FEPフィルムの交換方法

仕事や趣味で3Dプリントに液体樹脂を多用する人なら、FEPフィルムはよくご存じだろう。FEPフィルムは樹脂タンクの底にある透明なフィルムで、3Dプリンターで樹脂を硬化させるために紫外線を取り込みます。時間が経つと、このフィルムが曲がったり変形したりして、性能が低下することがあります。幸いなことに、新しいFEPフィルムを購入し、自分で交換することで、プリンターが想定通りに動作していることを確認できます。

知っておくべきこと

• FEPフィルムを自分で交換する場合は、ニトリル手袋、フェイスマスク、ゴーグルを着用する必要があります。
• フィルムを交換するには、プリンターのバットを取り外し、樹脂を容器に注ぎ、プラスチック製スクレーパーで残留樹脂をこすり落とし、ドライバーでバットハウジングのロックを解除します。
• フィルムを交換する前に、バットをイソプロピルアルコールで洗浄し、洗い流しますが、古いフィルム、樹脂、アルコールは、密閉できるゴミ袋に浸して処分してください。
• FEPフィルムは、目に見えてデコボコしていたり、へこんでいたり、変形していたり、3Dプリントに傷や破損がある場合に交換が必要だとわかります。
• 小さな傷があるだけで、プリントに影響がないようであれば、必ずしもFEPフィルムを交換する必要はありません。

パート1

樹脂タンクの分解

1. 手袋、マスク、目の保護具を着用する。フィルムを交換する過程で樹脂に触れるので、肌を覆うことが重要です。ラテックスまたはニトリル製の手袋、作業用マスク、透明な眼鏡またはゴーグルを着用する。

   • 樹脂が長時間皮膚に付着すると、皮膚や目に炎症を起こすことがあります。
2. 樹脂タンクの8本のネジを六角レンチで緩めます。樹脂タンクを裏返し、色の濃いネジを探します。六角レンチを使って一つ一つネジを緩め、後で使うために取っておきます。レジンタンクを元に戻すときに必要なので、ネジをなくさないようにしてください。

   • 六角レンチはたいていの金物屋で売っています。
3. レジンタンクの底の金属板を外します。六角レンチのネジをすべて外したら、金属板をレジンタンクのプラスチック本体からそっと引き離します。樹脂タンクのプラスチック部分は、後で作業するために脇に置いておきます。
4. ドライバーを使って他のネジをすべて外します。フィリップスドライバーを持ち、2つの金属フレームを留めているネジを外す。ネジはすべて安全な場所に保管し、なくさないようにしてください。

   • 金属板を留めているネジは通常10～12本あります。
5. 古いFEPフィルムを取り除きます。上の金属フレームを外し、FEPフィルムを下のフレームからそっと引き抜きます。古いFEPフィルムはもう必要ないので捨てても構いません。

   • FEPフィルムにはまだ樹脂が残っている可能性があるので、FEPフィルムに触れるときは必ず手袋をしてください。
6. 樹脂タンクをイソプロピルアルコールで洗浄します。樹脂タンクが解体されたので、残留樹脂を取り除く絶好の機会です。清潔なタオルにイソプロピルアルコールを含ませ、レジンタンクの金属フレームとプラスチックボディの内側に沿わせて汚れを落とします。

   ヒント：乾燥した樹脂がタンクにこびりついている場合は、カッターナイフで慎重に削り取る。怪我をしないように、必ず自分から離れたところで切るようにしましょう。

パート2

新しいFEPフィルムを貼る

1. 新しいFEPフィルムを樹脂タンクより2インチ（5.1cm）大きくカットします。ハサミを使って、新しいFEPフィルムを金属フレームよりも2インチ（5.1cm）ほど広く、高くカットします。寸法は正確である必要はありませんが、後でカットできるように外側に余分を残しておく必要があります。

   • 新しいFEPフィルムはオンラインで購入できます。FEPフィルム」と表示されていれば、レジンタンクに適したフィルムです。
   • ペーパーカッターをお持ちなら、ハサミの代わりにそれを使って新しいフィルムに完璧な直線を入れます。
2. 新しいFEPフィルムを2枚の金属製樹脂タンクの間に挟みます。新しいフィルムが2枚のプレートのほぼ中央にくるようにします。後でフィルムを調整することはできませんので、必要であれば今のうちに調整しておきましょう。

   • 金属プレートのネジ穴が正しい位置にあることを確認します。
3. ボトルキャップの上にフィルムと金属フレームを置きます。ボトルキャップをテーブルのような平らな場所に置きます。フィルムを挟んだメタルフレームをボトルキャップの上に置き、テーブルの上に立てかけるようにします。

   • ボトルキャップがFEPフィルムに膨らみを作るので、金属フレームをつないでいる間、フィルムが引っ張られる。

   別の方法ボトルキャップがない場合は、木の塊やガラス瓶の蓋など、高さ8ミリの小さなものを使ってもよい。

パート3

樹脂タンクの組み立て

1. ドライバーでネジを金属部分に戻す。六角レンチではなく、ドライバーで外したネジを集める。そのネジを使って、2つの金属フレームを元通りにつなぎ、ネジ穴を合わせてから、ネジを使ってつなぎます。

   • 新しいFEPフィルムにネジを通すので、少し力が必要かもしれません。
   • ビスを取り付けている間、フィルムがピンと張った状態を保つようにしてください。
2. 六角レンチを使って金属フレームを樹脂タンクに再度取り付けます。金属フレームをボトルキャップから持ち上げ、樹脂タンクの底に置きます。六角レンチを使ってネジを戻し、樹脂タンクを再び組み立てます。
3. 余分なFEPフィルムをカッターナイフで切り取ります。余分なFEPフィルムの端を片手で持ち、カッターナイフで切り落とします。フィルムがはみ出さないように、できるだけ金属片の近くでカットします。

   • これで、樹脂タンクを元の機械に戻すことができます。

   ヒント：FEPフィルムが曲がったり変形したりしたら、いつでも交換するようにしてください。
4. 完成しました。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 How to Change FEP Film 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。