登録日:2015/02/26 Fri 02:54:58
更新日:2024/01/12 Fri 10:40:56NEW!
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ダイの大冒険 ラーハルト 竜騎衆 超竜軍団 魔族 復活 忠義 死んだと思ったら生きてた 槍使い 鎧の魔槍 ドラクエ 神速 部下 筆頭 最速 ハーフ 忠臣 石田彰 哀しき悪役 竜騎士 コメント欄ログ化項目 半魔族 陸戦騎 2度あることは3度ある 勇者ダイのパーティー
陸戦騎!ラーハルト推参!!
漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場人物。
CV:石田彰(2020年版)
【もくじ】
【概要】
『竜騎将バラン』の親衛隊である『竜騎衆』の一人。異名は『陸戦騎』。
魔族と人間の間に生まれた混血児で年齢は22歳。
陸・海・空を司る竜騎衆の中では陸を担当し、三人の中では最年少かつ新参ながら彼らの筆頭を務める。
【性格】
クールな性格であり、ポップによるとヒュンケルと同系統との事。
但し、味方への情を挟み自己犠牲的な彼と違って、必要ならば味方を犠牲にしてまで敵を倒す事に徹せる冷徹な戦闘マシンを自認している。
父親はラーハルトが生まれて間もなく病死したが、幼少時代、まだハドラーが魔王として地上で悪行を繰り返していた為に魔族の血を引く彼は迫害を受けてしまう。
魔族の血を引く自身はまだしも、同族である筈の人間の母親まで迫害した人間達を強く恨んでおり、侮蔑している。
母親の死後はバランに拾われ、自らの苦しみを理解してくれる唯一人の理解者として彼を父のように慕い、以来絶対の忠誠を誓っている。
バランもまた共に人間を憎む過去を持つ同士として、彼をもう一人の息子のように思っており、ラーハルトにのみ過去を打ち明けているらしく強い信頼を寄せている。
人間を憎んではいるものの、残虐行為を好んでいる訳ではなくポップを未熟者と判断した際には苦しませずに一思いに介錯しようとしたり、敵には苛烈であるものの誇りを重視する武人肌な一面を持っている。
主君であるバランが魔王軍の『超竜軍団』の軍団長を務めている事から魔王軍に所属しているものの、彼の忠誠はあくまでバランとその息子であるダイにのみ向けられており、魔王軍への忠誠心は皆無。
自身が竜騎衆としてあることを誇りにし、その名を汚す者はたとえ味方であろうとも容赦せず、卑劣者には武器である鎧の魔槍でブチ込んでやるのが流儀だという。
よく言えばバランに絶対の忠義を、悪く言えばバランに狂信的であると言える歪みのある人物。
【戦闘能力】
実力は文句なく竜騎衆最強。
作中最速と思える速度を誇り、針の穴を射抜くとされる精密な技量と神速の槍捌きで他を圧倒する。
その速度は全く本気にならずともその場に残像を残し、アバン流最速の剣技である海破斬が全く追いつかない程。格下ならば下手すれば切られた事すら解らずに死ぬ圧倒的なまでのスピードを持つ。
初激で兜を割られ慢心を捨てたヒュンケルの豪腕から繰り出される斬撃を片手で扱った槍で平然と受け止める、下記のヒムの腕を使った打撃の結果など、パワーも凄まじい。
というか完全にラーハルト>>越えられない壁>>ボラホーン、ガルダンディーの状態であり、同列に置かれるのが不思議なぐらいに力量差が見受けられる。
竜騎衆は竜を操れば六団長に匹敵するらしいが、ぶっちゃけラーハルトは竜関係なく軍団長クラスの実力。というか、復活する前の時点でも魔軍司令時代のハドラーより圧倒的に強く見える。竜騎を名乗ってはいても、むしろ戦闘スタイルからして竜に騎乗した方が実力を発揮出来ない感がある。
実際、ラーハルトが挑発として行った「額に一切傷を付けずに、冑のみ真っ二つにする」という離れ業を見た際、後にロン・ベルクと同等の技量と言われる剣を持ったヒュンケルすらも、この時点では「自分にあの神業の再現は出来ない」と認めているので、同レベル以上なのは確実である。
またヒュンケルは純粋戦士で呪文は使えないのだが、彼は不得手であるものの呪文を使用できる模様。
ただし、一応レベル的にはバランが45、ハドラーが40に対して、ラーハルトは他二名の竜騎衆と同様に35程度。竜騎衆は皆は一応同格扱いである。他二人も、相棒の竜を失って奇襲を喰らっていたり必殺戦法が通用しない相性が絶望的に悪いヒュンケルが相手だったと言ったハンデの影響が大きく、各々が得意分野で十全に実力を振るえる状況ならば極端な差は無いのかも知れない。
また、ヒュンケルが当初手も足も出なかったのは「次に控えるバランとの戦いの為に、極力無傷で力を温存して乗り越えるべき前座」と認識して、ラーハルトを軽んじた精神面の影響も大きい。バランの過去を聞かされ死を覚悟してでも倒すべき敵だと認識を改めて以降は、まるで反応出来ていなかった槍の刺突を紙一重で回避しつつ、手負いの身ながらもまともに斬り結べるようにはなっていた。
とは言え、ヒュンケルから見てもラーハルトが他二人よりも桁違いに強いのは間違いなく、パワータイプのヒュンケルにとって基本的にはスピードタイプのラーハルトは相性が悪い相手であった事も間違いないだろう。
基本的に、ヒュンケルも当時のDQではあるまじき「すばやさ」スペック持ちの戦士であり、ヒュンケルの顔出し装備への変更イベントに力が入りすぎた結果の産物かもしれない。
はっきり言ってしまえば、格闘家とも渡り合える俊敏な戦士という当時ありえなかったキャラに、更に速い戦士をぶつけたのであり、最強談議以外ではあまり熱くなり過ぎない方が無難かと思われる。
一方でヒュンケルは早々にラーハルトに勝つにはカウンターを決めるしかないと判断して実際にハーケンディストールをグランドクルスでカウンターを決めて勝利した*1事を鑑みても、強力かつ正確なカウンター技を得意とするアバンやバランのような相手に冷静に迎撃されればかなり危ない部分もある。*2
尤もラーハルト本人もそれについては熟知しており、ヒュンケル戦でも最初にヒュンケルがカウンターで決めようとしたブラッディ―スクライドはフェイントをかける事で回避している。
技
- ハーケンディストール
うけろ!! 陸戦騎最強の一撃を…!!!
ラーハルトの必殺技。
ジャンプしながら槍を振り回して衝撃波の斬撃を放ち、敵を両断する高速の槍技。
その破壊力はオリハルコンを容易く切り裂く。
装備
- 鎧の魔槍
とくと見るがいい。ロン・ベルク作のもう一つの傑作…鎧の魔槍を!
魔界最高峰の武器職人ロン・ベルクが作成した傑作武具。
名前の通り鎧の魔剣の同類であり、同じように「鎧化」の掛け声で全身に鎧が装備される。
機動力を重視した軽装の防具としては十分過ぎる性能ではあるが、鎧の魔剣と比べると肌の露出が多くなり、全体の装甲が減ったデメリットは軽くはない。
ヒュンケルが受け継いだ後のバランとの二度目の一騎打ちにおいては、隔絶した存在である大魔王の魔法でなくとも、
極大呪文級の魔法を無防備に浴びると負けかねないことが言及されており、魔法に対する圧倒的防御性は薄れて、耐久性能に対する過信は出来なくなっている。
全身の仕込み武器の在処やその扱いも熟知している模様。
【作中の活躍】
作中ではバランによるダイ奪還作戦によって、同僚の空戦騎ガルダンディーと海戦騎ボラホーンと共にバランの元に集い、彼らと共にダイ奪還を目指す。
竜騎衆の足止めに現れたポップを引き受けて、バランを先にいかせ、三人でポップを迎え撃つもポップの救援に現れたヒュンケルによって仲間達はあっさり倒されてしまい、彼自らがヒュンケルと対峙。
パワーで勝るヒュンケルを圧倒的なスピードで翻弄し続けて圧倒し、魔剣の鎧がほぼ全壊状態になるまで追い詰める。
ヒュンケルが覚悟を改めて別人のような動きのキレになった時にはラーハルトも冷や汗を流す一幕もあったが、そのまま気圧されて押し込まれることはなく、あっさりとヒュンケルに地に捻じ伏せて、必殺のハーケンディストールを繰り出す。
しかし、それはヒュンケルがラーハルトの選択肢をハーケンディストールに絞らせる為の一か八かの博打同然の罠であり、
ヒュンケルの策に嵌ってしまったラーハルトは、グランドクルスをまともに喰らい敗北する。
人質作戦でヒュンケルを脅すボラホーンを「誇り高き竜騎衆にあるまじき愚行をした者」として弱り切った体で槍を投げつけ刺し殺した。
今際の際に己の過去*3をヒュンケル達に語り、自身の過去を思って涙する彼らに感謝し、鎧の魔槍を彼に託して息を引き取った。
以後ヒュンケルは、強敵であり、バランの事を自分に託したラーハルトを「友」と呼び、また鎧の魔槍をラーハルトと同一視しており、鎧の魔槍もラーハルトの魂が宿ってるかのようにヒュンケルの元に駆け付ける一幕もあった。
フフッ…甘いやつらだな 記事への荒らしを我が事のように…
おまえたちのようなアニヲタにははじめて会った
おまえたちなら項目の悲しみをわかってやれるかもしれん
…追記と…修正をたのむ…!
[#include(name=テンプレ2)]
[#include(name=テンプレ3)]
以下ネタバレ注意。
"大それた真似"…?
オレにとってはいつもの事だ…!
卑劣な戦い方をする外道には、例外なくその魔槍をブチ込んでやるのが流儀でな…!!
最終決戦の舞台である大魔宮での戦いにまさかの参戦。
バランによって強靭な精神の持ち主のみ蘇生される「竜の血」による救命処置が行われており、三人の中で唯一人蘇る事が出来たという。魔槍にラーハルトの魂が宿っているかのようにと上記したが、別にそんな事はなかったぜ!
棺の中にはバランの遺言状が入れられており、もう一人の息子とまで愛情を寄せてくれたバランの死に涙を流し、その遺言に従い人間への憎しみを捨ててダイに忠誠を誓った。
単に復活しただけではなく、「竜の血」の効果で死ぬ前よりも格段にレベルアップしており、自慢のスピードもぶっ飛んだレベルになってしまっていた。
ヒュンケルやヒム、ミストバーンと言った強豪達すらもその余りの速さに翻弄され、ダイすらも目で追い切れなかった彼を捉える事は極めて困難であり、攻撃が当たらない男と称され、ミストバーンからは「地上において最強クラスの実力者、魔界屈指の剣士でもあるロン・ベルク級の実力かもしれない」とまで言われている。
だが闘気系の攻撃には長けていなかったらしく、ミストバーンのような強い闘気が篭っていない物理攻撃はものともしないものの、ガスやゴースト系の魔物に対しては打倒手段がない。ヒュンケルによるとヒムにはスピードで圧倒することで恐らく勝てるだろうがミストバーンには不利らしく、三者の力関係は三すくみのような間柄らしい。
…さらば強敵よ…安らかに眠れ…
…おまえは…戦い続けるには心が優しすぎた……
復活した後はヒムを人質に取られ窮地に陥っていたヒュンケルを救い、“王”マキシマムを撃破。
戦場においての甘さを指摘されるままにくずおれたヒュンケルを辛辣に評しつつ優しい目で引導を渡す…。
そして、彼から鎧の魔槍を返却され彼の代わりにダイ達の救援に向かった。
………よく似ておられる…父上に…
…このラーハルトはあなた一人の為に…!!!竜の騎士の後継者である貴方様に不滅の忠誠を誓う為に…この場にはせ参じたのです!!!
おれの…仲間…?
仲間ではありません 部下です‼︎
…ええっ!
あなた様に死ねと言われれば笑って死に 闘えと言われればたとえ神々にでも立ち向かう…!
ディーノ様の理想実現のための手駒と思って下されば結構‼︎
ダイ達と合流し部下発言に困惑させるが、バランとの約束を語り、ポップとマァムと共にミストバーンの足止めを引き受けた。
また、当初はダイの事を「ディーノ様」と呼んでいたが、ダイからの「父さんのことを思い出して辛いのでディーノとは呼ばないでほしい」という希望に何かを悟り、「ダイ様」と呼称を改めた。
この時点までラーハルトはバランがどのような最期を迎えたかは知らず、バランも遺言状ではバーンに敗れる可能性の他にダイと雌雄を決して破れる可能性も記していたので、
このダイの悲しげな「父さんのことを思い出して辛い」という言葉にバランの最期がダイに憎まれた末のものではなく、親子として和解した末のものであった事を悟ったのであろう。
もちろんバランを亡くして間もない弟の気持ちもよく理解できたのだと思われる。
……あの人は…私にとっても父でした…!
戦闘マシンっぷりにも磨きがかかり、
- マキシマムをお前はもう死んでいる状態にする
- ポップとマァムを制して悦に浸っていたミストバーンに不意打ちで全力のハーケンディストールをぶちかまして埋没させる
- 折れたヒムの腕でミストに殴りかかる
- オリハルコン製の腕の方が砕け散ってしまい、ミストバーンの防御力を示したシーンだが、ミストバーン自身が言及しているように殴ったラーハルトにもとんでもない力がなければ砕けるはずがない地味にトンデモな場面
などの容赦のなさを見せた。
また、ミストバーンが真の姿を見せた際には、ラーハルトだけがメドローアの存在を知らなかったため、アニメ版では「何か秘策があるようだからそれに合わせよう」と察しの良さも見せた。
一方、いらん事を言ってマァムにどつかれたポップを見て「…やれやれだ」と呆れ顔を見せたり、バーンに瞳化された仲間達の姿に好都合と言ったポップへ「…見下げ果てた奴だ…‼︎」と非難するなど人間味のある場面も増えている。
最後のバーンとの戦いでは瞳化を免れた5人の1人。ダイの回復の時間稼ぎのため、アバン、ヒムの必殺技と同時にハーケンディストールを繰り出すも天地魔闘の構えに破れる。
ダメージを負ったアバンが瞳にされた後は構えを解いたバーンによって蹂躙されるが、トドメに放たれたカラミティウォールによる絶体絶命の最中にすら策を考えるポップに驚愕しつつ、ヒムと共にその大博打へ掛けるため立ち上がった。
…はじめて…おまえを尊敬した
……だがおまえごときにダイ様への献身で負けるわけにはいかない…!
…もはや…目が見えん……! バーンはどっちだっ!?
目から血を流しながらヒムと共にバーンに特攻。
天地魔闘の構えを破る立役者の一人となり、ポップへサムズアップした。
なお、目の方は後に回復呪文で治っている。
心配いらん…ダイ様は必ず勝つ…!!
あの方は…戦神の息子なのだから…!!
最終決戦の後はヒュンケルと共に、行方不明となったダイの捜索の旅に出ているようである。
- 余談
原作者の三条陸によれば、ダイと被っていたヒュンケルの獲物を槍に変更させる事と、悪役然とした鎧の魔剣からヒロイックな魔槍にお召し替えする意図があって登場させたとの事。
後の復活も魔界編の布石だったらしい。
仲間ではありません……アニヲタです!!
あなた様に追記・修正しろと言われれば笑ってログインし、編集しろと言われればたとえ荒らしにでも立ち向かう…!
ディーノ様のネタ実現のための項目と思ってくだされば結構!!
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*2 現にバラン本人もラーハルトの能力やファイトスタイルを熟知した上で「自分にとって力と闘気で押してくるクロコダインのようなタイプが最も危険」と明言している。
*3 新アニメ版では母が幼い自分の代わりに人間達から暴力を受けていたことや、母の墓前でバランと出会ったこと等が回想で描かれた。
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