サクラテツ対話篇

ページ名:サクラテツ対話篇
サクラテツ対話篇
ジャンル少年漫画
漫画
作者藤崎竜
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス・集英社文庫
発表号2002年1号 - 21号
巻数全2巻(文庫版全1巻)
テンプレート使用方法 ■ノート

テンプレート:漫画

『サクラテツ対話篇』(さくらてつたいわへん)は、藤崎竜による日本の漫画作品。

登場人物の名前が哲学者に由来しており、CGの多用が特徴的である。

目次

あらすじ[]

巨大なビルが立ち並ぶ都内の一等地・宛内区宛内1-1-1に、周りの風景から取り残されたような一軒の古い家が建っていた。そこに住む少年・桜テツは、その立地条件から高額な固定資産税を払うために、幼稚園生の頃からアルバイトに追われていた。そんな彼に、大富豪の娘・出井富良兎は強い興味を抱いていた。

そんなある日、桜家上空に突然巨大な樹木が現れ、未来人や宇宙人・妖精など、様々な侵略者が次々と桜家の土地を狙い始める。桜家の土地を守るためにテツは侵略者と戦い続けることになる。

テンプレート:ネタバレ

登場人物[]

主要人物[]

桜テツ(サクラ テツ)東京都宛内区宛内1-1-1の一軒屋に住む高校生。桜家の長男で唯一の稼ぎ手である。幼稚園のころから1日3時間しか睡眠をとらずにアルバイトに追われ、いつしか金の亡者と化していた。日々のバイトで鍛えられているため、超人的な体力を持つ。趣味はごみ置き場から使える物を発掘することで、彼の部屋は集めてきた物で溢れている。ピーマンが嫌い。金の亡者化した一方、バイト歴が長く、金を稼ぐ事の大変さを知っている為か払った授業料を無駄にしたくないので授業態度は至って真面目である。ノートは持たず、授業中のメモはチラシの裏を使っている。真面目ではあるが、授業料より家の税金の方が高いため、授業中でも家に異変が起きると全速力で早退する。服のセンスはないが、バイトし通しで風呂に入れなくて汗臭い時も気にしない訳ではなく、帰宅して入浴して汗臭さを解消させ様と言う様に身嗜みに全然無関心な訳ではない。鉄瓶(テッペイ)テツの弟。テツをアニキと呼んで慕う素直で明るい少年。かわいいものに目がない。久散(クサン)テツの姉。非常に体が弱いためにいつも顔色が悪く、血を吐くことが多い。桜家の家事全般を一人でこなしている。テツが稼いできた金をこっそり使い込んでいる。桜ボケ(サクラ ボケ)テツの祖父で桜家の名義上の所有者。鉢巻きをしており、認知症が進行して曖昧な状態だが、元気だけは人一倍ある。「おのれ米軍!!」が口癖。痔持ちだったが、久散が尻の穴の神ショーベンハウアーに「おじいちゃんの痔を治して下さいませ」と願い、完治する。 鉢巻に書かれている文字は「ノモンハン」「リメンバー パールハーバー」「トラトラトラ」など多種存在する。出井富良兎(イデイ フラト)テツの幼なじみの少女。3600ページを超える「サクラテツ日記」を毎日書き続けている桜テツのストーカーでもある。大富豪の令嬢で、日々の退屈の中、非日常的な存在であるテツについて調査・観察することをライフワークにしているため、しばしばテツに問題が降り掛かるように仕向けている。自宅ではキノコの栽培やプラスチック爆薬の製作を行なう。 陸上部に所属し、双子の兄がいる。

侵略者[]

何らかの理由により桜家の土地を狙って現れた侵略者達。

アリス桜家上空に現れた巨大な樹木・世界樹と共に、何億年か未来の世界からやってきた未来人の少女。宇宙の消滅を目前に仕方なく過去へとやってきた。「たった6万2千年」などと言う極端な時間感覚をしている。未来の世界の人口は少子化が極端に進行し5人しかおらず、人類だけでは文明活動を続けるのが困難となっていた。そのため、一人一人が惑星を一つ所持し、国民ロボットを従えて王として統治している。前向きで明るい性格をしている。自分のことを「アチキ」と呼び、「ゾエ」「ゾヨ」「ゾナ?」など独特な口調で、台詞のフォントもほかの登場人物とは違うポップ体になっている。リンゴ型居住地に住んでおり、未来の世界では住所が宛内区宛内1-1-1にあったため、「この土地はアチキの物」と桜家の土地を狙う。実際、未来の土地登記簿を持っている。後にテツ以外の桜家の人々から慕われるようになる。ファイヤアーベント宇宙船「プリンキピア・マテマティカ号」に乗って地球を侵略しに現れた、自称・常勝無敗の美しき宇宙海賊。何事もダーツで決めることが信条で、たとえ3年の月日がかかろうとも当たるまで投げ続けるが、ダーツの腕前は非常に悪い。スノッブなフォルムの宇宙人を何人も従えている。ジークムント桜家の地下深くに存在する地底帝国の皇帝。地上の異変により危険が自国におよぶことを危惧し、巨大なモグラ型の戦艦と共に地上に現れた。久散のことは「アネさん」と呼ぶ。ニーチェ魔界王子の悪魔。魔界の出入口が桜家にできたことから土地を奪ってそこを保護し、ゆくゆくは大軍を引き連れて地上を支配しようと目論む。後にホームレスになったりペットから無能呼ばわりされるなど散々な扱いを受ける。富良兎に惚れている。アウグスティヌス「神の国」から来た怪獣。宛内区上空に片目だけ出現した。世界樹が大好物で初代と二代目の世界樹が食べられている。また、食後に出すゲップは水爆の数億倍の威力がある。弱点はしみる成分入りの水で眼を攻撃されること。視線は通常桜家を向いているが、一度逸らしたことがある。ショーベンハウアー桜家の庭に埋まっていた遺跡から出てきた尻の穴の神。少女の姿をしており、発掘されるまで百万年間眠っていた。一人称は「わらわ」で語尾に「ナル」とつける。桜家の土地は元々自分の縄張りだと発言して、テツとアリスに埋められそうになった。名前は第四話のサブタイトルに入ったのみで本編では出てこない。デューイ「NO!」と言える日本国大統領。日本の元首だが、見た目はアングロ・サクソン人そっくりである。国会議事堂で富良兎に桜家の存続の可否について問われ、旗艦プラグマティズムを用いて桜家の殲滅を決断する。桜家を空爆した際は去り際に「ジャスティス」と言った。ゾロアスターニーチェのペットで魔界ラッコ。富良兎の持ってきた差し入れの香りにつられ、再び桜家に生じた魔界の門を通って現れた。毒物を食べるとその毒の種類によって様々な人格に変化し、その人格に合った口調でしゃべる。出井 紀世能(イデイ キセノ)富良兎の双子の兄で魔性の美少年と言われている。その姿を間近で見た者は、老若男女はおろか種の壁も問わず心を奪われてしまい、中近東に留学していたころは「全てに愛される男」と呼ばれていた。テツのことを「テッちゃん」と呼び、また富良兎からは「お兄ちゃん」と呼ばれる。小さい頃から富良兎と同様にテツに攻撃をしかけるが、その目的は正反対で「好きな人が滅びようとするその一瞬の美」のためである。羅漢(ラカン)鏡の国からやってきたナルシストの化身。視線を浴びることを好み、桜家上空の巨大なアウグスティヌスの視線を感じながら日光浴をするために桜家に現れた。そのため桜家の土地の奪取を目的とはしていない。風吼(フーコー)桜の花を咲かせることによって春の心地を呼び、人々を眠らせ夢を見させる夢の化身。桜家一同の異常な行動を「睡眠が不足しているから」として、彼らを真人間に更生させるために現れた。漫画神ハイデガー(マンガシンハイデガー)漫画と現実の狭間に存在し、サクラテツ対話篇を含む全ての漫画を支配する漫画の神である。テツをサクラテツ対話篇の世界から「荒野の砂漠 水一滴も無し」の世界へ移すため、テツの前に現れる。また、その理由は連載時と単行本で異なっている。読者氏(ドクシャシ)漫画の妖精によってサクラテツ対話篇の世界に召喚された最強の侵略者。現実世界に戻るためには、テツを倒さなければならず、アリスと手を組みテツに挑む。

テンプレート:ネタバレ終了

単行本[]

ジャンプコミックス[]

  1. 上巻 ISBN 978-4088732855
  2. 下巻 ISBN 978-4088733197

文庫版[]

  • 藤崎竜作品集2 サクラテツ対話篇 ISBN 978-4-08-618748-0
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