リチウム電池のメンテナンス方法

リチウムイオンバッテリーは、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ、その他の電子機器の電源として一般的に使用されています。これらのバッテリーは寿命が長いですが、いずれは充電できなくなります。リチウムイオンバッテリーを正しく充電し、大切に扱うことで、バッテリーの寿命を維持することができます。リチウム電池を保管する場合は、50%まで充電し、2～3ヶ月に一度は充電が保たれているか確認してください。

方法1

適切な充電

1. 初回の充電は、製品の説明書に従ってください。ほとんどのリチウムイオンバッテリーは充電済みです。通常、すぐに使い始め、バッテリーが50％以下になる前に充電します。ただし、製品に同梱されている説明書を読み、それに従って、バッテリーが適切に充電されていることを確認してください。

   • 一部のバッテリーは、デバイスの電源を入れる際に充電器に接続する必要があります。

   警告バッテリーをすぐに使用する場合は、完全に消耗してから充電するようにしてください。バッテリーの充電が50％になる前にプラグを差し込んでください。完全に消耗すると、バッテリーが切れることがあります。
2. バッテリーを完全に消耗させるのではなく、こまめに充電してください。古いバッテリーの中には、頻繁に充電しすぎると破損するものもありますが、リチウム・バッテリーは充電しておいた方がよりよく機能します。バッテリーの残量が少なくなりすぎないよう、できるだけ頻繁に充電器につないでください。

   • バッテリーの残量が減りすぎると、完全に死んでしまうこともあります。これはリチウム電池の安全機能で、電池残量が少なくなりすぎると爆発することがあります。
3. リチウムイオンバッテリー用の充電器を使いましょう。リチウム電池の充電器には、電池の充電状態に応じて充電量を調整できる部品が含まれています。適切な充電器を使用することで、バッテリーを損傷するリスクを減らすことができます。可能な限り、バッテリーに付属の充電器を使用してください。充電器を紛失したり、借りる必要がある場合は、それがリチウム・バッテリー用であることを確認してください。

   • リチウム・バッテリーが満充電になると、充電器は電流の流れを抑えるように調整します。また、過充電にならないよう、充電器がバッテリーを開いて電力を放出することもあります。

   ヒント：汎用の充電器を使用する必要がある場合は、バッテリーが80%に達したらすぐにプラグを抜いてください。そうしないと、バッテリーが誤って破損する恐れがあります。
4. 30日に一度、バッテリーを5%まで下げましょう。通常、リチウム・バッテリーの消耗は避けるのがベストですが、月に一度はほぼ消耗させることで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。これは、バッテリーのライフサイクルの長さを維持するのに役立ちます。バッテリーが約5％以下にならないように監視してください。5％以下になったら、充電器につないでください。

   • 充電ができなくなる可能性があるため、バッテリーを完全に消耗させないでください。リチウム電池は完全に放電してしまうと不安定になる可能性があるため、通常は残量が少なくなりすぎる前に完全に死滅させるフェイルセーフ機能付きで製造されている。
5. 機器を接続したままにしておいても心配ありません。ノートパソコンや携帯電話など、リチウム電池を搭載した機器を充電器に接続したままにしておいても害はありません。充電器は自動的にトリクル充電に調整されるため、バッテリーが損傷することはありません。お好きなように、デバイスを接続したままにしておいてください。

   バリエーション：100％まで充電しないことで、バッテリーの寿命を延ばすことができるかもしれません。バッテリーが80%になったらプラグを抜くと、バッテリーをより長く維持できるかもしれません。

方法2

温度と環境

1. バッテリーやデバイスを25℃以上の高温から遠ざけてください。リチウム電池は高温になると、自然に電力が低下し、効率が低下します。バッテリーを熱源から遠ざけ、高温の場所に放置しないよう、最善を尽くしてください。そうすることで、バッテリーの寿命を延ばし、充電状態を長く保つことができます。

   • 例えば、高温の車内やトランクにデバイスやバッテリーを放置しないでください。
   • 同様に、デバイスやバッテリーをラジエーターや高温の電気製品、熱源の近くに置かないでください。
   • 屋外が暑い場合は、オーバーヒートする恐れがあるため、屋外でのデバイスの使用は避けた方がよいでしょう。
2. 極端な寒さからバッテリーとデバイスを保護してください。バッテリーは室温20～24℃（68～75 °F）で最もよく機能しますが、0℃（32 °F）程度であれば、バッテリーの使用や充電は問題ありません。極端な寒さにさらされるとわかっている場所にバッテリーやデバイスを放置しないでください。寒い環境にいる場合は、デバイスを包んで体の近くに置き、温めるようにしてください。

   • 例えば、外がとても寒い場合は、携帯電話をポケットに入れておくとよいでしょう。
   • 屋外や暖房のない部屋にデバイスを保管するのはやめましょう。
   • 同様に、エアコンの吹き出し口の目の前に携帯電話やノートパソコンを置くのもやめましょう。
3. デバイスは直射日光の当たる場所ではなく、日陰に置きましょう。デバイスやバッテリーを日なたに放置すると、温度が上がります。過熱してバッテリーが消耗し、長期的な損傷を引き起こす可能性があります。屋外や車内では、デバイスを屋根のある場所や日陰に置いてください。

   • 例えば、使用中にデバイスを車の助手席に置かないでください。同様に、充電器も窓際に置かないでください。
4. オーバーヒートを防ぐため、デバイスの使用中は定期的に休憩を取りましょう。デバイスを使用すると、エネルギーを排出するため、バッテリーが自然に熱くなります。バッテリーが熱くなりすぎると、効率が悪くなり、消耗が早くなることがあります。バッテリーやデバイスが熱く感じ始めたら、休憩を取るなどしてバッテリーを冷ます時間を与えてください。

   • バッテリーやデバイスを触って熱いと感じたら、休憩の時間です。
   • 高温の環境にいる場合は、より頻繁に休憩を取る必要があります。
   • デバイスの通気口が何かで塞がれていないか確認してください。例えば、ベッドやソファの上に熱いデバイスを置くと、さらに過熱してバッテリーが消耗することがあります。
5. バッテリーを落としたり、揺らしたりしないように注意してください。落下や振動でバッテリーが放電したり、損傷したりすることがあります。デバイスを落とさないよう、慎重に扱ってください。また、デバイスを振動する場所に置かないようにしてください。

   • 例えば、ノートパソコンは車のトランクではなく、フロントに保管してください。同様に、リチウム電池で動く工具をトラックの荷台に保管するのもやめましょう。
6. バッテリーやデバイスを湿気から遠ざけてください。バッテリーは湿気を吸収し、最終的には損傷します。デバイスを水の近くで使用したり、雨に濡らしたりしないでください。また、電子機器の周囲で液体を飲むことは避けてください。

   • 外で雨が降っていて、デバイスを使う必要がある場合は、カバーをして水から保護してください。
7. ノートパソコンの冷却ファンが詰まっていないか、毎週チェックしましょう。ノートパソコンが熱くなるのは普通のことで、熱によってバッテリーの消耗が早くなることがあります。そのうちに、熱でバッテリーが損傷することさえあります。幸いなことに、ノートパソコンの冷却ファンはノートパソコンを保護するのに役立ちます。冷却ファンにホコリが溜まっていないか毎週チェックし、コンピュータを使用している間は冷却ファンの周りをきれいにしておきましょう。

   • 作業ができなくなる心配がないのであれば、バッテリーを取り外し、ノートパソコンを接続したままパソコンを使用することで、バッテリーの過熱を防ぎ、バッテリーを保つことができるかもしれません。
8. 充電が保てなくなったら、バッテリーを交換しましょう。すべてのリチウム電池は、最終的に充電を停止します。切れたバッテリーを充電し続けるのはやめましょう。代わりに、お使いのデバイスの新しいバッテリーを入手してください。

   • バッテリーの電力保持時間が本来の駆動時間の80％未満になったとき、またはバッテリーの充電に長時間かかるようになったときに、交換を検討し始めましょう。
   • バッテリーは捨てるのではなく、認可された施設でリサイクルしてください。

方法3

バッテリーの保管

1. バッテリーを保管する前に、50%程度まで充電してください。バッテリーは時間の経過とともに徐々に消耗していきます。リチウム・バッテリーの寿命切れを防ぐには、保管する前に50％程度充電しておきましょう。こうすることで、保管中にバッテリーが0%まで消耗するリスクを最小限に抑えることができます。

   • 長期間保管する場合は、少なくとも6ヶ月に一度は50％まで充電する必要があります。
2. 保管する前に、バッテリーを機器から取り外してください。電子機器を保管する場合は、まずバッテリーを取り出してください。そうしないと、バッテリーの消耗が早くなることがあります。同様に、時間の経過とともにバッテリーが液漏れし、機器を損傷する恐れがあります。必ず別々に保管してください。
3. バッテリーは24 °C (75 °F)以下の涼しい温度で保管してください。熱はリチウム電池を損傷し、消耗させる可能性があるため、安定した涼しい温度の保管場所を選んでください。家の中で、室温が安定している涼しい部屋に保管してください。

   • 例えば、廊下のクローゼットやタンスの引き出しの中などです。
   • 高温のキッチンや屋根裏部屋、ガレージにバッテリーを保管しないでください。
4. 電池が切れていないかどうか、2～3か月に1度はチェックしましょう。通常、バッテリーは6ヶ月間保管しても切れることはありませんが、2～3ヶ月に1度はバッテリーをチェックすることをお勧めします。充電器につないで、まだ部分的に充電されていることを確認してください。

   • 保管場所に戻す前に、バッテリーを50％まで充電してください。
5. バッテリーは保管後6ヶ月以内に使用してください。リチウム電池は、使わずに放置しておくと完全に死んでしまうことがあります。一度に6ヶ月以上バッテリーを保管しないでください。そうしないと、充電が保てなくなることがあります。

   ヒント：バッテリーをいつ保管したかを記録するには、保管容器にマーカーやペンで保管日を記入してください。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 How to Maintain Lithium Battery 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。