張温

張温（ちょうおん）とは、中国の部将。約５名ほど存在する。

1. 張温 (漢) ： 字は伯慎。南陽郡（現在の河南省南陽市）の人。弟は張敞[1]、妻は蔡瑁[2]の叔母（蔡諷の妹[3]）で、その間に張勳（妻は劉表の妹）を儲け、孫に張允（蔡瑁の従子）がいる[4]。太尉・車騎将軍を歴任した。政敵の董卓によって、縁戚関係にある袁術[5]と内通したという冤罪で、撲殺された。
2. 張温 (呉) ： 字は恵恕。呉郡呉県（現在の江蘇省蘇州市呉県）の人。呉の輔義中郎将。張允の子、張祗（張祇）・張伯・顧承[6]夫人の兄。蜀漢（蜀）の鄧芝が呉の使者として赴いて、孫権と和睦した際に、その返礼の使者として帰還する鄧芝に随伴して、蜀漢にむかった。
3. 張温 (晋) ： 前漢の趙景王の張耳の16世の後裔とされ[7]、晋の外黄県令の張烈の子、前涼の太祖武穆（繆）王の張軌の父。安定郡烏氏県（現在の甘粛省平涼市涇川県）の人。晋の太官令をつとめた。
4. 張温 (唐) ： トルコ系突厥沙陀部の後唐の部将。
5. 張温 (明) ： 明の部将。若い頃から太祖洪武帝（朱元璋）に従って、数々の戦功を挙げて、会寧侯（会甯侯）に封じられた。しかし、1393年に『藍玉の獄』に連座されて、子と孫とともに処刑された。

脚注[]

1. ↑ 『後漢書』竇武伝
2. ↑ 字は徳珪。蔡𤪠（字は仲珪/和珪）の弟、蔡瓚（字は茂珪）・蔡琰（字は文珪）の従兄弟（『襄陽耆旧記』）。
3. ↑ 王先謙著『後漢書集解』および『劉表伝集解』
4. ↑ 『元本』（『元大徳九路本十七史』、元の大徳10年に池州路儒学によって刊行された『三国志』関連文献書）。
5. ↑ 太僕の袁冀（袁基）の同母弟、袁紹の異母弟。
6. ↑ 顧雍の孫、顧劭の子。
7. ↑ 『晋書』張軌伝

関連項目[]

• 孫堅
• 張純
• 張挙
• 董卓
• 孫権
• 鄧芝

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