アリエイル・オーグ

登録日：2022/06/08(水) 12:04:23
更新日：2024/06/20 Thu 10:28:15
所要時間：約 10 分で読めます

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▽タグ一覧
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至高の存在となり、支配する……それが……その考えこそが人を、生命を歪ませるのです！

『スーパーロボット大戦シリーズ』の登場人物。

CV:小林由美子
年齢:20代以下(外見)
所属:プリベンター（RRR）ガイアセイバーズ→ 地球連邦軍 → ATXチーム
登場機:フリッケライ・ガイスト
戦闘曲：フリッケライ・ガイスト

□概要

初出は『リアルロボットレジメント』（以下RRRと表記）後に『第2次スーパーロボット大戦OG』にも参戦する。

謎の計画｢プロジェクト・イデアランツ｣にて創られた人造人間で褐色の美女。計画者のオヅヌ博士が実用試験体として創った試験体の一人である。イデアラントとも言われる。
性格は冷静沈着で物静か。ラミア・ラヴレスと雰囲気が似ている。
原案がさっちんではなく（仕上げとリデザイン彼女が担当している）、斉藤和衛氏だからか胸はそこそこだが、スタイルが良い。（ただ他の女性がおかしいだけで、この娘も普通に胸はある）

さてイデアラントとはなにかだが、人間を上回る身体能力と頭脳を持つ人造人間である。ただオヅヌ博士は新人類と語っている。
これだけだとレモン・ブロウニングが生み出したWシリーズに似ているが、更に特殊な力がイデアラントには存在する。それはエネルギーの流れの感知と状況認識・思考連鎖にある。

つまり世界には目に見えない大いなる流れという物が存在し、イデアラントは人間に感知出来ない、その流れを知覚出来る。
その流れを利用したり干渉したりすることで、自分が望む方向に物事を進められるということ。
もっともこの力は未完成もいいところで、もう一人の試験体であるドゥバン・オーグは、この力を効率的に活用したが、最終的はこの力を過信しすぎて敗北している。
アリエイルに至っては、そもそもこの力が存在しないかのように振舞っている。（少なくとも作中でアリエイルがこのような力を行使した描写が無い）

また二人のイデアラントには、致命的な欠点が2つある。一つは生殖機能がないため、子孫を残せない。（これはWシリーズも同じ）
もう一つの方が深刻で肉体を維持できる期間が短く（およそ3年ほど）、いずれ肉体崩壊が始まること。基本は人間と同じなのにあるべきものが欠けているせいである。（恐らくテロメアかなにか）
これはイデアラントの問題ではなく、彼女たちが試験体であるという点が大きい模様。
実際OGシリーズでは、エリック・ワンがWシリーズを生み出したレモンの技術を応用することで、解決策を生み出している。（ただ実現するには、多少の時間が掛かる）

作中の動向は下記に記すが、いずれもドゥバンの暴走を止めるために自軍に接触する。当初はラミアみたく感情表現が乏しく、ただ与えられた仕事を全うするかのように任務やドゥバン抹殺に動いていた。
しかし様々な人と交流する中で、自分が生きる意味や戦う決意を持ち始めて、最終的には自分の意志でドゥバンを止めるために戦うようになる。

□各作品の活躍

●RRR

月面研究施設を爆破して、脱走したドゥバンを抹殺するために、フリッケライ・ガイストに搭乗して追跡する。
一度はア・バオア・クーで追いつき対峙するも、彼の乗るアレス・ガイストと未完成であるフリッケライには圧倒的な差があり敗北する。
逆に追い詰められてしまうが、そこにプリベンターに助けられて、以降はプリベンターの一員となり、戦いに身を投じる。

最初こそ与えられたドゥバン抹殺のみを第一に行動していた。しかし仲間たちとの交流を得て、人並みの感情が芽生える。
そして自身とドゥバンの短い寿命に悲嘆するも、その中で自身が生まれた意味や生きていく意味を模索する。
最終的には、ドゥバンを「殺す」のではなく、「救う」ために戦うことを決意。
そしてドゥバンと相打ちになって、共に行方不明となるが、フリッケライに搭載された空間転移装置が作動しており、ギアナ高地に転移していた。

最後は意識の無いドゥバンにアリエイルが呼びかけるところで、この物語の幕は降ろされる。
創られた存在であるところは、破嵐万丈が憎むメガノイドに似ている。しかしドゥバンもアリエイルも彼らと違い、体も寿命もままならない生まれだった。
敵対したドゥバンもメガノイドと同じく「人間の支配者になろう」という似た考えだったが、その根底には「なによりも生きていくために必死だった」という悲壮な理由がある。
万丈もそのことを痛い程、理解しており、もし二人が生きているなら、創られた存在であろうとメガノイドと違う在り方で自由に生きて行ってほしいという切実な願いを抱いていた。

●第二次OG

第二次OGから参戦。宿敵かつ唯一の同胞であるドゥバンが本当に清々しいまでのキャラ改変をしたが、彼女の方はそこまで変化はない。
おかげで、宿敵というよりは我が儘なお兄ちゃんとそれを諫める妹みたいな関係になってしまった。どうしてこうなった…
プロローグから登場するが、その時もドゥバンとのたわいのない漫才でプレイヤーを和ませてくれる。

当初はガイアセイバーズに所属するが、自身の出生の秘密やガイアセイバーズのきな臭ささから脱走。エリック・ワンの協力もあり、無事に鋼龍戦隊に合流。
RRRより感情表現が豊かで、当初から悲壮的ではあるが、不愛想ではない。顔が若干垢抜けた顔になり、美女というよりは、美少女という感じになった。カワイイ。

同じ脱走仲間であるイングと交流が多く、なにかと彼を気に掛けてサポートしてくれる良心。他にはATXチームとの絡みやドゥバンがアルフィミィを狙う関係で、アクセルとの会話も多い。（しかもアクセルは数少ない名指しの援護台詞がアリエイルにある）

また、かのラドム博士がフリッケライとアルトの特性を活かした押せ押せの連携攻撃を提案してしまう。その名もE.D.N。
正式名称は、「エクセレン.旦那.寝取られた」「Eternally.Darning.Nails」直訳すると「俺たちの杭や弾丸でひたすら穿ってやるぜ」という意味。カッコイイ横文字で誤魔化してるが、超物騒だな…

さすがのエクセレンも旦那と美少女の連携には、思うところがあったのか、顔グラは普通なのだが「アルトにはヴァイスとの連携がすでにある」と言ったり、「近接連携の相方ならビルドビルガーがいる」と提案したり、ひたすら阻止しようとしてくる。
しかし相手は、あのラドム博士。一度言ったことは意地でも曲げず、アリエイルと旦那も乗り気だったので、可決されてしまうのである。哀れ…

先にも述べたようにイデアラントの秘密を知ったのだが、なんとドゥバンの方は自身の寿命のことをエルデに明かされるまで知らないという図式になった。
おかげでドゥバンはRRRのような悲壮さなんて欠片もなく、己の野心のために良い笑顔で幼女（アルフィミィ）をストーカーして、アリエイルはそんな兄の奇行を止めるという流れに。本当にどうしてこうなった…

上記に挙げた通りドゥバンも途中でイデアラントの秘密を知ったが、彼はそんな事実がなんのその、より一層のやる気を滾らせて幼女を付け回す。
アリエイルたちが、食い止めようとするも紙一重で間に合わずに、アレス・ガイストにぺルゼインが取り込まれ、そのままドゥバンは幼女を誘拐して行方を眩ます。

その後、ガイアセイバーズを脱走したドゥバンを気にかけながら、アイドネウス島でのガイアセイバーズとの決戦や完璧親父率いるルイーナとの決着を付けることに。
しかし親父を倒した直後に、なんと性悪ババア（エルデ）と一緒にドゥバンが現れてクロスゲートを掌握する。（しばらく音沙汰無かったのは、恐らく機会を窺っていたのとぺルゼインの力をアレスに馴染ませるため）
そのままドゥバンはアレスにクロスゲートの力を取り込まる。そしてアレスはドワォスレスレ状態に狂化。ドゥバンに至っては「進化、進化！」と同じことを繰り返す超ネタキャラに大進化。

そんな兄を見てられずに、アリエイルはアレスに挑む。ドゥバンを追い詰める中、その隙をついて幼女が自力でアレスから脱出。
「もう無理だ」と幼女と一緒にドゥバンを説得するが、一度エンジンをフルスロットルにした彼がブレーキを掛ける訳がなく、戦闘続行。
最終的にアレスが自壊する前に、食い止めてドゥバンが戦闘不能に。それでも足掻く彼に、アリエイルは「たった一人の同胞と殺し合う切なさが分かるか？」と誠心誠意でバカ兄貴を説得。

ようやく兄弟が落ち着いて話せると思った矢先に、なんと鬼畜ババアがAI1を暴走させてドゥバンすらも取り込んでしまう。なんてこった…
幼女をストーカーした挙句に取り込んだ男には、ある意味相応しい末路かもしれんが幾らなんでも哀れすぎる…
アリエイルも消沈するが、当然ババアはそんな事はお構いなく、こちらまで取り込もうとする。
しかし完璧親父を倒したアリエイルやヒューゴ達、鋼龍戦隊がAI1に負ける訳がなく、一気呵成でババアを追い詰める。
最後はドゥバンやアルベロ、敗北を認めたAI1がクソババア諸共消滅。たった一人の同胞に先立たれたアリエイルは初めての涙を流すのだった。

その後、ガンエデン率いるバラル勢力も打倒するが、その瞬間、生存していたアルテウル・シュタインベックが復活したAI1と共に登場。
ラスボスであるアダマトロンを現出させ自身の正体も明かす。その正体は、驚愕（笑）のユーゼス・ゴッツォだった。
さすがにガイアセイバーズの首領が異星人だったことや、構成員がドゥバン含めて捨て駒でしかなかった事実は、冷静沈着のアリエイルも驚愕して憎悪した。

しかしドゥバンと同じ程のネタキャラと化したユーゼスも所詮、鋼龍戦隊の敵ではなかった。
追い詰められて無様にアリエイルを欠陥品呼ばわりするユーゼスにドゥバンの無念も晴らすべく彼女も猛攻を仕掛けた。そしてイングやリュウセイ達と共にユーゼスを打倒するのだった。

最後はATXチームに入らないかと、キョウスケやエクセレンから誘われるが、自身の寿命から断念しようとする。
しかしエリック・ワンがWシリーズの技術を応用して、アリエイルの寿命問題を解決する策を提案。実現まで時間が掛かるため、しばらくは冷凍冬眠をすることに。
ただ自分の未来が開けたことに彼女も明るい希望を見出して、ドゥバンの分も生きる決意を決めるのだった。

●OGMD

初期は眠っていたのだが、なんとアレス・ガイストが変貌したエントリヒ・ガイストが現れたので、急遽目覚めることに。
体や寿命のストックをペース配分で補いながら、自軍に参戦。かねてより打診されてきたATXチームに出向、コードはアサルト5。
ただ早々に部隊が分かれて、アリエイルは教導隊の方に一時期出向することに。この時のコードはエレーブ７。

エントリヒ・ガイストを補足して、なんとか戦闘不能にしようと奮戦するが、途中でダークブレインを復活させようとする面白三幹部がエントリヒを拉致。
中で眠るドゥバン諸共にダークブレイン復活の礎にしようとする。（今度は幼女を拉致した罪が自分に返って来たか…）
しかし不足の事態が起き、ダークブレインは復活せずにエントリヒは彼方に吹っ飛んでいく。代わりにXN-Lがクロスゲートから出現。
条件を満たすとドゥバンがエントリヒ・ガイストに乗って援軍に来るので、アリエイルは彼と共にXN-Lとの決戦に臨む。
最後は、ドゥバンと共に再び冷凍冬眠をすることに。是非とも今度は兄妹揃って目覚めてほしいものである。

□余談

RRRの頃は、ゲームの知名度が少なかったため、あまり話題に挙がらなかった。しかしOG参戦で彼女の素晴らしさが一気に世間に広まる。
OGでも珍しい褐色美人、しかもカットインの全身像は彼女のプロポーションを惜しげもなく魅せる素晴らしさ。
必殺技のU.U.Nは彼女の凛凛しさと躍動感を倍増させるカッコよさ。トドメにキョウスケとの合体攻撃と盛りだくさん。

しかしこれらを上回る彼女の魅力が存在する。それは「カワイイ」ことである。容姿も当然だが、なによりも彼女の声。
リョウト・ヒカワと同じ小林由美子氏が担当しているのだが、同じ声優とは思えない程、女の子らしい声で、それはもう「カワイイ」のである！
特に「リボルビング・ステーク、ファイア！」この「ファイア！」の部分はカッコ良さもあるが、発音が丸っこくて超カワイイ。
思わずひらがなで「ふぁいあ！」と脳内変換したくなる程の可愛さである。ぜひ聞いてみよう！
ちなみにゲーム本編では披露しなかったものの、トレカのOGクルセイドではATXチームのジャケットを羽織ったりビキニ姿をなったりしたアリエイルが描かれていた。

ストーリー面でも優遇されているのだが、なんといっても相方兼宿敵のドゥバンがトンデモナイ程のネタキャラにワープ進化したため、その勢いに押されている部分もあったりする。バカ兄貴め……

搭乗機体のせいか、OGに参戦する以前からオウカ・ナギサとの関連性を指摘する声もあった。

アリエイルがカワイイと思った方は追記、修正はお願いします。

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▷ コメント欄

• 薄味のキャラ描写が時代を感じさせる。COMPACT2時代のキョウスケやエクセレンに近いというか -- 名無しさん (2022-06-08 21:01:08)
• 小林由美子がいかに男の子ばっかりやってるかがわかる評価 -- 名無しさん (2022-06-09 01:13:03)
• RRRの頃から「ファイア」は言っていたけど、あんなに可愛い発声じゃないんだよな。 -- 名無しさん (2022-06-09 07:54:57)
• 何かページの文体が全体的に気持ち悪い -- 名無しさん (2022-06-09 08:16:37)
• BGMが好きで毎回出撃させてたわ -- 名無しさん (2024-01-25 06:53:30)

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