MIND_ASSASSIN

ページ名:MIND_ASSASSIN
MIND ASSASSIN
ジャンル少年漫画
漫画:MIND ASSASSIN
作者かずはじめ
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
週刊少年ジャンプ増刊号
月刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
集英社文庫
発表号1994年52号 - 1995年29号
巻数全5巻(文庫版全3巻)
話数全35話
小説:MIND ASSASSIN
著者映島巡
イラストかずはじめ
出版社集英社
掲載誌jump novel
レーベルジャンプ ジェイ ブックス
巻数全3巻
ドラマCD:MIND ASSASSIN
原作かずはじめ
発売元集英社
レーベル集英社CDブック
枚数全3巻
テンプレート使用方法 ■ノート

『MIND ASSASSIN』(マインド アサシン)は、かずはじめによる日本の漫画作品およびそれを原作とする小説・ドラマCDである。

目次

概要[]

他人の記憶と精神を破壊する暗殺者「MIND ASSASSIN」の能力を持つ主人公と患者との関わりを中心に、人の心が持つ様々な姿が描かれてゆく。かずはじめにとって初めての連載作品であり、作者は文庫版のあとがきで「当初は連載化されることなど考えもしなかったため大いに戸惑い、連載をこなすのに必死だった」と語っている。

テンプレート:ネタバレ

設定[]

マインドアサシン[]

第二次世界大戦中にナチス・ドイツによって生み出された超能力者の通称である。頭部に触れるだけで相手の記憶と精神を破壊する能力を持つ。そのまま放置すると死亡するため、その能力を知らない者には「外傷を与えずに相手を殺した」としか見えない。普段はその能力を制御するため、両耳にピアスを付けている。また、力を加減すれば記憶や精神の一部だけを破壊することも可能である。破壊された記憶や精神は、何らかの外的要因によって修復することがある。

主人公・奥森かずいは初代マインドアサシンであるクラウス・クレーラーの孫にあたる。

登場人物[]

声はドラマCDの声優である。

主要人物[]

奥森かずい(おくもり-)(声:緑川光)奥森医院を経営する開業医。ドイツ人の祖父を持つクオーター。身長192cmという長身で、髪を伸ばせば誰からも女性と間違えられるほど端正な容姿の持ち主だが、間の抜けたところがあり、よく梁に頭をぶつける。そのため彼の患者からはよくからかわれ、また親近感も抱かれている。父親であるカールが常に日本語を丁寧語で話していた影響で、現在のかずいも常に丁寧語で話す。普段は優しくも鋭い観察眼を持つ医者で、親身になって患者の悩みを聞く。そして、その悩みが患者の耐え切れるものではない場合は、マインドアサシンの力で患者の記憶の一部を破壊して苦悩から開放する。また、患者が何らかの形で被害を受けていた場合は加害者の元へ赴き、その記憶と精神を破壊する。本人は本来暗殺者として作られたその能力を快く思っておらず、よほどの場合でなければ使用しない。加害者の元へ赴く際は黒い手袋をはめ、口調も丁寧語ではなく暗殺者としての言葉遣いになる。なお、名前は戸籍上は平仮名で登録されているが、本当は「一依」という漢字表記で登録されるはずだったという裏設定がある。虎弥太(こやた)(声:長沢直美)かずいが引き取って育てている少年。8年前にかずいが恋した女性・夕夏里の息子だが、複雑な環境から追い詰められた夕夏里に日常的な虐待を受けていた。そして、父親が夕夏里に刺殺されるところに居合わせてしまい、その凄惨な記憶をかずいに破壊されて引き取られた。現在の実年齢は18歳だが、精神的には8歳児並である。人見知りが激しく、かずい以外の人間には滅多に心を開かない。時々いたずらをしてかずいを翻弄するが、かずいのもう一つの姿を知りながらも受け入れており、かずいの心の拠りどころにもなっている。ドラマCDの設定では住倉姓になっている。

その他[]

角田(かどた)かずいの大学時代の先輩。現在は大学病院に勤務している。かつては患者の心情を大切にする医者だったが、やがて医療最優先で患者の心情を察しないようになっていた。しかし、自分では手に負えなかった患者の心をかずいが癒したことから、かずいの方針も認めるようになった。かずいの能力については、学生時代に打ち明けられている。ウォレスの事件では、辛うじて一命を取り留めた被害者の担当医だった。ウォレス・スミス英会話教室の講師。普段は過激な軽口を叩く青年で、生徒達から慕われている。しかし、裏では首の骨を折るという手口を使う暗殺者である。元々はごく普通の青年だったが、婚約者と共に乗った飛行機をハイジャックされ、婚約者だけが犠牲になるという事件に大きなショックを受け、暗殺者へと変貌していった。他人の命を躊躇なく奪う冷徹な男だが、一方では自分の死に場所を求めていた。かずいとの対決の後、自ら望んで精神を破壊された。遺品となった眼鏡は、かずいによって故郷であるアメリカの土地に埋められることになった。カール・クレーラーかずいの父。ドイツ人と日本人のハーフだが、ドイツで育ち、生活のほとんどをドイツで過ごしているため、日本語は苦手である。マインドアサシンの能力をかずい以上に快く思っておらず、そんな力を使わなくても人は幸福になれると信じている。しかし、その能力を組織に利用されそうになり、それを拒否したため殺害された。リヒャルト・リヒターカールを殺した暗殺者。マインドアサシンと同時期に開発された能力を受け継いでおり、相手に触れるだけでその部分を壊死させることができる。普段は制御装置のブレスレットを付けている。9歳の時に両親を惨殺され、レンツに引き取られた。その後、両親を殺害させたのがレンツだと知りながらも、自分の能力を必要とするレンツに協力していた。しかし、かずいとの出会いからレンツの意思に反する行動を取るようになり、レンツの銃撃を受ける。かずいに記憶を破壊されて入院し、その後は更生への道を辿っている。ハインリヒ・ヨアヒム・レンツかつてマインドアサシンの能力を開発した特殊科学班の一員だった男。自らの組織に超能力者を集め、その力を利用して超能力者だけの世界を作ろうとしていた。両親を惨殺されたリヒターを引き取って育てたが、実は彼の両親を殺害させた張本人だった。協力を拒んだカールをリヒターに抹殺させるなど、自分に協力しない者は容赦なく消す危険な男である。ケネス久我山(-くがやま))(声:遊佐浩二)リヒターを追って来日したFBI捜査官。通称「ケン」。日本人の父親を持つ日系人。「心は日本人」を自称しており、日本をこよなく愛している。かつてマインドアサシンの噂を聞いたことがあり、そのためかずいの能力に勘付いている模様である。カール殺害事件の捜査のため日本に滞在することになり、奥森医院に間借りすることになる。虎弥太に柔道を教えようとしたりマラソンに誘ったりするため、虎弥太からは敬遠されているが、あまり気にしてはいないようである。任務時以外は、FBI捜査官とは思えない爽やかな笑顔を見せる。住倉夕夏里(すみくら ゆかり)(声:井上喜久子)かずいが恋した女性で、虎弥太の実母。

テンプレート:ネタバレ終了

掲載誌[]

  • 週刊少年ジャンプ』1994年スプリングスペシャル(読み切り)
  • 『週刊少年ジャンプ』1994年32号(読み切り)・1994年52号 - 1995年29号
  • 『週刊少年ジャンプ』1995年サマースペシャル - 1996年スプリングスペシャル
  • 『月刊少年ジャンプ』1995年10月号・1996年2月号

書誌情報[]

小説[]

編集創美社(1-2巻)集英社インターナショナル(3巻)

作品の内容は全てオリジナルストーリーとなっている。

MIND ASSASSIN 1
  1. 裁きの日ディエス・イーレ
  2. 夏の日ゾンマー・ターク
MIND ASSASSIN 2
  1. 父と子
  2. 放課後
MIND ASSASSIN 3
  1. 闇の追撃者
  2. 走る人

ドラマCD[]

集英社より全3巻が発売された。原作ではやむを得ずカットされたシーンの追加や解説書の公式設定など、原作では語りきれなかった情報が補完されている。生産終了につき現在は入手困難。

MIND ASSASSIN 1[]
  1. 悲しみの暗殺者
  2. 悲しみを継ぎし者
  3. 幸福者(しあわせもの)
MIND ASSASSIN 2[]
  1. 超能力者
  2. 犯罪者
  3. 反撃者
  4. いやされざる者
  5. 想い出の者
  6. 悪者
MIND ASSASSIN 3[]
  1. セルリア
  2. 年上のひと
  3. 虎弥太の傷
  4. 母の墓前で
  5. 嵐の中の刃
  6. マリーゴールド

外部リンク[]

  • WISE DOG - かずはじめ公式サイト。
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