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スイートプリキュア♪ | |
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ジャンル | 変身ヒロイン、戦闘美少女 音楽、女児向けアニメ |
アニメ | |
原作 | 東堂いづみ |
シリーズディレクター | 境宗久 |
シリーズ構成 | 大野敏哉 |
キャラクターデザイン | 高橋晃 |
音楽 | 高梨康治 |
アニメーション制作 | 東映アニメーション |
放送局 | 朝日放送・テレビ朝日系列 |
放送期間 | 2011年2月6日 - 2012年1月29日 |
話数 | 全48話 |
プリキュアシリーズ | |
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漫画 | |
原作・原案など | 東堂いづみ |
作画 | 上北ふたご |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | なかよし |
レーベル | ワイドKC |
発表期間 | 2011年3月号 - 2012年2月号 |
巻数 | 全1巻 |
話数 | 全13話 |
■テンプレート使用方法 ■ノート | |
ウィキプロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『スイートプリキュア♪』(SUITE PRECURE♪)は、2011年2月6日から2012年1月29日まで、朝日放送の制作により、テレビ朝日系列(フルネット局のみ)で毎週日曜8時30分から9時(JST)に全48話が放送された、東映アニメーション制作の日本のテレビアニメ。
「プリキュアシリーズ」の通算8作目にして6代目のプリキュアである。本作品も前作同様2人構成で物語がはじまる。タイトルに使われているスイートは「組曲」を意味する音楽用語であり、そのタイトルの通り「音楽と友情」がメインテーマとなっている。朝日放送 (ABC) の松下洋幸プロデューサーは「今までにない『新しい仕掛け』を盛り込む」、東映アニメーションの梅澤淳稔プロデューサーは「音楽をテーマに、散らばった伝説の楽譜の音符など、シリーズ最大のスケールで描いていく」としている。プリキュアの2人がピンチに陥った時に現れる「謎の仮面のプリキュア」など、新たな要素も組み込まれている[1][2]。
主人公である北条響(キュアメロディ)役の小清水亜美と南野奏(キュアリズム)役の折笠富美子は、以前に同時間帯にて放送されていたアニメ『明日のナージャ』において、メインキャラクターの声での共演歴がある[注釈 1][3]。また前作に続いて、主題歌を手がける工藤真由も声優として出演しており、本作品では音符の妖精・フェアリートーン役としてレギュラー出演を果たしている[4]。
前作から始まった、データ放送との連動で番組放送中にプリキュアポイントを貯めるミニゲームも引き続き行われた。また、番組終了時に表示されるエンドカードは、各週ごとに異なるものが表示される形式となっており、第45 - 47話では、エンドカードに『スイートプリキュア♪』と『スマイルプリキュア!』の双方のメンバーが登場するコラボレーションも行われた[注釈 2]。
「東日本大震災における放送関連の動き」も参照
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で、後述の通り一部放送スケジュールにも変更が発生した他、「(震災があった年だったので)意図的な部分も無意識的な部分も含め、多分に震災の影響が盛り込まれていたと思います」と境宗久シリーズディレクターがコメントしている[5]ように、作品内容そのものに対しても少なからぬ影響が及ぶこととなった。また被災者への応援メッセージとして、2011年5月20日には東映アニメーション公式サイトで、応援メッセージ動画『プリキュアからみんなへの応援ムービー』が配信された。また、話数に関しても当初の全49話予定から1話短縮され、全48話となった。
人間世界とは異なる場所に存在する、幸せな音楽の国メイジャーランド。そこで年に一度だけ行われる演奏会において、歌の妖精ハミィは世界の人々の平和を願い「伝説の楽譜」に記された「幸福のメロディ」を歌おうとしていた。しかし 演奏会の最中、悲しい音楽の国マイナーランドの王メフィストが現れ、楽譜を「不幸のメロディ」に変えようとする。メイジャーランドの女王アフロディテは音符を別の世界である人間世界にばらまいて それを阻止したが、散らばった音符を取り戻すため メフィストは配下のセイレーンと トリオ・ザ・マイナーを、アフロディテはハミィと7体のフェアリートーンを人間世界に遣わす。
一方、人間世界の加音町に住む北条響は、かつての親友である南野奏とすれ違う日々を送っていた。そんな中、2人はハミィやマイナーランドの刺客達と遭遇し、なし崩しにプリキュアの戦士キュアメロディとキュアリズムとして目覚めることになる。最初はすれ違いの出来事を引きずって喧嘩の多い響と奏であったが、徐々に友情を取り戻していき、プリキュアとしても一歩ずつ成長していく。
やがて、ハミィと対立していたセイレーンも、様々な出来事を通じて和解し、黒川エレン(=キュアビート)としてプリキュアに覚醒。3人のプリキュアは互いに助け合ってメフィストやトリオ・ザ・マイナーの襲撃を打ち破っていくが、やがて謎の仮面のプリキュア・キュアミューズの正体が調辺アコだったことが判明し、キュアミューズとメフィストとの「驚くべき関係」と、マイナーランドを裏で操る真の黒幕・ノイズの存在が明らかになっていくのだった。
響と奏「私立アリア学園中学校」(以下「アリア中」)は2年A組のクラスメイトで、エレンも第28話から通うことになり2人と同クラスになる。アコは市立加音小学校の3年生である。
一人称は全員「わたし」。幼なじみ同士の響と奏の2人は呼び捨てで呼び合っている。エレンとアコの呼び方と呼ばれ方については各々の項目を参照。
ファイル:The PreCure show at Yomiuriland Taiyo-no-hiroba.jpgプリキュア(2011年、よみうりランド「太陽の広場」にて。ステージにいるのがキュアメロディとキュアリズム)
テンプレート:Anchors北条 響(ほうじょう ひびき) / キュアメロディ声 - 小清水亜美本作品の主人公で、加音町に住む14歳の女子中学生[6]。茶色の腰まで届くロングヘアが特徴。私服は黒とマゼンタを基調としたものを着用している。活発かつ元気な性格だが、寂しがり屋で涙もろい面もある。負けず嫌いでもあり、正義感も人一倍強い。ナイーブな一面を敵に利用されることもある。一人っ子であるため弟がいる奏を羨ましく思い、年少のアコに対しても積極的に接している。幼馴染の奏とは親友同士だったが、中学の入学式での誤解が原因で犬猿の仲になるが、奏とともにプリキュアになったことを機に誤解が解ける。現在もケンカこそ多いが、深い信頼で結ばれた独特の友情を構築している。幼少時はピアノを習っていたが、ある時父とのすれ違いから「自分には音楽の才能がない」と思いこみ、以来音楽全般から距離を置く。しかし、音楽への愛情を捨てきれず、第3話で音楽への情熱を取り戻し、第17話では母との交流をきっかけにピアニストを志すようになる。長いブランクからピアノの腕前は落ちていたが、奏との連弾やエレンの指導によってコンクールで準優勝するほど上達した。食欲旺盛かつ甘いものが好物であり、奏と険悪だった頃も頻繁にスイーツ部の部室に侵入し、菓子を摘み食いしては奏を怒らせていた[注釈 3]。また、南野家の店のケーキが好物。運動神経は抜群だが、運動自体が好きなため特定の部活には所属せず、助っ人に徹している(前述のピアノ修行により一時中断していた時期あり)。その一方で、勉強や料理は不得意[7]。父は著名な音楽家で、母は世界的ヴァイオリニスト。今の中学に入学したのは父の勧めである。口癖は「ここで決めなきゃ女がすたる!」[8]。字幕の色は黄色。テンプレート:Anchors南野 奏(みなみの かなで) / キュアリズム声 - 折笠富美子響とは幼馴染。オリーブ色をしたロングヘアが特徴。私服はピンク色と白を基調にしたものを着用している。真面目で友人や教師からも頼りにされているが、人一倍頑張る努力家。芯が強く、涙を見せることは滅多にない。納得のいかないことは譲らない一面もあり、「大切な相手には厳しくても、本音を言うべき」という考えから、親友の響や悪戯好きな弟に対しては怒りやすい。自らをおとなしい性格であると言っているが、周囲からは「怒ると誰よりも怖い」と言われ、その性格もあって響との仲が回復した当初も仲違いをし、響を傷つけることもあった。響の子供っぽさをよく理解しており、響が冷たい態度を取ってもあえて対抗しないことがある。ネコ好きであり、特に肉球に目がない。運動神経は低いが勉強と菓子作りは得意で、学校ではスイーツ部に所属している。パティシエールとして跡を継ぎ人々を笑顔にするという夢をもち、父をとても尊敬している。学園のアイドルである王子に想いを寄せており、彼のこととなるとパニックに陥ったり、行動が空回りする。少し妄想癖があり、自分だけの世界に入り込んでは度々響に呆れられている。自宅はカップケーキショップ「Lucky Spoon」を経営している。また、小学3年生の弟がいる。口癖は「気合のレシピみせてあげるわ!」。字幕の色は水色。テンプレート:Anchors黒川 エレン(くろかわ エレン) / キュアビート声 - 豊口めぐみ[注釈 4]元々はセイレーンが人間形態になっていた姿だが、第21話でのプリキュアへと覚醒したと同時にこちらが本来の姿となる。暗い紫色のロングヘアが特徴。髪型は向かって右側につけていたS字形の金色の髪飾りから、黄色のシュシュで髪の一部を少し結んだものに変わった。首輪(人間体ではチョーカー)についていたペンダントも覚醒時に消滅し、セイレーン本来の猫の姿を含め他者に変身することもできなくなる。私服は黒と淡い紫色を基調としたものを着用している。敵対していた頃は響と奏を蔑んだ言葉で呼んでいたが、親友になってからは名前で呼ぶようになる。響と奏からは本人の意向から「エレン」と呼ばれている。第21話でハミィを救いたいという想いから無意識にプリキュアへと覚醒したが、自身に潜む憎しみの感情から当初は変身を躊躇っていた。しかし、第22話でハミィを想う心から「キュアモジューレ」が出現し、第23話で「今まで壊してきた絆を守りたい」というハミィの助言もあって、プリキュアとして戦うことを決意する。現在は「調べの館」に住んでおり、音吉の支援で第28話から響たちのクラスに編入する。一見クールだが、実際は臆病かつ緊張しやすい性格。独学で学んだ人間界の知識を変に解釈することがある。セイレーンの頃と同じく情報収集を怠らないが、奏やハミィの情報をメモするなど行き過ぎなところがあり、作り物を見ただけで取り乱すほどのお化け嫌い。昔から人付き合いは不得手で、ハミィの他に友人がおらず、響や奏との接し方に悩んで名前すら呼べなかったが、響たちとも徐々に絆を深めていく。「エレン」という名前は第1話により響の前で名乗った仮の名前だったが、以降人間界の人々にはその名で呼んでもらうことを望んでいる。しかし、ハミィを始め人間界外の者などは一貫して本来の名前で呼んでいる。猫の言葉は理解可能で、身軽さから岩山も軽々と登ることができる。決戦後はメイジャーランドには残らず、響たちと加音町に戻っている[注釈 5]。マイナーランド時代の詳細はセイレーンを参照。テンプレート:Anchors調辺 アコ(しらべ アコ) / キュアミューズ声 - 大久保瑠美メイジャーランドの王女で、メフィストとアフロディテの娘。9歳の小学生[9]。髪型はオレンジ色のショートボブで、アンダーフレームの伊達眼鏡をかけている。私服はピンク色のTシャツの上に青いオーバーオールを着用している。現在の容姿は素性が知られない為の変装であり、メイジャーランド時代は眼鏡をかけず腰まで届くロングヘアーにひまわりのティアラを付け、黄色のドレスを纏っていた。響たちのことは呼び捨てで呼び、自身のことも呼び捨てにするよう求めている[注釈 6]。寡黙かつ大人びた性格で、表情を崩すことは滅多にないが、柔らかい表情や負けず嫌いな一面もみせる。運動神経は抜群で、手先も器用。当初は家族と離れて暮らす寂しさから他人を拒んでいた。クラスメイトの奏太には冷めた態度をとりつつ行動を共にする。響や奏に対しても辛辣な言葉をぶつけていたが、徐々に言動や態度を軟化させていく。父・メフィストの変貌により、祖父・音吉のいる「加音町」に身を寄せるが、両親を想う心から「キュアミューズ」として覚醒する。しかし、母を心配させないために素性を隠して行動していた。第34話ではメフィストのピンチを庇い、「父を救いたい」という想いとプリキュアの使命との板挟みに苦悩するが、ドドリーを介した音吉の後押しや、黒幕であるノイズを睨んだキュアメロディの言葉で戦う覚悟を決め、続く第35話でプリキュアや父の前で正体を明かす。メフィストを助け出した後、両親から帰郷を望まれたが、プリキュアとしての使命を尽くすため加音町に留まることを決意する。ノイズを浄化したあとは加音町に戻り引き続き加音小学校に通学し、奏太以外にも友人ができた様子が描かれている。全世界の音や音楽を生み出す国で、マイナーランドとは対をなす存在。「伝説の楽譜」に記された「幸福のメロディ」を年に一度、選ばれた歌の妖精に歌わせることで世界の平和を守っている。観客、演奏家などの住人は人間に良く似た容姿の者や、動物や楽器を擬人化した容姿の者が入り混じって存在している。
ハミィ声 - 三石琴乃 / Remi(歌)音楽の国「メイジャーランド」の妖精。白猫のような外見をしていることから、普段は普通の猫を装い、響と生活を共にしている。猫同士で普通に会話することもできる。間に「ニャプ」とつけたり、語尾に「ニャ」をつけて話すのが口癖。アフロディテから、人間界に飛散した「伝説の楽譜」の音符を集めることを命じられた。その声には音符を操る力が宿っており、「プリキュアになる者に宿る」と言われているト音記号を見つけることができる。また、両手を打つことでネガトーンにされた音符を浄化することもできる[10]。音符集めは彼女とフェアリートーンの役目であり、響と奏に音符を見られるようにする力も「第三者に見られる恐れがある」として、使うことをあまり良しとしていない[11]。マイペースかつ天然ボケな性格で、音符が人間界に飛散したことにもそれほど危機感を持っていない。かつては歌がかなり下手だったが、セイレーンが付きっきりで特訓してくれたことで彼女に嫉妬心を抱かせるまでに上達し、「伝説の楽譜」に書かれた「幸福のメロディ」の歌唱役にも選ばれるほどになる。ただし、本人はセイレーンの嫉妬心に全く気づいておらず、彼女の皮肉にボケで返しては突っ込まれることが多い。セイレーンを心から信頼しており、その感情を利用されては何度も騙され、時には危機に陥ったこともあるが、その一途な思いがセイレーンの心を動かし、彼女をプリキュアへと覚醒させるきっかけとなった。肉球はハートの形をしており(セイレーンも同様)、猫好きの奏が興奮するほどさわり心地が良い。フェアリートーン声 - 工藤真由(8体全て担当)ハミィと共に人間界で「伝説の楽譜」の音符を集める妖精。全部で8体おり、ドドリー以外の7体は最初から全て揃っている。宝石の様に多面体カットされた頭部が特徴で、姿は全く同じだが、それぞれ色も能力も異なる。キュアモジューレに装着した場合でも、プリキュアへの変身が完了した後はモジューレから離れて単独行動することが可能。ネガトーンに一度憑依されていて、プリキュアとハミィによって浄化された音符はフェアリートーンに回収される(音符を回収するフェアリートーンは回によって異なる)。また、マイナーランドが用いる五線状の結界は、ドドリーを除く7体が貼りつき、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の音階を奏でることで打ち消すことができる。基本的に自身の音程の声のみを発するが、普通にしゃべったり、他の楽器の音を出したりすることもできる(作中では風鈴、学校のチャイム、ホイッスルの音などを鳴らしたことがある)。一人称は全員「僕」であるが、声質はそれぞれ微妙に異なる。ドリー桃色の妖精で、北条響の変身時のパートナー。語尾に「ドド」とつけて話す。響が持つキュアモジューレに装着する事で、キュアメロディに変身する。また、ミラクルベルティエ・セパレーションを使用する際に、ベルティエに装着する。キュアモジューレに装着した状態でオカリナとして吹くと、傷ついた心を癒し、夢見る気分にさせる効果がある(ハミィ曰く「ドリーのドはドリームのド」)。レリー白色の妖精で、南野奏の変身時のパートナー。やや低めの声質で、語尾に「レレ」とつけて話す。奏が持つキュアモジューレに装着する事で、キュアリズムに変身する。また、ファンタスティックベルティエ・セパレーションを使用する際に、ベルティエに装着する。キュアモジューレに装着した状態でオカリナとして吹くと、元気が湧いてくる効果がある(本人曰く「レの音符のレジェンドメロディ」)。ミリー橙色の妖精で、キュアメロディのパートナー。語尾に「ミミ」とつけて話す。キュアメロディがミラクルベルティエを使用する際に装着する。ファリー黄色の妖精で、キュアリズムのパートナー。語尾に「ファファ」とつけて話す。キュアリズムがファンタスティックベルティエを使用する際に装着する。他のフェアリートーンに比べて腕が短いため、唯一腕組みすることが出来ず[12]、悔しそうな仕草を見せた。ソリー緑色の妖精で、キュアビートのパートナー。語尾に「ソソ」とつけて話す。キュアビートがラブギターロッドに装着することで、ソウルロッドに変形させる。キュアモジューレに装着した状態でオカリナとして吹くと、集中力を高める効果がある(ハミィ曰く「ソリーのソはソウルのソ」)。ラリー青色(表現上は水色)の妖精で、黒川エレン(セイレーン)の変身時のパートナー。やや高めの声質で、語尾に「ララ」とつけて話す。エレンが持つキュアモジューレに装着する事で、キュアビートに変身する。また、ラブギターロッドを使用する際に、ロッドに装着する。シリー藍色(表現上は青色)の妖精。語尾に「シシ」または「シーシー」とつけて話す。「大事な音符をあずかっている」という使命感が強く、フェアリートーン達に号令をかけたり、自分を囮にして仲間を逃がすなど勇敢な行為に出たことがある。ドドリー紫色の妖精で、キュアミューズのパートナー。ドリーと同じく、語尾に「ドド」とつけて話す。ハミィと共に派遣された7体のフェアリートーンとは別個体のようで、瞳のハイライトの形が異なる。言葉を一切発しないミューズの言葉を代弁している(その場合も語尾に「ドド」とつける)が、あくまでも代弁しているだけで自我は持っており、メロディとリズムに独断でアドバイスを送ろうとしてミューズに止められることもある。フェアリートーンの中で唯一、音符を回収する描写がない。クレッシェンドトーン声 - 西原久美子メイジャーランドの伝説のアイテム・「ヒーリングチェスト」に宿る音の精霊。フェアリートーンに似た姿をしているが、体色は金色でト音記号型の模様が付いた翼を持つ。一人称は「私」で、フェアリートーンのような語尾はつけない。この世界の全ての音を生み出したとされ、フェアリートーン達も彼女から生まれたと言われているが、その存在はハミィやセイレーンですら知らなかった。当初は響に対して何度かテレパシーで語りかけていただけだったが、フェアリートーン達が弱って動けなくなったことを受け、響達にメイジャーランドまで来るように伝える。過去に調辺音吉とも関わりがあった模様で、彼に話しかけられた際には久しぶりに会うかのような会話をしていた。響を元気付けようと、犬の遠吠えで音階を演奏してみたり、足音の音色を変えたり、チェストの使い方を訊いた3人を散々じらした後「自分で考えてください」と答えるなど、ややお茶目な一面もある。アフロディテ声 - 日高のり子メイジャーランドの女王。頭にト音記号を模した飾りをつけている。メフィストが「幸福のメロディ」を「不幸のメロディ」に改ざんするのを防ぐため、楽譜の音符を人間界にばらまいた。人間世界との交信は鏡や水面、壁などを介して行う。連絡する相手は大抵ハミィやフェアリートーンであるため、響や奏と顔を合わせたのは21話が最初だった。色鮮やかなオウム(声 - 儀武ゆう子)を飼っている。キュアミューズの存在についてはハミィに報告されるまで知らなかったが、その報告によってある程度はその正体を憶測しており、ミューズがメフィストを庇った時点で完全に見抜いた。ミューズがプリキュアとしての使命を忘れていることを危惧し、加音町に向かおうとするが、音吉に諭されて思いとどまった。嘆きと悲しみの音に満ち溢れた国で、メイジャーランドとは対をなす存在。「伝説の楽譜」に記された「幸福のメロディ」を「不幸のメロディ」に改ざんし、全世界を悲しみ一色に染め上げて征服しようとする。アフロディテが楽譜の音符を人間界にばらまいたため、音符をかき集めて「不幸のメロディ」を完成させようとしている。住人は楽しい音楽が大嫌いで、聞かされるともがき苦しむ。
「伝説の楽譜」の音符が隠れている物を怪物ネガトーンに変えることができる能力を持つものもいる。人間世界での活動においては、姿を衆目に晒すことや無関係な一般人を巻き込む破壊活動を行うことを辞さない。
上層部[]メフィスト声 - 堀内賢雄マイナーランドの王で、目の下にクマができた初老の男性。頭にヘ音記号を模した飾りをつけている。メイジャーランドの「伝説の楽譜」を奪うことに成功したが、音符がアフロディテによって人間界にばらまかれてしまったためセイレーン達に回収を命じた。部下とは水面に自分の姿を反映させて連絡を取り合っている。一人称は「俺」で、王でありながら性格やノリが少々軽く、口調にも茶目っ気がある。ペロペロキャンディー片手に指令を出すなど、時には滑稽な動きを見せることもあるが、「不幸や悲しみの素晴らしさ」を伝えるためには手段を選ばない非情な心も併せ持っている。友情や愛情、信じる心を全て「まやかしである」と否定しており、「悪のノイズ」を出すヘッドホンを常に両耳に埋め込んでいる。セイレーンを利用したのも「不幸のメロディ」の歌唱役として必要だっただけであり、彼女がハミィの言葉に動揺して歌えなくなった際はすぐに見放している。実はアコの父親で、かつてヒーリングチェストを取り戻すために魔響の森へ挑み、そこで闇の力に心を奪われたと述懐している。しかし「魔響の森で恐ろしい目にあった」という以外何も覚えておらず、キュアミューズの正体にも素顔を見せられるまで気がつかなかった。テンプレート:Anchorセイレーン / エレン声 - 豊口めぐみ音楽の国「メイジャーランド」の妖精。デフォルメされたデザインのハミィとは対照的に、実際の黒猫のような姿をしており、額にはハミィと同じマークを持つ。昨年まで毎年のように「幸福のメロディ」の歌唱役に選ばれていた実力者であり、ハミィと同じくその声には音符を操る力が宿っている。様々な姿に変身することができるが、変身前後ともに身につけているネックレスのペンダントで気付かれたり、無意識に素の感情をさらけ出してしまうことで見破られることもあった。また、黒髪の少女の姿で行動することも多く、「エレン」という名前はこの姿で響と初めて出会った際に名乗ったものである。ハミィとは幼い頃からの親友だが、今年のコンテストでハミィの美しい歌声を聞き、さらに彼女が歌唱役として選ばれたことで、嫉妬心からハミィを憎んでしまう。それによって「幸福のメロディ」や世界の幸せそのものまで憎むようになってしまい、そこをメフィストに付け込まれ、マイナーランド側に入ることになる。メフィストに聞かされた「悪のノイズ」の影響によって、友情や愛情などを否定したり、美しい音楽を不快に感じるようになってしまった。メフィストからはマイナーランド陣営の音符集めにおけるリーダーに任命されたものの、身勝手な振る舞いが目立つためにトリオから嫌われていた。リーダーを一時的に罷免された頃、ハミィとの交流でかつての優しさを思い出しかけたが、再度メフィストにノイズを聞かされたことで、「プリキュアを倒す」という強烈な使命感が植えつけられ、再びリーダー役に復帰した[17]。20・21話ではハミィを騙してフェアリートーンもろとも音符を奪い、「不幸のメロディ」を歌うことになったが、幾度となく裏切られてもなお自分を親友として信じようとしたハミィの言葉に涙を流し、歌えなくなってしまう。その時にメフィストから見限られ、ハミィが「悪のノイズ」を聞かされたのを見て反射的に楽譜に付いた音符を開放、最後には追い詰められたハミィを守るため、無意識のうちにプリキュアへと覚醒した。プリキュアとして覚醒した以降の詳細は黒川エレンを参照。トリオ・ザ・マイナー[]メフィスト配下のコーラス隊で、その歌声には人々を悲しませる力があると言われている。基本的に3人揃って行動しており、会話でも揃って歌うように言葉を発するのが特徴だが、普通に単独で会話・行動することも多くある。リーダーであるセイレーンの指示には基本的に忠実であるが、セイレーンは彼らの歌声を「やかましい」と思っており、逆に3人も彼女が上司であることを不服と感じている節があった。
そういった不満からバスドラがセイレーンに代わって一時的にリーダーの座を握っていた時期もあるが、セイレーン離脱後はトリオ内の誰かが代わり代わりリーダーを努めるようになる。セイレーンが居た頃を含めてリーダーを決める方法や経緯はその都度異なり、メフィストが成果報告や立候補者の意見を聞いて判断した後で決めることもあれば、音符集めを始めとして勝負して決めることもあり、方法は不定。
物語中盤、失敗続きのトリオに業を煮やしたメフィストによって悪のノイズを聞かされ、強制的にパワーアップする[18]。顔にヘ音記号を模したマークが入り、各々体格も逞しくなっている。コスチュームも以前のような分厚いものではなく、上着をオミットするなど全体的に軽い服装へと変化した。後にメフィストの地上降臨に伴い、地上での任務を罷免され、マイナーランドにて伝説の楽譜を護衛するよう命じられる。
パワーアップ以降、骨を強調した3人乗り用の自転車のような乗り物を使用することが多くなり、移動や退散する時などに使っている。主に、リーダーになっている者が先頭に乗っている。
普段はネガトーンに戦闘を任せて指揮に回ることが多いが、3人で行う合体技「トリプル・マイナー・ボンバー」を持っており、戦闘自体は可能である。パワーアップ後はさらに幅広い戦闘能力を見せるようになる。
バスドラ声 - 斧アツシトリオ・ザ・マイナーの低音域担当。緑色の巨大な顎髭とタラコ唇が特徴的な、恰幅のいい男性。セイレーンには表向きは素直に従っているが、3人の中で彼女に対する反抗心が最も強く、凄まれても露骨に不貞腐れた態度を取ったり、勝手に単独行動を行うこともあった。キュアミューズが現れた際も、その正体がセイレーンであると真っ先に疑っていた。普段はファルセットやバリトン同様、歌以外にあまり言葉を発しないが、一人称は「俺様」で、かなり傲慢な性格。誰よりもリーダーの座に執着していて、リーダーになると横暴さが顕著になる。自分がリーダーでない時ですら口出しをし、ファルセットがリーダーになった時も強引に指揮権を奪ったことがある。そのため、バリトンにも陰口を叩かれ、しばしば揉め事の原因となる。また、34話では興奮のあまりメフィストを呼び捨てにしたため、他の2人に「馴れ馴れしい」と注意されていた。得意の悪知恵を働かせるなどしてプリキュアを追い詰めることもあるが、その性格故に調子に乗りやすく、これが原因で敗北することも多い。また、自分の髭にはこだわりがあるようで、髭が乱れた時は動揺を見せた。パワーアップ後は髭や髪が逆立ち、体型が筋肉質になった。また、3人の中では唯一、骨のような肩の装飾と顔のヘ音記号のマークが両側についている。バリトン声 - 大林洋平トリオ・ザ・マイナーの中音域担当。青い瞳と長髪が特徴の美青年。一人称は「私」で、少々気取った口調で話す。バスドラほどではないものの野心家な面を併せ持ち、内心ではリーダーの座を狙っている。よってリーダーに対する忠誠心は薄く、「偉そうに」と不満を漏らしている。また同じ野心を燃やすバスドラとは特に張り合うことが多く、彼に手柄を奪われたこともあったが、自身が立てた作戦の失敗を「何となく」という理由だけで全てバスドラに押し付けるなど、自己中心的な面もある。他の2人が海で遊ぶ中、1人だけ日焼けによるシミを気にして暑さを我慢し、地肌を隠す服装にするなど、美容に気を使っている描写が見られる。パワーアップ後は超能力を披露するようになった。外見上では唯一丈の長い腰巻きのようなものを付けている他、骨のような肩の装飾と顔のヘ音記号のマークが右側につくようになった。ファルセット声 - 奈良徹トリオ・ザ・マイナーの高音域担当。桃色の瞳と頭髪が特徴の青年。一人称は「僕」で、主に丁寧な口調で話す。メフィストと同じく、目の下にクマができている。彼だけはたまに歌の音程が外れる。普段は他の2人と比較するとおとなしい性格で、表立ってリーダー争いに交わることも少なく、言い争いになったメンバーの仲裁に入ることもしばしば。そのため、リーダーを担当する機会に恵まれず、ネガトーンを出現させる役目も一番少ない。一方で開放的な一面もあり、避暑のため海で遊んでいた際は彼が一番騒いでいた。セイレーンは彼の頭の上に乗ることが多く、激怒した彼女の八つ当たりで頭髪をむしられることもあった。リーダーであるセイレーンやバスドラの傲慢さに対して呆れたような表情をしばしば見せ、宴会ではセイレーンに対する愚痴を大声で叫ぶなどしたこともある。自身の高音の声に誇りを持っており、低音を不快に感じている。もしリーダーになった暁にはメンバーに低音を禁止させると語る程だが、バスドラによる低音の歌唱を認める発言もある[19]。パワーアップ後は骨のような肩の装飾と顔のヘ音記号のマークが左側につくようになった。また戦闘面では手からピンク色の鞭状のエネルギーを出し、相手を拘束する能力を披露した。怪物[]ネガトーン声 - 大林洋平「いでよ!ネガトーン!」という呼びかけとともに、マイナーランドの幹部が放った音波によって音符が悪に染まり、音符の付近にある物に憑依する形で誕生する怪物。主にその場にいる最高指揮者が召喚する。憑依対象に骸骨を組み合わせたような姿が多く、額にはハミィやセイレーンのものと同じマークが上下逆についている。憑依対象によって能力や特性が異なるものの、特殊な音波によって人々を悲しませる力を持つ。音符が複数混ざるとより強力なネガトーンを生み出せるが、音符同士が憎しみ合って調和を乱すと、制御ができなくなることもある[20]。ネガトーンの核となった音符はプリキュアに倒されることで眠りにつき、その状態の音符をハミィは浄化できる。浄化とともに音符はフェアリートーンに回収される。パワーアップしたトリオ・ザ・マイナーが使役する個体は以前より強力になっており、骨の色が白から黒に変わっている。主人達の声と交わるとさらに攻撃能力をあげることが出来る。本作でのプリキュアは、メイジャーランドの伝説として語られる、心にハート型のト音記号を持つものが変身できる戦士。
変身する前に敵の悪行に対する憤りを「絶対に許さない!」と叫ぶことが決め台詞のようになっている[21]。
変身はキュアモジューレにパートナーのフェアリートーンを装着した後、「レッツプレイ!プリキュア・モジュレーション!」という掛け声で始まる。変身後、「届け、○人の組曲!スイートプリキュア!」と揃ってポーズをとる[22]。メロディ・リズム・ビート共に、変身すると髪と瞳の色が大きく変化する。
メロディとリズムが変身する際には「ハーモニーパワー」と呼ばれる心のシンクロが必要で、息が合わないと変身することすらできなくなり[23]、変身中であっても仲違いが起こり心が離れ離れになると変身が強制的に解除されてしまう。また、変身者の心が弱っていたりすると、全力を出せなくなる場合もある。なお、ビートは単独変身が可能だが、24話からは基本的に3人で同時に変身している[24]。
敵であるマイナーランド側が人々の悲しみや不幸などを望んでいることもあり、戦闘に一般人が巻き込まれることが多々ある。また、戦闘が終了しても周囲への被害は基本的に修復されないが、ネガトーンの音波攻撃の効果は消える。一般人は戦闘と前後して発せられるネガトーンの音波によって、前後不覚になるほどに悲しみに沈んでいるか気絶している場合がほとんどであり、戦闘の様子をしっかりと目撃できた者は少数である。そのため、プリキュアが「街のアイドル」のような存在として一般人に扱われていた前2作ほどの認知がされている様子は描かれてはいない。なお、今作ではプリキュアの正体が一般人に知られることを禁忌とするような設定は語られていないが、響と奏は原則的に一般人に対して自らがプリキュアであることを知られないように行動している[25]。
北条響が変身した姿。変身時の名乗りは「爪弾くは荒ぶる調べ!キュアメロディ!」。イメージカラーはピンク色[26]。髪型は頭頂で2本にまとめたスタイル。他のプリキュアとは異なり、唯一腹部の開いたコスチュームになっている。
必殺技プリキュア・ミュージックロンドミラクルベルティエより放たれる必殺技。メロディが「翔けめぐれ、トーンのリング!」という掛け声で、円を描くようにして橙色のエネルギーリングを形成し、左に一回転した後で腕を縦に振って飛ばし、敵をリングの中に入れてから、「三拍子! 1・2・3!」とミラクルベルティエを指揮棒のように振って、「フィナーレ!」の掛け声でエネルギーを爆発させて浄化する。その後、ハミィによって元に戻った音符が取り出され、フェアリートーンに回収される。プリキュア・ミラクルハート・アルペジオミラクルベルティエ・セパレーションから放たれる必殺技。メロディがハンドベルの要領で2本のベルティエを鳴らした後、「溢れるメロディの、ミラクルセッション!」という掛け声で、ハートを描くように桃色と橙色の炎を飛ばし、敵を炎で囲む。後はミュージックロンドと同様の動作でエネルギーを爆発させ、敵を浄化する。南野奏が変身した姿。変身時の名乗りは「爪弾くはたおやかな調べ!キュアリズム!」。イメージカラーは白色[26]。戦闘では時折メロディをサポートするような行動をとる[27]。長い髪を後ろに向けてまとめた髪型になっている。
必殺技プリキュア・ミュージックロンドファンタスティックベルティエより放たれる必殺技。基本的な動作などはメロディのものと同じだが、エネルギーリングが黄色で、リングを飛ばすときに右回転した後、腕を横に振るなどの違いがあり、最後の『フィナーレ!』の掛け声の際のアクションがメロディに比べ落ち着いたものになっている。『プリキュアオールスターズDX3』では本編に先駆けて披露された。プリキュア・ファンタスティック・ピアチェーレファンタスティックベルティエ・セパレーションから放たれる必殺技。リズムがハンドベルの要領で2本のベルティエを鳴らした後、「弾けるリズムの、ファンタスティックセッション!」という掛け声で、ハートを描くように白色と黄色の炎を飛ばし、敵を炎で囲む。後はミュージックロンドと同様の動作でエネルギーを爆発させ、敵を浄化する。11話より登場した謎の仮面プリキュア。イメージカラーは黒色[26]。
全身は黒のパンツスタイル[28]で、他のプリキュアのようにスカートは着ていない。
ネガトーンの行動リズムを読み切り、蹴り技主体のリズミカルな戦法を得意とする。戦闘能力は高いが、自らがネガトーンを浄化しようとする描写は無く、戦闘に参加する際はあくまでサポート役に徹している。虹色の鍵盤を鳴らすことでエネルギー波を発射し、敵を拘束したり音波攻撃を反射するなど独自の能力を持つ。
21話より登場した奇跡のプリキュア[29]。黒川エレン(セイレーン)が変身した姿。変身時の名乗りは「爪弾くは魂の調べ!キュアビート!」。イメージカラーは青色[26]。
髪型は淡い紫のサイドポニーで、羽のような飾りで左側に長く束ねており、毛先はカールしている。[30]髪の毛を撫でるとエレキギターのような音が出るような演出がされた事がある。初めての変身の際は胸にキュアモジューレが装着されていなかったが、ハートのト音記号が覚醒してからは他のプリキュア同様になった。
通常技ビートバリアラブギターロッドを弾いて正面に向けてバリアを張り、攻撃を防ぐ。ビートソニックラブギターロッドを弾いて光の音符を複数出現させ、それを矢の形に変えて発射し、攻撃する。必殺技プリキュア・ハートフルビートロックソウルロッドより放たれる必殺技。基本的な動作やかけ声などはミュージックロンドと同じだが、エネルギーリングが緑色であることと、発射時にロッドのトリガーを引く点が異なる。また、ソウルロッドのサイズの都合上、三拍子の取り方も両手を使ったものになっている。各プリキュアが、変身や攻撃などに使用するアイテム。
キュアモジューレプリキュアへの変身に使用するハートコンパクト型のアイテム。4つの宝石(桃色・白色・青色・紫色)が埋め込まれている。響と奏、エレンがそれぞれパートナーのフェアリートーンを装着することで、初めてプリキュアに変身することができる[31]。今作では妖精から授かるのではなく、人の心にあるト音記号の印に隠されているため、強い思いにより共鳴することで出現する。変身後はブローチのように着用する。フェアリートーンを装着した状態で、オカリナのように吹くことも可能で、変身時に押すスイッチが吹き口になっている。装着するフェアリートーンによって吹いた時の効果が異なる。ガールズトイ事業部の商品化では「キュアモジューレキャリー」という収納アイテムもある。作中では響・奏がスクールバッグに提げているのが確認されている。ベルティエプリキュアの強い思いに反応して覚醒する武器。テレビ本編に先駆け劇場版『プリキュアオールスターズDX3』で先行登場した[32]。フェアリートーンを1体または2体装着することで、2種類の必殺技を繰り出せるが、メロディとリズムは12話でキュアミューズに教えられるまで、フェアリートーンを2体装着できることを知らなかった。必殺技以外にもエネルギーを放出して敵を吹き飛ばすといった攻撃も可能。ミラクルベルティエキュアメロディが必殺技を使用するための専用武器。6話から登場。ピンク色のスティック型の形状で、ハンドベルをイメージしている[33]。上下2箇所で指を鳴らして「奏でましょう、奇跡のメロディ!」という掛け声で取り出し、「おいで、ミリー!」と呼びかけて先端にミリーを装着する。さらにその状態で「おいで、ドリー!」と呼びかけ、反対側の先端にドリーを装着すると、中心から2本に分割され、ミラクルベルティエ・セパレーションとなる。ファンタスティックベルティエキュアリズムが必殺技を使用するための専用武器。9話から登場。ハート状の輪の装飾がついた白いスティック型の形状で、鈴をイメージしている[33]。左右2箇所で両手を打ち「刻みましょう、大いなるリズム!」という掛け声で取り出し、「おいで、ファリー!」と呼びかけて先端にファリーを装着する。さらにその状態で「おいで、レリー!」と呼びかけ、反対側の先端にレリーを装着すると、中心から2本に分割され、ファンタスティックベルティエ・セパレーションとなる。クロスロッド16話から登場。「2つのトーンを1つの力に!」という掛け声で「ミラクルベルティエ・セパレーション」と「ファンタスティックベルティエ・セパレーション」の片方を交換・連結させ、「ミラクルベルティエ・クロスロッド」、「ファンタスティックベルティエ・クロスロッド」となる。見た目は2つとも同じだが、持ち方はそれぞれ異なる。ラブギターロッドキュアビートの専用武器。ギターをモチーフとしたアイテム[26]。「弾き鳴らせ、愛の魂!」という掛け声で取り出す。ギター時の技を発動させる際は先端にラリーを装着する。ソウルロッドラブギターロッドが変形したロッド型のアイテム。キュアビートが、「おいで、ソリー!」と呼びかけてラブギターロッドの先端にソリーを装着して、「チェンジ、ソウルロッド!」という掛け声とともにギターのボディ部分をトーンを装着するヘッド部分まで移動させる(同時に、ボディに収納された白い羽のパーツも展開する)ことで技の発動が可能になる。ヒーリングチェストメイジャーランドの伝説の宝石箱型のアイテム。蓋を開けた中の中央部の大きな宝石にクレッシェンドトーンが宿っており、その前には各フェアリートーンの色に分けられた鍵盤がある。癒しのメロディによって弱ったフェアリートーン達を回復させる能力がある。エンディングアニメーションでのプリキュア達の踊りの振り付けは、前2作に引き続き前田健が担当した。
「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」(1話 - 23話)作詞:六ツ見純代、作曲:高取ヒデアキ、編曲:籠島裕昌、歌:池田彩踊りを披露するのは、キュアメロディとキュアリズムの2人である。「♯キボウレインボウ♯」(24話 - )作詞:六ツ見純代、作曲:山崎燿、編曲:Mine Chang、歌:池田彩踊りを披露するのは、キュアメロディ、キュアリズム、キュアビート、ハミィ。途中からフェアリートーンと音符も踊る。テンプレート:NoticeS
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ・演出 | 作画監督 | 美術監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ニャプニャプ〜!スイートプリキュア誕生ニャ♪ | 大野敏哉 | 境宗久 | 小島彰 山岡直子 山崎展義 | 増田竜太郎 | 2011年 2月6日 |
2 | ガガ〜ン!早くもプリキュア解散の危機ニャ! | 畑野森生 | 永瀬平五郎 | 須和田真 | 2月13日 | |
3 | ジャジャ〜ン!響は音楽嫌いニャ? | 米村正二 | 岩井隆央 | ポール・アンニョヌエボ フランシス・カネダ | 斉藤優 | 2月20日 |
4 | モグモグ!奏が見せる気合のレシピニャ♪ | 伊藤睦美 | 山口祐司 田中裕太 | 伊藤智子 | 佐藤千恵 | 2月27日 |
5 | ドタバタ!テレビレポーターに挑戦だニャ♪ | 木滝りま | 芝田浩樹 | 河野宏之 | 田中美紀 | 3月6日 |
6 | ガミガミ!お説教が生んだミラクルベルティエニャ♪ | 成田良美 | 小川孝治 | 高橋晃 | 戸杉奈津子 | 3月20日 |
7 | テッテケテ〜!音吉さんの秘密に迫るニャ♪ | 大野敏哉 | 織本まき子 | なまためやすひろ | 渡部葉 | 3月27日 |
8 | チャララ〜ン!セイレーンのニセ親友大作戦ニャ! | 米村正二 | 池田洋子 | 小島彰 | 須和田真 | 4月3日 |
9 | ハニャニャ?奏に足りないものって何ニャ? | 伊藤睦美 | 山口祐司 広嶋秀樹 | 山岡直子 | 斉藤優 | 4月10日 |
10 | ウッホッホー!響先生、幼稚園で大奮闘ニャ♪ | 大野敏哉 | 畑野森生 | ポール・アンニョヌエボ フランシス・カネダ | 佐藤千恵 | 4月17日 |
11 | ギョギョギョ!謎のプリキュア現るニャ! | 成田良美 | 岩井隆央 | 河野宏之 | 田中美紀 | 4月24日 |
12 | リンリーン♪キュアミューズのこと教えてニャ! | 大野敏哉 | 田中裕太 | 高橋晃 | 戸杉奈津子 | 5月1日 |
13 | ムムム〜ン!セイレーンとハミィの秘密ニャ♪ | 米村正二 | 芝田浩樹 | 上野ケン | 田中里緑 | 5月8日 |
14 | アワワワ〜!ミューズ対ミューズ、本物はどっちニャ? | 伊藤睦美 | 小川孝治 | 稲上晃 | 須和田真 | 5月15日 |
15 | メロメロ〜!奏のラッキースプーンニャ♪ | 成田良美 | 山口祐司 広嶋秀樹 | 伊藤智子 | 斎藤優 | 5月22日 |
16 | ピンポーン!交換ステイでベストフレンドニャ♪ | 大野敏哉 | 池田洋子 | 高橋晃 | 佐藤千恵 | 5月29日 |
17 | ウルルン!ママはいつでも子供の味方なのニャ♪ | 米村正二 | 織本まき子 | なまためやすひろ | 田中美紀 | 6月5日 |
18 | フワワ〜ン!音符集めも楽じゃないニャ! | 伊藤睦美 | 長峯達也 岩井隆央 | ポール・アンニョヌエボ フランシス・カネダ | 戸杉奈津子 | 6月12日 |
19 | グニャグニャ〜!プリキュアに変身できないニャ! | 成田良美 | 山口祐司 広嶋秀樹 | 青山充 | 渡部葉 | 6月26日 |
20 | アアアアア〜♪セイレーン、最後の作戦ニャ! | 大野敏哉 | 畑野森生 | 河野宏之 | 須和田真 | 7月3日 |
21 | ドックン!奇跡のプリキュア誕生ニャ!! | 小川孝治 | 上野ケン | 斎藤優 | 7月10日 | |
22 | ララー♪魂の調べ、その名はキュアビートニャ!! | 成田良美 | 芝田浩樹 | 山岡直子 | 佐藤千恵 | 7月17日 |
23 | ザザ〜ン!涙は世界で一番ちいさな海ニャ! | 米村正二 | 田中裕太 | 高橋晃 | 田中美紀 | 7月24日 |
24 | サンサン!お砂のハミィで友情の完成ニャ! | 伊藤睦美 | 山口祐司 広嶋秀樹 | 青山充 | 渡部葉 | 7月31日 |
25 | ヒュ〜ドロ〜!エレンの弱点見〜つけたニャ! | 小林雄次 | 門由利子 | なまためやすひろ | 戸杉奈津子 | 8月7日 |
26 | ピポパポ♪フェアリートーンの大冒険ニャ♪ | 成田良美 | 黒田成美 | 稲上晃 | 須和田真 | 8月14日 |
27 | カチッカチッ!30分で世界を救うニャ! | 米村正二 | 織本まき子 | ポール・アンニョヌエボ フランシス・カネダ | 斎藤優 | 8月21日 |
28 | ドキドキ!エレン初めての学校生活ニャ! | 伊藤睦美 | 池畠博史 岩井隆央 | 伊藤智子 | 田中美紀 | 8月28日 |
29 | ハラハラ!メイジャーランドで宝探しニャ♪ | 小林雄次 | 山口祐司 広嶋秀樹 | 河野宏之 | 佐藤千恵 | 9月4日 |
30 | ワオーン!ヒーリングチェストの不思議ニャ! | 成田良美 | 田中裕太 | 上野ケン | 戸杉奈津子 | 9月11日 |
31 | ワンツー!プリキュアキャンプでパワーアップニャ! | 米村正二 | 山口祐司 | 青山充 | 斎藤優 | 9月18日 |
32 | オロオロ〜!ヒーリングチェストが盗まれたニャ! | 伊藤睦美 | 池畠博史 広嶋秀樹 | 山岡直子 | 須和田真 | 9月25日 |
33 | ホワワ〜ン!みんなの夢はプリキュアの力ニャ! | 小林雄次 | 黒田成美 | なまためやすひろ | 斎藤優 | 10月2日 |
34 | ズドド〜ン!メフィストがやって来ちゃったニャ! | 成田良美 | 山口祐司 岩井隆央 | 小島彰 | 田中美紀 | 10月9日 |
35 | ジャキーン!遂にミューズが仮面をとったニャ! | 米村正二 | 織本まきこ 境宗久 | ポール・アンニョヌエボ フランシス・カネダ | 佐藤千恵 | 10月16日 |
36 | キラキラーン! 心に届け、ミューズの想いニャ! | 大野敏哉 | 畑野森生 | 稲上晃 | 戸杉奈津子 | 10月23日 |
37 | ワクワク! ハロウィンでみんな変身ニャ! | 伊藤睦美 | 土田豊 | 伊藤智子 | 西田渚 渡部葉 | 10月30日 |
38 | パチパチパチ♪ 不思議な出会いが新たな始まりニャ! | 小林雄次 | 田中裕太 | 河野宏之 | 須和田真 | 11月13日 |
39 | フギャー! 音符がぜーんぶ消えちゃったニャ! | 成田良美 | 門由利子 | 上野ケン | 斉藤優 | 11月20日 |
40 | ルルル〜! 雨音は女神の調べニャ! | 米村正二 | 山口祐司 広嶋秀樹 | 山岡直子 | 田中美紀 | 11月27日 |
41 | ファファ〜♪ 最後の音符はぜったい渡さないニャ! | 大野敏哉 | 黒田成美 | なまためやすひろ | 佐藤千恵 | 12月4日 |
42 | ピコンピコン! 狙われたキュアモジューレニャ! | 小林雄次 | 地岡公俊 岩井隆央 | ポール・アンニョヌエボ フランシス・カネダ | 戸杉奈津子 | 12月11日 |
43 | シクシク…… 不幸のメロディが完成しちゃったニャ! | 米村正二 | 畑野森生 広嶋秀樹 | 小島彰 | 西田渚 渡部葉 | 12月18日 |
44 | ドレラド〜♪ 聖なる夜に生まれた奇跡ニャ! | 成田良美 | 山口祐司 三塚雅人 | 稲上晃 | 須和田真 | 12月25日 |
45 | ブォ〜ン♪ ノイズの好きにはさせないニャ! | 小林雄次 | 土田豊 | 伊藤智子 | 斎藤優 | 2012年 1月8日 |
46 | ズゴーン! プリキュア最後の戦いニャ! | 成田良美 | 地岡公俊 岩井隆央 | 上野ケン | 田中美紀 | 1月15日 |
47 | ピカーン! みんなで奏でる希望の組曲ニャ! | 大野敏哉 | 田中裕太 | 河野宏之 | 1月22日 | |
48 | ラララ〜♪ 世界に響け、幸福のメロディニャ!〈終〉 | 境宗久 | 高橋晃 | 戸杉奈津子 | 1月29日 |
放送局 | 放送期間 | 放送曜日 時間 | 備考 |
---|---|---|---|
ABC(制作局)・テレビ朝日系列フルネット局[36] | 2011年2月6日 - | 日曜日 8:30 - 9:00 | 同時ネット |
山陰放送(TBS系列) | 2011年2月12日 - | 土曜日 11:15 - 11:45 | 6日遅れ スポンサードネット 番組連動データ放送無し |
宮崎放送(TBS系列) | 2011年7月19日 - | 火曜日 15:30 - 16:00 | 番組販売扱い 149日遅れ 番組連動データ放送無し |
いずれもマーベラスAQL(旧社名マーベラスエンターテイメント)より発売。サウンドトラック・ボーカルアルバムの詳細は「スイートプリキュア♪ サウンドアルバム」を参照。
シングルこれまでのシリーズ同様、マーベラスAQL(旧マーベラスエンターテイメント)より発売されるが、販売元がポニーキャニオンからTCエンタテインメントに変更となる。DVD(全16巻予定、各巻3話(Vol.16のみ4話)収録予定)が2011年6月より発売を開始[40][41]、また同年10月からテレビシリーズでは初めてとなるBlu-ray Disc版(全4巻予定、各巻2枚組12話(Vol.4のみ13話)収録予定)が発売開始予定となっている[42][43]。
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