登録日：2021/10/29 Fri 12:36:35
更新日：2024/04/11 Thu 21:17:07NEW!
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カルト映画（カルトえいが）またはカルトフィルム、カルトムービーは、熱狂的ファンによる小グループによって支持される映画のことである。
概要
作品そのもののジャンルというよりはどう受け取られているか、どんなファンがいるかで定義される映画である。
一般にカルト映画と呼ばれるものにはいくつかの特徴があり、それ故に興行的に大ヒットを収めるケースは少ない。しかしながらその特徴故に一部のマイノリティからは熱狂的な支持を受ける作品である。また難解なシナリオ、生理的嫌悪感を催したり社会通念的にマイノリティであるテーマで内容的に世間との軋轢を生み、社会通念上好ましくないとされる作品も少なくなく、場合によっては上映禁止やフィルムの没収、廃棄などもおこなわれるケースがあり、それが更に作品のカルト度を高める結果に繋がる場合がある。
再上映やソフト化などで人気作になる作品も多い。
カルト映画の例
1910年代
- ・カリガリ博士
- ドイツ表現主義映画の代表作。奇抜にデフォルメされたセットが特徴。
1920年代
- ・アンダルシアの犬
- ルイス・ブニュエルとサルバドール・ダリによる映画。大筋は男女の痴情のもつれを描くものの明快なストーリーはなく、脈略のないイメージ映像が続く。
1930年代
- ・フリークス
- 見世物小屋が題材の映画。実際の見世物小屋から集められた身体障害者が多数出演している。
- ・リーファー・マッドネス
- 麻薬撲滅のPR映画として製作されたが、殺人や自殺などの過激な内容からカルト的人気がある。
- ・鴛鴦歌合戦
- マキノ正博によるオペレッタ時代劇。江戸時代が舞台だが製作当時に流行っていたアメリカのミュージカル映画の影響を受け、ジャズやコーラスを歌い踊る。
1950年代
- ・狩人の夜
- 実際にあった偽伝道師による殺人事件を下敷きにした映画。
- ・禁断の惑星
- シェークスピアの『テンペスト』をSFに翻案した映画。
- ・幕末太陽傳
- 実現しなかった幻のラストシーンが有名。
- ・プラン9・フロム・アウタースペース
- エド・ウッド監督作品。上映権の買い手がつかずテレビ局に権利を安く買いたたかれた結果、深夜帯に繰り返し放送され「真夜中にテレビでやってる変な映画」として有名になった。1976年には「ゴールデン・ターキー・アワード」という本の中で「史上最低の映画」として紹介された。
1960年代
- 地下鉄のザジ
レーモン・クノーによる前衛小説を映画化したもの。
- 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
スタンリー・キューブリック監督作品。核戦争に至るまでのドタバタ劇を描く。
- 8 1/2
映画監督が仕事の行き詰まりから現実逃避する様を描く。
- 馬鹿が戦車(タンク)でやってくる
村人から迫害を受けた元戦車兵が自前の戦車で暴れまわる様を描く
- 2000人の狂人/マニアック2000
南北戦争時に北軍に皆殺しにされた村人たちの怨霊が北部からやって来た旅行客たちを惨殺していく。
- 死霊の盆踊り
裸踊りのシーンが延々と続く。
- 気狂いピエロ
殺人を犯した男の逃避行を描く。
- マタンゴ
ウィリアム・H・ホジスンの小説『夜の声』を映画化した作品。
- 華氏451
レイ・ブラッドベリの小説をフランソワ・トリュフォーが映画化したもの。
- けんかえれじい
昭和初期の不良少年を題材にした映画。暗に全共闘運動を描いている。
- まぼろしの市街戦
第一次世界大戦を舞台にしたコメディ映画。住民が避難して精神病院の患者のみ取り残された町にイギリス軍兵士が迷い込む。
- 殺人狂時代
精神病院の患者を殺し屋に仕立てようとするナチス残党の陰謀を描く。
- 007／カジノ・ロワイヤル(1967年版)
イオン・プロの映画シリーズとは別にアメリカの映画会社が映画化したもの。007シリーズへのセルフパロディ作品となっており後の『オースティン・パワーズ』シリーズにも大いに影響を与えたと言われる。
- 殺しの烙印
- 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間
江戸川乱歩の複数の小説を組み合わせて作られた怪奇映画。その内容から未だにソフト化されていない作品。
- ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/ゾンビの誕生(生ける屍の夜)
- イージー・ライダー
チョッパーに乗ってアメリカを放浪するヒッピーのライダーを描く。
- マジック・クリスチャン
- Candy
- 薔薇の葬列
新宿のゲイバーの風俗を題材にした作品。
- ワイルドバンチ
1970年代
- エロス＋虐殺
実在したアナキストである大杉栄とその周囲を描く。
- 小さな悪の華
レズビアンの少女が悪魔崇拝の末に殺人を犯す様を描く。
- 書を捨てよ町へ出よう
冒頭で主役が観客に向けてなじるなど実験的な演出の作品。
- 時計じかけのオレンジ
- 惑星ソラリス
- ピンク・フラミンゴ
世界一お下劣な人間を競って繰り広げられる変態行為を描く。特に主演のディバインが犬の糞を食べるシーンは有名。
- サイレント・ランニング
ヒッピー映画として有名。
- アギーレ/神の怒り
黄金郷を求めてジャングルに入った人間たちが破滅に向かう様を描く。
- ハロルドとモード 少年は虹を渡る
狂言自殺が趣味の19歳の少年と79歳の老女との恋を描く。
- 人間革命
宗教団体創価学会のプロパガンダ映画だが、かなりの豪華キャストとスタッフで制作されており、また長らく封印作品と化していたため幻の作品として有名だった。
- 悪魔のはらわた
- ウィッカーマン
- ミツバチのささやき
- ルパン三世 念力珍作戦
- ノストラダムスの大予言
封印作品として有名。
- ソドムの市
マルキ・ド・サドの原作を映像化した作品。
- ブラック・ムーン
- ハーダー・ゼイ・カム
- ファンタスティック・プラネット
- ファントム・オブ・パラダイス
- 悪魔のいけにえ
- 田園に死す
寺山修司の自伝的作品。前述の『幕末太陽傳』から影響を受けたラストシーンが有名。
- ロッキー・ホラー・ショー
- イレイザーヘッド
デヴィッド・リンチの長篇映画デビュー作。
- ゾンビ
- ケンタッキー・フライド・ムービー
- 思春の森
出演者が14~15歳程の少年齢にもかかわらず裸体や性的シーン及び、性器が映し出されるなどして問題となり、ソフト化されるも回収騒ぎになったりした。
- アタック・オブ・ザ・キラー・トマト
怪物化したトマトが人々を襲うパニック映画。
- 太陽を盗んだ男
ゲリラ撮影を多用した映画。
1980年代
- ブレードランナー
- スカーフェイス
- レポマン
- ブルース・ブラザース
- シャイニング
- 狂い咲きサンダーロード
- ツィゴイネルワイゼン
- ヨコハマBJブルース
- ニューヨーク1997
- ポゼッション
- 狼男アメリカン
- 風の歌を聴け
- トロン
- オン・ザ・ロード
- 遊星からの物体X
- 幻の湖(映画)
- ヴィデオドローム
- アトミック・カフェ
- コヤニスカッツィ
- 死霊のはらわた
- 麻雀放浪記
- 逆噴射家族
- ストリート・オブ・ファイヤー
- スパイナル・タップ
- 未来世紀ブラジル
- コマンドー(映画)
- ブルーベルベット
- ベティ・ブルー
- 男たちの挽歌
- 不思議惑星キン・ザ・ザ
- ゆきゆきて、神軍
- ネクロマンティック(映画)
- フルメタル・ジャケット
- アリス
- 裸の銃を持つ男
- 1999年の夏休み
- 追悼のざわめき
- ドグラ・マグラ
- 鉄男(映画)
1990年代
- 3-4X10月
- 遊びの時間は終らない
- プロスペローの本
- レザボア・ドッグス
- 裸のランチ
- 少女椿
- トゥルー・ロマンス
- ソナチネ(映画)
- みんな～やってるか!
- NOBODY
- パルプ・フィクション
- ゴッド・アーミー/悪の天使
- GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
- 悦楽共犯者
- トレインスポッティング
- (ハル)
- スワロウテイル(映画)
- 極道戦国志 不動
- シベリア超特急
- ひみつの花園
- キューブ
- 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air／まごころを、君に
- スターシップ・トゥルーパーズ(映画)
- CURE
- π
- パーフェクトブルー
- イディオッツ
- バッファロー'66
- ブレア・ウィッチ・プロジェクト
- マルコヴィッチの穴
- ファイト・クラブ(映画)
- ギャラクシー・クエスト
- DEAD OR ALIVE 犯罪者
2000年代
- ザ・セル
- オテサーネク 妄想の子供
- リリイ・シュシュのすべて
- ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃
- ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
- ウェイキング・ライフ
- リベリオン(映画)
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▷ コメント欄
- ただ羅列するだけではなくて、細かいサブジャンルや年代、制作国なんかで分けて簡単な解説を入れると良いかもね -- 名無しさん (2021-10-29 01:09:11)
- 羅列するよりもいくつかピックアップしてどのような映画でなぜカルト扱いされているのかっていう論が必要かと -- 名無しさん (2021-10-29 01:24:12)
- 別にカルトじゃないのとか混じってる。カジノロワイヤルとかどこがカルト？ -- 名無しさん (2021-10-29 01:27:15)
- 当wikiには挙げられているタイトルの個別項目もそこそこあるから、いいまとめ記事になりそうなんだけどな。勿体ない。 -- 名無しさん (2021-10-29 01:39:34)
- ↑×2 キンタマ拷問のシーンとか？ -- 名無しさん (2021-10-29 01:54:20)
- ゴジラはGMKより対ヘドラとか虚淵ゴジとかKOMのがカルトっぽくない？ -- 名無しさん (2021-10-29 09:38:06)
- なんかエヴァまで入ってるし、なんか個人の偏見が強くない？ゴジラはそもそも人気なのになんで入ってるの -- 名無しさん (2021-10-29 09:41:40)
- そもそも一覧項目に抵触しそいな気もする -- 名無しさん (2021-10-29 10:41:57)
- このままだとただの一覧項目な上に、記載作品の中にはカルト云々関係無く有名な作品も多いし、非常に主観的な項目なんで削除していいと思うわ -- 名無しさん (2021-10-29 12:35:24)
- あと2000年代で終わりで2010年代と2020年代が無い辺り、どっかからコピペしてきたんじゃねえの？ -- 名無しさん (2021-10-29 12:36:35)
- 建主淡々と追記してるけど項目の処遇どうするとかコメントないのかな。追記してる内容も恐怖奇形人間がソフト化されてないって何時の情報なんだろう -- 名無しさん (2021-10-29 20:15:02)
- とりあえず、削除審議中なので追記しないように警告文載せる？ -- 名無しさん (2021-10-29 21:18:43)
- 正直、「カルト映画」と「不遇の名作」がごっちゃになってるように見えてならないな。リベリオンとか隠れた名作のジャンルじゃないのか？ -- 名無しさん (2021-10-29 21:34:42)
- ↑カルト映画が周知と共に割と知られる名作扱いはままあるからね。割と名前は知られてる映画なのに公開当時はミニシアターレベルなんてこともあるし。 -- 名無しさん (2021-10-30 14:37:19)
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