今沢カゲロウ

登録日：2012/01/16(月) 23:15:36
更新日：2023/12/07 Thu 13:45:24
所要時間：約 4 分で読めます

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ベース ベーシスト ソロ 眼鏡 忍者 虫 黒 bass_ninja フレットレス フレットレス←フレッテッドも 6弦ベース 指弾き スラップ タッピング ループステーション v-bass スッポン！ インド音階(ラーガ) 虫オタク 似虫絵 今沢カゲロウ

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｢地球唯一の演奏を｣

今沢カゲロウ(いまざわ･かげろう)は北海道江別市出身の"ソロベーシスト"。
特技は絶対リズム感。

｢ソロベーシストってなんだ？｣っていう人が大半だと思う。
大丈夫、超隙間産業だから。

読んで字の如く、
｢一人で楽曲全てをエレキベース一本で演奏する｣
スーパーベーシストである。

正直Wiki篭り達や一般人がエレキベースというものに対して抱くイメージは

・初心者用ギター？
・地味、変
・あってもなくても変わらない(笑)
・秋山澪たんの楽器ﾌｫｶﾇﾎﾟｩｗｗ
・キモ女装野郎ご用達楽器ｗｗｗ

…等々散々なものであろう。
ギターやドラムはビジュアルにも華があり、人気も高い。(著名なプレイヤーの多さも要因だろうが)
一方ベースは地味な役柄がほとんどを占める。
スラップという飛び道具はあるものの、食傷気味なのは否めない。

そのようなエレキベースに今沢氏はスポットライトを当てたのだ。
13歳の時にベースを手にした今沢氏は1990年に早稲田大学に入学し上京、プロベーシストとしての一歩を踏み出す。

エレキベースは通常４弦を基本とする楽器であるが、彼は低音弦(B)と高音弦(C)の２本を追加した６弦ベースを愛機として使用する。
本人曰く｢喋るようにベースを弾くため｣とのこと。
綿密かつ豪快に構成された楽器を、エフェクターによる多彩なサウンドメイキングと圧倒的なテクニックで弾き倒す。
その様子は｢個人オーケストラ｣とさえ呼ばれる。

某世界規模動画サイトで彼を検索してそのテクニックを見てみよう。
あの２フィンガーとタッピング、リズム感は人間をやめた者のソレである。

ベースの限界を超えた表現の数々は日本にとどまらず、欧米各国で注目を集めている。
その際付いた異名は"BASS NINJA"。

年間250ものフェス/ツアーを繰り返し、世界各国を渡り歩き、欧米では日本人で最も有名なベーシストとなっている。
そんな彼も始めた頃は様々な批判を受けていた。

｢ベースが低音弾かないでどうする｣
｢目立つベースとか()｣
｢ギターでやれ｣
｢流行らないと思うけど｣

等、頭の硬いリスナーは言っていたらしいが今沢氏は諦めなかった。
自身の信じた道を彼は突き進め、ある事をきっかけにスタイルが確定する。

2006年、ヨーロピアン・ベースデイ(世界ベーシストオリンピックとでもいえる大会)に日本人初の出演を果たしたのだ。
主催者のマルコ・ショーツ氏は

｢有名なプレイヤーの真似をしているだけの人には興味を持たない。
彼の様に自分にしか出来ない演奏をする人を全員に知らせなければと思い、東洋人である彼を必要としたんだ｣

と語っている。なにこのイケメン濡れちゃう…

以降今沢氏は自信をつけ、世界中で演奏を行える様になったのだった。

なお、余談ではあるが彼の名前に"カゲロウ"とあるように、目茶苦茶虫に詳しい。
虫から演奏のインスピレーションを受け取るらしい。
ライブやセミナーに行きサインを求めると虫の絵を描いてくれる。その人に合った虫を描いてくれるので、是非行った際にはサインをねだってみよう。
本人曰く「サインに描いた虫は誰とも被らない」とか。

【使用器材】

• MOON MBC 6string "Q.I.special"

(彼の代名詞的存在の６弦ベース。フレットレスとフレッテッドの二本を所有。
ローランド社のディバイデッドピックアップ｢GK-3B｣を搭載し後述のマルチエフェクターと組み合わせて使用する。)

• GR-20 ギターシンセ

(ローランド社の開発したマルチエフェクター。様々な音をベースから作り出す張本人。三味線やシタール、果ては聖歌隊コーラス音なんかが出る。)

• RC-20XL ループステーション

(個人オーケストラの立役者。演奏したフレーズをリピート再生するため、一人で複数のパートを演奏できる。が、如何せん使い方に癖があり使いこなすのは至難の業。
しかし今沢氏の使いこなし加減はほぼ完璧である。)

追記･修正は｢低音は低音らしくしてろ｣などと言わない頭の柔らかいベーシストにお願いします。

スッポン！スッポン！スッポン！

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