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幻想体名 黄金色の林檎
観察レベル 観察レベルなし
本文 こんな観察日誌、 子供のとき以来書いたことないから上手く出来るかは分かんないけど・・・。 やれって言うならやるしかないな。
えっと・・・とりあえず形態描写をしろって?
うん、そうだな。 とりあえずあれはリンゴだったな。
凄くデカい・・・ 手足が付いた気持ち悪いリンゴだ。
個人的な話なんだけど、食べ物の癖してデカすぎたり自分で歩き回ってたりするの見ると嫌な気持ちにならないか? 俺だけか?
話が脱線したな。 何はともあれ、 そのリンゴは黄金色だった。 一目見ただけでも、どこかの果樹園から捥いできたリンゴじゃないって分かる。 うん、そうだな。 これを幻想体って言うんだよな?
ああ、そのリンゴの幻想体は独りでに、てくてくと歩き 回ってた。
えっと・・・そのとき俺はなんだかそのリンゴを切らなきゃ いけないって考えが湧き出てきたんだ。 導かれるという か。説明が難しいな。
・・・まぁ、俺以上にリンゴが嫌いな人もいないだろうし。 俺の過去がちょっと変わってるからかな。
まだ戦うには情報が少なすぎて、退却することにした。
結局戦うことになるだろうから、そのときまた分かったことがあれば書くことにしよう。
→気が散って読めないな。 君は軍にいるときもこんな風に報告書を書いたのか?
→自由に書けと言ったのはヴェルギリウスさんです。 ダンテもその部分には同意しています。
→・・・管理人様が良いなら言うことはないな。
→[煙草の痕が残っている。]さ、ま、い、つ。
→本当に、些細なことにまで言いがかりを付けるんですね。

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