登録日:2020/07/16 Thu 01:06:34
更新日:2024/05/20 Mon 11:19:23NEW!
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ぼっち・ざ・ろっく! 漫画 まんがタイムきららmax まんがタイムきらら バンド ぼっち ロック 22年秋アニメ アニメ化 芳文社 アニメ cloverworks きららファンタジア 所要時間30分以上の項目 ガールズバンド はまじあき asian kung-fu generation ぼざろ 結束バンド 斎藤圭一郎 吉田恵里香
陰キャならロックをやれ!!!
出典:はまじあき氏のTwitter、20年7月16日閲覧、https://is.gd/zx4p5a、(C)はまじあき/芳文社
■概要
『ぼっち・ざ・ろっく!』とは『まんがタイムきららMAX』2018年2月号から、
4月号までゲスト連載した後、5月号から本格連載開始した作品。既刊6巻。略称は『ぼざろ』
作者は『きらりブックス迷走中!』のはまじあき。
●目次
『きらりブックス迷走中!』終了後、はまじあき氏はバンドに熱中し次回作をバンドものに決める。
しかしこの時点では聴き専だったため、ベースやドラムを直接弾いたりしながら知識を蓄えていった。
またきらら系でバンドというと『けいおん!』という偉大な先輩がいるが、
丁度本作の連載が決まったタイミングでけいおん!も連載再開という情報が入り、作品が被らないように意識的にけいおん!要素を避けている。
例えばけいおん!は部活動で部室が舞台となっていたので、本作ではライブハウスでの活動がメインとなった。
が、ぼざろ側はぼざろ側で「一生仲間うちで楽しく放課後やっとけよ」、「軽音楽部よりはやっぱうめーな」と過激な発言がある。
また、主人公のひとりを始め、わりとシャレにならないレベルの変人やダメ人間が多く登場するのも特徴の一つ。
主要キャラ4人の名字は『ASIAN KUNG-FU GENERATION』から取られている。
作者の妹で『キスアンドクライ』の作者である日笠希望氏も本作の背景作業に加わっている。
なお希望氏は大豆田名義で、ぼざろの公式アンソロジーに参加している。
リアル妹の手によって後藤姉妹の話が描かれている。
作者が邦ロックファンだからか、扉絵では邦ロックバンドのMVのオマージュが描かれていることが多い。
元となった楽曲・バンドも誰もが知ってる超メジャーどころから知る人ぞ知るもの、中には代表曲じゃない「それチョイスする?」と思えるMVまで多種多様。
どれも再現度が非常に高く、MVオマージュじゃなくても音楽ネタが散りばめられていることも。
話数 | 元ネタ | 備考 |
#1 | なし | 記念すべき第1話。 |
#2 | リライト/ASIAN KUNG-FU GENERATION | 初のMVオマージュということで原作自体の元ネタとなったバンドの代表曲から |
#3 | 盛者必衰の理、お断り/KANA-BOON | Vo&Gtの谷口はアニメ版EDの一つ「Distortion!!」の作詞・作曲も担当している |
#4 | なし | |
#5 | オドループ/フレデリック | 同バンドの代表曲。特徴的なダンスシーンを差し置いて1秒あるかないかの間奏のシーンから抜粋 |
#6 | イト/クリープハイプ | |
#7 | シュガーソングとビターステップ/UNISON SQUERE GARDEN | 元がスリーピースバンドなためひとりの出番は右上の見切れてるとこのみ… |
#8 | なし | 周りにはアジカンの「家版・芋版」*1にフジファブリックの「若者のすべて」等邦ロックのCDが散りばめられている |
#9 | あつまれ!パーティーピーポー/ヤバいTシャツ屋さん | 持ってる物、右上のテロップまでしっかりと再現。 |
#10 | Ladybird girl/the pillows | 扉絵元ネタの中では最古参のバンド。きららの大先輩たちの顧問の名前の元ネタでもある |
#11 | 新宝島/サカナクション | 同バンドの代表曲にして、MVはネットミームにもなったくらいに有名 |
#12 | シンクロニシカ/ポルカドットスティングレイ | ポーズ、顔の向きまでしっかりと再現 |
#13 | 若者のすべて/フジファブリック | 同バンドの代表曲。ちゃんとオルガンも描かれている |
#14 | 夜行性の生き物3匹/ゆらゆら帝国 | 扉絵元ネタ初の解散済みバンドから。 |
#15 | なし | 壁の左右に「In Bloom Collection/NIRVANA」「QueenⅡ/Queen」等洋ロックジャケットのポスターが貼られている |
#16 | NUM-AMI-DABUTZ/Number Girl | アジカンにも多大な影響を与えたバンドから。後ろの絵があまりにも特徴的。 |
#17 | 仏滅トリシュトナー/八十八ヶ所巡礼 | 廣井きくりの元ネタとなったバンドから |
#18 | こんがらがった/ネクライトーキー | |
#19 | DOMINATION/BAND-MAID | |
#20 | なし | |
#21 | 催眠術/女王蜂 | |
#22 | DADA/RADWIMPS | 投げてるのは「D」ではなく「R」 |
#23 | Waitress, Waitress!/[Alexandros] | この楽曲発表時は「[Champagne]」と言うバンド名だった |
#24 | トランジスタラジオ/リーガルリリー | |
#25 | なし | エフェクターボードのケースに#15にもあった「In Bloom Collection/NIRVANA」やKISS・The Who等洋ロックバンドのロゴのシールが貼られている |
#26 | バッドパラドックス/BLUE ENCOUNT | 大槻ヨヨコ本格的な登場回 |
#27 | 群青日和/東京事変 | 誰もがいつか来ると予想していたであろうバンドから |
#28 | なし | |
#29 | センチメンタルシスター/yonige | |
#30 | 洗濯機と君とラヂオ/マカロニえんぴつ | 元ネタでは後ろで踊っているのはメンバーではない |
#31 | カワイイだけ/キュウソネコカミ | |
#32 | 消えない/赤い公園 | |
#33 | 元彼氏として/My Hari is Bad | |
#34 | Flash!!!/King Gnu | まさかのフルCGシーンからの抜擢 |
#35 | A-E-U-I/THE ORAL CHIGARETTES | |
#36 | なし | |
#37 | 猟奇的なキスを私にして/ゲスの極み乙女。 | |
#38 | こいつらあいてる/ニガミ17才 | 髪型も同じ人物が4人いるのも元ネタ通り |
#39 | なし | |
#40 | MATATABISTEP/パスピエ | |
#41 | なし | |
#42 | カラノワレモノ[ReREC]/ヒトリエ | |
#43 | なし | |
#44 | なし | |
#45 | 我愛你/Cody・Lee(李) | 中央の作者名も元ネタ通り |
#46 | 琥珀色の街、上海蟹の朝/くるり | 元ネタはアニメMV。the pillows、ナンバガに次ぐ古参バンド |
#47 | TAKE MY HAND/夜の本気ダンス | |
#48 | 番狂わせ/Hump Back | |
#49 | なし | |
#50 | lemonade/Chilli Beans. | 大山猫々と日向恵恋奈の名前初登場回 |
#51 | 光るとき/羊文学 | |
#52 | 普通/CRYAMY | |
#53 | ふっかつのじゅもん/sumika | |
#54 | センチメートル/the peggies | |
#55 | なし | |
#56 | 第一次世界/NEE | |
#57 | Mayday/w.o.d | |
#58 | ビレッジマンズ/ビレッジマンズストア | |
#59 | マテリアル/おいしくるメロンパン | |
#60 | 僕から君へ/Galileo Galilei | 劇中イベント「未確認ライオット」の元ネタの一つ「閃光ライオット」での初代王者 |
#61 | 手をたたけ/NICO Touches the Walls | |
#62 | 7997/オレンジスパイニクラブ | |
#63 | ゴミ人間、俺/ヤングスキニー | |
#64 | Musica/ブランデー戦記 | |
#65 | 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ/サンボマスター | TVドラマ『電車男』の主題歌としても有名な同バンドの代表曲 |
#66 | グッドな音楽を/ねぐせ | |
#67 | なし | |
#68 | ピンクブルー/緑黄色社会 | |
#α | 天体観測/BUMP OF CHICKEN | きららタイムキャラットへの出張編。超メジャーバンドの代表曲から |
#β | ペーパーロールスター/ドミコ | SIDEROSによる特別編なため描かれているのもヨヨコ |
アンソロジーカバー裏 | You To You/ASIAN KUNG-FU GENERATION | 「白い空間に色とりどりのカーテンとかおしゃれじゃない?」 |
〃 | 君の街まで/ASIAN KUNG-FU GENERATION | 「もっとロックなものが良い。プールでザリガニが出てきて人間が襲われるのとか」 |
TVアニメ化が決定し、2022年10月から12月まで放送された。全12話。劇場総集編が2024年春に公開予定。特に音楽描写に非常に力を入れており爆発的な人気を引き起こした。詳細は後述。
2019年の「次にくるマンガ大賞」できらら系作品としては過去最高の8位を獲得したこともあり、「きららの最終兵器」と呼ばれることも。
■あらすじ
「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりは、ギターを愛する孤独な少女。
家で一人寂しく弾くだけの毎日でしたが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することに。
人前での演奏に不慣れな後藤は、立派なバンドマンになれるのか!?
全国のぼっちな少年少女に届ける、いま最高にアツい音楽漫画!!
(公式より引用)
■主な登場人物
■結束バンド
虹夏が自分のバンドを作ることを目指し、リョウを誘って立ち上げたバンド。
その後なんやかんやあって、ひとりと喜多が(再)加入し、『下北沢STARRY』をメインに4人で活動を行っている。
バンドとしての腕前は結成約半年の時点ではぽいずん♡やみ曰く「高校生にしたらレベルは高い程度」でプロには程遠いとの事。
が、その評に発奮して個々が練習を重ねたことによって多くの人を引き付けるバンドへと成長していった。
- 後藤ひとり/ギターヒーロー
CV:青山吉能
本作の主人公。秀華高校1年→2年。『結束バンド』のギターと作詞担当。
コミュ障で根暗でネガティブという陰キャの化身のような性格をしており、友達がいなかった。
言葉初めに「あっ」と言ってしまう口癖があり、例えば「はい」という場面で「あっはい」と言ってしまう。
そのためリョウが名付けた「ぼっちちゃん」というあだ名で呼ばれている。
酷いあだ名だが、今まであだ名で呼ばれた事がなかったので喜んでいる。
精神的に追いつめられると顔面が崩壊して落書きの様な状態になる癖を持つが、漫画的なギャグ表現ではなく本当に顔面が崩壊している。
作者曰く「後藤の体は人間の体ではない」
中1時代にテレビで陰キャでもバンドをやれば人気者になれるチャンスがあると知り、父からギターを借りて2年間毎日6時間練習を続けた結果、プロ並みの実力を獲得。
『ギターヒーロー』のHNでネット上では知る人ぞ知る存在となっているが、リアルではその才能を全く活用できずぼっちのままだった。
そして高校でもギターを持って学校に行く痛々しいアピールを試みた帰り、虹夏に抜けたギターの代わりとして「結束バンド」に入れさせられることになる。
CV:鈴代紗弓
下北沢高校2年→3年。『結束バンド』のドラムとマネージメント全般担当。
明るく元気な性格で、面倒見もいいので本人の言う通りバンドの潤滑油の役を担っている。
ドラムが本体の大きさ故に外での撮影や路上ライブ等で扱いが悪くなりがちな事にコンプレックスを抱いているが、ポジション自体は気に入っている。
幼い頃から姉の星歌がやっていたバンドを見て育ち、自身も夢のためにリョウを誘いバンドを始めた。
夢はバンドをやめた姉の代わりに人気になり、姉のライブハウスを有名にすること。
本作では珍しいナチュラル陽キャだが、嗜好の方はどちらかというとインドア派で、遊びに行くよりライブハウスにいる方が好きなタイプ。
作中で「下北沢の大天使」と名付けられたこともあるほど、癖の強いキャラだらけの本作において唯一と言ってもいいほどのまともな子なのだが、少々突っ走る部分がある。
そのため、イベント事を主導した際には暴走して周りが振り回されることも。
CV:水野朔
下北沢高校2年→3年。『結束バンド』のベースと作曲担当。
クールで無口な性格で、中性的な容姿をした美少女。一人でいる事を好み友達も虹夏しかいなかった。承認欲求全開のひとりとは似て非なる性質。
ミュージシャンとしての実力はひとりに次いで高く、ひとりが本領を発揮できない場面では事実上のエースとなっている。
元々は医者の家に産まれたお嬢様だったが、溺愛してくる両親に対する反抗心から、
「自分がグレれば過干渉を止めるだろう」と考えたのがロックを始めたきっかけ。結局効果は無かったが。
金銭感覚が狂っており、小遣いを何十万もするベースに費やしては無一文になり、草を食べて生活をしている。
そのためか、金銭絡みではひとりに借金したうえ返さないまま上乗せしたり、
虹夏に無許可で着色しただけの結束バンドをグッズと称して売りさばいたり、喜多から買い取ったベースを黙って転売したりとひとり以上の問題児と化す。
中学時代に文化祭でライブをしたがマイナーな曲を演奏して会場が冷えてしまったことがトラウマになるなど、意外と打たれ弱い。
かつて別のバンドに所属していたが方向性の違いから脱退した(そのバンドの青臭い歌詞が好きだったが、売れるために売れ筋の歌詞に方向転換したから)
CV:長谷川育美
秀華高校1年→2年。『結束バンド』のボーカルとギター担当。
ひとりと同じ高校に通っているが1年時はクラスが違うので放課後になるまでは絡まない。2年に進級時に同じクラスになった。
路上ライブしていたリョウに憧れギターが出来ると嘘をついて「結束バンド」に入ったが、誤魔化せなくなりライブ直前に失踪。これがひとり加入に繋がる。
その後ひとりとの出会いを経て意図せずリョウたちと再会してしまい、本人は罪悪感とできるなら続けたかった気持ちで複雑だったが、禊を済ませて再加入することに。
ギター担当が既に居てメインはボーカルなのでギターをしないという選択肢もあるが、間奏の間手持ち無沙汰となるのがカッコ悪いという理由で練習している。
カラオケの採点では安定して90点台後半を出せるほど歌唱力が高いが、ライブでは声量不足でいまいち力がない模様。
さらに性格が正反対のひとりが歌詞を書いているため内容をよく理解できず、気持ちが込められないのも原因となっているようだ。
人と関わる事が好きで夏休みはたくさんの友達を遊びに出かけ、事あるごとにインスタに投稿している、本物の陽キャ。
ただ虹夏と違ってある程度意識して陽キャを維持しているタイプであり、時折陽キャなりの苦労や本音が漏れ出る事も。
ひとりの事を当初は「後藤さん」と呼んでいたが文化祭ライブ後から「ひとりちゃん」と呼ぶようになった。
しかしひとりの家にお泊りした際、ひとりの部屋の闇を垣間見てドン引きしたため一時期「後藤さん」「ごとりちゃん」と呼んでいた。
「郁代」をしわしわネームと感じているのと、フルネームで「きた いくよ」というダジャレみたいな響きのため、下の名前を嫌がっている。
■SICK HACK
ライブハウス『新宿FOLT』を拠点とするバンドグループで、インディーズながらライブでは500人ぐらいは集客している人気バンド。
ロックフェス『未確認ライオット』の審査においてもオープニングゲストを務めていた。
ただし、ジャンルがサイケデリックなのと、廣井のキャラによって非常に癖が強くファンの好みははっきり分かれるタイプ。
CV:千本木彩花
ベーシスト兼ボーカル。星歌の大学時代の後輩。
実力は確かだが重度のアル中で、ライブ中も常に酔っぱらっているため毎回のようにトラブルを起こしており、ライブで得た収入の殆どが壊した物の弁償に消えている。
そのため住まいは築52年の風呂なし事故物件アパート。幽霊も完備。
おかげでしょっちゅう金欠で周りに金をたかる、生活基盤をSTARRY及び伊地知家に依存しているなど作中屈指のダメ人間。
ベースを命より大切と豪語するが、すぐ居酒屋に置き忘れる。
実は素面では陰キャな性格であり、同じく陰キャのひとりと偶然出会って以来、彼女を何かと気にかけている。
常に酔っぱらっているのも気弱で緊張するのをごまかすため。それで物を壊してれば世話ないが。
スピンオフ作品『廣井きくりの深酒日記』では主人公に抜擢されている。
SICK HACKや新宿FOLTの人々との日常が本編以上のダメ人間っぷりと共に描かれている。
- 岩下志麻
CV:河瀬茉希
ドラム担当。廣井とは対照的に非常に真面目な人物。
虹夏に廣井が常々迷惑をかけていることを謝罪し、粗品を渡す礼儀正しい性格。
が、ライブでは廣井が暴れて滅茶苦茶にするので、公演後はいつも荒れているらしい。
- 清水イライザ
CV:天城サリー
ギター担当。イギリスに18歳まで住んでおり、来日3年目。
実はロックよりもアニソンが好きで、本当はアニソンコピーバンドがやりたいとのこと。
同人誌を描いていたり、コンセプトカフェに入り浸ってたりもするそうな。
アニメでは自己紹介時にスローループのひよりと小春のストラップを出していた。*2
■SIDEROS
結束バンドと同年代の少女たちによるメタルバンド。拠点は『SICK HACK』と同様に『新宿FOLT』。
結成3年目でワンマンライブを行えるほどの人気バンドなのだが、ヨヨコのキャラのせいでメンバーの入れ替わりが激しく、現メンバーになって1年目。
- 大槻ヨヨコ
ボーカル兼ギター担当。『SIDEROS』のリーダー。
ツンデレなうえ独断専行しがちという、ひとりとは対照的な攻撃的コミュ障。
シデロスの入れ替わりが激しいのは音楽性の違いとかではなく、ヨヨコの性格に耐えられなかったから。
そのため友達といえる人物も少なく、そんな自分と普通に接してくれる廣井を慕っている。
その廣井が目に付けている結束バンドを敵視している。しかし、結束バンドが困っている時にアドバイスを送る、現場に入った時に一瞬嬉しそうな顔をする等、気にかけてもいる。
昔は友達もおらず運動もできないため馬鹿にされていたが、せめて勉強だけでもと努力した結果学年1位にまで上り詰めたことで周囲から見直されるようになった過去がある。
そのことから「1位を取れば世界が認めてくれる」と知り、自分の好きなことで1位を取るためバンドを始めた。
そのため順位や数字といったものに強くこだわり、バンドの人気はもちろんSNSのフォロワー数にすら一喜一憂するなど難儀な性格をしている。
ライブ前は緊張で眠れず目がヤバくなる、SIDEROSの動画チャンネルで自分で考えた企画だけまったくウケない、マウント取りのためだけにMT車免許を取ろうとし即挫折など、ひとりに負けず劣らず情けないエピソードには事欠かないが
トップに立つための努力は決して怠らず、自分にも他人にも厳しいその姿勢は周囲に認められている。
現にSIDEROSは結束バンドよりかなり格上の人気を保ち続けており、未確認ライオットでも当初出るつもりすら無かったのに最終的にファイナルフェスで優勝するなど圧倒的な実力を見せた。
現メンバーからもぞんざいに扱われてはいるが、本気で上を目指すその姿勢を内心皆尊敬しており、何だかんだで慕われている。
ライバルの結束バンドのメンバーからも、バンドに親切にアドバイスを送る為、優しい性格だと評価されている。
- 本城楓子
ギター担当。長谷川のことを「はーちゃん」幽々の事を「幽々ちゃん」と呼ぶ。私服がゆるふわコーデ、スイーツ作りが趣味等、女子力が高い性格。
- 内田幽々
ベース担当。ゴスロリを着た少女で、鉄分サプリを「処女の生き血」と表現するなど重度の中二病仰仰しい。
何気に作中トップクラスの巨乳。
- 長谷川あくび
ドラム担当。ヨヨコの事を「先輩」と呼ぶ。
常に黒いマスク着用で無表情だが、人当たりの良い性格でゲーム好き。
楓子と並ぶバンドの常識人で、ヨヨコのツッコミ役。
■その他
- 伊地知星歌
CV:内田真礼
虹夏の姉。本編開始時点で29歳と、虹夏とは12歳も歳が離れている。ライブハウス『下北沢STARRY』の店長。
母が死に父親が家にいなかったので、歳の離れた虹夏の面倒を見ていた。
かつてバンドを組んでおりレーベルからスカウトされるほどの凄腕ギタリストだったが突如引退、バンドが好きだった妹のためにライブハウスを始めた。
口は厳しいが、妹やひとり達の事をよく見ている。
特にひとりに対しては奇行に惑わされつつも親身に接しており、結束バンド動画でひとりばかり撮影してたり、奇行を「かわいいから良い」と咎めない等、特に気に入っている模様。
観賞用の私物として、女子高校生制服を何着も所持している等、危ない一面も。
廣井きくりの大学時代の先輩でもあり、よく酔っぱらった彼女に絡まれているが、きくりの素の性格については「かわいい」と思っていたらしい。
5巻では特別編として、彼女がSTARRYを開くまでの経緯が明かされた。
当時所属していたバンドはかなり成功しており、メンバーとの関係も良好と順風満帆な音楽生活を楽しんでいたが、反面家族をないがしろにしがちで、特に妹の虹夏とは険悪であった。
家出中に母親から「夢に一生懸命でもいいけど、虹夏とだけは世界一仲のいい姉妹であってほしい」と諭されるが、直後に母が事故死。
しばらく現実から逃げるように音楽へ打ち込んでいたが、ある日虹夏がパンクしてしまったことで幼い彼女にばかり母の死と向き合わせてしまったことに気付き、涙を流す。
そして母親との約束を守るため、虹夏の笑顔を守るため、姉妹支え合って生きていくために、バンドを辞め8年後にライブハウス『下北沢STARRY』を立ち上げたのだった。
バンド時代のメンバーで親友だったドラマーのリナとは現在でも交流があり、スタジオでのレコーディングに悩む虹夏のために呼んだことも。
- PAさん
CV:小岩井ことり
『STARRY』の音響スタッフ。あちこちにピアスを開けている黒髪美女。24歳(本編開始時点)。
星歌と共に「結束バンド」を見守るレギュラーメンバーに近い立ち位置だが本名は不明。虹夏でさえも知らないらしい。*3
夜型の体質で朝起きれなかったのを理由に高校を1年で中退している。
『音戯アルト』名義でVtuberをしておりゲーム実況等を配信しているが知り合いには秘密。
低血圧気味の穏やかな性格だが、大量のピアス(耳だけでなく口元にも付けている)やスプリットタン*4などかなり過激なファッション性の持ち主。
- 後藤直樹
CV:間島淳司
ひとりの父親。顔はずっと隠され続けている。そこそこの一軒家に住んでおり裕福なようだが、本人曰く会社では窓際族とのこと。
家庭内ヒエラルキーではひとりと最下層を争っているが、娘ほどのコミュ障ではないようで喜多が家に訪問した際には普通に話していた。
アニメ版で虹夏達が家に来た際には他の家族と一緒にはしゃいでおり、より鮮明になっている。
学生バンドをやっていた過去があり、ギターが好きで所持していたが、ひとりが興味を持ったので譲っている。ロックではなく洋楽に興味を持ってほしかったらしいが。
ひとりが動画サイトに投稿しているのを知り(家族共有アカウントだったため)、段々上達する娘に感動していた。
またギターヒーローの再生数が高くなったのを知り、ひとりに必要な時が来た時のためにこっそり広告を付け収益化していた。
冴えないところばかりのダメ親父の描写が多いが、ひとりが他の進路と掛け持ちせずバンド活動一本に専念できるよう後押ししてくれるありがたい存在でもある。(ひとりの学業面が壊滅的で進学がほぼ無理なのもあるが)
- 後藤美智代
CV:末柄里恵
ひとりの母親。娘とは対照的に非常にコミュ力が高い。
一方で娘に受け継がれたと思われる行動力は時に奇行の域に達しており、『結束バンド』の布教のために女子高生姿で渋谷に繰り出し宣伝を行っていた。
ちなみに後藤家の家族仲は非常に良いが、各々の性格の都合上、食事時の会話はほぼ母と次女の間でしか行われないそうな。
- 後藤ふたり
CV:和多田美咲
ひとりの妹。登場時5歳。
姉に似ずコミュ力抜群であり、家庭内ヒエラルキーが母親の次。ひとりに無邪気な言葉の刃を突き刺す。
どうにも姉をなめきっているようにしか見えないが、一応姉の事は大好きな模様。
- ジミヘン
CV:小岩井ことり
後藤家の飼い犬。犬種はおそらく柴犬。名前の由来は明らか。
人懐っこく、コミュ力と家庭内ヒエラルキーは後藤家の中でも高い方。
こちらも母親と共に犬仲間に「結束バンド」を布教していた。
「ワンワンワン!(お前も頼むわ!)」「ワンワンワン!(邦ロック興味ねぇんだよな~)」
- 「結束バンド」のファン1号・2号
CV:市ノ瀬加那(1号)、島袋美由利(2号)
ひとりが路上ライブをやった際の演奏に魅了され、ひとり及び『結束バンド』のファンとなった女性2人。
本名は不明で、自身達でも「1号」「2号」と称している。
ちなみに当初はギターヒーローの事は知らず、純粋にひとりの演奏を気に入っている。
2人とも美大の映像学科生であり、「結束バンド」のMV製作を手伝った。
1号は箱推しだが、2号はひとり推し。
なお、ぽいずん♡やみからは「厄介ファンへと変わり果てる権利が……あんた達にはある*5」と評され、
「全然嬉しくないです……」と苦言を呈したが、「結束バンド」の知名度が上がるにつれて2号の方はこじらせファンと化していっている。
- 吉田銀次郎
CV:三浦勝之
ライブハウス『新宿FOLT』の店長。37歳。
見た目は威圧感のある男性だが、心は乙女なオネエ系。
FOLTの人達で配信をやった際にはメイク動画が人気になっていた。
- ぽいずん♡やみ
音楽ライター。本名は佐藤愛子(23)だが、キャラ付けのためふざけたペンネームを名乗り年齢も14歳と称している。
いいバンドを広めたい一心で音楽ライターになったものの、アクセス稼ぎのための三文記事しか書けない現状に腐り気味。
そんな折、『結束バンド』を取材しに来たことでギターヒーローの正体に気づき……。
腹黒で強引な取材を行うためネット上で悪評が飛び交っているものの、音楽ライターを目指した動機の通りバンドに対しては真剣そのもの。
ギターヒーローの事を高く評価しており、未だ慣れない箱での演奏のため本来の実力を発揮しきれていないはずのひとりの演奏を聞いただけで彼女がギターヒーローであると看破した。
ひとりに対しての評価は高い一方で、『結束バンド』に対しては「ひとりの才能を腐らせている」と酷評し、ひとりに『結束バンド』を辞めてもっと高い実力のバンドに入ることを進言する。
しかしその後、『結束バンド』が実力を上げていったことから、未確認ライオットの後に発言を撤回、謝罪。
同時に結束バンドに「ストレイビート」というレーベルを紹介した。(同じタイミングで自分もストレイビートにバイトで働くことになった)
その頃には迷走気味だったキャラ付けも落ち着いており、以降はテキトーな大人が矢鱈多い本作の中ではわりとしっかりした人物として『結束バンド』に協力している。
- 佐々木次子
喜多と中学時代から同じ学校、同じクラスであり続ける腐れ縁の友人。ニックネームは「さっつー」。ひとりとは2年になって同じクラスになった。
不良っぽいギャル風の風貌だが見た目に反して人付き合いは良く、クラスや友人達の催し物は積極的に参加するコミュ良。
ひとりは見た目や雰囲気にビビって噛み倒し「ささささん」と呼んでしまう事も。
音楽はロックよりもヒップホップ派。
- 司馬都
レーベル「ストレイビート」でマネジメントをしている女性。未確認ライオットでファイナルフェスまで進められなかった結束バンドに声をかけ契約を交わした。
ダメ人間ばかりの本作においてトップクラスのしっかり者だが、実はまだ入社2年目(4巻の時点で23歳)。
スタジオでのレコーディング、ミニアルバムなど結束バンドのステップアップを支援してくれる頼もしい存在。
冷静沈着で仕事もバリバリできるが、実は片付けがまったくダメという弱点も。
- 大山猫々
5巻でSTARRYに新しいバイトとして入ってきた後輩コンビの片割れ。ひとりや郁代と同じ秀華高校の1年生。
陰キャの天敵である体育会系で、明るく元気かつうるさい。
中学まではバスケをやっていたが、低身長のため目立てなかったことで不完全燃焼気味に終わってしまい
高校では何をするか迷っていたところ、未確認ライオットに参加したひとりのライブに感動し、自分もバンドを始めることを決意した。
担当はギターで、現在バンドメンバー募集中。
そのパワフルさ故にひとりからは一方的に恐れられているが、既に有名な『ギターヒーロー』としてではなく結束バンドの『後藤ひとり』に憧れてくれたことには喜んでおり、大山もひとりにギターを師事するなどちぐはぐながら友好な先輩後輩の関係を気づきつつある。
実は3巻、4巻でもひとりの奇行に驚くモブとして登場している。
- 日向恵恋奈
5巻でSTARRYに新人バイトとして入った後輩コンビの片割れ。通信制高校に通っている。
3巻で池袋のライブハウスに数合わせとして集められたグループの一つ、地下アイドル『天使のキューティクル』にて「ラファエル」として活動していたが、メンバーが髪色を変えたことで大炎上して解散してしまい、傷心していた際に未確認フェスでの結束バンドのライブに感動。以降バンド沼にハマるようになった。
いわゆる『推し活女子』のテンプレであり「結束バンドのメンバー箱推し本担リョウさんリアコガチ勢夢女同担拒否」らしい。
大山がひとりと正反対の気質であったように、こちらはリョウが最も苦手とするミーハータイプ。
当初は極力接触を避けられ、リョウが限界を迎えた時は「言葉が薄っぺらいのが嫌」と面と向かって言われるなどかなり嫌われていたが、リョウに接触した厄介オタクにあるべき推し活の心構えを諭したことからリョウにも認められるようになり、以降ベースの手ほどきを受けているようだ。恵恋奈もSNSの情報からリョウの生活圏を特定するなどかなり黒に近いグレーだが…
通信制高校で時間に融通が利くため、STARRY以外にコンセプトカフェでも鬼連勤しており、推し活の資金源にしている。1コマだけバニーメイド姿での勤務の様子が描かれたが、ひとりとタメを張れるレベルの爆乳だった。
SICK HACKのファンでもありメンバーにも認知されている。特にイライザはコンカフェの常連らしくお互いに貢ぎ合っている関係。
- 喜多久留代
喜多の母。夫共々公務員をしている真面目な人。想像力が豊かであり、思い込みが激しい。
喜多がバンド活動の話をあまりしない事、喜多が家庭で話すひとりのエピソードとリョウのクズ行為、更には佐々木からひとりの奇行を聴いた事から、ひとりを娘に悪影響を与える危険な男だと思っている。
自身の過去の経験もあり喜多のバンド活動は快く思っていないが、母娘仲は悪いわけではない。
■アニメ
製作はCloverWorks、監督は斎藤圭一郎、シリーズ構成は吉田恵里香が務める。
プロデューサーの梅原翔太氏によると、19年6月16日にキャラデザのけろりら氏と二人でイラストレーターの焦茶氏の個展に行った際に、
「『ぼっち・ざ・ろっく!』という作品があり、自分はこの作品のキャラデザをしたい」と言われたという。
それでとりあえず会社に報告したことがアニメ化企画が動き出したきっかけとなった。
原作と比較すると全体的にブラックな表現をマイルドにしたり*6、台詞回しの順序を並べ替えるなどして話の導線がスムーズになるように改変されている。
とりわけ本作の持ち味の1つであるひとりの不審挙動に関してはゾートロープや実写映像を交えたり、雑CGにしたり、はたまたすさまじくサイケで前衛的な映像を差し込んだり、
顔芸も無駄にバリエーション豊かだったりときららの日常系作品主人公とはとても思えないフリー素材のような扱いをされている。
それらが視聴者の目を滑らせない工夫にもなっており、CloverWorksの得意とする写実的な描写力と相まって全体的な作画は良好。
また、連載が進むにつれ性格が変わったキャラについては変更後の性格に合った台詞に調整されており
、話の調整も合わさって場合によっては発言者を丸々変更する、原作の同シーンと真逆の発言をするといった大胆な改変*7が施されたところもいくつかある。
特に顕著なのが虹夏で、当初はボケ役だったのが話が進むにつれツッコミ兼ママ(3巻以降)という変遷を辿ったため、アニメでは最初からツッコミ色とママ味が強めになっている*8。
なおかつ、原作では数コマかつ読者の想像に委ねたいというはまじ氏の意向で効果音すら殆ど入れていない楽曲および演奏シーンへの力の入れ方がとてつもない。
楽曲に関しては製作元がアニプレックスだけあり、参加メンバー自体も豪華だが、徹頭徹尾劇中の『結束バンド』を再現するという方針が採られている。
原作に曲名だけ出てきた『ギターと孤独と蒼い惑星』『あのバンド』を初めとしていかにも劇中人物が作詞&作曲したかのような雰囲気を持たせており、
本編のバンドメンバーの立ち位置にあわせたサウンドの配分にするという細かい部分を初め、
わざわざCD音源とは別に演奏シーン専用(何かしらの要因で演奏がガタガタになってる状況含む)の音源および歌唱まで収録、
果ては劇中未使用曲を含めた14曲を収めたアルバム、その名もまんま「結束バンド」を実際に販売し、リリックビデオとライブシーンは放映後youtubeで即配信という徹底振り。
そしてこのアルバム、2023年1月第2週での世界売上ランキング4位にランクインするという快挙を成し遂げた。
演奏シーンの作画に関してはアクターの演奏を3DCGに変換し、
それらをすべて手描きの原画に落とし込むという非常に手間のかかる方法で作成されている。
その甲斐あって、有識者から「ギターの指の位置と音の同期が正確」「ここまでドラムの動きが丁寧な作画は見たことない」などの好評を得ている。
総じて、凄まじい原作理解度で高レベルの原作補完を成したと言える作品。
当初は主人公の奇行を除きそこまで注目を浴びている作品ではなかったが、演奏パートの本格的な初出しの辺りから徐々に支持を得ていき、
放送終盤の時点で強豪揃いの同クールアニメ内でもトップレベルの人気作となっている。
各話サブタイトルは主要キャラの名前の元ネタになっているアジカンの楽曲名を捩ったもの、もしくはそのままの名称が使用されている。
▷各話リスト
話数 | サブタイトル | 元ネタ | 備考 |
#1 | 転がるぼっち | 11thシングル『転がる岩、君に朝が降る』 | 「転がる岩」はそのまま「ロックンロール」を意味する。 本作のタイトルを踏まえると、「転がるぼっち」すなわち「転がる岩(ろっく)」という解釈もできる。 |
#2 | また明日 | 18thシングル『それでは、また明日』 | 劇場版『NARUTO‐ナルト‐』第9作『ROAD TO NINJA - NARUTO THE MOVIE -』主題歌。 |
#3 | 馳せサンズ | 『長谷サンズ』(アルバム『サーフ ブンガク カマクラ』収録) | |
#4 | ジャンピングガール(ズ) | 『ダンシングガール』(アルバム『ホームタウン』収録) | |
#5 | 飛べない魚 | 『飛べない魚』(7thシングル『ブルートレイン』c/w) | |
#6 | 八景 | 『八景』(23rdシングル『ブラッドサーキュレーター』c/w) | カップリング元の『ブラッドサーキュレーター』はアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』第19オープニングテーマ。 |
#7 | 君の家まで | 6thシングル『君の街まで』 | |
#8 | ぼっち・ざ・ろっく | 作品タイトル | 唯一アジカン楽曲が元ネタではない。 明確な理由はあるが、中盤話数でのタイトル回収に驚く声も多数。 |
#9 | 江ノ島エスカー | 『江ノ島エスカー』(11thシングル『転がる岩、君に朝が降る』c/w) | |
#10 | アフターダーク | 10thシングル『アフターダーク』 | アニメ版『BLEACH』第7オープニングテーマ。 偶然にも本アニメと同期で、10年越しのTVアニメ再始動となる『BLEACH 千年血戦篇』第一クールが放送している。 |
#11 | 十二進法の夕景 | 『十二進法の夕景』(アルバム『ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2006』収録) | |
#12 | 君に朝が降る | 11thシングル『転がる岩、君に朝が降る』 | 1話とセットになっており、双方を繋げる事で初めて元ネタの曲名になる仕掛けになっている。 |
劇場総集編 | Re:/Re:Re: | 『Re:Re:』(2thアルバム『ソルファ』収録) | 前編と後編に分かれているが、楽曲名の元ネタは1つである。 |
なお、作者のはまじあきの出身地である宮崎県はアニメ過疎地域どころか民放が2局でそもそもテレビ自体がやばい県として知られているが、
作者がアニメの偉い人にお願いしたところ*9、地元の宮崎放送(MRT)で最速放送(MXやBS11など)の約1時間半後に放送という、宮崎の深夜アニメ放送としては、いや、宮崎県内で放送されるアニメとしても破格の待遇を得ることができた*10。
■楽曲
楽曲は先例に倣って『結束バンド』名義になっており、基本的に劇中設定に準じて喜多郁代役の長谷川育美氏が歌唱を担当している。
■OP
- 青春コンプレックス
作詞:樋口愛、作曲:音羽-otoha-、編曲:三井律郎
Cメロの歌詞で山月記を連想した人がいたとか。
■ED
楽曲ごとにメインボーカルが「結束バンド」メンバー持ち回りとなっている。
ED映像ではデフォルメされたメンバーが描かれる(最終回は除く)。
- Distortion!!
メインボーカル:喜多郁代(長谷川育美)、作詞・作曲:谷口鮪、編曲:三井律郎
1-3話ED。
- カラカラ
メインボーカル:山田リョウ(水野朔)、作詞・作曲:中嶋イッキュウ、編曲:三井律郎
4-7話ED。
原作者によると、元々はOP候補曲の一つだったが、選考の末にEDになったそうだ。
- なにが悪い
メインボーカル:伊地知虹夏(鈴代紗弓)、作詞・作曲:北澤ゆうほ、編曲:三井律郎
8-11話ED。
ED映像で喜多が向かって前方に指*11を差すシーンがあるのだが、
デフォルメ絵による親指の省略・指の位置がど真ん中・8話で廣井が中指を立てるシーンがあった*12などの理由により全方位に向かって中指を立てているように見えると話題になった。
中指に定評のある某漫画家も反応*13していた。
ちなみにこのネタはEDアニメ担当者の他、原作者も認知*14している。
- 転がる岩、君に朝が降る
メインボーカル:後藤ひとり(青山吉能)、作詞・作曲:後藤正文、編曲:三井律郎
12話ED。1話&12話のタイトルに引用されているアジカン楽曲のカバー。
不器用な若者がロックと共に進んでいく歌であり、ひとりに合った曲として原作者が選曲した模様。
■劇中曲
- ギターと孤独と蒼い惑星
作詞:ZAQ、作曲:音羽-otoha-、編曲:akkin
5話劇中曲。
原作内のセリフとして曲名だけはあったので、「原作にタイトルが存在している楽曲」の詩を考えるのは初めてだったとZAQ氏は語っている。
- あのバンド
作詞:樋口愛、作曲:草野華余子、編曲:三井律郎
8話劇中曲。
こちらも原作で曲名が登場していた楽曲。
- ワタシダケユウレイ
作詞:西田圭稀、作曲:安谷屋光生、編曲:三井律郎
10話劇中曲。
『結束バンド』ではなく、廣井が所属している『SICK HACK』の楽曲。
CDはBlu-ray5巻の付属特典としてリリース。
- 忘れてやらない
作詞:ZAQ、作曲:吉岡大地、編曲:三井律郎
12話劇中曲。
編曲の三井氏曰く「如何に後藤が文化祭に掛けまくっていたがかわかる詰め込みまくったギターアレンジ」との事。
- 星座になれたら
作詞:樋口愛、作曲:吉岡大地、編曲:内藤英雅
12話劇中曲。
「君に憧れる僕」を歌っており、設定を踏まえると「ひとりが喜多をイメージして書いた」と思わせる内容だが、
それを歌うのはひとりに憧れを抱く喜多であるという濃厚なぼ喜多「作中で登場人物が作って歌う曲」ならではの複雑な構造を有している。
デモ版はエレクトリックピアノ前提の曲調だった為、12話の劇中歌に選ばれた際にどう原作の展開を落としこめる曲にするかで関係者は大いに悩んだらしい。
■きららファンタジア
2022年10月の『ぼっち・ざ・路上ライブツアー』で結束バンドの4人が参戦。
アニメ開始と同時参戦は例のない事であり*15、さらに通常実装に時間がかかる専用ぶきやコンテンツルームも同時実装ということで力の入り具合が伺われたのだが……。
その後程なくして「きららファンタジア」のサービス終了予定が告知。
結果としてサービス終了前に滑り込みで実装させた形となってしまいぼっち弄りの新たなネタになってしまった。
イベント自体はひとりが『放課後ティータイム』の皆と絡んだり、他作品の人見知りキャラ達からなる『友達部』に入ったりと、キャラを生かしていて好評であった。
ちなみにダンボールネタも再現されているが、他の漫画のネタに使われた絵を流用している関係でマンゴーではなくみかんの箱になっている。
あっ、追記・修正お願いします。
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▷ コメント欄
- 「みんなプライベートでは自分の友達と遊ぶので誰もぼっちちゃんを誘わない」みたいなきららにあるまじきリアルさが刺さる漫画 -- 名無しさん (2020-08-17 19:39:43)
- 喜多ちゃんも陽キャであり続けるために努力してるらしき描写があって本物の陽キャって表現は若干怪しい気もする(今は何て言うかわかんないけど昔で言う「キョロ充」要素がある)。まぁ、(錯乱時の)ぼっちちゃんみたいな偽物未満が頻繁に出てくるのでそれに比べると誤差みたいなもんだけど -- 名無しさん (2022-09-01 17:54:31)
- BBQする友達がいる程度には作者はぼっちではない模様 -- 名無しさん (2022-10-03 04:12:20)
- アニメのOPがいい塩梅に暗いからいいわぁ。 酸欠少女さユりとか好きな層には刺さる。 -- 名無しさん (2022-11-02 21:06:12)
- 久しぶりにハマったアニメ 雰囲気とかテンポの良さとかそこはかとないブラックさが好み -- 名無しさん (2022-11-05 15:28:55)
- 今期は強豪揃いだが、まさか水星の魔女やチェンソーマンなどを含めた五指に入るレベルの盛り上がりになるほどの出来栄えになるとはな -- 名無しさん (2022-11-07 22:19:00)
- 作者がきらファンの宣伝とか全然しなかったのはサ終聞いてたんだろうな、多分… -- 名無しさん (2022-11-08 22:10:00)
- 実は店長(30)のぼっちちゃん(JK)への関心はかなり高い。同性じゃなかったら4コマギャグとして笑えないレベル -- 名無しさん (2022-11-12 12:43:24)
- そして米津玄師の曲をiTunesチャートで追い越した模様今期のダークホースでした。 -- 名無しさん (2022-11-30 12:01:04)
- いいアニメだと思ってはいたけど、まさか最終回でクリスマス当日なのに50万リツイート超えになる程の盛り上がりになるとは…いや本当に良いアニメ化だったわ。 -- 名無しさん (2022-12-25 02:01:22)
- ここからバンド活動本格的にやっていくからアニメでも続き見たいわね、まぁこれだけ人気になればやるだろうけど -- 名無しさん (2022-12-25 11:42:32)
- バンド活動も本格的になるけど、これまではまだ駆け出しバンドの楽しい面がピックアップされてるけど、ここからはちょっとバンドやっていく上で砂を噛むような面も描かれていく。そこも含めて2期はどうなるか楽しみだ。 -- 名無しさん (2022-12-27 01:54:31)
- 久しぶりにアニメ最終回で絶望的な虚無感を味わえたわ。2期お願いします頼みますよ -- 名無しさん (2022-12-30 23:00:00)
- アニメ6話はヤムチャガチ勢に『ヤムチャパロをするなら栽培マンの腕が転がってるとこにトンビの羽を置け』とツッコまれた模様。 -- 名無しさん (2022-12-31 10:16:53)
- 今になってみたら最初押入れにいたからドラえもんかと思った -- 名無しさん (2023-01-02 14:46:41)
- パパを窓際族設定にすることで全体にちょっと緊張感が出てるんだよな -- 名無しさん (2023-01-16 12:32:48)
- 本編も面白かったけど、ハネたのはやっぱ劇中歌の良さだろうな。バンドブームを体験した人間には滅法刺さるわ。 -- 名無しさん (2023-01-19 14:59:05)
- 先程内容が出鱈目に書き換えられていたのですがホスト規制食らって相談所に書き込めないのでどなたか報告をお願いします -- 名無しさん (2023-03-01 07:35:58)
- 令和のけいおん、と呼ぶには闇が深すぎるかw… -- 名無しさん (2023-03-03 15:49:47)
- ↑「けいおん要素を取り込み、万人向けに進化したわたモテ」の方が適切やもしれん……。ぼっちちゃんけいおんよりはあっち側のキャラだしなぁ。 -- 名無しさん (2023-03-03 21:46:08)
- あと、ナードやギークとかフローターの悲哀と奮闘という題材ゆえに海外受けがいいというのも共通している。更にぼざろはそういう層が走りがちなロックミュージックを主軸にしているのがあまりに強くて、海外じゃウケないというきらら原作のジンクスを打ち破っている。 -- 名無しさん (2023-03-03 21:52:57)
- けいおんは女子高生がバンドやる作品、ぼざろはバンドグループが女子高生やる作品みたいな例えを見てちょっと笑った -- 名無しさん (2023-03-17 10:50:23)
- ドラムはフェイクがばれやすいと喜多嶋隆が書いていたが、それをカバーするのがそんな技法とは恐れ入る -- 名無しさん (2023-04-06 22:28:23)
- 女の子がプロ目指す作品がでることに時代の流れを感じる、いままで部活の範疇だから -- 名無しさん (2023-04-21 20:12:40)
- PAさんに対するファンの「ヘソピアスも絶対に開けている」という共通認識すき。舌に関しては「ピアス開けてるよ派」と「スプリットタンだよ派」に分かれてるの、どっちもわかり身が深くて好き。 -- 名無しさん (2023-04-27 02:35:54)
- >>「一生仲間うちで楽しく放課後やっとけよ」、「軽音楽部よりはやっぱうめーな」と過激な発言がある。←これよく大丈夫だったな -- 名無しさん (2023-04-27 04:42:30)
- エ□同人禁止作品だったよねたしか -- 名無しさん (2023-05-20 23:59:34)
- 「放課後やっとけよ」大先輩に喧嘩売るのヤバくて草 -- 名無しさん (2023-06-13 15:11:08)
- 作者がぼっちとリョウときくりに似てると自称してて草 よりにもよってぼざろ三狂じゃん -- 名無しさん (2023-06-19 13:28:12)
- 報告にあった違反コメントを削除 -- 名無しさん (2023-06-26 11:34:47)
- どうなるのか色々な意味で注目されていた舞台版かなり好評みたいね -- 名無しさん (2023-08-12 11:06:23)
- 個人的には萌えアニメ界の救世主とも思える。あまりの人気の爆発っぷりでいろはすやドン・キホーテ等とのコラボの多さよ -- 名無しさん (2023-08-27 19:19:19)
- 同人絵師はぼざろに百合を求めるなよ...原作読めば恋愛感情じゃなくて友情の関係性だって事くらい理解できると思うんだが -- 名無しさん (2023-10-12 03:17:54)
- 去年には20歳未満喫煙防止とコラボしてた事あったよね。そのポスターが家の近くの市役所に年末まで貼られてた -- 名無しさん (2024-02-20 19:36:48)
- 今更ながら初めて見てみたけど、演出がカオスすぎて笑える。それでいてライブシーンも高クオリティだし、こりゃヒットするのも分かるなぁ -- 名無しさん (2024-02-28 20:12:49)
- これファミリーアニメだったのかあ…w -- 名無しさん (2024-03-19 23:18:04)
- ↑ファミリーアニメフェスタにこれが選ばれた理由が知りたい…まあ原作はお色気感があるシーンあるけどアニメはそこが軒並み削られてて健全さが目立ってるけど -- 名無しさん (2024-03-23 11:06:19)
- 近日まさかのコトダマンとコラボする模様…モンストに来て欲しかったなんて言えない -- 名無しさん (2024-04-18 15:31:32)
#comment(striction)
*2 原作者同士が仲が良く、互いの原作及びスローループのアニメでそれぞれのキャラを出したことによるもの。
*3 コミックス第3巻の特典によると、作者も名前を設定する予定はないとのこと。
*4 単行本6巻特典の描き下ろしイラストで判明
*5 全容は「将来メジャーデビューして事務所の意向で音楽性がガラリと変わり新規ファンを疎ましく思いあんなに好きだったミュージシャンに愛憎という名の聴くのは昔のアルバムばかり……インディーズ時代は良かったと裏垢で愚痴る厄介ファンへと変わり果てる権利が……あんた達にはある!!」
*6 ひとりの巨乳ネタ(お色気)も全面的に封印されており、細かい描写で一応隠れ巨乳の片鱗がうかがえる程度。
*7 一例を挙げると、ぼったくりグッズ販売を最初に言い出したのは原作では虹夏だがアニメではリョウになっている、バンドで売れて高校中退の夢を語るひとりに原作では「そんな重いもの託さないで」と言うが、虹夏がアニメでは重いといいつつも「託された」と宣言する。
*8 わかりやすい例として、ひとりが「バンドで売れて退学したい」という地味に重い夢を語った時の反応が原作とアニメで真逆になっている。
*9 https://twitter.com/hamazi__/status/1570009983563210753
*10 宮崎県内で同時ネットで放送されるアニメは2023年現在、民放2局で計4つしかない。その為、基本的には数週~数ヶ月単位で遅れて放送される。その為、遅れネットとはいえ如何にこの待遇が破格だということが分かるだろう。
*11 EDアニメ担当者によると人差し指→https://twitter.com/suzukiharuka0_0/status/1603040059959091202
*12 こちらは一応モザイクはかかっていたが
*13 https://twitter.com/bkub_comic/status/1603027028361752576
*14 https://twitter.com/hamazi__/status/1603081037671989248
*15 前例は放送延期が告知されていた『おちこぼれフルーツタルト』のみ。
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