Pro Toolsはアビッドテクノロジー社製のデジタルオーディオソフトウェアで、MacintoshまたはMicrosoft Windowsのどちらのオペレーティングシステムでも使用できます。オーディオ業界のプロフェッショナルは、映画、テレビ、音楽会場での編集やレコーディングにPro Toolsを使用しています。使用するPro Toolsの機能、プラグインの数、コンピュータのプロセッサの数によっては、タイムラグが発生したり、メモリが不足したりすることがあります。ここでは、Pro Toolsのタスクに多くのメモリを割り当てるための手順をご紹介します。
- CPU使用量の上限を変更します。Playback Engineウィンドウで、HD TDM SettingsセクションのCPU Usage Limit横のドロップダウンメニューをクリックし、Pro Toolsに割り当てるメモリー量を変更します。Pro Toolsでは、コンピューターにプロセッサーが1つしかない場合、割り当てを最大85パーセントに設定できます。
- RTASプロセッサーの数を変更します。Playback Engineウィンドウで、HD TDM SettingsセクションのRTAS Processorsの隣にあるドロップダウン・メニューをクリックし、Pro Toolsのアロケーションに使用するプロセッサーの数を変更します。RTAS Processors設定により、コンピュータの複数のプロセッサー(該当する場合)を利用して、Pro Toolsにより多くのメモリーを割り当てることができます。この設定は、CPU使用量制限の設定と連動し、複数のプロセッサーを使用して99パーセントの割り当てを設定できます。
- ハードウェア・バッファ・サイズを変更します。Playback Engineウィンドウで、HD TDM SettingsセクションのHardware Buffer Size横のドロップダウンメニューをクリックして、バッファサイズを増減します。バッファサイズが大きいと、コンピュータがオーディオサンプルを処理する時間が長くなり、コンピュータがより大きなデータセットを扱えるようになるため、編集やミキシング処理に最適です。レコーディング処理では、レイテンシーを減らすためにバッファサイズを小さくすることをお勧めします。
- DAE 再生バッファサイズを変更します。Playback Engine ウィンドウで、DAE Playback Buffer セクションの Size 横のドロップダウンメニューをクリックして、この設定のバッファサイズを増減します。再生中や録音中に遅さを感じる場合は、バッファサイズを小さく設定することで、コンピューターのスピードが向上する可能性があります。バッファサイズを大きくすると、大量の編集を含むセッションのパフォーマンスが向上する可能性がありますが、再生または録音機能を開始するまでのタイムラグが大きくなる可能性もあります。
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