登録日:2019/04/09 Tue 06:49:25
更新日:2024/04/04 Thu 11:57:24NEW!
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求めるのは、ただひとつの真実。
『逆転裁判2』(Phoenix Wright: Ace Attorney – Justice for All)とは、カプコンが発売したアドベンチャーゲームである。
2002年10月18日にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売され、2006年10月26日に移植版がニンテンドーDS用ソフトとして発売された。
後にWii UのVCとしても配信され、『1』『3』と共に1本にまとめた『逆転裁判123 成歩堂セレクション』がニンテンドー3DS等で発売されている。
CM
裁判をゲームにする?不謹慎だ!!
しかも無罪を勝ち取るゲームなんて
異議あり!
面白ければ‥‥良いのではないでしょうか?
矛盾をついて、無罪を勝ち取れ。
ゲームボーイアドバンス
逆転裁判2
どことなく千尋さんに似た女弁護士を小雪が演じている。
概要
カプコンの大人気シリーズである『逆転裁判シリーズ』の2作目。
前作と同じく全4話構成であるが、今回はどのエピソードもボリュームが増しており、前作以上にキャラがよく動くようになっている。
今回から法廷パートが前後編に分かれるようになり、最終話では探偵パートも前後編に分かれている。
基本的なシステムは前作とそれほど変わらないが、今作から新システムの「サイコ・ロック」が登場する。
これにより関係者の抱えている秘密が見えるようになり、それを解除すると事件の重要な情報を得る事ができる。
他にも前作の問題点が色々と解消されており、より快適に遊ぶ事ができるようになった。
DSで発売された移植版は、『蘇る逆転』の設定と矛盾しないために少しだけ設定が変更されたり、時勢に合わせて「看護婦」から「看護師」に変更する等テキストにも修正が加えられている。
本作の第2話では倉院流霊媒道の家元の座を巡る綾里家の確執に触れられており、事件の結末はシリーズに大きな影響を及ぼしている。
真宵の従姉妹である綾里春美もこのエピソードで初登場しており、彼女が成歩堂に渡した「勾玉」は彼の強カな武器としてその後も度々登場している。
最終話では成歩堂の弁護士としての在り方について問われる事となり、クライマックスには究極の選択を迫られる事となる。
今回のライバル検事は、前作の最終話で成歩堂に立ちはだかった狩魔豪の娘・狩魔冥。
当初は御剣がライバル検事を続投する予定であったが、『1』の発売直後に御剣に人気が集中した事で、「ファンの人気が高い御剣が負けてばかりなのも可哀想だから」という理由で冥が登場する事となった。
本作では2017年6月〜2018年3月までの間に起きた事件が描かれている。
難度はシリーズの中でも随一とされ、ミスをすると即座にゲームオーバーになる場面が多い。
その他にも「証人の今の証言は重要ですか」という問いに「重要ではない」と選択するのが正解*1など、先入観で選択肢を間違えてしまい詰まりやすいポイントもある。
制作スタッフも「大きな反省点」「流石にイジワル過ぎた*2」とこの作品を振り返ってコメントしている。
用語・新システム
- サイコ・ロック
本作の目玉である新システム。
探偵パートをプレイ中に証拠品の1つである「勾玉」を持った状態で関係者と話をすると、その人物が秘密を抱えていた場合それを「サイコ・ロック(心の鍵)」として見る事ができる。
その人物をそのまま問いただしても秘密を聞く事はできないが、勾玉を他の証拠品と同じ様に突きつけると解除モードに突入。
秘密を隠し通そうとする相手に正しい証拠品を突きつけると錠が解除されていき、全ての錠を解除すると秘密を聞きだす事が出来るようになる。
基本的には錠が多いほど質問の数も多くなるが、1つの証拠品で4つの錠が同時に解除されることもあれば、逆にたった1つしかない錠を解除するのに証拠品を2つ3つ要する場面もあり、錠の数と突きつけるべき証拠品の数は必ずしも一致していない。
間違った証拠品を突きつけると法廷パートと同様にペナルティを負い、ゲージが0になると天の声から警告されそれ以上の追求が出来なくなってしまう。
ゲームオーバーの恐れはないが、減った分は法廷パートに持ち越されるので注意。
解除に成功するとゲージの半分相当の量が回復する。
また、展開上の難点として、サイコロックで看破できるのはあくまで「嘘を吐いたこと」「ついた嘘が矛盾していると暴かれたこと」だけであり、暴いた直後の証言が真実であるという保証が一切ない。
おそらく連続使用できないのだろう。
- ペナルティゲージ
前作はペナルティは回数制だったが、本作からゲージ制となる。
普通のペナルティによるゲージの減少は少ないので回数が前作よりも増えたように見えるが、ストーリーの進行や証拠品の重要性に応じてゲージの減少幅が増減し、中には1回失敗しただけで全ゲージ喪失、すなわち即死という場面もある。
特に最終話は即死の場面が多いので、慌てて間違った選択肢を選ばないようにしたい。
- 倉院流霊媒道
綾里家のある倉院の里に古くから伝わる霊媒術。
創始者は綾里供子であり、綾里家には彼女の魂を封印したとされる倉院の壺がある。
霊力を有するのは女性のみであり、霊媒師の女性と結婚した男性は子供が出来たら里を離れる事が殆どだという。
また霊力を一番強く引き継ぐのは長女とされており、家元の座は長女が継ぐのが一般的となっている。
そのため古くから家元の座を巡り姉妹間で骨肉の争いが繰り返されており、家元の命を狙った暗殺劇も多くあった。
戒めでは家元が行方不明となって20年が経過すると、その座は時期家元に受け継がれる事になっている。
現在の家元は真宵の母親である綾里舞子だが、舞子はDL6号事件以降消息不明となっているため、このままいけば4年後に真宵が家元に就く事となる。
霊媒中の霊媒師は意識が完全になくなり、その間の記憶は全くない。
容姿は髪型以外は霊媒した霊と同じとなり、振る舞いも本人と全く同じとなる。
基本は体の主導権は霊媒師側にあるが、霊媒師が未熟だと霊が暴走する事もあり、制御しきれなくなる事もあるらしい。
- 御剣怜侍の失踪
『1』の第4話『逆転、そしてサヨナラ』の解決後、御剣は検事局に「検事・御剣怜侍は死を選ぶ」とメモを残して成歩堂の前から姿を消す。
その事件の裁判で御剣の容疑は完全に晴れたが、その後何かがあったらしく、その理由を誰にも告げないまま失踪した。
この事から成歩堂は御剣を死んだものと思い、彼の名前を出される事を嫌うようになる。
- タチミ・サーカス
立ち上げ20年のサーカス団。
馬のダンスに虎の炎の輪くぐり、象の玉乗りといった猛獣使いや綱渡りなどのアクロバット芸、そしてマキシミリアン・ギャラクティカ(本名・山田耕平)による「奇跡の空中飛翔」などの演目が興行で行われる。
団長の立見七百人は温厚な人柄で知られ、団員たちから慕われている。
- 全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー
最も人気のある特撮ヒーローを決定するイベント。
第3回時点では『大江戸戦士トノサマン』の続編にあたる『大江戸戦士トノサマン・丙!』の他、
『忍者ナンジャ』『キャプテン・サイパン』『正義学園4年2組』『オニャンコポン』がノミネートされた。
中でも、『トノサマン・丙!』と『忍者ナンジャ』は放送時間が重複する裏番組同士であり、若い女性を中心に大人気。
エピソード一覧
- 第1話『失われた逆転』
わんぱく公園で男性警官が転落死し、同僚の婦警・須々木マコが逮捕される。
マコの弁護を引き受けた成歩堂だが、控室で休んでいた時に何者かに殴られ、記憶を失うというピンチに見舞われる。
- 第2話『再会、そして逆転』
外科医に霊媒の立会いを依頼された成歩堂は、真宵の故郷である倉院の里へ向かう。
そこで真宵と再会するが、霊媒中に外科医が殺害されてしまう。
対面の間で外科医と2人きりだった真宵が逮捕され、彼女が犯人だと断言できる証拠も揃っていたが、成歩堂は彼女の完全無罪を信じて法廷に立つ。
- 第3話『逆転サーカス』
タチミ・サーカスの看板マジシャンであるマックスが、サーカス団長を殺害した容疑で逮捕される。
真宵に促されてマックスと面会した成歩堂は彼に悪印象を持つが、彼の素顔を知ると彼を見捨てる事ができなくなり、「人が空を飛んだ」という前代未聞の謎に挑む事となる。
- 第4話『さらば、逆転』
全日本ヒーロー・オブ・ヒーローの授賞式の直後に、忍者ナンジャ役の俳優が殺害される。
トノサマン丙!役の王都楼真悟が逮捕されるが、時同じくして真宵の誘拐事件が発生。
誘拐犯の要求は王都楼の無罪判決で、成歩堂は真宵を救うために真犯人捜しに乗り出すのだが‥‥
登場人物
主人公で成歩堂法律事務所所長兼弁護士。
現在はちょっとは名の知れた弁護士として法曹界で活躍している。
千尋の教えである「発想の逆転」と、持ち前の強気なハッタリを武器に、絶体絶命の依頼人を何人も救ってきた。
裁判に慣れて心に余裕が出てきたからか控室でうたた寝する事もあるが、本作では初っ端から頭を殴られ記憶喪失になるというありえないピンチに見舞われる。
そして最終話では弁護士としての在り方を問われ、かつてない決断を迫られる。
ひまわりとチューリップ以外の花の名前は知らないようで、第4話ではある人物の見舞いにチューリップの花束を持って行った。
成歩堂の師匠で故人。
本作では春美に霊媒される事が多く、ちょっときつめの服に悩まされていた。
今回も現世に呼ばれては成歩堂にアドバイスを与えているが、第2話ではサイコ・ロックを発動させ、成歩堂と対決する事となる。
霊媒師見習いで成歩堂の助手。
『1』のエンディングで倉院の里へ帰り、倉院流の家元になるための修業をしていた。
成歩堂と再会した日に霊媒師としての初仕事をするが、その最中に殺人事件が発生し逮捕されてしまう。
最終話では何者かに誘拐され命の危機にさらされる。
厳しい母親のもとで育ち里の外に出ることが許されなかった春美とは違い、彼女はある程度都会へ繰り出すことが許されていた模様。
真宵の従姉妹で綾里キミ子の娘。
真宵を実の姉のように慕っており、心から尊敬している。
まだ小さく分家の血筋であるが、霊媒師としての能力は真宵と互角がそれ以上のものを秘めている。
その実力は天才的と称されており、千尋を霊媒したり、真宵の勾玉に霊力を込めてサイコ・ロックが見えるようにするなどして成歩堂をサポートする。
今まで倉院の里から外に出たことがなく世間知らずで、また里で精進料理ばかり食べていたのが影響したのかは知らないがベジタリアンで肉は苦手。
前作に登場した狩魔豪の娘。
アメリカで13歳の若さで検事となり、現在まで無敗を誇る才女。
鞭を愛用しており、気に入らない相手はたとえ検察側の証人や裁判長であろうと容赦なく引っぱたく。
父親と同じく完璧主義者であり「狩魔は完璧をもってよしとする」をモットーにしている。
父親が敗北した直後にアメリカの検事局を捨てて帰国。ある理由から成歩堂に対抗意識を燃やす。
検事局きっての天才検事。
『1』の第4話解決後に「検事・御剣怜侍は死を選ぶ」と書置きを残して突如失踪。
その理由を誰にも言わぬまま姿を消したので、成歩堂は彼を死んだものとして嫌悪するようになる。
所轄署刑事課所属の刑事。
語尾に「~ッス」を付けるのは本作でも変わらず、この口調が後輩にも伝播している模様。
小学生の時に電波探知器を作るなど、意外な才能も発覚する。
作中では度々冥の鞭の餌食となる。
ミスの度に減給されるが、それでも懸命に頑張っている。しかし第4話では遂に‥‥
地方裁判所の裁判長。
本作からメッセージウインドウの名前欄が「サイバンチョ」となり、おとぼけ度が増す。
第1話で成歩堂と名刺を交換し、遂に本名発覚かと思われたが達筆すぎたため読めなかった。
検事局のベテラン検事。
今回も第1話で成歩堂と対決。相変わらずパッとせず、成歩堂の記憶が戻っても存在を忘れられていた。
自信満々で裁判に臨んでいたが、すぐに「本当に検事か?」と疑いたくなるような捜査ミスをしていた事が発覚。結局記憶喪失状態の成歩堂にコテンパンにされる。
本作から地味にアクションが増えた。
追記・修正は、鞭に気をつけながらお願いします。
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- 夢に出てきたサイバンチョといい、キミ子さんといい、色々トラウマなんだよなぁ… -- 名無しさん (2021-07-09 19:10:36)
- 1話プレイ後に相棒の再放送見て『人間、これで殴られたら普通はしぬんだ…』って常識が狂ってる事に気付いた思い出 -- 名無しさん (2023-09-11 20:50:00)
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*2 写真の中で矛盾している点を選ぶというシーンだが、GBA版ではテキストウインドウが邪魔で写真が見づらい。ちなみにDS版では2画面式で見やすくなったのでこの点に関しては難度が下がったと言える
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