野原ひろし 昼メシの流儀

ページ名:野原ひろし 昼メシの流儀

登録日:2018/05/20 Sun 15:39:11
更新日:2024/02/26 Mon 13:34:25NEW!
所要時間:約 3 分で読めます



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『野原ひろし 昼メシの流儀』とは月刊まんがタウン及び月刊アクションにて連載中の漫画。既刊8巻。
国民的父親野原ひろしが主人公の料理漫画である。


キャラクター原案:臼井儀人 漫画:塚原洋一


概要

主人公である野原ひろしが、外回りの最中に駆け込む昼食店での食事風景を描く漫画作品。


作風は完全に大人向けにシフトしており、今時のサラリーマンの昼食事情をリアルに描いたものになっている。
悪く言うなら、近年急速に増えた『孤独のグルメ』の二番煎じ漫画であり、画風*1が原作とあまり似ていないのもあってネタにされることも多い作品である。


ただ、『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎は個人の輸入雑貨商かつ独身でしがらみが少なく、余裕がありそうな懐具合も合わせて基本的に自由に食事を楽しんでいるのに対し、
こちらは上司と部下に挟まれ、時間にも追われる中年サラリーマンのどこか哀愁漂う食事風景が描かれており、それが独特の味を醸し出している。



主な登場人物

野原ひろし

主人公。35歳、双葉商事に勤める係長。
原作では愛妻弁当派だが、本作の設定では外食派。
ただし、基本的には愛妻弁当で、たまの外食、という感じなのかもしれない。今作では外回りの仕事のエピソードが基本であり「喧嘩をして妻に弁当を作ってもらえなかった」とこぼすシーンもあることから、社内で仕事をしている時は原作通り愛妻弁当ともとれる。
原作ではほとんど触れられていない仕事内容について断片的にだが語られており、「外回りの多い営業マン」であることが明かされた。*2
珍しい秋田の大学時代のエピソードもある。


昼食には独特のこだわりがあり、それを乱されることを極端に嫌うが、その一方で後先考えずにその場の勢いで注文してしまい、想定外の料理が飛び出してきて頭を抱えて愕然とすることが多い。
ただし、どんなものだろうと出された料理に関しては残さず食うのが信条。
また、ゆっくりと食事を楽しもうとした時に限って予定を忘れていて掻っ込む羽目になったりと、昼食関連に関してはトラブルが多い。


女子の視線を引くために激辛カレーを注文したり、回転寿司でハンバーグ寿司を食べるのにためらいがあったりと「大人の男」らしい食事に非常にこだわる。
だが、実際のところはかなりの子供舌(そもそも、そういうどうでもいいことにこだわって本当に食いたいものを逃す辺りが中途半端に子供っぽいとも言えるが)であり後者に関しては悩んだ末に注文した結果、
他の変わり種寿司やサイドメニューなどと一緒に複数個頼んだりする様子を見せている。
食事にはこだわりがある反面、牛カツ*3やつけそば*4を知らないなど最新の料理に関しては疎い節がある。


一食千円台のランチに平然と手を出すなど、原作に比べるとかなり財布に余裕がある描写が見受けられるが、
一方でステーキ店のランチメニュー*5を予算オーバーとしつつも訪れたり、ホテルのランチバイキングのために節約したりするなどもしている。


川口

ひろしの部下。数少ない準レギュラー。川口のやつ


しょっちゅうスマホを弄っている今時の若者。
「ひろしのおごりだとわかっていながらひろしより高いものを頼む」など遠慮のない性格であり、
彼の登場エピソードでは、「川口と共に昼食に行ったひろしが彼の傍若無人な行動に苛立つ」という内容であることが多い。


だが、その一方で舌は確かであり彼の選ぶ店はひろしも唸らせる。
また、お好み焼き作りが非常に上手く*6、仕事を自分流のやり方で進めた結果失敗した彼を、ひろしは自分とは違うそのお好み焼きも交えて説教するつもりだった。
しかし、(ひろし視点では)まったく味が想像できないそのお好み焼きが気になってしまい、自分のものと交換して食べた結果、その美味さに感服。
そして、お好み焼きがそうだったように、仕事も「決められたやり方を守る」だけが全てではないと実感し、その考えに固執していた自分の視界の狭さを痛感したひろしは、
「決められたやり方を守れ」という説教をするのをやめ、「自分なりのやり方で頑張れ」と川口を励ますことになったのであった。


なお、本作の川口の顔はアニメ版に準じている*7

苗字は不明。あちらこちらの飲食店でバイトしている若い女性。
頻繁にアルバイト先を変えており、しかもそのことごとくがひろしの行く先と被っているため、何度も顔を合わせることになる、
なぜか妄想が大変激しく、ひろしには全くその気はないのだが、彼の意味深な行動に「ひろし=自分を付け狙う野獣」という妄想を抱いている。
一応、別の美人店員にいやらしい目線を送っていた回を始め、急いでいたため必死の形相で駆け込んだ店がたまたま彼女のアルバイト先だったりとひろしに原因がないわけでもない。


おにぎり回では主人公を務め、チャラい感じの店員を偏見の目で見ていたが、最終的に手際の良さや客一人一人の訪れた回数を覚えているほどの心意気などで彼を見直す様子を見せている。
その直後に訪れたひろしがこの店の常連だと分るといつもの様子を見せていたが。もはや運命である。


野原みさえしんのすけひまわり

直接登場したのは回転ずしのエピソードのみで、それも足だけで顔は描かれず。ひまわりに至っては「た」という吹き出しの存在でかろうじて同行していることがわかるのみ。
デフォルメされていないため、しんのすけの足が長くかなり違和感がある。画風の違いと言えばそれまでだが。


電話相手としては頻繁に登場しており、時々喧嘩をすることもあるものの、原作を考えれば当たり前だが関係性は良好であることがわかる。
家族を大切にしている「家族愛」については、本作でも健在である。



その他

喫茶店 サンフラワー

繁華街から外れた場所にある喫茶店。
色あせた食品サンプルや昔ながらのテーブル状のゲーム筐体が置いてあったりとひろしをして「時間が止まっている」と言わしめるレトロなお店。
店長は水を差し出す際もプルプルと震えていたり注文を聞き返したりとかなりの年配だが料理の腕は確か。
ひろしは数回訪れているが、レトロな雰囲気故か訪れるたびに学生時代の失恋など昔のビターな思い出を思い返している。
「ナポリタンにピラフ こりゃまた懐かしいな」と食品サンプルを前に呟くシーンは表情とCV: 藤原啓治氏の他の配役から食品がコードネームの二人を始末しに来た刺客などとネタにされていたり。


余談

主人公のいろんな意味での知名度の高さからか、2021年にはエースコックからコラボ商品として「もやしそば」の塩とみそが発売された。



追記・修正は一般人にお願いします。


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  • なんだかんだ嫌いじゃないよ -- 名無しさん (2018-05-20 15:47:27)
  • 自分のことを野原ひろしと思い込んでいる一般人ネタは言い得て妙でほんと草。ブーム?は早々に終わったけど -- 名無しさん (2018-05-20 15:58:51)
  • ノリは孤独のグルメより同じ原作者の食の軍師に近い -- 名無しさん (2018-05-20 16:19:11)
  • ↑2 派生で「自分をサトシだと思いこんでいる少年」とか色々言われたっけ… -- 名無しさん (2018-05-20 16:57:53)
  • なんだかんだでこの漫画がきっかけで食べてみた物はあるワイ(ハンバーグ寿司など -- 名無しさん (2018-05-20 17:26:01)
  • ↑5ワタシも、結構この漫画、好きだし、食べてる料理、おいしそうで、おいしく食べてるし。 -- 名無しさん (2018-05-20 19:24:47)
  • 「自分のことを野原ひろしと思い込んでいる一般人」って。せめて同姓同名で顔が似てる別人って言ってあげなよ…… -- 名無しさん (2018-05-21 00:28:03)
  • ケバブ回のコピペラッシュも割とネタ -- 名無しさん (2018-05-21 04:34:30)
  • ポプテピピックでこれをネタにした回はいろいろ詰め込まれててカオスだった -- 名無しさん (2018-05-21 06:11:13)
  • 実際のところ飯は美味そう、原作の絵柄再現してたらこれとはミスマッチだから仕方ないか -- 名無しさん (2018-05-21 06:57:08)
  • めしぬまよりこっちアニメ化しろよ -- 名無しさん (2018-05-21 11:40:53)
  • 自分の評価としても粗製乱造される飯食うだけの漫画のひとつな印象だけど、気に入らなければひたすらオモチャにして抽象して馬鹿にしてもいいみたいな空気の人らはものすごく醜いし邪悪だと思う -- 名無しさん (2018-05-25 19:04:39)
  • ↑みたいに気に入らない奴を邪悪だと思っている人らも邪悪だと思う。 -- 名無しさん (2018-05-25 21:19:44)
  • わかってたけどこういう記事ができたら否定しまくる人が来るよなやっぱり。建てないほうが良いタイプの記事という感じはする -- 名無しさん (2018-05-25 21:28:18)
  • コメ欄撤去も視野に入れるべきかね -- 名無しさん (2018-05-25 21:36:43)
  • 少なくとも現状荒れてるってわけじゃないんだし、明らかに悪意あるコメントだけ消して様子見ってところじゃない? -- 名無しさん (2018-05-25 21:40:43)
  • 本物のひろしだと自ら強調するポップには草生えた。無論ネットネタを意識した故だろうけど、実際本物と似てないから妙な味がある。 -- 名無しさん (2018-05-26 15:09:03)
  • 荒らしとそれに触るコメントを削除 -- 名無しさん (2018-05-26 20:57:12)
  • 外見とか画風じゃなくて中身が明らかに野原ひろしじゃないのがなぁ -- 名無しさん (2018-05-26 21:00:53)
  • ↑思考が独身男性だもの… -- 名無しさん (2018-07-17 13:40:25)
  • 1巻巻末にプロダクション版載ってるのがまたね・・・原作未見の人に原作との剥離を見せつけてるようだ -- 名無しさん (2018-07-26 01:07:25)
  • ↑何が酷いってその公式漫画で普段はみさえの弁当を食べてるって明言しちゃってることだと思う…公式ネガキャンみたいなもんやん… -- 名無しさん (2018-07-26 01:27:07)
  • ケバブクイ〜ズ! -- 名無しさん (2018-08-19 18:43:24)
  • ↑x4~5実は本作が現実で、原作はひろしの妄想だった、なんてオチが待ってたりしてなw(本気にしないように) -- 名無しさん (2018-08-19 19:46:23)
  • なんか今になって『テーマパークに来たみたいだぜ』がプチ流行してるような -- 名無しさん (2019-01-25 10:08:34)
  • 顔とセリフのせいで完全にサイコパス扱いなのが笑う -- 名無しさん (2019-01-25 16:05:14)
  • 今度はすっかり民間軍事会社かなんかのヤベー傭兵みたいになっちゃって -- 名無しさん (2019-01-25 16:16:20)
  • お世辞にも似てるとは言えないからなぁ…、この漫画と原作の絵柄。一応特徴は押さえてはいるけど所詮それだけだし…。 -- 名無しさん (2019-01-25 18:38:51)
  • たまにやけに表情が乏しいんだよな、他人の絵に似せようとしているせいだと思うけど -- 名無しさん (2019-01-25 18:52:34)
  • でも声優は藤原さんで通るという不思議。 -- 名無しさん (2019-03-03 16:00:27)
  • (記事の密度が)なんか足んねえよなあ? -- 名無しさん (2019-03-03 16:58:27)
  • この世界のひろしはみさえにお小遣いアップしてもらえたんだろうか -- 名無しさん (2019-03-03 17:21:29)
  • ひろしと遥の関係は、しんのすけと酒井しのぶの関係に似ている -- 名無しさん (2019-03-03 17:47:37)
  • コイツ絶対日本人に転生したウラジミル・マカロフだろ・・・ -- 名無しさん (2019-10-13 21:14:07)
  • 原作と違って財布に余裕があるって言うけど、確か原作だと小遣い三万円だろ。それくらいあれば一食千円のランチも普通に食えるんじゃね? -- 名無しさん (2020-03-10 17:00:09)
  • 夜に付き合いで川口を呑みに連れてくことあるし、しんのすけにおもちゃ買ってやることもあるし、一応車持ちだからガソリン代なんかもあるだろうし、原作では厚かましさの権化のヨシリンも部下だし… -- 名無しさん (2020-03-10 17:17:12)
  • 普段は弁当で外食は数日に一回程度って考えればそれ含めても足りるでしょ -- 名無しさん (2020-03-10 17:44:51)
  • 普段が弁当ならそうだね。普通になんていうから毎日のことかと思ったごめん -- 名無しさん (2020-03-10 17:54:07)
  • 原作のひろしは眉山が上がっているので真顔だと微笑んでいるように見えるが、こちらのひろしは何故か三白眼で眉尻が下がっているので結構怖い。あくまで原作と比べたらだが凶相の部類。 -- 名無しさん (2020-03-10 19:04:09)
  • これがOKなら『眠りの小五郎、昼飯の流儀』とかもやれるはず…あ、カップ麺しか食わないからダメか -- 名無しさん (2020-09-28 22:33:15)
  • つけ蕎麦回を始めとして珍しい料理の回は旨そうで好き。あと意外とヘルシーじゃない油そば回も割とすき -- 名無しさん (2021-04-22 20:12:08)
  • ネットで見た「俺は野原ひろしだ」的なコラ画像にクソ爆笑したわ -- 名無しさん (2021-04-22 20:17:08)
  • 原作で蟹やすき焼きにはしゃいでたテンションを思うと、尚更ひろしっぽくないんだよね -- 名無しさん (2021-07-20 22:37:50)
  • 野原ひろしの項目にひろしは高卒って書いてあるけど、どっちが正しいんだろ。 -- 名無しさん (2021-09-11 17:24:34)
  • 本人が描いてないからしょうがないんだけど、あとよく言われるのが「喰っているときの表情がどこか薄っぺらくて、本当においしそうに見えない」。孤独のグルメの谷口さんも「食べることはセックスと同義、だから表情を描くのはとても難しいこと」という趣旨の談議を後書きでしてることがあったから、やっぱり相当難しいんだろうな、とは思う。 -- 名無しさん (2022-08-06 20:18:19)
  • この漫画ってひろしばっか話題になるけど、川口もやたら性格悪くなってないか。度を超えた自己中って感じに描かれてる -- 名無しさん (2022-12-15 13:51:27)
  • 書店による勝手なものとはいえ、このひろしに「本物のひろしだぜ」ってセリフ狙って言わせたなら天才の類だと思う。 -- 名無しさん (2022-12-15 14:32:27)
  • まあ、本編とスピンオフでキャラデザが全く違うことなんてよくあることなんだけどね。 -- 名無しさん (2023-01-21 22:04:21)
  • 映画ジョーカーでも本編との齟齬から、自分をバットマンのジョーカーだと思い込んでる別人説が存在して、この作品とのデジャブに笑った -- 名無しさん (2023-01-22 01:22:41)
  • 始まったばかりの頃にやった作者のトークショー、7人しか来なかったそうだが今なら違うのか・・・? -- 名無しさん (2023-12-11 19:57:27)

#comment

*1 ちなみに、作者の塚原氏の画風は近代麻雀などで活動していた時期の頃は、今の画風とは似ても似つかないレベルの高い劇画風の路線だった。本作によって作者について知った読者からは、このかなりの作画の違いっぷりに驚きを見せる人は多い。こちらの画風での昼メシの流儀を見てみたかったという声もある。ある程度巻数が進んだあたりで要所でその頃の画風が見え隠れしている。
*2 ただし、原作とは一致しない描写もあることから作風の違いからめ本作のみの独自設定、パラレルとして扱われる向きも。
*3 牛肉をミディアムレアに揚げて薄めに切り分けた料理
*4 ラー油を使った辛めのつゆなどハイカラなつけだれにつけて食べる蕎麦
*5 千数百円ほど。モチーフはおそらくステーキチェーン「いきなりステーキ」のワイルドステーキ。
*6 コーン玉のラーメンスナックトッピングのマヨ多めと相性の良い組み合わせを選んでいる。さらに食感のために厚みをもたせつつ綺麗にまとめて片手で見事にひっくり返した上、火を通りやすくするために穴を空けるという調理面でも完璧な配慮&腕前を見せている。
*7 そもそも、川口はアニメオリジナルキャラクターであり、逆輸入の形で原作50巻に初登場を果たしているが、原作とアニメ版で顔が全く異なっている。

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