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幻想体名 黒壇女王の林檎
観察レベル 観察レベルなし
本文 それに遭遇して得た情報を記録します。
<就業規定>11条2項に基づき、 それを幻想体に分類します。
囚人たちと共に遭遇した幻想体は特別な好戦性を示してはいないようでした。 代わりに精神を通じて直接話し掛けて来ました。
私は様々な言語を知ってはおりますが、幻想体は私が最 も良く使用する言語で伝えるようでした。 口や声帯など の発声器官は見当たりませんでした。
「白雪を連れて来い」 幻想体はそう言っていました。当該状況から離脱し、その後分析した旧L社の報告書によると、 F-04-42と何らかの関係があるようでした。
加えて、以前ここまで調査に来ていた者たちと推定され ある遺体を発見しました。 社員証を確認したところ、作戦計画課の人物と確認され、収拾のため幻想体との戦闘を進行する前に当該状況より離脱しました。
以上で報告を終了します。

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