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『ドルアーガの塔』(ドルアーガのとう、The Tower of Druaga)は、1984年6月にナムコ(現:バンダイナムコゲームス)より発表されたアーケードゲームおよびゲームの舞台となった塔の名前。バビロニアンキャッスルサーガの第一作。略してTODと呼ばれる場合もある。
本作品のゲームデザインは『ゼビウス』でも知られる遠藤雅伸である。各フロアに隠されている宝箱を探し出すアドベンチャーゲーム的要素、主人公ギルが装備によって成長するロールプレイングゲーム的要素、剣と魔法の世界の表現によるファンタジー的要素を併せ持つ作品で、発表当時はその独特の世界設定とゲーム性から、一部ゲームファンの熱狂的な支持を受けるにとどまった。しかし、ファミリーコンピュータへの移植と攻略本の出版により幅広い人気を獲得し、1980年代のナムコを代表する一作となった。
プレイヤーは主人公ギルを操作して、悪魔ドルアーガによって塔の最上階(60階)で石にされている巫女カイを助け出し、また王国の平和のシンボルであるブルークリスタルロッドを奪回してドルアーガを倒すことを目指す。基本的には制限時間内に各種のモンスターを倒しつつ、迷路状の各フロア(ステージ)に配置された鍵を取得し、扉にたどり着けば次の階に進むことができる。
しかし、最上階に囚われているカイを救出するためには悪魔ドルアーガを倒さねばならず、ドルアーガを倒すためには、単にフロアをクリアするだけでなく、各フロアに隠されている宝箱(宝箱が出現しないフロアもある)からアイテムを獲得して、ギルをパワーアップさせなければならない。これらの宝箱を出現させるには、特定の条件を満たすか、特定の動作をする必要がある(例えば特定の敵を何匹か倒す、ギルを特定位置に移動させるなど)。中には「1Pスタートボタンを押す」「レバーを各方向に特定回数ずつ入力する」といった風変わりな条件もある。アイテムはギルに有利となるものが多いが、逆に不利になるものも存在する。
基本は、4方向レバーと1ボタンを使用して主人公ギルを操作する。ギルは通常、迷路の壁沿いにしか移動できないが、アイテムの一つであるマトック(つるはし)や、敵キャラが発する呪文を利用し壁を壊す事で壁のあった場所も通過可能となる。
敵を倒すためには剣を使う。剣はボタンを押している間構えられ、この状態でナイトやスライムに突進(交差する)事で倒す事ができる。ただし、ナイト等の敵は1回の交差では体力を奪うのみであり、倒すためには交差を繰り返す必要がある。ボタンを離すと剣をしまう事ができる。剣を抜く、しまう動作中は防御もできない無防備な状態なので注意が必要。
マジシャン等が出す呪文は、シールド(盾)で受けられる。シールドは剣を出していない状態ではギルの正面にあり、剣を出している状態では左側を向く。これを応用すれば、剣を出したまま呪文を受け止めることも可能であり、この動作を行わないと出現しない重要アイテムが38階にある。この方法はこのゲームに限らず、ゼルダの伝説シリーズでも採用されている(こちらは主人公のリンクが左利きの為、剣を出している状態の盾は右側を向いている)。
マトックを手に入れた場合、壁に向かって停止した状態でボタンを押すと壁を壊すことができる。マトックを使用する際にボタンを使用するため、同時に剣も抜き差しされる。外周の壁に対しマトックを使用すると、マトックの耐久力にかかわらず消滅してしまう。
1ボタンによって攻撃と防御を使い分けることができる秀逸なゲームシステム、一方で攻撃動作中も技術介入によって防御が可能で二律背反の決まりを破れるという点がゲーム性に深みを持たせている。
各フロアには原則として1つの宝箱が用意されており、ギルの行動やそれによる結果が、フロアごとに設定された特定の条件を満たした場合に出現する。宝箱の中にはフロアごとに設定されたアイテムが入っており、ギルが宝箱に接触することで取得することができる。アイテムの中にはゲームの進行を支援(阻害)するもの、直接的なパワーアップ(ダウン)をもたらすもの、物語の完結に必要なもの、他のアイテムに影響を与えるものなどがあり、取得することで様々な効果を発揮する。
各カテゴリーに属するアイテムは排他装備であり、上位アイテムの取得によって下位のアイテムは消滅する。同じカテゴリであれば、原則として緑→赤→青の順に上位となってゆく。ただしファミリーコンピュータ版では配色に制限があり、白・赤とその逆の配色、青・黄の3通りしかない。
ソード(剣)ゲーム開始時のものを含めて4種類存在し、ギルの攻撃力に影響を与える。下位の剣を持っていないと上位の剣は出現しない。最上位装備(エクスカリバー)はトラップとなる宝箱(フロア開始時より存在)に変えられており、取得するには先に対応アイテム(アンチドート)を出現させて得る必要がある。ガントレット(篭手)ゲーム開始時のものを含めて3種類存在し、ギルの剣捌きに影響を与える。下位の篭手を持っていないと上位の篭手は出現しない。最上位装備以外は単体での効果はない。アーマー(鎧)ゲーム開始時のものを含めて3種類存在し、ギルの対呪文耐性に影響を与える。下位の鎧を持っていないと上位の鎧は出現しない。シールド(楯)ゲーム開始時のものを含めて3種類存在し、ギルの対呪文回避力に影響を与える。下位の楯を持っていないと上位の楯は出現しない。ヘルメット(兜)ゲーム開始時のものを含めて2種類存在し、ギルの最大体力値に影響を与える。バランス(天秤)装備の真贋を見分ける。最上位装備出現階のすぐ下に出現。バランスを取得せずに最上位装備を取得した場合は例外なく偽装備となり、本来の効果が発揮されない上、ゲーム進行に致命的な障害をもたらし、基本的にクリア不可能となる。1個までストック可能。ポーション(服用薬)一時的にギルのステータスを変動させる効果をもたらすが、風変わりなもの、トラップとなるものも存在する。全7種類で複数回出現する種も多い。効果を発揮すると直ちに消滅するが、特定のフロアで強制的に消滅する事もある。下位のポーションを持っていなくても上位のポーションは出現するが排他取得装備で、しかも新たなポーションを得ると同時に、効果を発揮しなくても消滅。実際には種類によってすべて異なる色だが、ファミリーコンピュータ版では配色制限のため、ヒーリング(白)以外の3種類ずつが同色(赤か青)となる。マトック(つるはし)特定の回数だけ、フロアの迷路を構成する外壁以外の壁を破壊することができる。銅・銀・金の3種類が存在し、それぞれ使用可能回数が異なる(金では1フロア255回まで使用可能で事実上無制限に使用可能。ただし外壁に使用した場合には失われる。)。ミスをしたり宝箱を取得するとマトックの使用回数はリセットされる。回数をオーバーするか、外周の壁に使用すると破壊され、永久に失われる。キャンドル(蝋燭)本来姿を見せずに襲い掛かってくるゴーストの姿を可視化する。効果が短期的なもの(赤)、恒常的に続くもの(青)の2種類が存在する。ブック(書物)暗闇のフロアや、見えなくなった扉・鍵をそれぞれ可視化する。全4種類が存在する。下位互換性があり、上位のブックは下位のブックの効果も併せて発揮する(最上位のブックのみを取得した場合、今までのブックの全効果が有効になる)。ネックレス(首飾り)主に火炎に対する耐性に影響を与える。緑→赤→青の3種類存在するが、下位の首飾りを持っていないと上位の首飾りは出現しない。最下位装備は単体での効果はない。上位の首飾りは下位互換性がある。リング(指環)ウィスプに対する耐性に影響を与える。緑・赤・青の3種類が存在する。下位の指環を持っていないと上位の指環は出現しない。下位互換性はなく、上位の指環を取得すると下位の指環の効果は無くなる。クリスタルロッド物語を進める上で、ドルアーガを封印するために必要とされるアイテム。物語の目的の一つに、ロッドの奪還がある。緑→赤→青の3種類が存在する。これらはプログラムの処理上排他取得となっているが、物語上では下位のロッドも保持していることになっている。その都合上、下位のロッドを持っていないと上位のロッドが出現しない。メイスドルアーガの力の源であるアイテム。奪取することによってドルアーガの魔力を大幅に弱めるという設定がなされている。サファイヤ・ルビーの2種類が存在する。プログラムの処理上排他取得となっているが、物語上では2本とも保持していることになっている。その他アイテムギルの歩行速度を2倍にする「ジェットブーツ」、フロア開始時に画面外に配置されたキーの方向を音で知らせてくれる「チャイム」、一定範囲内のドラゴンを足止めすることができる「パール」がある。空の宝箱やタイマー高速化のトラップ(ポーション・オブ・デス)が仕込まれた宝箱、対応アイテム(ポーション・オブ・アンロック)がないと開かない宝箱も存在する。ドルアーガ打倒のために最低限必要なアイテムは、「青剣(エクスカリバー)・青篭手・青楯・青兜・青鎧・青ロッド・ルビーメイス」だが、これらを取得するために必要なアイテムが連鎖的に存在。上記のバランスもこのためのアイテムで、青ロッド・ルビーメイス以外のすべてに必要。
RPG的要素の一つとして、ギルや一部の敵が固有の体力値を持つことが挙げられる。ゲーム画面からは、ギルや敵の体力値に関する情報が一切与えられないため、プレイヤーはデータ収集やプレイ経験からギルの体力値の余裕を推定する必要がある。なお、フロア開始時に、ギルの体力値は最大体力値まで回復する(体力値が最大体力値を超えていた場合も、最大体力値まで戻される)。
一部の敵も同様の体力値を持っており、攻撃によって体力値を奪い、退治することができる。
本作では以下の要因によりスコアが加算される。減算の要因はない。ただし本作ではコンティニューボーナスが他点数に比べて不当に高すぎるためスコアの意味合いがほぼ無意味に等しくなっている。これは当時の過剰なスコアアタック至上主義に対する皮肉の意味合いがあると、後に遠藤が掲示板で語っている。
60階に行くには、59階でドルアーガを倒さなければならないが、ドルアーガを倒さずに鍵を取って扉を抜けることで59階をクリアすると「YOU ZAPPED TO ...」と表示され、遥か下の6階から16階のフロアにランダムに落とされ、取得済のアイテムもいくつか失ってしまう (ZAP)。この時60階へ到達するためのアイテムの多くも同時に失われ、クリア不能となりゲームそのものが成立しなくなる。この場合クリアは5階の宝を取り直さなければならない。
60階で壁を壊す、イシターやカイを殺してしまう、死亡する等の行為を行った場合もZAPが起こる。ただし、カイを刺した場合はすぐにZAPとはならず、クリアできなくなり時間切れによってギルが失われ、結果的にZAPとなる。
ZAPを逆手に取り、意図的に何度もZAPを起こしてスコアを伸ばしていく事が可能であり、ハイスコアランキングを提示しているゲームセンターによっては、「ZAP禁止」の貼紙を出す店舗すら現れるほどであった。
ギルをすべて失うとゲームオーバーとなるが、このゲームにはエンディングが存在するため、最上階(60階)をクリアした場合も強制的に終了(ゲームオーバー)となる。
以下の条件で1ミスとなる。
ゲームオーバー後のコイン投入時に剣ボタンを押したままスタートボタンを押すと、1階からそれまで進んだ階までの範囲でスタートする階を選んでコンティニューすることができる。このとき、ゲームオーバー時に所持していたアイテムはすべて持ち越される。ただし前回のプレイが最上階クリアだったときは無効であり、1階からのスタートとなる。また、コンティニュープレイでは3階の宝ポーション・オブ・ヒーリングの効力は無効化されていて、取得しても効果がない。
以下、敵キャラを紹介する。
ゼリー状のモンスター。スライムは止まっている時に剣で刺せば倒せる。
本作での登場が日本にスライムというキャラクターを大きく認知させたと同時に、『ウィザードリィ』のイメージを踏襲してスライムを1面から登場するひ弱な敵キャラとして登場させたことが、本来のTRPGにおける「剣で攻撃できない強敵」というイメージを払拭してしまい日本国内で「スライムは弱い」という印象を与えた一因を担っているという事により、遠藤は「日本版スライムA級戦犯」と自ら称している。
ただし本作でのスライムは、ギルがどれほど強くなっていても、攻撃するタイミングが悪いと即ミスとなることに加え、上級のものになると多彩なスペルを吐くなど、むしろ強い部類に入る。
グリーンスライム1階から出現。動きは一番遅く、呪文も放たない。ブラックスライム呪文は放たないが、グリーンスライムより動きが活発。レッドスライム動きはグリーンスライムと同程度だが、壁に当たると消える白色の呪文を放つ。ブルースライム性格はレッドスライムと同様だが、壁を壊す力のある青色の呪文を放つ。ダークグリーンスライム壁を貫通する緑色の呪文を放つ。動きはかなり活発。画面外から呪文を放ってくることがある。ダークイエロースライム白・青・緑およびファイヤーエレメントに変化する赤い呪文をランダムに放つ。動きもスライム系中最も活発。ドルアーガの魔力により作られた剣士。フロアを常に歩き回っており立ち止まることはない。ナイトは固有の体力値をもっており、ギルが剣を出し且つ移動している状態(足踏み状態も可)で数回交差させなければ倒せない。剣を出していてもギルが止まったままでナイトと交差すると、ギルが大ダメージを受けたのちやられてしまう。同時に固有のリカバリーポイントを持っており、交差中もギルはダメージを受けるが、倒すことによってギルの体力値がその分回復する。リカバリーポイントはギルが持っている剣により異なるが、初期およびホワイトソード(5階の剣)では倒した敵の最大体力値とおおむね同値、ドラゴンスレイヤー(18階)やエクスカリバー(45階)ではその半分程度となる。
ブルーナイト最も弱い青いナイト。ブラックナイトブルーナイトよりやや強く赤い剣を持つ。「闇から作られた暗黒の騎士」と言う設定がある。本編以外のシリーズでも特別な役目を担わされる事がある。ミラーナイト(銀騎士)耐久力はブラックナイト並みだが、ギルと同じ速度で移動する。鏡に写ったギルの姿から作られたものと設定があり、銀の騎士でありながら「ミラーナイト」と名があるのはここに由来する。それゆえに、ジェットブーツを持っていない時に出遭うと移動速度が通常のナイトと同じになる。ファミリーコンピュータ版では、白黒2色で配色。ハイパーナイトブラックナイトより強いナイト。レッドナイトと双璧の強さを持つ。ドルアーガの親衛隊的な扱いであり、シリーズによってはレッドナイトより強いハイパーナイトも登場する。45階のみ配色が異なる。リザードマントカゲの姿で登場し黄緑色の剣を持つ。唯一左利きで多くのRPGに使われる設定を踏襲している。左利きによる攻撃は楯で防ぎにくいというRPGの設定に則り、単位時間にギルが受けるダメージが他のナイトの2倍となっている。それでいて倒してもナイト系中最も低得点。レッドナイト塔内で最も強いとされる赤いナイト。「イビルソード」と呼ばれる青色の剣を持つ。ハイパーナイトとの力関係は議論を呼ぶが、リカバリーポイントが他のナイトに比べて格段に少ないため、連戦は禁物である。リカバリーポイントの低さは後のシリーズにも受け継がれている。突然現れて呪文を放ち、またたく間に姿を消す神出鬼没の魔法使い。呪文は盾で防ぐことができるが、四方八方から放たれる呪文は対処を間違うと即ミスにつながる。マジシャンが消える前なら剣で倒すことができる。なお、剣を出さずに触れるとギルは死ぬ。出現は縦横共通ギルの座標から1ブロック隔てて向こう2ブロック、またはチェスのナイトのようにギルの座標から八方に位置したブロックに出現する。各マジシャンとも、呪文を放つ方向によって、杖を持ち替えている。ギルがフロアの柱と柱の間(または外周での柱と外壁の間)で止まっている時は出現することはなく、逆にギルが移動している時や通路上で止まっている時に出現 → 呪文発射 → 消滅を繰り返す。
メイジ壁に当たると消える白色の呪文を放つ。ソーサラーファイヤーエレメントに変化する赤色の呪文を放つ。ファイヤーエレメント赤色の呪文が壁に突き当たるか、進行方向に対し右または左の壁が切れる場所に到達した時、通路を塞ぐ炎に変化したもの。ギルは通常は炎に接触するとミスになるが、通過が可能になるアイテムが27階に存在する。しばらくすると自然に消滅するが、そばに近づき剣を振ると、通常より早く消すことができる。ドルイド壁を壊す青色の呪文を放つ。迷路の壁を壊すので、結果的にギルの道を作ってくれることにもなる。フロア序盤は有効に利用できるが、反面ソーサラーと同フロアに登場する場合、ファイヤーエレメントも出現させやすくなる。ウィザード壁を通り抜ける緑色の呪文を発する。四方から囲まれると対処が困難。死んだマジシャンの亡霊。6階他3ヶ所に登場するキャンドルというアイテムがなければ、ワープ時以外姿を見ることができない。ギルを追跡して、ワープしながら壁を通過してくる。頻繁に呪文を放ちながら移動し、画面外から呪文を飛ばしてくることもあるが、ゴースト自身には接触してもミスにはならない。なお、対応するマジシャン系と色が異っているのは、単なる色指定ミスとのことで深い意味はないそうである。
メイジゴーストメイジと同じ白色の呪文を放つ。ドルイドゴーストドルイドと同じ壁を破壊する青色の呪文を放つ。進行方向の壁を破壊しつつ進むので、このゴーストが往復したあとには、一直線に歩ける長い通路ができることになる。ウィザードゴーストウィザードと同じ壁を通り抜ける緑色の呪文を放つ。触手の怪物。剣を出して交差するとギルの体力値を消耗する。その結果、ローパーと接触した後にナイト系の敵と戦うと、体力不足でミスになることがある。剣を出さずに交差すると体力が最低値になるが、この接触でギルが死ぬことはない。
ナイト系と同様、リカバーポイントを持つ。色による能力差はないが、同色でも倒した時の加算スコアが異なる場合はある。
グリーンハンドローパーレッドハンドローパーブルーハンドローパーこのほかにファミリーコンピュータ版では、オールグリーンローパーとオールレッドローパーも登場。
同軸上にギルがいると、壁を壊しながら向かってくる。時折進行方向に非常に長いファイヤーブレス(炎)を吐く。通常はファイヤーブレスに接触するとミスになるが、通過できるようになるアイテムが46階に存在する。また、ギルを中心とした一定範囲内にいるドラゴン系の動きを止めることができるパールというアイテムも存在する。なお、剣を収めたままでもドラゴンを通過できるが、剣を出した時と同様に体力が減る。どうしても倒さなければならない場合に、小刻みに刺すのを繰り返す事がよく行われるが実際は単に交差するだけで良い。ただし正面からだとギルのダメージが大きい。
公式設定ではドルアーガの魔力によってクリスタルロッドがブルー、レッド、グリーンと3つ分離された際にクォックス、シルバードラゴン、ブラックドラゴンに分離されて操られたとなっている[1]。
ドラゴン系が出現するフロアでは専用のBGMが用いられる。
クォックス緑色のドラゴン。名前の由来は『オズの魔法使い』シリーズの『オズのチクタク』に登場する竜クオックスより。本来は善良な生物で、本作ではドルアーガに操られている存在。ドルアーガが倒された時に正気に戻り塔を去って行った。バビロニアンキャッスルサーガ作品では、敵として登場するのは本作のみ[2]。耐久力はギル3回の通過分。シルバードラゴン銀(白)色のドラゴン。クォックスよりやや強く、耐久力はギル5回の通過分。ブラックドラゴン黒色のドラゴン。シルバードラゴンよりさらに強く耐久力はギル7回の通過分。フロアの残り時間が60秒を切った時点で登場する火の玉。フロアによっては、始めから登場する。倒すことはできず、接触するとミスになるが、通過できるようになるアイテムが存在する。ウィル・オー・ウィスプには、緩やかに動くタイプと、非常に早い動きをするタイプがある。移動パターンでは以下の2種類があり、それぞれの特徴を理解すれば回避できる(壁をうまく壊し、同じルートを回らせて回避することも可能)。
ブルー・ウィル・オー・ウィスプ進行方向の左側の壁に沿って動く。レッド・ウィル・オー・ウィスプ進行方向の右側の壁に沿って動く。開発者の遠藤雅伸によれば、本ゲーム開発の際の大きな目的の一つは「当時稼働率の下がっていた『マッピー』の基板のROM交換で、開発コストを下げる」ことであった(縦長の画面で横スクロールするなど、両ゲームの共通点は多い)。つまり、元々大ヒットを狙っていたわけではなく、2000枚のROMが償却できればプロジェクト的には成功であった。
現在と同じく、当時も本作の難易度に対して「万人向けでない」「攻略本を前提としているかのようなゲーム設定は、アーケードゲームとして妥当か」という批判がなされたが、これは予想外に人気が出たための副作用であった。皮肉なことに本作の人気のため、当初想定していたROM交換だけでは需要に追いつかず、基板の再生産も行われた。
『ドルアーガの塔』は、ファミリーコンピュータを始めとしたゲーム機、各種パソコン(Windowsを含む)や携帯電話など、また単体パッケージとして以外にもナムコのレトロアーケードゲームのカップリング作品『ナムコミュージアム』にも度々収録されており、きわめて多数のプラットフォームに移植され、アーケード版が発表されてからかなりの年月が経つ現在でも、当時に近い感覚で楽しむことができるクラシックゲームの一つとなっている。カバヤ食品の食玩「ゲーム伝説」には一部ステージがプレイできるWindows版CD-ROMが同梱されていた(全5種のNo. 2、生産終了)。また、2003年12月5日にナムコ(現バンダイナムコゲームス)から発売されたゲームキューブ用のRPG「バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海」の予約特典として、FC版が復刻されている。
ファミリーコンピュータ版には、宝箱の出現条件が通常版とは異なる「アナザー・ドルアーガの塔」と呼ばれるバージョンが存在し、以後に発表された移植版でも、それぞれのプラットフォームオリジナルの特別版、いわゆる「裏ドルアーガ」が収録されることが多い。特にプレイステーション版(ナムコミュージアムVol.3収録)には、裏ドルアーガとは別に「闇ドルアーガ」も存在し、宝箱の出現条件の他にフロアのマップや獲得するアイテムそのものが通常版と異なっていた。プレイステーション版で闇ドルアーガを呼び出すと、プログラムされているが本編では使われていないファンファーレが鳴り闇ドルアーガモードに突入する。表ドルアーガではあり得ない、サイズ2倍のスライムが出現したり、宝箱の中身が「数十万ポイント分のスコア」というものがあったりと、新たな要素が加えられている。
以下はファミリーコンピュータ版の特徴で、オリジナルであるアーケード版では異なるか起こらない現象である。
またファミリーコンピュータ版では攻略本が出版されたが、アイテムの出現方法が違う内容で記載されていたり60Fのクリア方法が全く違う内容が記載されていた
ゲームボーイ版はナムコではなくエンジェルから発売された。発売日は1990年12月31日。
体力値が画面に数字で表示されており、スライムの体当たりやマジシャン等の呪文を受けてもダメージを受けるだけで済む。残機(プレイヤーストック)の概念がなく体力が尽きるとその場でゲームオーバーになるが、パスワードによる継続機能があったりとゲームシステムがアレンジされている。フロアの構造はファミリーコンピュータ版に準じている。
のちに発売された『ナムコギャラリーVOL.2』にはこのゲームボーイ版が収録された。
PCエンジン版は1992年6月25日に発売された。メディアはHuカード。
こちらは移植というよりリメイクといえる内容で、画面が俯瞰(斜め上からの見下ろし)であったりアイテムを好きな時に使用できるといった、まったく違う作品とも言えるほどの改変がなされた。フロア毎にイシターがグラフィック付きで登場し宝箱出現条件のヒントをくれたり、サッカバス(サキュバス)がギルにドルアーガを(倒すことで)救ってくれるように頼んだり、設定のみだったストーリー要素が実際にゲームに反映されている。以下に主だった変更点について記す。
アイテムの装備オリジナル版およびそれまでの移植版では手に入れたアイテムはその場で強制的に装備、もしくは効果発動となっていたが、本作ではプレイ中にステータス画面を呼び出して任意に装備や使用アイテムの変更ができるようになった。武器・防具には構えた状態でも正面から呪文を受けられる剣「スペルキャンセラー」、ギルが全身黒ずくめになり敵に追いかけられなくなる「ブラックナイトアーマー」、宙に浮いて歩くことで地面に張りついた敵に当たらなくなる「レビテイトブーツ」など、オリジナル版になかった特殊な効果を持つものもある。武器・防具以外にも装備する、もしくは装備して使うことではじめて効果が表れるものが多い。前者は装備アイテム、後者は登録アイテムと呼ばれ、それぞれ一度に1つずつ装備可能。宝箱の種類の追加主にゲームクリアに必須のアイテムが入ったメイン宝箱のほかに、ゲームをより有利に進められる「スペシャルアイテム」の入ったスペシャル宝箱が追加された。スペシャルアイテムは基本的に使い捨ての登録アイテムで、背後に壁を作って緊急回避に使える「トゥラウアル」、使ったその場でフロアを移動できる「ロープ」「スコップ」、特定の敵からダメージを受けなくなる「クリスタル」、敵全滅など様々な魔法がこめられた巻物「スクロール」などの種類がある。またメイン宝箱に関しては、前述の通りフロア開始時にイシターが出現条件のヒントをくれるようになっている(一部難易度を除く)。難易度選択難易度が4種類から選べるようになっており、敵の出現数や継続機能の制限などで違いがある。詳細は以下の通り。なおゲームボーイ版と同じく残機の概念がなく、ミスすると即ゲームオーバーのような扱いとなる。テンプレート:Rellink1990年に大阪府大阪市で開催された国際花と緑の博覧会に『ギャラクシアン³』と共に出展された屋外施設型の射撃体験ライド型アトラクションであり、ゲームソフトではない。
4人乗りのライドに乗りながら、赤外線による移動体通信技術を使用した銃型の武器を利用し、敵に付いた的に光線を当てることで倒しながら進む。最終目的はボスであるドルアーガを倒すことである。
博覧会終了後も東京都二子玉川にあったナムコ直営テーマパークナムコ・ワンダーエッグに移設され、閉園の2000年12月31日までプレイすることができた。現在は解体・廃棄され現存しない。
テンプレート:See
テンプレート:See
テンプレート:バビロニアンキャッスルサーガzh:迷宮塔
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