イレーヌ・レンブラント

ページ名:イレーヌ_レンブラント

登録日:2010/04/02(金) 06:44:31
更新日:2023/12/08 Fri 12:53:22NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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テイルズ デスティニー tod 大人の女性 天野由梨 嶋方淳子 テイルズオブボスキャラ 哀惜の住人 イレーヌ イレーヌ・レンブラント




「私は、誰も憎しみあうことなく、皆が笑いあえる場所を作りたい」




テイルズ オブ デスティニー』の登場人物


イレーヌ・レンブラント
CV:天野由梨(PS)、嶋方淳子(PS2)
年齢:24歳
セインガルド出身



フィッツガルドの首都ノイシュタットに住むオベロン社の幹部。
薄紫色の長い髪が美しく、真ん中分けにしている美女。外見が美しいだけでなく、聡明であり慈愛溢れる聖母のような女性。貧困の差を無くし平等な世界をつくるために、人々が幸せに暮らしていける世界をつくるために、日々力を尽くしている女神のような女性。
PS版とPS2版で若干性格が異なるが、どちらも天使のような女性であることにはかわりない。
そしてカナヅチ。
以下第一部ネタバレ









PS版は、ノイシュタットのレンズショップで初めてスタン達と出会い、輸送船を襲っている武装船団を捕まえるために協力することになる。
武装船団のボス・バティスタを捕えてノイシュタットに戻ると、このゲームのメインイベントであり、スタンと数多のプレイヤー達をメロメロにしてしまったイレーヌさんとのデートイベントを見ることができる。


「お姉さんに逆らおうなんて10年早いんだぞ。わかったか?」


もうハートにズキューン必至である。
なんとデートの最後にはセリフにハートマークまで付けてくれます。
ドラマCDでもそこそこ出番があり、スタンとのデートもこの台詞を言ってはくれないけどちゃんとある。また、こちらではコングマンに滅茶苦茶愛されている。こちらもこちらで聴きごたえがあるので、↓のPS2版の扱いに辟易したら聴いてみる事をオススメする。



PS2版は、ノイシュタットのアイスキャンディー屋の前で初めてスタン達と出会う。この時にイレーヌさんがアイスキャンディー(バニラ味)をぺろぺろしている場面を見ることが出来る。その後、街がモンスターに襲われる際にイレーヌさんは幼女を庇って負傷してしまうが、その幼女はスタン達がアイスキャンディー屋に行く前にイレーヌ邸前で出会ったぽてっとこける花売りの少女(CV:福圓美里)であり、テイルズ界屈指の萌えキャラである。残念ながら仲間にはならない。
騒動を終えた後、PS2版オリジナルシーンとして傷ついた町に傷心している所にスタンがやってきて、スタンとお互いの理想実現を誓い合って別れることになる。


しかし、肝心の慈善事業の評判はこちらではすこぶる悪く、成果もあまり出せていない事が伺える。挙句しょっぱなから「慈善と施しを勘違いした貴族様がただ金で解決しようとするだけ」と、ルーティコングマンを筆頭に市民達から徹底的に嫌われている。コングマンに至っては面と向かって「とっとと出ていけ」と罵倒までしている。そんな彼女の味方をするのは人を疑う事自体知らないレベルのお人好しと化したスタン位しかいなかったり、終盤には支配者気取りで選民思想に走ったり(しかも態度からその自覚も薄い)と凋落ぶりが痛々しい。ドラマCDでのコングマンは寧ろイレーヌさんLOVEだっただけに猶更である。
続編であるD2ではいまだに彼女を慕い続けてる町人が居る他ノイシュタットの発展にも大きく貢献したとされているので、続編との矛盾まで作っている。


また、そのあともパーティ内でルーティ達がイレーヌを罵倒する場面もあるのだが、何故かそれに対しスタンが彼女を擁護したりして議論になる…といった展開が無く、一方的にイレーヌを罵倒するだけで終わる形になっている事にも「マウントとりたいだけか?」という旨の批判もある。第二部の空中都市でのイベントでは上記の選民思想な台詞に対しウッドロウディムロスにまで罵倒される始末である。


ちなみに意図的かは不明だが、D2の黒幕エルレインとは思想や振る舞いが似ていると言われることがある。
尤もあちらはイレーヌと違い本性は冷酷な独裁者とはいえ神の化身たる聖女の奇跡の力は本物で、荒廃した世界の人々を救った揺るぎない実績を持ち多くの支持者も得ていた。それに引き換えお金とオベロン社の技術以外に何も持たない・仲間にも恵まれず目先の施政さえ満足な成果を出せていない一介の女性でしかないイレーヌが同じ思想を振りかざしたところで結果はご覧の有様である。そんなところを逆輸入されても…。


さらに、スタンとデートするイベントも無いため、スタンとの関係がPS版よりも浅くなってしまっている。というかPS版では物事の解決は出来なくとも理想も行動も本物で基本的に慕われてもいたのになぜこんなことに…。


ただ、フォローすると第一部ではノイシュタットの騒動後のイベントがあり、直後スタンが船上でリオンに割とガチでイタい物言いと態度でイレーヌへの好意を惚気てもいるほか、騒動時も市民を必死に避難誘導し貧民の子供を押し退けようとした貴婦人を一喝する、上にも記したがモンスターから少女を庇い負傷するなどPS2版独自の見せ場や魅力が描かれており、こちらでも描写の節々から根は悪い人ではなく単にやり方や態度が悪かっただけなので、せめてお前らだけは愛してあげよう。



以下第二部ネタバレ









どんなに努力しても貧困の差を埋めることが出来ない。上流階級は貧民層を見下しており、富を回しても結局上流階級の懐に入るだけで余計に貧富の差が広がる始末。協力を求めてもうわべだけの賛同しか得られず何もしてもらえない。市民たちの溝はますます深まるばかり。このどうしようも無い現実に疲れきってしまったイレーヌさんは、ついに世界を一旦無に返すしかないという考えに至ってしまい、ヒューゴの計画に賛同してしまう。
そして空中都市で装置の殿としてスタン達と戦い、スタンの純粋さに触れることで、自分がしようとしていた事の愚かさに気付くも、世界を破壊する計画に加担しておいておめおめノイシュタットに戻る訳にもいかない…罪を償わなければならない…と、世界をスタン達に託して空中都市から飛び降りて自ら命を絶ってしまう…。
愕然とする一行。特にスタンは強いショックを受けて暫くふさぎ込んでしまうもののルーティの励ましによって何とか持ち直す。
PS版では今間際の際に名曲「Missing you」が流れ、我を失ったスタンがそれを諫めようとしたディムロスに下手な悪役も真っ青な暴言を吐いた事で有名。流石のルーティでさえ難色を示し、アトワイトやクレメンテの説教を受けて謝罪するが。
ミクトラン撃破後、ディムロスがイレーヌの今間際のやりとりを思い返しスタンに語りかけるのは隠れた名場面。


一方、PS2版では最期の場面でのBGMが他の幹部と同じにされてしまい、スタンもショックに打ちひしがれはしたがかなり大人しくなり割とあっさり立ち直り、エンディング前にディムロスが彼女の言葉を思い返す台詞も当然の如くカットされたが、コングマンが「大人しくさせるのに苦労した」と言っていたことから割愛はされたがPS版のようなやりとりがあったのかもしれない。死後は殆ど彼女について触れられる事はない。
どこまでも株を下げ続けられるイレーヌさん。スタッフにイレーヌさんへの愛が感じられない…。



ちなみにシャイン・レンブラントの娘である。



  • 戦闘でのイレーヌさん

PS版は本人は行動せず明らかに火力不足の電撃砲台や砲台発進、爆弾くんに指示を出してるだけなので適当に突っ込んでボコって終了である。
オベロン三幹部は弱ボスばかりのPS版デスティニーでも特に弱さの目立った中ボスであり、テイルズオブ史上最弱の中ボスとして挙げられる。


PS2版は他の幹部同様随分強化されバリアによって身を守っており、弱点無属性。攻撃はタイダルウェーブを主力に多彩な術を使う。そして、絶え間無く催眠効果付きビームを撃ちまくるファンネル(フィデリット)をいくつも飛ばしてくる。
本人の硬い上にコンボに繋がらない(&トドメを刺せない)仕様の為、本人を集中的にボコろうとしてジリ貧負けしたプレイヤーは多い。ファンネルを破壊するとイレーヌさんが自分のHP100を使い復活させてくるため、ファンネルを破壊しまくってHPを削るのが正解。
残りHPが10%ほどになると、表示がHP?になり同時に飛ばしてくる大量のファンネルを全滅させるまで倒せなくなる。術も連発してくるので嵌らないよう注意しよう。
それでも難易度ノーマルでは初見殺し程度であるが、難易度を上げると急激に強くなる。詠唱頻度やダメージの激増する難易度カオスになるとクリアを目指す場合の一番の難所になりうる。


そしてようやく倒した後には、投身自殺によって鬱攻撃をかましてくる強敵である。


どうしても倒せない場合は、スタンにバトルガントレットとフラッシュ(回避)の宝石を装備させて、ひたすら剛招来でファンネルを倒していればいずれ勝てます。
またはルーティにフラッシュとブラストの宝石を装備させてひたすらチャージ、ブラストゲージがたまったらライフディスチャージの繰り返しをしていれば楽に勝てます。
でも作業になるのでつまらないかもよ。


ドラマCDではレンズ爆弾発射装置を片手に応戦するも所詮は素人、マリーとルーティの攻撃にあっさり敗北する。




続編のTOD2では、オベロン社廃坑にて特殊な鉱石に囲まれた彼女が刻んだ碑文がカイルたちに発見される。その碑文には、ノイシュタットの貧富の格差解消に対する彼女の願いが刻まれている。
これはヒューゴ一味=単純な悪と考えていたカイル達に衝撃を与え、ロニは鉱石の力を兵器の為にしか考えていなかった己の狭量さを恥じ、ジューダスからは問題解決を焦るあまり劇薬に手をだしてしまったのだと説明された。そして「この神秘的な光景こそが本当の宝」と締めくくる。
皮肉なことに、現在のノイシュタットは彼女たちの起こした騒動から復興する過程で貧富の格差がかなり解消されている。



また、テイルズ オブ エターニアにもゲスト出演しており、世界中に散らばっているレンズを彼女に渡すと枚数に応じてナイスなアイテムをくれる。


どういう訳かインフェリアだろうがセレスティアだろうが関係無く現れる
あのオルバース界面という世界の隔たりをどうやって越えているのだろうか……?


永遠の謎である。






「……あなたは前に会った時と、全然変わらないのね」



「清々しいくらいまっすぐね。そこがスタン君の魅力なのかな……」



「スタン君……いつまでも、今のあなたらしさを失わないでね」



「こんな形では逢いたくなかったわ」



「さよなら、スタン君」





「そう、地上の人間がみんな、あなたのように追記・修正してくれたらまだ希望はあるわ。でも現実は違うのよ。それでも、あなたはこの項目が変わっていけると言うの?」



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