合図とし、 今、巨大兜征伐の遠征が決したのであった。 ――明朝。 千狐 殿、ここです！ この付近に邪悪な力を感じますわ……。 周囲を捜索しましょう！ やくも うぅ……千狐の勘違いであってほしいだに……。 こんなところで巨大兜に出会したら―― 前田利家 ゥオオオーーーーーーーーッッッ！！ やくも ――ひぃぃっ！？ やっぱり千狐の言う通りだったにぃ！ 千狐 なんて怒号なの……。 まるで大地が震えているようだわ……！？ やくも せ、千狐！？ あっちの方向から 動物型の兜さんがこっちに向かって来るだに！ 千狐 まるであの巨大兜の怒声に 追い立てられているようだわ……。 それに、巨大兜も千狐たちに気づいたようね……。 前田利家 見つけタリ、我が宿敵ッ！！ サア、今コソ雌雄を決シヨウぞォォォッッッ―――！ 千狐 殿、巨大兜を迎え撃ちましょう！ あの脅威を放っておくことはできません！
後半
殿、やりましたわ！ 巨大兜を見事に倒すことができました！ やくも 殿さん、千狐！ まだ油断したら駄目だに！ あれだけ攻撃したのに、まだ生きてるみたいがや！ 前田利家 グゥゥゥ……ガッ……ガッ……、 未だ敗北した訳デハ……無い……。 我は……未ダ……まダ……戦エル……。 やくも 強がり言っても無駄や！ 殿さん、もうアイツは虫の息やけん、 このまま一気に攻め立てるだに！ 千狐 やくもの言うとおりですわ、殿！ このまま追撃し、トドメをさしましょう！！

討伐武将大兜!前田利家-後-

巨大兜を追い詰めた殿達だったが、
敵は真の力を解放して再び立ちはだかった。
精鋭兜軍団を引き連れた巨大兜を討伐せよ！

前半
千狐 敵は既に虫の息です！ 殿、今が好機ですわ！ 巨大兜のトドメをさすのです！ 前田利家 ……我は負ケヌ……まだ負けラれヌのダ……ッ！ 千狐 ――え？ 急に巨大兜が……槍を、掲げた……？ 前田利家 今コソ……解き放たン……、 又左が凶槍の真の力……、 グォォォオオオオオ―――ッ！！ やくも な、なんやッ！？ 急に巨大兜さんの雰囲気が一変しただに！ 千狐 先刻まで疲弊しきっていたのに…… ……回復したとでも、言うの……！？ 前田利家 これゾ……我の真の力……。 さあ……我が武の前に集え、精鋭達よッ！！ 兜 ――ザザッ！！ やくも 殿さん！ 兜さんが押し寄せて来たがや！ 千狐 全ての兜が、あの巨大兜の中心に 隊列を組み始めている……。 これが、ヤツの本気ということなのね……。 前田利家 ……機は熟セリ……。 前田利家 我ガ野望を妨ゲル者を……、 今コソ掃滅せン……慈悲も情ケも……不要ゾ……。 さあ、全軍進撃セヨォォォオオオッッッ―――！！ 千狐 殿、ここで退くわけにはいきません！ 全身全霊を賭けて、今こそ巨大兜を討ち果たしましょう！
後半
やくも やったがやーっ！ 殿さんが巨大兜を倒しただにぃーーー！！ 千狐 待って、やくも！ まだ喜ぶには早いわ……。 兜はまだ、生きているみたいよ……。 前田利家 この程度デは……はぁ…… ハァ……未だ死ナぬ……。 前田利家 ッぐ……ふ……再ビ、相見エようゾ……。 やくも こ、こらー待てーーーっ！！ 逃げるなんて潔くないだにぃー！ 千狐 あれだけの攻撃をしても、 巨大兜を滅ぼすことができないなんて……。 やくも いったいどうしたらいいがや？ これじゃあ殿さんの身が保たんだに……。 千狐 真正面から撃退するだけでは 消滅させられないということなのかも……。 やくも 結局どうしたらいいかは 分からず終いってことやね……。 千狐 殿……ヤツらの根源的な何かを滅しない限り、 兜との戦いに終止符を打つことはできないでしょう。 千狐 ですが、千狐達も城娘も、 殿と共に頑張りますわ！ ですから、決して希望を捨てないでください！ 千狐 今は、巨大兜を退けたことを喜びましょう。 この勝利が、きっと泰平の世に繋がると 千狐は信じています。さあ、所領へ帰還しましょう！

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