エージェントのメタルA

登録日：2020/02/02 Sun 18:25:36
更新日：2024/05/16 Thu 12:32:14
所要時間：約 5 分で読めます

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消去！

エージェントのメタルAアリスとは、『天装戦隊ゴセイジャー』に登場する敵キャラクターである。

CV：井上麻里奈
SA：中川素州

プロフィール

身長：200cm（巨大化時・50.0m）
体重：263kg（巨大化時・657.5t）
所属：機械禦鏖帝国きかいぎょおうていこくマトリンティス
分類：マトロイド/幹部
地形：都市
特技：Aアリスパッドソード、Gカップバスター
指令：戦闘や開発など、全身全霊でロボゴーグのサポートを行うこと
趣味：時間・数字をカウントすること

概要

epic33「恐怖のマトリンティス帝国」より登場。
第三の悪しき魂「機械禦鏖帝国マトリンティス」の皇帝・10サイのロボゴーグが最初に生み出したマトロイドにして、彼の秘書兼側近。
何気にゴセイジャー初にして唯一の女性幹部である。

他のマトロイド達と比較すると、人類に近いフォルムと外装の持ち主であり、さながら女性が特殊な形の鎧を纏っているかのような姿が特徴。

ロボゴーグを「閣下」と仰ぎ、本拠地である「機械要塞ターミネル」では、常に彼のそばについているが、積極的に前線にも繰り出し、マトロイド達をサポートする。

幹部という立場上他のマトロイド達から格上扱いされて恭しく接されている。

人物像

一人称は「私」。
その役割と肩書に違わず、ロボゴーグには忠実で、彼には常に丁寧に接し、彼の為に自身の任務を粛々とこなす。

一方、ロボゴーグや他のマトロイドと同様に人類を「愚かで劣った存在」と見下しており、「多すぎるから少しぐらい減ったほうが良い」とすら言いきっている。
更に、ロボゴーグや他のマトロイドがゴセイジャー全員を例外なく抹殺対象として認識している一方で、「地球の環境を守る」ことを使命とするゴセイナイトに対し、自分達の目的を「人類を統率し、下僕にすること」と称してゴセイナイトの目的と相反するものではないと(半ば暴論で)言い包めようとしたり、交通機関を片っ端から攻撃して大混乱を持たす等戦闘のみに頼らない理知的かつ知性的な部分(より正確には「狡猾さ」だが)も持つ。
(尚、これを境にゴセイナイトとは一種のライバル関係となり、何度も刃を交えることとなる。)
しかし、その分他のマトロイドよりもマトリンティスとしてのプライドが高く、それ故に作戦がうまくいかなかなくると、マトロイドを叱責するなどのヒステリーを起こすこともある。

このように、指令の通りロボゴーグやマトリンティスの為に持てる力の全てを費やしている彼女だが、肝心のロボゴーグからの扱いは「最悪」そのもの。
特に、epic38にて巨大化してゴセイジャーに敗北し、一度破壊されたことを境にその体に「制裁ボム」を取り付けられ、些細なことで電撃を見舞われて、苦痛とロボゴーグへの恐怖に苛まれていくようになる。

そして、そんな心情と自身が偶然回収した[[サイボーグのブレドRUNラン>ブレドラン]]との出会いを境に、その忠誠心も揺らぎ始めることとなる...

戦闘能力

幹部格だけあって、戦闘能力は他のマトロイドよりも数段上を行く。

普段持ち歩いているタブレット端末「Aアリスパッド」は、ロボゴーグのマトロイド開発のサポートやビービネイルの召喚など、様々な場面で使用されており、当のメタルAも、部位破壊程度の損傷ならばこれを使って容易にその部分を再生できる。
また、パッドは展開して槍や長剣のような武器に変形することも可能で、戦闘はこれを振り回す接近戦を得意とする。

遠距離戦においても、手から電撃を放つほか、パッドから光線を発射することも可能で、極め付けは乳房をミサイルとしてそのまま相手に向けて発射する「Gカップバスター」なる技も使用する。
一見ネタにしか見えない技だが、実際にはかなり強力で、ゴセイジャーもその威力には何度も苦戦を強いられた。

活躍

当初は上記の通りロボゴーグやマトロイド達のサポーターとして働いていた彼女であったが、epic38にて度重なるマトロイドの敗北に苛立つロボゴーグを宥める為にも、遂に自ら主体となって行動を起こす。
しかし、決死の戦闘の末に敗北し、木端微塵になってしまう。
何とかロボゴーグに再構築されて復活し、「自分を必要とみなしてくれた」と思い込んで歓喜するも、当のロボゴーグはあくまでもデータ収集役を欲していただけであり、以降は再構築の際に取り付けられた制裁ボムで事あるごとに痛めつけられることとなる。
そして、そんな中で内心では「ロボゴーグという恐怖からの脱却」を徐々に望むようになる。

時を同じくして、epic40にて初めてブレドRUNと共闘した際、ゴセイナイトの攻撃から庇われ、更には次のepic41にて、このことに関して「仲間を庇った。それだけだ」と返されたことが切っ掛けでロボゴーグからは感じなかった「仲間意識」を知ると同時に、ブレドRUNにも「自分の味方になってくれるかもしれない」という期待を募らせていく。

これを機に、感情や心について興味を持ち、それを調べるために独自に行動を開始する。
epic41では、ニュートラルのアインIを改造して善良なロボットに変えた上で、敢えてゴセイジャーの手に渡らせることで、自分のコントロールよりもアインIがゴセイジャーとの交流で得た感情が上回ったことを知ってその強さを再確認し、ロボゴーグからの解放により一層可能性を見出した。
更に次回のepic42にて、データスを基に作られ、更にはオリジナルよりも遥かに高性能に設定され、尚且つゴセイジャーの全てのデータを持つイミテイションのサロゲDTがゴセイジャーに敗北したことで、遂に期待は確信へと変わった。
そして....

救いを求めた女幹部の虚しき最期

epic43にて遂にロボゴーグは人類への総攻撃を決意。
しかし、メタルAは彼から「失敗作」の烙印を押されて決戦に出ることを許されなかった。

しかし、epic44では独断で出撃。
既にボロボロのブレドRUNを突撃させ、制裁ボムでゴセイジャーを一掃しようとするところへ割って入り、その役割を自ら買って出た。
一度はゴセイレッドを取り押さえるも、作動に伴う苦痛で離してしまい、そのままボムのタイムリミットが到来。

機械禦鏖帝国マトリンティスに、栄光あれええええええええ！！！！！

激しい爆発に巻き込まれてその体を大破させ、見るも無残な姿になって気絶してしまう。

その後、ゴセイジャーに敗れたロボゴーグは自我を取り戻したブレドRUNに止めを刺され、死亡した。
実は、既にブレドRUNを信じ切っていたメタルAはその出撃前に「記憶を取り戻したい」という彼の頼みを聞き入れ、記憶の入ったメモリーをロボゴーグに無断でブレドRUNに挿入させていたのだった。

ブレドRUNは殆ど虫の息のメタルAに寄り添い、その姿にメタルAも安堵した。
しかし....

ブレドRUN…私達は…恐怖の支配から…逃れられたのね...

そうだ。これからは、

私の時代だ。

直後、ブレドRUNにブレメランを突き立てられて止めを刺され、メタルAは爆発四散した。

ブレドRUNは記憶を失いながらも、その本能だけで今まで動いており、これまでの言動は、メタルAを篭絡し、記憶を取り戻すための策略に過ぎなかったのだった....

上司にして生みの親からの恐怖と搾取に怯え、それから逃れる為に様々な策を講じるも、結局はそのすべてを踏みにじられた末路は、悲惨としか言いようがないだろう。
だが、そもそも人類滅亡と言うロボゴーグの目的に最初から賛同し、不完全と見下してきた人類に危害を加えてきた彼女に対して、そんな人類と何ら変わらない気持ちを抱いたことが致命傷となったのは、ある意味因果応報とも言えよう。

その後、翌年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』の第40話『未来は過去に』において再登場。
時系列的には『ゴセイジャーVSシンケンジャー』の頃（幽魔獣編とマトリンティス編の間）であるため、まだゴセイジャーと面識の無い頃である。
マトリンティスの邪魔になる力が眠っていると危惧して寝隠神社の破壊を目論み、ショットのザンKT0を差し向けるも、未来から来たゴーカイジャーによってその目論見は阻止された。
この一件でザンKTの防御力を強化しようと目論み、そのまま去って行った。
なお、この計画が成功していた場合、寝隠神社に封印されていた1人の戦士と、それに巻き込まれたとある未来人の息子が死亡していた事になっていたのだが、それはまた別の話…

余談

モチーフは「テヅルモヅル」。
名前の由来は「メトロポリス」。

声優の井上氏はこれが特撮作品初出演であり、同時に初の本格的な悪役を演じることとなった。
尚、制裁ボムで痛めつけられて日曜日の朝から女史の色っぽい悲鳴と喘ぎ声を上げる姿に、多くの大きなお友達が興奮していたそうな。

一見すると、とんだ裏切り者に見えるかもしれない彼女だが、心を持つ存在である以上「恐怖政治から逃れたい」という欲求は誰もが抱きうる感情である。
皇帝の為に罵詈雑言を浴びせられ、時に理不尽な制裁を受けて心身共に酷く傷つきながらも身を粉にし、その中で見つけたたった一つの希望すらとんだまやかしに過ぎず、最期は何一つ得られず、そして報われずに散ったメタルA。

彼女以上に悲惨な最期を迎えた戦隊の女幹部はそうそういないだろう。

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▷ コメント欄

• オーブもダークヘッダーも無くすネガー・エンドの儀式を前にメタルAを破壊したのはブラジラも早まったんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2020-02-02 19:20:46)
• ブロブの膜イン（クイーン）ビッグフットの筋グゴン（キング）10サイのロボゴーグ（10）エージェントのメタルA（エース） -- 名無しさん (2020-02-02 19:55:35)
• ↑２　ロボゴーグから分捕った技術で強化して捨て駒にするという手もあったろうしな -- 名無しさん (2020-02-02 20:05:13)
• 基本的に他人を信頼してないというか、「優秀な私一人がいれば十分！」って驕りたかぶってんのがブラジラだし -- 名無しさん (2020-02-02 20:08:21)
• そうした地に足のつかない能天気さがまんまスカイックの連中の欠点というのが振るった皮肉 -- 名無しさん (2020-02-02 20:40:02)
• 井上さんは、メタルAは最終的にゴセイジャーの仲間になると思ってたらしいとか...また、ファイナルライブツアーで、モンス・ドレイクと筋グゴンとロボゴーグの3大ボス軍団と供に復活するが...またしてもアイツに...。 -- 名無しさん (2020-02-02 22:54:47)
• 下手したらニンジャマンを葬っていた可能性もある人 -- 名無しさん (2020-02-03 17:59:55)
• 倒されて1年過ぎた後、中の人的な意味でプリキュアに転生 -- 名無しさん (2020-02-04 18:10:29)
• ↑３「多分無理だろうけど、改心してゴセイジャーの仲間になったら良いなあ」くらいじゃなかったけ？ -- 名無しさん (2020-04-09 17:37:20)
• 今日からお前はキュアマーチだ -- 名無しさん (2020-04-09 17:46:50)
• チュウズーボと仲良くなれそうだな（栄光あれ繋がりで） -- 名無しさん (2020-06-29 15:26:25)

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