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映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち | |
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ファイル:MinatoMirai21.jpg 映画の舞台となった横浜みなとみらい21 | |
監督 | 志水淳児 |
脚本 | 成田良美 |
製作 | 2012 映画プリキュアオールスターズNS製作委員会 |
出演者 | 福圓美里 田野アサミ 金元寿子 井上麻里奈 西村ちなみ 大谷育江 緒方賢一 能登麻美子 熊田聖亜 子安武人 |
音楽 | 高梨康治 |
主題歌 | 工藤真由『プリキュア〜永遠のともだち〜』 |
製作会社 | 東映アニメーション |
配給 | 日本の旗 東映 |
公開 | 2012年3月17日 |
上映時間 | 72分 |
製作国 | 日本の旗 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 10.2億円[1] |
前作 | 映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪ 映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花(シリーズ前作) |
次作 | 映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ! 映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち(シリーズ次作) |
表・話・編・歴 |
『映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち』(えいが プリキュアオールスターズニューステージ みらいのともだち)は、2012年3月17日公開のアニメ映画。「プリキュアシリーズ」の歴代作品のクロスオーバー作品の第4作目である。「プリキュアシリーズ」の映画作品の第12作目。
キャッチコピーは「女の子は誰でもプリキュアになれる!!プリキュアオールスターズ、新たなるステージへ――」。
これまで上映されてきた『プリキュアオールスターズDX』シリーズは、2011年3月公開の『映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花』(以下、DX3)が最終作とされていたが[2]、同年10月公開の『映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪』上映後の特報にて、「新たな展開」として製作が発表された。
本作では『DX3』で登場した21人のプリキュアに加え、『スイートプリキュア♪』からキュアビート[3]とキュアミューズ、さらに映画初登場となる『スマイルプリキュア!』に登場するキュアハッピーら5人のプリキュア[4]を含めた28人のプリキュアが登場する。話のメインは『スマイル』『スイート』、そして本作オリジナルのキャラクターである[5]。反面本作では『Go Go!』までのプリキュアと妖精に声は当てられていないが、これは全員に喋るシーンを用意しようとすると難儀が生じるため、「喋らせることだけが存在感を表す手法ではない」として行った大きな決断であった[6][7]。アフレコされている『ハートキャッチ』『フレッシュ』も当初はもっと活躍が少ない予定だった[8]。また、シリーズで初めて劇場版オリジナルのプリキュア「キュアエコー」が登場し、能登麻美子が声を担当する[9]。彼女を含むことで、本作では総勢29人となることが明かされた[10]。その一方で、映画版恒例のプリキュア強化モードは登場しない。
物語は「オールスターズDXシリーズ」の後日談にあたり[11]、舞台も同作の舞台となった横浜みなとみらい21が中心となる。『DX』の敵キャラクター「フュージョン」がプリキュアに倒されて分裂したかけらの一つと、それに出会った少女を中心に物語が展開する。
前作同様新規参戦の『スマイル』はこれまでのプリキュアと関係性を持っておらず、妖精同士のみが既に知り合っているという状態でスタートし、劇中で『スマイル』は他のプリキュアの存在を知っていくようになる。劇中には過去作に登場したキャラクターが横浜を歩く人々として台詞なしで出演している(後述)。
ゲスト声優として、ニョロボン役の緒方賢一、キュアエコーこと坂上あゆみ役にはシリーズ初参加となる能登麻美子[9]、フュージョンのかけらであるフーちゃん役には子役の熊田聖亜[12][13]、そしてあゆみの母親には赤江珠緒(制作局の朝日放送〈現:朝日放送テレビ〉出身のフリーアナウンサー)が出演する[12][13]。赤江がプリキュアシリーズに出演するのは2005年4月公開の『映画 ふたりはプリキュア Max Heart』(妖精騎士ハート役)以来で、『スマイル』の第8話にも『情報満載ライブショー モーニングバード!』[注 1]のキャスターである本人役として羽鳥慎一(羽鳥の声の出演は無し)と共に出演している[12][13]。
本作品でも鑑賞者参加型システムが行われ、中学生以下の子供には「ミラクルデコルライト」が配られる。また「オールスターズニューバイザー」[注 2]という紙製サンバイザーが配られるが、その一方で、2008年公開の『映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪』以来続いていた、「『データカードダス』のプレゼント」は、本作品からオールスターズ映画のみ廃止された。
全国172スクリーンという規模での公開ながら、2012年3月17、18日の初日2日間で興収1億9,543万500円、動員17万5,268人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となった[14]。
横浜みなとみらいに出現したフュージョンを倒したプリキュアの話で、街はその話題で持ちきりとなっていた。しかし転校してきたばかりの坂上あゆみはいつもクラスから孤立していた。ある日あゆみは学校からの帰りに謎の生き物と出会う。彼女はこの生き物に「フーちゃん」と名付けて仲良しとなるが、この生き物はフュージョンのかけらだった。フーちゃんはあゆみを思うあまり、次第にあゆみの嫌いなものを飲み込んでいき、大きくなろうとし、ついには全てを消してリセットしようとしてしまう。あらゆるものが消失し混乱した街と、フーちゃんの暴走を悲しむあゆみを救うため、プリキュア達が立ち上がることとなる。
登場キャラクターの基本情報は各作品の項目を参照。本節ではオリジナルキャラクターなどを除き、主に本作品での立ち位置を示す。
ポップは未登場[注 3]。また「バッドエンド王国」をはじめ、プリキュアの家族・七色ヶ丘中学校関連者・七色ヶ丘市の人たちも未登場[注 4]。
プリキュアキャンディの話から、フュージョン探しに乗り出すことになる。暴走したフーちゃんとも戦うことになるが、その性質に苦戦を強いられることになる。星空 みゆき(ほしぞら みゆき) / キュアハッピー声 - 福圓美里フュージョン探しにおける紆余曲折から、他の仲間に先んじて『スイートプリキュア♪』のメンバーやあゆみと出会い、さらに緑色のフュージョンとも遭遇する[注 5]。日野 あかね(ひの あかね) / キュアサニー声 - 田野アサミフュージョンに遭遇した際、襲われそうになったみゆきを救う。物語後半、フーちゃんの許へ向かう途中で不安にかられて泣きだしてしまったあゆみを「プリキュアだってみんな普通の女の子、何も特別な事なんかない」と励ました。黄瀬 やよい(きせ やよい) / キュアピース声 - 金元寿子『スイートプリキュア♪』のメンバーと初めて遭遇した際は、自己紹介しようとしていた。緑川 なお(みどりかわ なお) / キュアマーチ声 - 井上麻里奈キュアサニーのあゆみに対する励ましに「サニーが普通の女の子だなんて」と横槍を入れるが「オカンが失礼なこと言うな」と混ぜっ返され、更にキュアビューティには「いいお母さんですね」と追い打ちをかけられてしまっていた。青木 れいか(あおき れいか) / キュアビューティ声 - 西村ちなみ妖精キャンディ声 - 大谷育江ハミィとは旧知の仲である。響に「子ブタ」呼ばわりされるが、身を乗り出さずに彼女を否定する。フュージョン探しをみゆき達に頼んで同行するが、フュージョンのことはあまりよく知らない。横浜を破壊しようとしていたフュージョンを倒すためにあらわれたプリキュアたちは、分裂したフュージョン捜索のシーンでは登場しなかったものの、後半の決戦時はミラクルライトの呼びかけに応じ、仲間の危機に駆けつけた。
妖精たちは冒頭のフュージョン戦において一部のみ[注 6]が劇中に登場するのみである。さらに、変身前の姿はラストシーンに登場する。
いずれも声の出演はなし。小説版ではキュアブラックのみ一言だけ台詞が有る。
ふたりはプリキュア / ふたりはプリキュア MaxHeart美墨 なぎさ(みすみ なぎさ) / キュアブラック雪城 ほのか(ゆきしろ ほのか) / キュアホワイト九条 ひかり(くじょう ひかり) / シャイニールミナスルルンふたりはプリキュア Splash Star日向 咲(ひゅうが さき) / キュアブルーム美翔 舞(みしょう まい) / キュアイーグレットムープフープYes!プリキュア5 / Yes!プリキュア5GoGo!夢原 のぞみ(ゆめはら のぞみ) / キュアドリーム夏木 りん(なつき りん) / キュアルージュ春日野 うらら(かすがの うらら) / キュアレモネード秋元 こまち(あきもと こまち) / キュアミント水無月 かれん(みなづき かれん) / キュアアクア美々野 くるみ(みみの くるみ) / ミルキィローズココナッツシロップ冒頭で横浜を荒らしまわっていたフュージョンを退治した少女達として登場する。本作品では大々的に市民から応援を受け、さらにその事件を『横浜を救った伝説の戦士』として報道されたことによって、多くの人々から『プリキュア』という戦士の存在を認知されている。
関連アイテムミラクルデコルライト劇中では「ミラクルライト」と呼称される。先端に「キュアデコル」を模した蛍光部が付いている。本作品ではプリキュアに力を与えるほか、仲間達を呼び寄せるための目印として使用されたり、キュアエコーをフーちゃんの居るタワー屋上へ導くための「光のレール」を作った。それまでのオールスターズ映画の「ミラクルライト」は、先端の蛍光部がピンク色で、正式名称は「○○ミラクルライト」となっていたが、本作品より(一部を除く)シリーズ映画同様、蛍光部が白で、正式名称が「ミラクル○○ライト」に変更された。坂上あゆみがキュアハッピーをかばい、フュージョンに飲み込まれたときに「フーちゃんに自分の本当の思いを伝えたい!」というこころに呼応して突如誕生したプリキュア。本作品では「29人目のプリキュア」という位置付けとなっている。
変身時の台詞は「思いよ届け!キュアエコー!」
変身前に比べてサイドポニーが大幅に長くなり、それを結っていた赤いヘアゴムから淡いピンク色のリボンに変わっているほか、髪色と瞳もこげ茶色から金色に変化している。イメージカラーは白色で、アクセントとして若草色が入るほか、腰周りのリボンと肩周りは淡いピンク色になっている。胸には『スマイル』と同じブローチをつけているが色は白銀となり、中の「P」は緑色になっている。また、『スマイル』に登場するプリキュアたちとほぼ同形状の白のロングブーツを履いている。ほかのプリキュアのように、作中で明確な変身シーンや技を放つシーンは描かれていないが、変身解除後にキュアデコルに似たアイテムが足元に落ちる演出が存在する。
本作品以降のオールスターズ映画でも、2014年春公開の次々作『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』、2016年春公開の『映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』にも登場している[注 8]。また、本作品ではパートナー妖精がいなかったが、『NewStage3』でグレルとエンエン[注 9]をパートナー妖精としている[注 10]。各作品における詳細は当該項目を参照。
玩具関連では、前述のエコーキュアデコルがバンダイから発売された「プリキュアオールスターズ キュアデコレクション プリキュアオールスターズNS」(後述)の中のひとつとして商品化された程度で、同じバンダイから発売されているプリキュア人形シリーズ「キュアドール!」、および後続商品の「プリコーデドール」にはラインナップされていない。その他のグッズ関係では、後述するアクションフィギュア「S.H.Figuarts」でフィギュア化されたほか、スリーシックスティの「プリキュア全員デカストラップ」「プリキュア全員アクリルスタンド」の1商品としてラインナップされている。また大半のプリキュアオールスターズ関連文献にもキュアエコーは紹介されておらず、2014年3月発刊のシリーズ10周年記念ムック「プリキュア10周年公式アニバーサリーブック」(メディアパル)でTVシリーズの歴代プリキュアたちとは別に、「劇場版紹介」ページのラストにキュアエコーの紹介と担当声優の能登麻美子のインタビューが、また2016年3月発行の「プリキュアオールスターズ まるごと大ずかん」(講談社)で紹介記述が記載されている程度である。
関連アイテムエコーキュアデコル形状はスマイルプリキュアのメンバーが変身に使用するキュアデコルと同様で、色が白くなっている。変身解除後の扱いについて作中では描かれていなかったが、『NewStage3』にてあゆみが所持していることが確認された[注 11]。一方玩具関連では、前述のエコーキュアデコルが商品化された程度で、バンダイから発売されているプリキュア人形シリーズ「キュアドール!」にはラインナップされておらず、プリキュアオールスターズ関連文献にもキュアエコーは紹介されてない。これからしてキュアエコーは、『ハートキャッチプリキュア!』のキュアフラワーや『映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』のキュアアンジェ同様、「非公式のプリキュア」となった様である。
2014年3月15日公開の次々作『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』ではあゆみが登場する事になってたものの、ポスターでは相変わらずキュアエコーの姿は無く、総数は『NewStage2』の32名に『ドキドキ』のキュアエースと新参入『ハピネスチャージプリキュア!』の3名[16]を合わせた「36名」と宣伝されていた。だが、本編では『NewStage2』に登場した妖精グレルとエンエンの力であゆみは再びキュアエコーに変身できるようになり、彼女を含めれば37名となる。そして本編では、本作では見せなかった必殺技「プリキュア・ハートフル・エコー」を披露した。のちに『NewStage3』のエピローグにて、グレルとエンエンはキュアエコー(あゆみ)のパートナー妖精となり、プリキュア達が住む人間界に暮らすようになった。なお、『NewStage3』EDのダンス場面でキュアエコーは『ハピネスチャージ』のキュアハニーと共にダンスには参加しなかったが、画面のビジョンに1カットだけキュアエコーとグレル・エンエンが映される場面が有った。
『映画 プリキュアオールスターズNew Stage みらいのともだちのすべて』が、全国各局で放送された。ナレーションはキャンディ(大谷育江)。
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
香川県・岡山県 | 瀬戸内海放送 | 2012年3月17日 | 土曜 6:00 - 6:30 | テレビ朝日系列 | |
静岡県 | 静岡朝日テレビ | 土曜 6:15 - 6:45 | |||
神奈川県 | tvk | 土曜 10:30 - 11:00 | 独立局 | ||
石川県 | 北陸朝日放送 | テレビ朝日系列 | |||
日本全域 | BS11 | 土曜 19:30 - 20:00 | BS放送 | 『アニメ+』枠 | |
長崎県 | 長崎文化放送 | 土曜 27:35 - 28:05 | テレビ朝日系列 | ||
長野県 | 長野朝日放送 | 土曜 28:45 - 29:15 | |||
新潟県 | 新潟テレビ21 | 2012年3月18日 | 日曜 5:20 - 5:50 | ||
中京広域圏 | メ〜テレ | 日曜 6:00 - 6:30 | |||
近畿広域圏 | 朝日放送 | ||||
福岡県 | 九州朝日放送 | ||||
埼玉県 | テレ玉 | 日曜 13:00 - 13:30 | 独立局 | ||
東京都 | TOKYO MX | 日曜 14:30 - 15:00 | マルチ編成のためSD画質 | ||
福島県 | 福島放送 | 日曜 25:45 - 26:15 | テレビ朝日系列 | ||
富山県 | チューリップテレビ | 2012年3月19日 | 月曜 15:55 - 16:24 | TBS系列 | 『映画ナビ』枠 |
鹿児島県 | 鹿児島放送 | 月曜 26:45 - 27:15 | テレビ朝日系列 | ||
日本全域 | 東映チャンネル | 2012年3月20日 | 火曜 15:30 - 16:00 | CS放送 | リピート放送あり |
大分県 | 大分朝日放送 | 2012年3月24日 | 土曜 6:00 - 6:30 | テレビ朝日系列 | |
沖縄県 | 琉球朝日放送 | 土曜 6:30 - 7:00 | |||
宮崎県 | 宮崎放送 | 2012年3月25日 | 日曜 5:15 - 5:45 | TBS系列 | |
日本全域 | アニマックス | 日曜 7:00 - 7:30 | BS/CS放送 | ||
山梨県 | テレビ山梨 | 2012年3月26日 | 月曜 9:55 - 10:25 | TBS系列 | |
山形県 | 山形テレビ | 2012年3月29日 | 木曜 16:00 - 16:30 | テレビ朝日系列 | |
青森県 | 青森朝日放送 | 2012年4月2日 | 月曜 10:30 - 11:00 |
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