登録日：2018/06/01 (金) 00:17:56
更新日：2024/02/26 Mon 13:40:21NEW!
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ういんどみる エロゲー 田舎町 謎の力 ゲーム 約束の夏、まほろばの夢 幼馴染4人……いや5人 蒼ノ森学園 過去の秘密 閉ざされた記憶 鏡遊 公開しすぎな前情報
――不思議な力を持った少年少女たちの恋と謎に満ちた夏――
2018年5月25日に発売したういんどみるの18禁エロゲー。
とある田舎町に住む不思議な力を持つ幼馴染４人と、そこへやってきた１人の都会少女たちとの間で繰り広げられるラブコメ。
2017年中は過去の人気作の再販に留まっていたため、やや間を空けての完全新作となる。
今作はタイトル発表以降から特に前情報の公開に力を入れている印象が強い。
ディレクターの天野スズメによる、作品コンセプトやヒロインなどの紹介を綴った全１６回のディレクターズ・ファイル。
共通ルートやヒロインの１人の個別ルートのテキストを完全公開するというポケット・ストーリー等々。
田舎町に住む主人公と３人の幼馴染ヒロイン、それに加わる都会からやってきたもう１人のヒロイン。
そして主人公とヒロインたちは常人とは違う異能の力を持っている……とまあ、
ういんどみる作品としてはスタンダードと呼んで差し支えない作品設定となっている。
前作と比較すれば、異能の力がシナリオに絡む度合いは多めと言っていいが、
それでもその根幹が明かされるのは一部のヒロインの個別ルート終盤のみということもあり、そこまでガッツリというわけでもなかったり。
キャラデザ担当はひさまくまこ、ちこたむ、鳴瀬ひろふみ、鳴海ゆうの４人。
シナリオ担当は鏡遊、今科理央（Team N.G.X）、来夢みんとの３人。
特に鏡遊はminori作品において敏腕を振るっているライターであり、発表当初から注目が集まっていた。
主題歌はsolfa feat.Ducaの「約束の夏」
◆あらすじ
とある偏狭の田舎町、主人公の十河涼太は居候先の蒼森家で３人の幼馴染と共に毎日の日々を過ごしていた。
彼と幼馴染の東渚沙、一ノ瀬星里奈、風見陽鞠の４人は、お互い同士でのみ通用する不思議な力を持っている。
それは幼馴染同士の秘密であり、ずっとそれを共有してきた繋がり、絆とも呼べるもの。
そんな中で始まった夏休み、何気なく町をぶらついていた涼太は神社で優雅に舞う１人の少女と出会う。
少女の名前は神宮りんか。都会から観光にやってきたというりんかであったが、
何とふとした弾みで発動した涼太の能力が、今まで幼馴染にしか効果が無かったはずなのにりんかに通じてしまう。
涼太たち幼馴染とりんか、５人の少年少女たちによる恋愛模様と忘れてしまった過去を探し出す物語が動き出す―――。
◆登場人物(ネタバレステルス含む場合あり)
今までの作品とは違い、詳細なキャラプロフィールがホームページ上で公開されていない。
確認できるのは発売前情報として記載されている、イベント配布の小冊子上でのみとなっている。
○十河涼太
CV：なし
誕生日：１０月２７日
所有能力：こころえのぐ
本作の主人公。居候先で個性の強い幼馴染たちと騒がしく過ごす男子学生。
やや斜に構えた捻くれ者的な印象があり自身もある程度反撃はしながら、どちらかというと周りの連中に振り回されるタイプ。
両親とは幼い頃に死別、しかも心内ではクソッタレと吐き捨てるくらいに仲が悪かったなど、背景設定は割とヘビー。
また、欲望には結構ストレートであり、時たま物凄い割り切り方をすることもある。
女ばかりの環境で育ったのもあってか感性は田舎的で良く言えば大らか、悪く言えばニブチンの鈍感である。
所属する蒼ノ森学園の生徒会長でもあるが、ぶっちゃけやってることは殆ど雑用。
所有能力のこころえのぐは率直に言えば感情操作、幼馴染の感情を短時間だが操ることができる。
尤も操るのは感情だけなので、心にも思ってないことまで言わせたりさせたりするような強制力までは無いが。
大なり小なり幼馴染たちから異性としての行為を向けられていながらも、
上述したように鈍感なので全く気づいていないという、一昔前のラノベ主人公みたいなキャラでもある。
そして幼少期は実は幼馴染の１人であったりんかに好意を持っていた。
○神宮りんか
CV：森谷実園
身長：160cm
体重：普通
スリーサイズ：92/58/54
血液型：A
好き：ゲーム(ソロプレイ可能なもの)、知らない場所の散策
嫌い：ゲーム(協力プレイ必須なもの)、カラオケ
誕生日：１０月２７日
所有能力：にっきけしごむ
作中舞台の田舎町に突如として都会からやってきた自称ミステリアスな美少女。
神社で何故か舞を行っていたところを偶然やってきた涼太と鉢合わせては再会を繰り返し、最終的には新たな居候として居つくことに。
突拍子もない発言の連続で周囲を振り回すマイペースなお調子者。外部からの新参者の筈がいつの間にか自然に周囲に溶け込んでいることも多々。
しかし、そんな性格に反して地元では友達が殆どいないぼっち少女であり、本人も自覚している。
テレビで偶然見かけた田舎町に何か思うことがあったらしく、その何かを探るためにやってきたというのが本当の理由。
知らないはずなのに所々で浮かび上がってくる彼女の過去と幼馴染たちとの関係を探るのが本作の主題の１つでもある。
共通ルートラストで彼女も間違いなく涼太たちの幼馴染の１人であったことが判明。
その真の正体は作中舞台の町に伝わる守り神の巫女の転生した魂を最も色濃く受け継いだ存在。
幼馴染たちは分割された巫女の魂の一部を受け継いだ、云わば文字通りの一心同体の存在である。
孤独に怯え、魂を分けてでも友を欲した巫女の魂が、やがて家族の都合で１人町を離れて寂しく暮らすことを恐れ、
能力の１つであったにっきけしごむにより、幼馴染たちと自身の記憶を封印したというのが謎の真相である。
○東渚沙
CV：橘まお
身長：155cm
体重：普通
スリーサイズ：81/55/82
血液型：O
好き：ラノベ、主人公との勝負事
嫌い：スポーツ
誕生日：１０月２７日
所有能力：ひみつでんわ
涼太の幼馴染の１人。現在は微妙な距離感が生じてしまった他２人と違って最も涼太と行動することが多い。
活発そうな見た目に反して根っからのインドア派、そして何よりもラノベが大好き。
暇さえあれば某探偵みたいな座り方をしてラノベを読み更け、時折チート能力持って異世界転生したい等と呟くほどにのめり込んでいる。
勝ち気で世話焼き、見栄を張りたがり涼太とは夫婦漫才的なやり取りをしたりと、一番エロゲの幼馴染っぽいキャラをしている。
ただ、突発的なトラブルには弱いヘッポコ属性且ついじられ属性持ちで、頭のデキもそれほどよろしくないため成績も悪かったり。
所有能力のひみつでんわは幼馴染間でのみ受信発信が行えるテレパシー。
出力を調整すれば会話の聞こえる相手を他３人の中から限定することも可能。
ラノベを読み始めるきっかけとなったのは、過去にりんかと大喧嘩して引き篭もっていた時に
涼太が退屈しないようにとファンタジー系の本を渡してくれたことによるもの。
そして勝ち気な快活系に見えて、本質的には自分をある種異常なまでに卑下する自信をもてない系ヒロインである。
○一ノ瀬星里奈
CV：手塚りょうこ
身長：167cm
体重：やや重い(筋肉質)
スリーサイズ：88/56/82
血液型：A
好き：剣道、ぬいぐるみ集め
嫌い：家事
誕生日：１０月２７日
所有能力；あしたよほう
涼太の幼馴染の１人。暇さえあれば剣を振るい出稽古に赴いている根っからの剣道少女。
幼馴染間ではあまり積極的に物事に関わろうとしないクール系少女で姉御肌。
道場の掃除は毎日きちんとしていたりと武道家らしい一面もあるのだが、剣を振るえればそれでいいとストイックに鍛錬に励む脳筋的な一面も。
というより口を開けば危険な単語が大量に飛び出し、場合によっては実力行使も辞さないかなり危険というかアブナいキャラだったりもする。
幼馴染間でも逆らったら絶対に勝てないという認識が共通となっている。
所有能力のあしたよほうは幼馴染間限定の未来予知で遠くない先の出来事を示す。
これだけ発動がランダムで制御不能であるが、意図的に干渉しない限り的中率はほぼ１００％。
自室には大量のぬいぐるみが飾られていたり、水を極度に恐れるカナヅチだったりと内面はかなり乙女的。
クールビューティーを装っているのも、幼馴染たちから嫌われたくないという恐れからであり、
自分たちの関係が変わってしまうことを誰よりも恐れているなど、本質的な精神面はかなり弱い少女である。
○風見陽鞠
CV：小鳥遊このこ
身長：148cm
体重：軽い
スリーサイズ：86/56/82
血液型：B
好き：山登り、犬
嫌い：勉強、キノコ
誕生日：１０月２７日
所有能力：うそおおかみ
涼太の幼馴染の１人。暇さえあれば山に登り自然と戯れている根っからの山ガール。
年齢は同一のはずだが背丈と性格の関係もあって、幼馴染間ではマスコット的な扱いを受けているロリ居乳。
あまりにも山がすきすぎて作中序盤では補習をサボり、作中内での初登場のタイミングすらやや遅れてしまうほど。
素直且つアホの子で成績も下から数えた方が早く、思ったことをズバズバ言いまくるため無意識的に場の空気を乱しまくることも。
例え周囲がシリアスな空気になっていようと、どこまでも我を貫くマイペースさが彼女の魅力であり象徴。
所有能力のうそおおかみは簡単に言えば嘘を見抜く能力。
能力発動中に幼馴染の誰かが本心じゃないことを口に出すと、普段と違って聞こえてくるとのこと。
実はもうひとつ、嘘に限らず少しでも興味を抱くと相手の心の声が聞こえてしまうという能力も持つ。
陽鞠自身は心内の何もかもが筒抜けということを知られたら、きっと幼馴染たちから嫌われるという恐れからこの能力をひた隠しにしており、
何も考えてないアホの子に見えて、幼馴染の誰よりも周囲を欺いていたという一面を併せ持つ。
○蒼森歩
CV：歩サラ
涼太たちの居候先、町の中でも一番の名家である蒼森家の１人娘で涼太たちの１つ先輩にあたる。
みんなのお姉さんというかお母さん的な存在でもあり、蒼森家におけるまとめ役を担っている。
料理上手で家事全般をそつなくこなすおっとり系美少女だが、例によって彼女も個性派。
実際星里奈ですら彼女には頭が上がらず、隙あらば下ネタも平気でぶっこんでくるなど只者じゃない御方。
○嵐野祭
CV：奏雨
涼太たちのクラスメイトの１人。名前のとおり嵐のように騒がしいハイテンションガール。
実家が作中舞台の田舎町よりも更に山奥の偏狭の地で、３人のアネーズ＝姉がいる。
際どいメイド服着用の喫茶店でバイトをしており、いつか実家を乗っ取るという野望を抱いている。
○三雲ホタル
CV：百瀬ぽこ
涼太たちの後輩で新聞部所属……というか唯一の部員で新聞部部長。
悪ノリ大好きな飄々とした性格であり、何かと涼太たちをおちょっくては楽しんでいる。
ジャーナリズムにかける熱意も人一倍で神出鬼没に行く先々で姿を現したりも。
○神宮奈津
CV：美月
りんかの義理の姉に当たる人物で、中華料理屋で敏腕を振るうプロの料理人。
生真面目でお堅い性格であり、りんかは彼女には絶対に逆らえない程。
とはいえそれもりんかのことを思ってであり、本質的にはシスコン気味。
実は作中舞台の神社の本家筋の血を引いており、
分家筋のりんかのことや守り神の巫女のこと含めた、作中舞台の謎をある程度把握していた。
○雨夜泉実
CV：月野きいろ
涼太たちのクラスメイトの１人。中性的な外見をした爽やか系イケメン男子で美術部員。
優しく社交的で一見すると非の打ち所が無く見えるが、無類の金髪フェチという強烈な個性を持つ。
金髪なら美少女ブサイク、果てはヤンキーだろうと問わないと豪語するほどの病的な金髪大好き少年。
わざわざ女装した際の個別CGが用意されているなど、力の入れ具合が何かおかしい。
◆余談
上述したように学園ラブコメと異能力要素が合わさったどみる作品ではよくあるコンセプトであり、
ラブコメ展開と少々のシリアスを挟みつつ、終盤は大団円といった感じでこれもまたいつも通り。
……が、各々の個別ルートではりんかの過去を含めた謎の解明、もしくは各々のヒロイン自身が抱える問題に関する比重が多めで、
肝心のイチャラブ展開が少々物足りなく感じてしまう面も見受けられるのはちょっと残念なポイントかもしれない。
主人公の涼太についても、幼馴染たちを適度にからかい逆に振り回されたりしながらも、
個別ルートでは純情少年で恋愛に勤しんだりと、割かしスタンダードな方ではあるのだが、
一方で問題を先送りしがちな傾向があったり、肝心なところで及び腰になってしまったりと、
歴代どみる主人公の中でもややマイナスな面が目立ちやすい。
また、ルート分岐を決定する選択肢が何と一度だけしかなく、その一回だけで個別ルートが決定するという、前作以上に「ゲーム」と呼ぶには首を傾げたくなる状況になっていたりもする。
9割方ダミーで100以上も選択肢のあったでにけりとは逆の意味で極端である。
歩や祭といったサブヒロインたちについても本作では攻略不可能というのも惜しい。
代わりになのかキャラ鑑賞モードにおいては、立ち絵の存在するキャラは全員例外なくひん剥くことが可能となっていたりもする。
これを読んで、ん？ と首を傾げ登場人物紹介の下の方を見直した方、嘘は言ってません。
もちろん、個性的なキャラクターたちの可愛さとエロス、主人公涼太との微笑ましいやり取り等々、見所もたくさんあることは確かなので、
シナリオ面の粗さが極度に気にならなければプレイしてみて損は無いはずである。
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