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『ついでにとんちんかん』は、えんどコイチによる日本の少年向けギャグ漫画作品。また、それを原作にしたテレビアニメ作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1984年49号・50号に読切として掲載、1985年14号から1989年22号まで連載した。
連載当初は「怪盗とんちんかん」が大富豪の邸宅にあるゴミに等しいものをわざわざ予告状まで出して盗み出すドタバタなギャグストーリーだが、次第に学園もの・クイズ・各キャラクターに焦点を合わせた話などにシフトし、盗みに関する話は少なくなる。そのことを自身でネタにもしている(珍しく盗みの話が連続すると「2週続けて盗みネタが…」と作者が出てきて言ったりした)。
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名前の由来(作中の設定)は実はリーダー以外のメンバーから取ったものではなく、泥棒と間違えられた時に抜作先生が口走ったことからこの名前になったようである。なお、リーダー以外の各メンバーの名字は、麻雀の三元牌(白、發、中)からとっているものと思われる(コードネームから連想される色も牌に刻まれている文字の色に準じている)。
盗みを行う前には予告状を盗み先に送り、予告状の通りに必ず盗みを実行する。
リーダー以外の3人が力を合わせて「へのかっ波」を放つことができる。しかし、対大家のババー戦では『へのかっ波の上をいく、うんこのかっ波』に圧倒されてしまう。
リーダー/間抜作(あいだ ぬけさく)声:吉村ようメンバーが通う礼院棒(れいんぼう)中学の教諭。2年5組の担任。科目はホームルーム、通常の教科は担当していない(但し、落雷を受けた時には、1次と2次を含む連立方程式を教えている)。奇妙キテレツな性格をしていて、世間一般の常識というものが全く通用しない究極の「アホ」。そのため彼の周りでは常に騒動が起きる。まともなことを言うと気絶する時がある。本人はまったくコンプレックスが無いように見える(むしろ、他人から見て美点と思われる事を言われると逆に怒ることすらある)が、実はハゲであることを気にしている。髪型は前述の通りスキンヘッドで、いつも口を空けて間の抜けた顔付きをし、両手を猫かがみに曲げている。頭の中は基本的に空で、脳が入っていない(「抜作vsとんちんかん」の時のみそれらしい中身が入っており、引飛先生が味噌を足していた)。頭の中を自由に見せることができる。中から外を見ると、着ぐるみのようになっており、目を裏から突くと障子のように破ける。肉体は不死身で、体内で1日に1個は命が作られている。ファイヤーダンスの大会で3年連続優勝している。身長48ページ、体重3,829ダース、血液型ホンコンB型。年齢は200億歳とされている。得意のギャグは「いきなり尻見せ」。中盤以降なると石原真理子や斎藤由貴といった当時の人気女性タレントによる女装ネタやSMネタが登場し、後半になるとゴジラ風の怪獣の着ぐるみを着て、巨大化し、大怪獣ぬけゴンとなって町の中を暴れまくる。警察がX線カメラで撮影したところ、X線が強すぎて骨が見えてしまったが、抜作の骨は魚の骨だった。また、顔の骨はそのまま間の抜けた顔つきのような形になっている。抜作のキャラクターは作者の学生時代の落書きから生まれたもので、作者の最初の連載作品『アノアノとんがらし』に『阿呆作(あ ほうさく)』という似たようなプロトタイプキャラクターがいる。レッド/中東風(ちゅん とんぷう)声:塩沢兼人礼院棒中学の学生。転校生で、グリン・シロンと同時期に転入してきた。カンフーの達人。やや長髪。連載が進むにつれ、甘子とラブラブになる。クラス内では密かに女子に人気が高い。性格は面倒臭がり。また、短気でもある。美術が苦手。誕生日は5月5日。身長165cm、体重51kg、血液型B型。家族構成は祖父(中拳法道場を営む。その妻は故人)の存在が明らかになっているが、その他の家族は一切作中に登場しない。グリン/発山珍平(はつやま ちんぺい)声:金丸淳一礼院棒中学の学生。転校生で、レッド・シロンと同時期に転入してきた。発明が得意で自作メカなどでメンバーをサポート。天然パーマ(?)+茶髪がかっている。IQ200だが、得意なのは理系のみ。どんより雲や近所のノラ犬より人気がないのを気にしている(キャラクター人気投票で実際に負けている)。作者がメカを描くのが苦手なためなかなか活躍出来ず、とんちんかんのメンバーを始めさまざまなサブキャラからもポジションを奪われている。作中、私服姿が全く見られず、いつも学生服と学帽を身に着けている(水着・浴衣はあり)。ライバル(?)の怪盗あんぽんたんメンバー・本田ぽんとガールフレンドになった。身長・体重は非公開、血液型O型。家族構成は父・江治損(えじそん)、母・新(しん)、妹・明(あき)。妹も中学生らしい。シロン/白井甘子(しらい かんこ)声:日髙のり子礼院棒中学の学生。転校生で、レッド・グリンと同時期に転入してきた。紅一点。緑髪蒼眼。超能力者。使える能力は、念動・読心術・透視など。ただし、通常では大体80kg以上のものは動かせないが、怒りが爆発するなどした場合に暴走(?)して建物を半壊させるくらいの威力を出す。カエルや蛇・ゲジゲジなど、爬虫類・両生類・昆虫の類が苦手。猫などの動物が好き。焼き芋が好物。普段は頭にカチューシャを付けている。コイチの他の作品(例・『死神くん』の「カーテンコール」というエピソード)に時々カメオ出演している。身長154cm、体重43kg、血液型A型。スリーサイズは「何で私だけそんなこと聞くの?」(本人談)。家族構成は父・母・兄だが、父・母は兄・玉夫に「フレンチ甘々」を任せるシーンのみの登場で、その他の詳細は不明。上記のとんちんかんのメンバーと同様に主役を幾度か張ったキャラ。
天地無用(あまち むよう)声:塩屋翼通称「天地くん」。抜作に勝るとも劣らない「アホ」。元々は警察学校の始まって以来のアホとして問題児扱いされていたが、リーダーとも互角にやりあえる人材として大日本警察署に配属された。顔は元阪神の掛布似。実は抜作のかつての教え子であり、似た者同士の2人は固い絆で結ばれているが、抜作は天地くんの自分を脅かす程の人気振りが内心気に入らない様子。1+1すら分からず、頭を使うと嵐を起こしてしまうという危険な体質。その一方で、普通の人が電卓を使わなければ分からない複雑な計算は一瞬で解いてしまうという不可思議な能力があるものの、作中ではそれが生かされる事はなかった。世田谷の近くにあるという天地県南天地郡大字天地村字天地に住んでいる家族は、両親から兄、飼い犬に至るまで全員彼と同じ顔をしている。また、後に生まれる彼の3人の息子たちも全て同じ顔である。登場からしばらくの間はいつもズボンの股間の中に両手を入れていた(アニメではそのまま中に入れている)。得意のギャグは「いきなり前見せ」。キャラクター人気投票第2位。名なしのゴンベエ声:島田敏空手の達人で東風を凌ぐ腕前の23歳。超が付くほどの貧乏である。また、地元の人々からは知らない人はいないほど有名である。「道場やぶり道場」の道場主。抜作・天地の次に印象の強いキャラで、彼が登場すると抜作以外のとんちかんメンバーが動けなくなってしまい、主役を張ることもある。シリアス的なキャラだが、ゴンベエの貧乏加減は地元の住民達によって抜作のアホ加減と同様に問題視されている。ごみ箱から残飯を漁って食い繋ぐ生活をしているが、近所のおばさん達には嫌がられている。さらには生活費による莫大な借金をしており、いつも家に借金取りが押し入って来る。聴覚が異常に発達していて、他人が落としたコインの音をどんなに遠くからでも聞き付け、これを奪いに来る。当初は普通の金銭感覚の持ち主だったが、中盤以降になると500円を大金、1000円だと大富豪という感覚になってしまい、1万円を目の前にすると気絶してしまう。初登場時に名前が付けられていなかったため、以後周囲から「名なしのゴンベエ」と呼ばれるようになる。本人は登場する時には自分で勝手につけた名前(毎回違う)風林火山、竜、時にはジングルベイ等を名乗るが、やはり「ゴンベエ」呼ばわりされる運命である。本当の苗字は「七志野(ななしの)」らしい(父親の名前から)。アンディの「ぷるぷる」に弱い。ぬけ子声:吉村よう抜作がカツラをかぶり女装したバージョン。作品中盤以降になると、抜作が天地と出会うとなぜかぬけ子になって天地に襲われ、レイプ寸前までいってしまう。後半にはぬけ子をメインとし、会社を舞台とした本作とはパラレル的なエピソードが描かれている。また、ミラクルとんちんかんでは瓜二つのお姫様が登場している。怪盗とんちんかんと張り合うライバル。ただし中盤以降は急速に出番が無くなる。
アンディ・ジョーンズ声:島津冴子アメリカ出身の天才少女で、13歳(来日時)でありながら巨乳。とんちんかん逮捕のため来日するが捕まえられず。以降、礼院棒中学に転入し、怪盗あんぽんたんを結成するが、中盤以降はただの同級生と化す。得意技は「ぷるぷる(胸を揺らす)」。実は道場やぶり道場唯一の正式な門下生。本田ぽん(ほんだ ぽん)声:松井菜桜子背が低く、ちょこまか動く(が、それだけである)。後に、珍平のガールフレンドになる。『ミラクルとんちんかん』にも出演。口中たん(くちなか たん)声:江森浩子アニメでは「松本丹紅(まつもと たんく)」。アニメ版名前の元ネタは当時の人気女子プロレスラー、ダンプ松本をもじったものである。眼鏡+迫力ある顔+巨体が特徴。脂肪が厚く、レッドのカンフーも跳ね返す。体重が重いため、シロンの念動力も通じない。何を考えているのかよく分からない。密かに東風に思いを寄せていたという描写があった。教諭[]校長声:龍田直樹あまり目立った出演はない。抜作先生のギャグをすべて先読みする能力を持つ。抜作先生を利用して色んなものを調達している。面倒そうな転校生はすぐ抜作先生に押し付ける。明石奴(あかし やつ)声:西村知道教頭。チョーク投げが得意。校長から「赤シャツ教頭」と呼ばれている。吉沢狂子/今日子(アニメ版)(よしざわ きょうこ)声:川浪葉子2年2組の担任教諭。音楽を担当。なぜか抜作先生に一方的に惚れているが、その愛情表現は時として暴走し、周囲を震え上がらせている。美女でありながら、怒るとすさまじい腕力を発揮し、野生の熊を素手でぶっ飛ばしたこともある。森田元作(もりた げんさく)声:池水通洋2年4組の担任教諭。数学を担当。吉沢先生が好きで、そのため抜作先生とそのクラスに対抗意識を燃やしている。バレーボールやコマ回しなどが得意。引飛未司質飛(ひっぴ みししっぴ)2年1組の担任教諭。美術を担当。名の通りヒッピーのような身なりで、美術以外の万事に投げやり。生徒[]実は、作中で2年生から3年生に進級している。
毒鬼醜憎(どくおに しゅうぞう)声:龍田直樹毒鬼警部の息子。とんちんかんのメンバーと同じく、抜作先生のクラスの生徒。とんちんかんの正体に勘付いており、それを示唆する「あやしい」の一言に命をかけている。だがあまりにもワンパターンなため、中盤では周囲に先に言われ泣いて退場、終盤では「こやしい」と返される。かなりのスケベ。『ミラクルとんちんかん』では未登場。五十嵐ゆみ(ごじゅうあらし ゆみ)声:神代智恵抜作先生のクラスに転入した転校生。転入直後は東風を好きになったと周囲に思われたが、実際には本名(本来、この漢字は「いがらし」と読むことを他の人から突っ込まれるが、「ごじゅうあらし」が本名であると本人が公表した)をきちんと言ってくれた抜作先生を好きになっていた。同じく抜作先生のことを好きな吉沢先生と対立する。呂理子(ろりこ)声:渡辺菜生子姓は不明。車に轢かれそうなところを東風に助けられた後に一目惚れ、そのためストーカー的(連載終了後に登場する語句)な行為をし、中学生らしからぬ大胆な性的行動を取る。そのために東風に嫌がられている。ボディーガードが大量にいる。東風のガールフレンドである甘子と激しく対立している。部活活子(ぶかつ かつこ)声:本多知恵子名前通り、部活一筋の快活美人。しかし、新体操部→漫研→ソーイングクラブの順に抜作先生に潰され、ソフトボール部はいつの間にか雑技団状態になっている。素歩落太(すぷ らった)声:難波圭一怪談話・オカルト研究会・肝試し大会などを主催する怪談好きのように見せかけて、実はギャグに走る。代表ギャグは「歯槽のうりょう(膿漏)」「きみょぅ(奇妙)だめし(=肝試し)」など。顔が大きく、顎が広い。コイチお気に入りのキャラクターで、続編『ミラクルとんちんかん』にも出演していた。虚弱美女子(きょじゃく みなこ)「庭の木の葉が全部落ちるとポックリいってしまう病」「突発性アホ疾患」「海が見たいとダダこねる病」などの奇病に冒されており、登場シーンは必ずベッドに臥せている。母親は母親で「コーフンするとプロレスをしてしまう病」「コーフンすると剣道してしまう病」などのやはり奇病にかかっているが、娘と違い病臥するほど体力を奪われる病ではない。怪盗とんちんかん逮捕に命をかける警察署、大日本警察署の人たち。天地くんを除き盗みの話が減るにつれて出番がなくなる。
縄間田内蔵(なわまだ ないぞう)声:大竹宏大日本警察署の署長。あまり目立った出演はないが、時々寒いオヤジギャグをかます。『ついでにとんちんかん』では「署長」という呼び名で統一されていたが、『ミラクルとんちんかん』でやっと本名が判明。ハゲ頭に1本だけ残った髪をとても大切にしている。実はシロンの隠れファン。毒鬼悪憎(どくおに あくぞう)声:青野武大日本警察署の警部。名前の通りの悪人面。幼少の頃から抜作を追い続けている、怪盗とんちんかんの永遠のライバル。相棒の天地くんと共にリーダーとまともにやりあえる唯一の男だが、詰めが甘くいつも逮捕出来ない。その他にも何をやっても酷い目に遭う、報われないキャラ。『ミラクルとんちんかん』の最終回では自分自身の身も心も大アホに改造し、メンバーを苦しめたが、後に元に戻ってしまった。キャラクター人気投票第11位。当初の名前の案は「溝出不婆次(どぶでぶばばじ)」。白鳥ひよ子(しらとり ひよこ)声:山本百合子新人の婦警さん。初対面の天地くんを子供だと勘違いした際に、彼から一目惚れされてしまい、その後交際期間を経て結婚することになる。『ついでにとんちんかん』終了後のわずか2年間で、天地にそっくりな3人もの子供を生んでいる。とんちんかんのメンバー達が住む地元であり、礼院棒中学の学区内区域である。抜作のアホ加減とゴンベエの貧乏加減に地元の自治体から問題にされている。
アパート久荘[]大家のババア声:片岡富枝抜作先生が住んでいる「アパート久荘(くそう)」の大家。その戦闘力は名なしのゴンベエをも凌ぎ、超能力・ギャグなどもほとんど通用しないなど、この作品で最大最強の人物であり、抜作・ゴンベエの天敵である。高齢のためごくまれに腰痛などを起こす。必殺技は「四連波」「うんこのかっ波」。孫娘を抜作先生と見合いさせた事がある。孫娘の名前が「大矢 孫子」であるところから、苗字は「大矢」だと思われる。後半、とんちんかんのメンバーが全員で互角に対戦出来た。寝田切(ねたきり)アパート久荘の住人。高齢な故に病弱なために寝たきり状態である。大家のババアに家賃が払えないといじめられている。大田(おおた)アパート久荘の住人。長髪で眼鏡をかけた大柄な男。大木凡人のパロディと思われる。極道(ごくどう)声:戸谷公次アパート久荘の住人。名前通り、極道の姿をしている。七志野家[]七志野拳之介(ななしの けんのすけ)ゴンベエの父親。初登場のとき、作者が顔を適当に描いてしまい、以降登場するたびに顔が変わっている。ゴンベエ・とんちんかんのメンバーより戦闘力が上で大家のババアに次ぐ戦闘力を誇る。ゴンベエの母すでに死んでしまっているために姿がない(=幽霊)。その理由は死んだ直後に迎えに来た死神を夫の拳之介が叩きのめしてしまったために道場内で浮遊霊としてさまよっている。たまに死体を借り、仮の姿にしている。白井家[]白井玉夫(しらい たまお)声:広中雅志甘子の兄。両親に任され、喫茶店「フレンチ甘々」を経営する。いつも赤字で困っている。女物の下着を着用する、客が残したものを食べるといった(悪)趣味がある。店の新装開店時に、まつもと泉とパンチパーマ協会から花輪が届いている。『ミラクルとんちんかん』では「フレンチ甘々」は登場するも彼自身は未登場。中家[]じいちゃん声:柴田秀勝東風の祖父。拳法道場を経営している。道場の最高師範。呂満素組[]野々山礼子(ののやま れいこ)声:富沢美智恵貧乏ヤクザ(?)「呂満素組(ろまんすぐみ)」の組員。髪型はポニーテールで、服装は大抵セーラー服を着ている。ヤクザの一員のためか口が悪い。とある筋では要注意人物に指定されているらしい。ゴンベエに恋をする。最終話を見ると、とんちんかんのメンバーと同級生のようにも見えるが、詳細は不明。作者の最初の連載作品『アノアノとんがらし』の主人公『野々亜乃亜』が原型と思われる。組長(くみちょう)声:西村知道礼子の父親。病弱で寝たきり状態である。作者の歴代編集者をモデルにしたキャラが登場する。またコマの端っこで作中の強引な展開やギャグにツッコミを入れていることもある。
作者(さくしゃ えんどコイチ)ストーリーを中断してしばしば登場することがあり、コマの端で出演者達にたいして突っ込むを入れている。意外にも読者に人気が高く、人気投票10位であった。茨木氏(いばらき-し)声:屋良有作通称「イバちゃん」。世界中のガラクタ同然の珍品をコレクションしている大富豪。それらのコレクションは全て怪盗とんちんかんの標的にされている。また、彼が社長を務める「イバちゃん株式会社」は様々な分野に手を出すものの、アルバイトの抜作によって毎回倒産寸前に追いやられている。抜作曰く「種なしカボチャ」。モデルは当作品の第1、3代目担当編集者茨木政彦(後の第8代目編集長・当時は編集者)。尚子夫人(なおこ-ふじん)声:鶴ひろみ茨木氏の奥さん。アニメ版の設定によれば、旧姓は「群馬」で薬剤師免許あり(「サマースペシャル 南の島の大陰謀!!の巻」で「ケロケロバーム」を開発する)。高橋氏(たかはし-し)通称「タカちゃん」。東風達の元クラスメートで下着泥棒のプロ。転校する記念にクラスの女子のパンツを盗んだが、超能力が使える甘子のパンツだけは手に入れ損ねてしまった為、毎回色んなキャラを買収しては甘子の下着を狙っている。ちなみに抜作はその技術に感動して彼に弟子入りした。また、海水浴の際に女性が着用するビキニの下パンツを盗むと言う性犯罪的な行為もやらかしている。元横綱・大乃国に似ている。モデルは第2代目担当編集者の高橋俊昌(後の第7代目編集長・当時は編集者)。コミック文庫版では実際の高橋の死を悼み(コミック文庫版の発売が高橋の逝去の翌年)、高橋の登場する回は一切収録されていない。近藤氏(こんどう-し)通称「コンドーちゃん」。モデルは当作品の第4代目担当編集者近藤裕。コイチへのツッコミのみでキャラクターとしては登場しない。主に抜作先生や天地くんなどから発するもので、下ネタが多く、場の雰囲気を無視したギャグが多い。代表作に「いきなり尻みせ」「いきなり前みせ」(急にズボンを下ろし、尻や股間を見せ付ける)、「頭もっこり」、「頭どっかん」(頭部がクラッカーの様に爆破。『ミラクルとんちんかん』のネタ)など。中期以降になると新たなギャグが増え、ファイヤーダンスやSM、「このカレーはカレー(辛ぇ)」などの物を使ったギャグもある。後期になると抜作が「ゴジラ」をパロディ化した「大怪獣ぬけゴン」(抜作がゴジラの着ぐるみを着て巨大化した物)となって、「アンギャー」と叫びながら、町の中を只管暴れるネタが登場した。
『ジョジョの奇妙な冒険』などのジャンプ作品や『ハクション大魔王』などのアニメ、CM、深夜番組のアイチャッチのパロディも時折見せ、楽屋オチのギャグなども多い。中期~後期には明らかに無理矢理な展開などに「うーん無理の無い○○」と作者が自画自賛する自虐的なギャグも幾度となく使われた。
連載当時(1985年~1989年)に小学生だった読者達には理解出来ない過去の人と化した人物(山崎ハコ・美樹克彦・エンタツアチャコなど)によるネタも多いが、本作で知ったと言う読者も多かった。ギャグでは済まない女性下着窃盗ネタ、エイズ患者に対しての中傷したネタ、さらに抜作による黒人原住民ネタもあり、後者については黒人差別をなくす会からもクレームが来た。(安藤健二薯の『封印作品の謎』より)
また作者が新潟県出身であることから、新潟を題材とした話題も度々登場する(例:白根大凧合戦)。
1987年10月17日から1988年10月1日まで、フジテレビ系列で放送された(放送枠:毎週土曜日19:30~20:00。ただし1987年11月から『ショットガン』設置のため、終了時刻が19:58に)。全43話。
『ハイスクール!奇面組』の後番組で、漫画同士では特に似つかなかったが、アニメでは制作スタッフがそのまま続投した為、演出や美術などに共通の作風が見られる。
本放送中の1988年9月19日に昭和天皇が吐血、バラエティやギャグ番組が自粛になったが、この番組も影響を受け、その週だった9月24日の放送は他番組に差し替えられ、第42話は放送されなかった。
1話から22話は次回予告(20秒)が流れ、「次回予告状。『○○』『××』で笑って頂きます。怪盗とんちんかん。ハハハハハ!!」という抜作のナレーションで締めたが、23話以降はCM時間が変更された関係で次回予告がサブタイトル部分のみの表記と「ついでにとんちんかん、次回お楽しみに!」といった抜作のナレーションだけ(5秒)となった。また後期では、放送終了後のヒッチハイクで日本船舶振興会のCMが流れていた。
上記3曲とも、作詞は秋元康、作曲・編曲は後藤次利が担当。
エンディングテーマ[]上記3曲とも、作詞は秋元康、作曲・編曲は後藤次利が担当。
ちなみにオープニングでのレーベル名は、なぜか最終回まで「ポニーキャニオン」ではなく旧社名の「キャニオンレコード」と表記されていた(キャニオンが「ポニー」と合併しポニーキャニオンへと改称したのは第2話放送直前の1987年10月21日で、シングル『メビウスの恋人』が発売されたのは改称後の同年11月11日)。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
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1 | 1987年 10月17日 | 完全アホ100%!怪盗とんちんかん参上!! | 小山高生 | 三沢伸 | 金沢比呂司 | |
2 | 10月24日 | 集合の合図はバカ笑い | 高林久弥 | |||
由緒ある鐘をねらえ! | ||||||
3 | 10月31日 | 激突 ゴンベエVS東風 | 山田隆司 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
投げナイフにご用心 | ||||||
4 | 11月7日 | 天才少女アンディ登場 | 柳川茂 | 横山広行 | 山崎友正 | 金沢比呂司 |
恐怖の目覚まし時計 | ||||||
5 | 11月14日 | 勝手にあんぽんたん | 小山高生 | 前園文夫 | 奈須川充 | |
10年に一度のワラ人形 | 湖山禎崇 | |||||
6 | 11月21日 | ぷるんぷるんアンディ | 山田隆司 | 三沢伸 | 金沢比呂司 | |
帰って来たアホー鳥 | 一川孝久 | |||||
7 | 11月28日 | パソコン作戦大混戦 | 柳川茂 | 高林久弥 | 金沢比呂司 | |
抜作先生の授業開始 | ||||||
8 | 12月5日 | ライバル 天地くん登場 | 小山高生 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
大乱戦!!ミラクル迷路 | ||||||
9 | 12月12日 | 吉沢先生のラブラブ騒動 | 柳川茂 | 横山広行 | 山崎友正 | 金沢比呂司 |
海を夢みる少女 | ||||||
10 | 12月19日 | 出た!!大家のばあさん | 小山高生 | 三沢伸 | ||
カミナリサンタさん | 一川孝久 | |||||
11 | 12月26日 | 犯人 捕らえてみれば…!? | 山田隆司 | 湖山禎崇 | 奈須川充 | |
東風・甘子の純愛物語 | 前園文夫 | |||||
12 | 1988年 1月16日 | アッと驚く新春初仕事 | 柳川茂 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
東風の修行はツライ!! | 山田隆司 | 高林久弥 | 金沢比呂司 | |||
13 | 1月23日 | ポリスあほデミー | 柳川茂 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
雪に消えた抜作先生 | 山田隆司 | 高林久弥 | 金沢比呂司 | |||
14 | 1月30日 | ゲゲゲの妖怪屋敷!! | 小山高生 | 横山広行 | 山崎友正 | 金沢比呂司 |
校内ウルトラ俳句大会 | ||||||
15 | 2月6日 | 恋の嵐を呼ぶ転校生 | 高林久弥 | |||
ニセモノはホンモノ!? | 一川孝久 | |||||
16 | 2月13日 | 恐怖の本気チョコ | 山田隆司 | 藤川茂 | 金沢比呂司 | |
挑戦!!道場やぶり道場 | 柳川茂 | 三沢伸 | ||||
17 | 2月20日 | シロン危機一髪!! | 小山高生 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
久しぶりのあんぽんたん | ||||||
18 | 2月27日 | 抜作先生の人間ポンプ | 柳川茂 | 佐々木裕之 | 三沢伸 | |
最後の必殺スキップ | 山田隆司 | 藤川茂 | ||||
19 | 3月5日 | ウーパーパーパーを盗め!! | 柳川茂 | 横山広行 | 山崎友正 | 金沢比呂司 |
リーダー対殺し屋 | ||||||
20 | 3月12日 | 女子プロレスに挑戦!! | 小山高生 | 前園文夫 | 奈須川充 | |
抜作先生は名医!? | 湖山禎崇 | |||||
21 | 3月19日 | 毒鬼警部の大逆襲!! | 山田隆司 | 三沢伸 | 金沢比呂司 | |
どんより雲の悪夢 | ||||||
22 | 3月26日 | 天地くんの春 | 柳川茂 | 小島正幸 | 高林久弥 | |
抜作先生と怒りのエンマ大王 | 高林久弥 | 一川孝久 | ||||
23 | 4月9日 | 京都に参上 とんちんかん | 山田隆司 | 横山広行 | 山崎友正 | 金沢比呂司 |
激突!!京都夢芝居 | ||||||
24 | 4月23日 | 四代目はセーラー服 | 小山高生 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
怪奇!!ホラー教室 | ||||||
25 | 4月30日 | モテモテ東風くん | 柳川茂 | 湖山禎崇 | 奈須川充 | |
ニセ物を捕まえろ!! | 小山高生 | 前園文夫 | ||||
26 | 5月7日 | よけいなおせわの天地くん | 柳川茂 | 三沢伸 | 金沢比呂司 | |
お絵かきは嫌い!! | 小山高生 | 小島正幸 | 三沢伸 | |||
27 | 5月14日 | 初デート 初キッス | 山田隆司 | 高林久弥 | ||
助けて!!幸福の女神さま | 高林久弥 | 一川孝久 | ||||
28 | 5月21日 | 愛の奇跡 パワフル吉沢先生 | 柳川茂 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
世界最強は誰か | ||||||
29 | 5月28日 | ワンワン・ラブストーリィ | 小山高生 | 岩田六 | 山崎友正 | 金沢比呂司 |
ドジな吸血鬼 | ||||||
30 | 6月4日 | あほ忍法みだれとび!! | 柳川茂 | 湖山禎崇 | 奈須川充 | |
変な外人 おもしろ日本 | 山田隆司 | 前園文夫 | ||||
31 | 6月11日 | 爆笑ファッションショー | 柳川茂 | 三沢伸 | 金沢比呂司 | |
先生の一日署長 | 小島正幸 | 三沢伸 | ||||
32 | 6月25日 | あわれな宇宙人 | 小山高生 | 高林久弥 | ||
抜作先生のドキドキ大特訓!! | 柳川茂 | 小島正幸 | 高林久弥 | 一川孝久 | ||
33 | 7月2日 | 珍平のガールフレンド | 荒川稔久 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
アホロボット登場!! | 小島正幸 | 藤川茂 | ||||
34 | 7月9日 | パニック!抜作・甘子の珍騒動 | 山田隆司 | 横山広行 | 天羽鷹王 | 金沢比呂司 |
君の名は… | 三井秀樹 小山高生 | |||||
35 | 7月23日 | 怪談ユウレイ騒動 | 山田隆司 | 湖山禎崇 | 奈須川充 | |
出た!!なぞなぞバーサン | 小山高生 | 前園文夫 | 湖山禎崇 | |||
36 | 7月30日 | 天地くんがいっぱい | 柳川茂 | 三沢伸 | 金沢比呂司 | |
クラス対抗アホ泳ぎ!! | 小島正幸 | 高林久弥 | 一川孝久 | |||
37 | 8月6日 | サマースペシャル南の島の大陰謀!! | 三沢伸 | 金沢比呂司 | ||
38 | 8月13日 | 好きと言えない二人だから | 川崎裕之 | 藤川茂 | 佐々木敏子 | |
燃えろ毒鬼警部 | 三井秀樹 小山高生 | 一川孝久 | ||||
39 | 8月27日 | 笑撃!!マツタケ狩り | 山田隆司 | 小島正幸 | 高林久弥 | 金沢比呂司 |
青春してソフトボール | 柳川茂 | 高林久弥 | ||||
40 | 9月3日 | 髪の毛一本秘㊙攻防戦 | 山田隆司 | 湖山禎崇 | 奈須川充 | |
恐怖のお笑いバクダン | 柳川茂 | |||||
41 | 9月10日 | すべて見せます華麗なるテクニック!! | 荒川稔久 | 山田雄三 | ||
42 | --月--日 ※ | 新メンバー!?トン吉くん | 柳川茂 | 藤川茂 | 一川孝久 | |
モテモテ抜作先生 | 隅沢克之 小山高生 | 三沢伸 | ||||
43 | 10月1日 | 激突!!大運動会 | 山田隆司 | 高林久弥 | 佐々木敏子 | |
とっておきのジ・エンド | 小山高生 | 三沢伸 | 奈須川充 |
※42話は1988年9月24日放送予定、昭和天皇重病で中止。一部地域とチャンネルNECOやフジテレビONEでは再放送で放送された模様。
フジテレビ、北海道文化放送、秋田テレビ、仙台放送、山形テレビ(当時FNN/FNS)、福島テレビ、新潟総合テレビ、長野放送、テレビ静岡、東海テレビ放送、富山テレビ放送、石川テレビ放送、福井テレビジョン放送、関西テレビ放送、岡山放送、山陰中央テレビジョン放送、テレビ新広島、テレビ愛媛、テレビ西日本、サガテレビ、テレビ長崎、テレビ熊本、テレビ宮崎、沖縄テレビ放送、(以下遅れネット)青森放送(当時NNN/NNS・ANNクロスネット)、岩手放送(JNN)、テレビ山口(JNN)、テレビ大分(当時FNN/FNS・NNN/NNS・ANNクロスネット)、鹿児島テレビ放送(当時FNN/FNS・NNN/NNSクロスネット)
再放送(フジテレビ系列局を除く)[]テレビ埼玉、テレビ北海道、広島ホームテレビ、福岡放送
2000年~2001年にかけチャンネルNECOにて(月に4話連続放送)、2009年9月~2010年1月末まで、フジテレビONEにて再放送された。
2008年6月18日、スーパー・ビジョンからDVD-BOXがDVD-BOX 1、DVD-BOX 2と2つに分けてリリースされた。DVD-BOX 2には、本放送では放送中止になった第42話も特典映像として収録されている。
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