コンピュータの仕事に就くには

コンピュータを使った仕事の市場は常に拡大しています。プログラミング、ソフトウェア・エンジニアリング、情報技術（IT）のいずれに興味があっても、コンピュータを扱う仕事に就くチャンスを増やすのはそれほど難しいことではありません。知識ベースとスキルセットを構築し、適切な経験を積むことで、コンピュータ関連の仕事に就くチャンスがぐっと広がります。

方法1

プログラミングの仕事に就く

1. HTMLとCSSのコーディングを学び、ウェブページのレイアウトの基本を知る。HTMLとCSSはウェブページのデザイン、作成、修正に使われる基本的な言語なので、これらを使えるようになることはプログラミングをする上で非常に重要です。オンライン・チュートリアルや地元の大学のコーディング入門コースを利用して、この基礎知識を身につけましょう。

   • HTMLとCSSのチュートリアルはオンライン上に無数にあり、検索するだけで見つけることができます。より体系的に学びたい場合は、コンピュータ・サイエンスの入門コースを受講するのが一番です。

   面白い事実：技術的には、HTMLとCSSはプログラミング言語ではありません。HTMLはマークアップ言語であり、CSSはスタイルシートである。
2. プログラミング言語に精通する。プログラミング言語はコンピューター・プログラマーの糧となるものなので、少なくとも1つ、いやそれ以上、深く理解しておくことが大切だ。プログラミングコースに入学したり、オンラインチュートリアルを利用したりして、プログラミングの仕事で使えるコーディング言語をマスターしましょう。

   • Javascriptは最も広く使われているプログラミング言語です。
   • PythonやC++も非常に人気があります。プログラミングの仕事に応募する際に有利になるよう、Javascriptに加えてこれらの学習も検討しましょう。
3. コンピュータ・プログラミングの学位を取得し、知識ベースを構築する。これは必ずしもプログラミングのエントリーレベルの仕事に就くための厳密な条件ではありませんが、プログラミングの学位を取得することは、基礎をしっかり身につけるための素晴らしい方法です。コンピューター・プログラムに参加することは、就職に役立つ専門的なネットワークを作り始める良い機会にもなります。

   • 例えば、積極的に教授と知り合いになり、信頼関係を築きましょう。後で求人に応募する際に推薦状を書いてくれるかもしれませんし、同じ分野での就職先を教えてくれるかもしれません。
   専門家のアドバイス

   スタンフォード大学コンピューターサイエンス修士号取得

   ケン・コスターは、医療テクノロジー企業Ceevraの共同設立者兼CTOである。シリコンバレーの企業で15年以上にわたりプログラミングとソフトウェアチームのリーダーを務める。スタンフォード大学でコンピューターサイエンスの学士号と修士号を取得。

   
   スタンフォード大学コンピュータサイエンス修士号取得。

   夏休みを利用してプロとしての経験を積む。ソフトウェア・エンジニアのケン・コスターはこうアドバイスする：「大学でコンピューター・サイエンスを専攻しているなら、在学中の夏休みにインターンシップをする機会が2、3回あるはずです。それを利用して、いろいろなことに挑戦し、何が自分に合っているかを見つけてください」。
4. サイドプロジェクトやフリーランスの仕事をして、プログラミングの経験を積む。これらは、自分のポートフォリオを構築し、ソフトウェアを作成する経験を蓄積するために、空いた時間に行う課外活動であるべきだ。アプリを作ったり、ウェブサイトを作ったり、オープンソースプロジェクトに貢献したりして、プログラミングの経験を積みましょう。フリーランスの求人情報サイトを利用して、プログラマーとしての実務経験を強化するためにできる変則的な仕事や副業を見つけましょう。

   • 例えば、Fiverrというウェブサイトには、プログラミングやソフトウェア開発に関わるさまざまなリモート・フリーランスの仕事が掲載されている。
   • これらは必ずしも途方もない仕事である必要はない。簡単な天気予報アプリを作ったり、ブログに特化したウェブサイトを作ったりする程度で十分だ。
   • 作成したものは必ずオンライン・ポートフォリオに追加し、他のプログラマーや潜在的な雇用主があなたの作品を見ることができるようにしましょう。
5. プログラミング・インターンシップを見つけ、貴重な実務経験を積む。プログラミング・インターンシップでは、プロフェッショナルな立場でのコーディングやソフトウェア開発を経験することができ、潜在的な雇用主はこれを大いに評価します。また、プロフェッショナルなネットワークを広げることができ、コンピュータ業界への参入に便利です。

   • 在学中であれば、学校のキャリア・センターに問い合わせて、自分の興味に合ったインターンシップを探す手助けをしてもらえるかどうか確認しよう。
   • 在学中でない場合は、特に興味のある技術系企業のウェブサイトを見て、インターンシップの機会があるかどうかを確認する。
   専門家のアドバイス

   スタンフォード大学コンピューターサイエンス修士号取得

   ケン・コスターは、医療技術企業Ceevraの共同設立者兼CTOである。シリコンバレーの企業で15年以上にわたりプログラミングとソフトウェアチームのリーダーを務める。スタンフォード大学でコンピューターサイエンスの学士号と修士号を取得。

   
   スタンフォード大学コンピューターサイエンス修士号取得。

   いろいろな分野を試してみて、自分に合う環境を見つける。ソフトウェア・エンジニアのケン・コスターによると、「プログラミングが本当に好きだとわかったら、次のステップはインターンシップをして、自分がどんな環境で働くのが幸せかを知ることです。産業界、学術界、研究界に行くと、仕事の内容は間違いなく変わります。人によっては、どちらかが楽しくて、もう一方は楽しめないかもしれません。"
6. 特に興味のある会社の求人に応募する。特定の企業に合わせて応募すれば、実際に就職できる可能性がはるかに高くなる。その企業がどのようなプロジェクトを行っているかをリサーチし、自分に合っていることをアピールできるように応募書類を作りましょう。

   • 例えば、ゲームアプリの開発に力を入れている企業であれば、カバーレターでゲームアプリを作成した経験を強調しましょう。

方法2

ソフトウェア・エンジニアリングのキャリアを目指す

1. コンピュータサイエンスまたはエンジニアリングの副学位を取得する。多くの雇用主は、ソフトウェアエンジニアに関連分野の準学士号または修了証の取得を義務付けています。ソフトウェア・エンジニアの多くはコンピュータ・サイエンスの学位を取得していますが、その他に人気がある専攻分野には、ビジネス管理、コンピュータ工学、数学などがあります。

   • 最も競争力を高めるには、準学士号だけでなく、特定分野の学士号取得を目指しましょう。
2. HTML、CSS、プログラミング言語に堪能であることを確認しましょう。ソフトウェア・エンジニアには、ソフトウェアがどのように開発されるかを深く理解し、変化するシステムやニーズに合わせてソフトウェアを拡張、再作成、または適応させる能力が求められます。これらの言語は、オンラインのチュートリアル、大学のコース、またはコーディング・ブートキャンプを通じて学ぶことができます。

   • また、エントリーレベルのソフトウェア開発職で働くスキルがあれば、その職を通じてこれらのスキルを身につけ、開発することもできます。
   • Javascript、Python、C++は、ソフトウェアエンジニアが知っていると特に役立つ人気のプログラミング言語です。
3. 目指す専門分野を決める。ソフトウェア・エンジニアは、他のエンジニアや開発者からなるチームの一員として、専門的な役割を果たすことがよくあります。専門的な役割の例としては、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、オペレーションエンジニア、テストエンジニアなどがあります。

   • バックエンドエンジニアは、特定のシステムの中核となるサービスやアルゴリズムにほとんどの時間を費やし、そのシステムがどのように機能するかにおいて重要な役割を果たします。
   • フロントエンドエンジニアは、ユーザーインターフェイスに焦点を当て、バックエンドエンジニアが書いたサービスにユーザーがアクセスできるようにします。
   • オペレーションエンジニアは、システムのインフラが信頼でき、常に稼働していることを保証します。
   • テストエンジニアは、他のエンジニアが書いたコードをテストするシステムを構築し、そのコードが完全に信頼でき、正しく動作することを確認します。

   ヒントこれらの機能をすべてこなすエンジニアは、"フルスタックエンジニア "と呼ばれます。エントリーレベルのポジションでは非常に稀ですが、従業員数が比較的少ないスタートアップ企業で働きたい場合は、フルスタックエンジニアを求められることがあります。
4. ソフトウェア開発とプログラミングの実務経験を積む。可能であればインターンシップやエントリーレベルのポジションで働き、ソフトウェアの開発やコードを書くことで、プロフェッショナルな環境で技術スキルを身につけ続けましょう。ソフトウェア・エンジニアの採用を希望する雇用主のほとんどは、副業以外の専門的な経験を求めているため、これはエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる上で非常に重要です。

   • ソフトウェアエンジニアの初級職の中には、実務経験をほとんど必要としない職種もありますが、比較的まれです。
5. 協調性とリーダーシップのスキルを身につけるソフトウェアエンジニアになるには、優れた技術スキルが必要なだけでなく、チームの一員として効果的に働く能力も求められます。このようなソフトスキルを身につけ、より競争力のある応募者になるために、チームワークやプロジェクト管理が多く含まれる仕事に就きましょう。

   • 最良の結果を得るには、ソフトウェア開発会社や、ソフトウェア開発を支援するチームの一員として、この種の仕事に就くことです。
6. 専門分野のエンジニア職に応募する。求人サイトや求人情報を検索して、あなたが選んだ専門分野の求人に応募しましょう。このような求人に応募すれば、採用される可能性が最も高くなります。

方法3

IT業界で仕事を見つける

1. コンピューター・サイエンスのコースを受講するか学位を取得する。多くの企業は、ITスタッフにコンピューター・サイエンスの中等学位を取得させることは要求しませんが、応募者にコンピューターに関する予備教育やスキルを要求します。競争力のある応募者になるには、認定教育機関でコンピュータ・サイエンスのコースを少なくとも1～2科目受講しましょう。

   • コンピュータ・サイエンスまたは関連分野の修了証または学位を取得することは、潜在的な雇用主に自分の技術的能力と知識ベースを示す良い方法なので、可能であれば実際の学位を取得する価値はあります。
2. 可能であれば、一般的なITまたはITに関連した仕事をする。これは、在学中にヘルプデスクやコンピュータラボで働くような簡単なことでもよい。コンピューターと密接に関わり、他の人に技術的なサポートを提供するような仕事であれば、IT関連の正社員の求人に応募する際の足がかりになります。

   • 多くの大学では、在学中にアルバイトをするためのワークスタディプログラムを提供しています。このようなプログラムを利用して、学校のコンピューター・ラボやテクニカル・サポート・スタッフとして就職できないか調べてみましょう。
   • ITまたはITに関連した仕事に就けない場合は、同じスキルと責任を伴うインターンシップを見つけられるかどうか調べてみよう。これが、IT業界に入るための次善の方法である。
3. ITの仕事に就けない場合は、IT以外の仕事で転用可能なスキルを蓄積する。エラーを検査したり、複雑なシステムの問題を解決したり、顧客とやり取りしたりする仕事であれば、ITの仕事でも使えるスキルが身につきます。このような仕事に就いて履歴書を作成し、関連スキルを身につけながら、コンピューター教育を受け、IT関連の仕事に応募しましょう。

   • 例えば、自動車整備士の仕事には、検査や問題解決のスキルが含まれます。
   • この仕事に関連するスキルを履歴書に記載し、IT関連の仕事に応募する際に目立つようにしましょう。
4. IT関連の仕事への応募は、卒業前の秋学期から始めましょう。この時期は通常、大企業が大卒のIT職を募集し始める時期なので、応募を始めるには最も好都合です。早めに応募することで、実際に卒業するまでに十分な就職活動の時間を確保することもできます！

   • 大学や大学の近くで開催される就職フェアに参加し、IT職の新卒者を積極的に採用している企業を見つけましょう。
   • また、学校のキャリア・センターの人に相談して、さまざまな企業のIT職の募集を見つける手助けをしてもらうこともできます。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された「 How to Get a Job in Computers 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。