参魔将(COSMIC WORLD)

ページ名:参魔将_COSMIC WORLD_

登録日:2023/01/03 (火曜日) 16:55:20
更新日:2024/06/28 Fri 13:36:57NEW!
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cem cosmic world cosmic world~名付けられた『世界』~ 組織 異能集団 一応味方




参魔将とはCOSMIC WORLDに登場する主要人物たちが属する世界維持の組織CEMにおける最強格戦力の特定3名を指す名称。
各々が本体(CEM創設者のコズミックアイ)を上回る内在エネルギーを有しているとされ、宇宙規模の破壊活動を可能とする。
ある種の味方サイドにおける最高幹部ポジションだが、他の敵対組織と違うのは「別に幹部としての地位があるわけではない」点。
これはCEMにはメンバーにあまり上下の差が無く、混沌とした組織体制なのが大きい。


また膨大な戦闘能力を持ってはいるが同時に相当な問題児ぞろいであるため「味方だが敵対組織以上の脅威となりうる」とも。
そのため実力はあるにもかかわらず迂闊に切れるカードではなく、窮地に動かせる事態もそう多くはない。
この項では彼ら及び彼らが力を発揮するために一時的に吸収による融合合体を行う3名の存在も記述する。




短々坊たんたんぼう(コードCEM-T・所属「裏CEM」)


参魔将において「神魔」と呼ばれる神族と異種族の混血種。力はすさまじいが禁忌とされている種。主人公からのあだ名は「タンタン」
彼の場合は鬼の血も入っていると言っているためおそらく神族と鬼族の掛け合わせ。


外見は口のようなひび割れだけがある水色の球体に青い手足が生えた小人。


バウンダリースペースという世界と世界の狭間の異空間で孤独に育った出自で、自他の危険に頓着が無い。殺人趣味は無いが命のやり取りを楽しみ素直に喜べるバトルマニア。
実年齢は数百歳であるが酷く子供っぽい戦闘狂である上に、わがままでガキ大将じみている。しかして根っこの価値観はとてつもなくドライ。
同種族の別キャラクターと出会った時には、その神魔が迫害されてきた過去と世界全体を憎む心を知っても
「世界なんて憎む前に迫害された時に正当防衛でとっとと相手を殺せなかった君が甘ちゃんなだけ(意訳)」とバッサリ切り捨てるほど冷めている。


このメンタリティは殺さなければ死ぬだけの吹き溜まりのような環境のバウンダリースペースで育った結果、そういった命のやり取りを自然に楽しむ人格に育ったと自己分析している。
その上で他人に絆や守りたいものがあるのならそれはそれをモチベーションにして強くなればいいし弱いままならダメなだけと別の価値観をサラッと受け流す達観した面も。
ただ同じ参魔将とは友達意識はあり、特にエグゼクターと意思疎通が滞りなくできる数少ない人物。同時に殺し合い寸前の喧嘩を互いに楽しんだりもするが。


好物は辛子明太子。バウンダリースペースに落ちてきたものを食べて以来夢中になっており、これをあげるとコロッと頼みを聞き入れがち。ゲームではあげることで対戦時に手加減してくれる。
ただし逆に辛子明太子を奪ったりバカにされると激怒しだす。
暇つぶしに岩をサンドバッグ代わりにして殴る癖があり、登場作のゲームでも意味なく転がせる岩のオブジェクトが自室にある。


【戦闘能力・形態】


・天黙童子
短々坊の閉じた口のようなひび割れが開いて単眼が現れ、角が生えた状態。
一角と言う海魔を吸収することにより完全発動するが、後に怨導師の禁術によって力は多少落ちるが単体で使用可能となる。
特殊能力「神の見えざる手」を開放し万物を吸収破壊する。



特殊能力・神の見えざる手デウス・エクス・マキナ


短々坊の能力。実際にそういう「手」が物理的にあるわけではなく完全属性自由型エネルギー吸収機構と呼ばれる短々坊が取得したシステム。行使する際は使用者の手が光りはするが。
エーテル、アストラルの区別なくあらゆるエネルギーを属性を無視して吸収する。
判りやすく言えば物体、魂、超能力、魔法、精霊、プログラム…と言ったありとあらゆる種類の物質やエネルギーの種類を無視し、全ての力を等しく吸収破壊することが可能な能力。
ただしこれを扱うには並外れたオーラ…つまり生命エネルギーや闘気を扱う力を必要とする。


実はこの「手」の能力は元から短々坊が持っていたわけではなく、CEMの創設者コズミックアイが持っていた次元干渉能力の一種なのだが、短々坊は勝手に気に入り奪っていってしまった。
「手」を奪還する指令によりCEMのメンバーも主人公を含め数名出撃したのだが全く勝てず、犠牲も多くなるためか短々坊ごと味方に引き入れることで「手」を取り戻したことにするという異例の事態により短々坊はCEMに加入した。




エグゼクター(コードCEM-X・所属「裏CEM」)


参魔将において再生プログラムとして生み出された、世界をリセットする力を持つ処刑人。主人公からのあだ名は「エグゼっち」で他の面々からは「エグズ」
日頃の外見は棺桶の隙間からはみ出た鎌と赤い目という不気味なもの。


なお一言もしゃべれないため、ESP能力者などを除いて会話のできる相手がほとんど居ない。
しかし短々坊など「…………」という沈黙から意図や発言を読み取れる友人もおり、喋らないだけで何かを発信はしている様子。


ただ特技として分裂コピー能力をもっていて、これを使って増えたり他人の姿に化けるという変則的な姿で会話は可能。
なお口調などはコピーした相手のそれに準ずる。


無口かつ恐ろしい姿、そして能力の怖さとは裏腹に分裂コピーを使って悪戯をするなど割と茶目っ気のある性格をしており、短々坊経由の意訳だとジョークを飛ばしたりもしている。
喧嘩や争いは好きなようだが、前日譚では他者を意に添わず傷つけることに抵抗をしていたりとその実、能力と戦闘の恐ろしさを除けば参魔将で最も善良さを持ちあわせていると言っていい存在。
ただ肝心の意思疎通が余人には困難なのだが。


【戦闘能力・形態】


XANADUザナドゥ
エグゼクターのバージョンアップ形態。額に黒い十字のある、透明な四足に単眼の獣。大きさは多少可変する。
力の一部を管理しているMr.Jを吸収することにより取り戻せるようになる姿だが、後に怨導師の禁術によって力は多少落ちるが単体で使用可能となる。
世界再生プログラムとしての本来の姿であり名前。



特殊能力・怒りの日ディエス・イラエ


エグゼクターの能力。世界その物を一度消し去り新たに「再生」する過程としてリセット用に生みだされた彼の存在理由そのもの。
世界の混沌値が一定以上になると枷が解かれ、世界規模で存在をリセットすることが可能な再生能力。
なお世界そのものが対象でなければ世界が混沌であることと言った制限も無いらしく、主にエグゼクターは戦闘などでは「相手の能力をリセットし発動そのものを解除する」と言った風に限定的に行使している。





怨導師おんどうし(コードCEM-O・所属「無所属」)


あらゆる術を使いこなす怨霊。あまりの凶悪さに裏CEMですら手に負えなくなった参魔将最凶の男。主人公からのあだ名は「オンちゃん」
外見は黒と紫のツートンカラーに口と目が赤く裂けた仮面のような球状の顔、そして周囲に浮かぶいくつかの人魂と言う悪霊系モンスターチックなもの。


気まぐれかつ気分屋で、意味も無く残酷であるかと思えば興味がないことには至極どうでもよさげ。同じ参魔将のことは認めてこそいるがその上でもかなり気分屋。
ただし気が乗ればそれなりに親切な面もある。
どのような状況でもふてぶてしさを忘れず、窮地という概念が無いかのような言動。


元々生前は星幽界と言う世界でも最強とうたわれた魔術師。莫大な魔力により老いも不可能も無いと言われた強大な男だったが「彼」はそのために人生に飽いていた。
やがてある日自然と悪行を行ってはならぬと言うリミッターを取り払うが、それすら何の気なしにある日常の行動の枷をひとつ外しただけで一切退屈さは変わらないというありさま。
しかしある時「禁術」と呼ばれる魔術に出会い、彼の人生は変わる。
この世で唯一楽しめるものを見つけた彼は、あらゆる禁じられた術を探り当て探求することを貪りやがて「禁術破りレイブンズロー」と言う異名を得た。


そういった彼の傍若無人な行動を問題視した魔界正規軍、冥界管理局、全銀河連合などの複数世界の秩序を担う勢力が討伐軍を結成したが、レイブンズローはその全て返り討ちにしてしまう。
それぞれの勢力は「レイブンズロー事件」の影響による打撃を受け軽くないダメージを残す事となる。


しかしある日、レイブンズローは死んでしまった。作中においてその理由は判明してない。
判っていることは彼が謎の死を遂げた間際、己の死の過程のオルゴンエネルギーに禁術を込めたこと。
そして連鎖的に負の念は集まり、ある種の霊的な生命体が生まれた。
その特殊ないで立ちから怨念を糧とし負の念で強くなる存在ではあるが、当人は別に恨みも怨念もなく気分次第で生きていると言う奇妙な怨霊。
レイブンズローの力を持った霊、怨導師はこうして誕生した。
彼は禁術を己が手足のように扱い、負の念を糧とし好き勝手動くようになり、そして短々坊やCEMの面子と出会い「世界守護のための戦いの過程に起こる摩擦、そこから起こる恐怖と絶望」を対価とし加入したのである。



・オルゴーン
黒と紫が渦巻き目が光る球体のような恐ろしいなにか。
怨導師がソロモン王を吸収することによりその叡智で初めて使用可能となる姿だが、後に禁術によって力は多少落ちるが単体で使用可能となる。
負の念を無限吸収しいくらでも強くなる怪物。



特殊能力・禁術破りレイブンズロー


怨導師の能力。生前の己の異名を冠したもので「禁じられた術」の一切合切を行使する。
禁術の代償は使用者の過去の存在価値だが、怨導師にとっては無価値であるため無制限に行使できる。


禁術とは往々にして不可能を可能にするような術の総称だが、出力や起こす出来事に応じて代償はもちろん増大していくし、なにより簡単には使えぬよう『封緘』と呼ばれる封がしてある。
実際に作中で禁術を使ったキャラクターは概ね命を代償とし死ぬか倒れるかしているが、怨導師はその卓越した魔術の腕、魔力と精神性や特殊性からあらゆる封を破り代償もなく湯水のように日常的に禁術を扱っている。


具体的には

  • 本来割り込むことは絶対にできないはずの異空間ゲートの経路の中に邪魔して入る
  • 冥界に囚われているはずの怨霊を無制限かつ勝手に異界へと自在に呼び出して使役する
  • 相手の深層意識に入り込んで魂の核から存在を崩壊させる性質の悪い怨念を使役する
  • 融合が前提の姿を力が多少落ちるとは言え融合しないまま使用可能にする
  • 相手が最も恐れ嫌悪するものにもてあそばれる幻覚を見せる
  • 祝詞でも使えば一発で成仏するはずの霊体を何重もの禁術で防御することにより完全に除霊の類を無効

と言った感じ。ほとんど万能の便利屋に近い。





一角いっかく(コードCEM-I・所属「無所属」)


CEMの自称芸人のバカ超進化哺乳類。主人公からのあだ名は「ツノイルカ」で周囲からの異名は「絶対零度」
外見はデフォルメされたイッカクツノクジラそのもの。
短々坊が天黙童子の力を発現するために吸収する。


芸人を目指していて怪しげな関西弁で喋るのだが、出身は地球のオホーツク海なエセ関西人。
しかも芸とは名ばかりで「イカ喰う一角」「威嚇する一角」などダジャレばかりを連発するため非常につまらない。いわゆる三流芸人キャラ。
ただしこのダジャレ、ただつまらないだけでなく異常に強力な氷結能力を持っており、言霊でも乗っているのか寒いと感じた相手を比喩抜きに本当に凍結させてしまい、余波で周囲の物質や環境まで凍り付く。
絶対零度の異名はそこから来ているが、そもそも一角のギャグは霊体すら平然と凍らせており、COSMIC WORLDの舞台は絶対零度の下限すらない魂の世界なのでその実異名より本質的にはヤバい可能性が高い。
ダジャレを抜きにしても普通に氷使いの能力として凍らせることも可能。


芸人としては一切評価されておらず概ね弱い変人のバカと軽んじられている扱いなのだが、いきなりギャグを聞かせて相手を凍結させる無差別凍結魔としてはむしろ周囲から怖れられている。
当人は全く嬉しくないようなのだが……
ただのオホーツク海出身の哺乳類だった一角がなぜこのような能力に覚醒しいつCEMに来たのかなど謎は多く、短々坊がなぜこの変人を吸収して力を完成させられるのかも謎に満ちている。


【戦闘能力・形態】


鉄鯱てっこ
海魔としての力を開放した一角の形態。
外見は口の中に眼が見える、槍を持ったツノクジラ。
凍結能力に加えて気象を支配する能力を持ち『天瀞魔槍』と呼ばれる専用装備で天災をも引き起こす。




Mr.Jジェノサイド(コードCEM-J・所属「無所属」)


業魔と呼ばれる種族で、前職は冥界の判官という経歴。私情よりルールを重んじる性格。とはいっても役割としては処刑と捕縛ばかり。主人公からのあだ名は「ジェノっち」
外見は仮面をつけ処刑鎌を持った赤いモヤか霧の塊。
冷笑的かつルールに反するものを容赦なく処刑する性格で、その人格は「掟の為なら親すら平然と殺す」と評されており、その冷徹さは「Gの業魔」という謎の異名と共に知られている。*1
ただし権限やルールに関わらぬことならば手出しをする気も無いらしく、なにより契約とルールが最優先。またそれらに抵触しない範囲ならば多少の気遣いを見せることもある。


XANADUの力が悪用されないよう、彼の力の核をちょうど持ちあわせていた棺桶に入れ、エグゼクターとしたメンツの一人。力の一部を管理する権限を同時に持っているため、彼を吸収することでエグズはXANADUへと戻る。


【戦闘能力・形態】


・ジャッジメンズ
力を開放した形態。
外見は仮面と鎌が増えた紫色のモヤ。彼が動く時の役割は全てが極刑である。




ソロモン(コードCEM-S・所属「表CEM」)


情報統括を行うご意見番であり、古代イスラエルの魔法王ソロモンその人。今は頑固で無感情な老人で魔法生物。主人公からのあだ名は「そろぽんちゃん」
外見は黒い目と額に「S」の字があるだけの白い餅のような球体。
ニンゲンとしての姿を捨てたらしく、心を捨て淡々と情報を統括する。ただしデータとして考慮した結果心の必要性を再確認したらしく、心は必要だとニンゲンらしい心を失った状態で言うパラドックスを抱えている。
とはいえ老成してはいるが趣味もあり、茶が趣味で同僚の「無」とはよく茶道をしたり茶の話をしている。


変人、狂人、悪人、変態の多いCEMにおいては理性と見識、知識のあるブレーキ役でもあり、厳格で口うるさい保護者のようなポジション。
裏CEMのリーダーであるネロ帝と並ぶCEM最古参のメンバー*2で、他のメンバーが知らないような秘匿事項も多々知っていた。
セフィロトを開放すればかつての魔法王としての力で暴れることも可能だが、あくまで情報管理を行う裏方として動いているため魔術を行使することは避けている。


【戦闘能力・形態】


・スレイ・マーン
魔法王としての力を開放した姿。セフィロトの叡智と魔法によりああらゆる敵を消し去る。
設定上では「生前の姿と同じ髭の生えた荘厳な老人」なのだがゲーム作中でのドット絵はソロモンの形態と似たり寄ったりの餅に手が生えたような姿となっている。


特殊能力・生命の木セフィロト
ソロモンの持つ能力。宇宙の魔力の根源を示す「地図」とも言える概念からエネルギーを引き出し、セフィラの力を行使する。実際そういう樹があるわけではないらしい。
この能力は同僚であり裏CEMリーダーであるネロの特殊能力「悪魔の木」と対となっている。
また副次効果として、セフィラのパスによりタロットの26種の力と特殊効果を使いこなす。




追記・修正は禁術で力を開放してからお願いします。


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*1 実のところこのキャラクター、JとGの表記が微妙に錯綜している。異名はGで名前も本来はGだが名前の表記はJ、力を開放した後の頭文字はJ
*2 前身としてはネロ帝のスカウトに彼自ら魔界の最下層まで赴いた。

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