平盛康

平 盛康（たいら の もりやす）とは、桓武平氏貞盛流の伊勢平氏の一門の人物。約２名ほど存在する。

1. 平盛康 (修理判官) ： 別称は六波羅盛康。平正盛の孫、時盛[1]（左大臣）の子、能盛の父。同時に清盛の従弟でもある。1185年の『壇ノ浦の戦い』の際に豊前国企救郡（規矩郡）長野郷[2]を割拠したが、子の能盛とともに吉見範頼（鎌倉頼朝の異母弟）配下の豊前国司の源長定の軍勢に討ち取られた[3]。100余年の歳月が流れて、北条得宗家一門の鎮西探題の金沢実政[4]の曾孫の長野康盛[5]が上記の長野郷を拠点として豊前長野氏の祖となり、北朝方の足利尊氏に対して身分を隠すために時盛の後裔と自称し[6]、以降は足利尊氏に従った。
2. 関盛康 ： 伊勢関氏の祖で、平季衡の子、季継[7]の弟、伊勢盛光・清衡の兄、盛範・盛遠の父、度盛・盛国の祖父。

脚注[]

1. ↑忠盛・貞正（貞康の父）・忠正（長盛・忠綱・正綱・通正・維盛・正持の父）の弟、範延（僧侶）の兄。
2. ↑ 現在の福岡県北九州市小倉南区長野大字
3. ↑ 『兵範記』
4. ↑ 北条義時の曾孫、金沢実泰（実義）の孫、実時の子。
5. ↑ 政顕の孫、規矩高政（肥後国守護）の子。
6. ↑ 『鎮西要略』
7. ↑盛良・盛重の父。

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