PEACE MAKER(皆川亮二)

ページ名:PEACE MAKER_皆川亮二_

登録日:2011/01/31(月) 22:32:10
更新日:2023/11/20 Mon 13:14:22NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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皆川亮二 漫画 超人的ガンアクション ウルトラジャンプ peace_maker ピースメーカー 集英社 決闘 西部劇 ガンマン ×ピースメイカー スタンドバトル




こいつの別名知ってるか?
なんと平和をつくるものピースメーカーっていうんだぜ


「PEACE MAKER」はウルトラジャンプ(以下UJ)でかつて連載されていたガンアクション漫画。
作者は「スプリガン」「ARMS」「D-LIVE」などで知られる皆川亮二。
その経歴から小学館系列のイメージが強い皆川氏だが、今作で初めて他社系列の雑誌に掲載されることとなった。
全17巻(2016年6月で完結)で、その安定した作風からUJの看板の一翼を担っていた。


舞台は西武開拓時代以降の近代であり、現実の世界をモチーフとしている。
とはいえ電気の本格的実用化や戦車や戦闘機の登場など、その文化や科学力などは当時のそれとは大きく異なり、あくまで仮想的な創作世界の域を出ない。


この漫画の決闘シーンの特徴として、銃士が放つプレッシャーを「オーラ」としてビジョンを描いて具現化している。
もちろんこれは漫画的表現であるが、銃士達も「まるで○○のようだ」と表現する。
ビジョンが銃士達の背後に現れること、そしてこの漫画がウルトラジャンプに連載している事から、ファンの間ではあのプレッシャーはスタンドだとか言われている。


余談ではあるが皆川先生は非常に絵とアクションシーンが上手い漫画家なので、戦闘は特に迫力がある。静と動の切り替えは天下一品。
だがしかし乱戦はいざしらず決闘は一瞬で勝負が付く為、人によっては「ちょっと物足りないな」と思うかも知れない。


■ストーリー

第一章


この世界は日常的に“決闘(デュエル)”と呼ばれる賭け試合が行われる世界、主人公である「ホープ・エマーソン」は実の兄を探し旅をしていた。
そんなある日立ち寄った町で、小さな女の子に出会う。
その女の子…「ニコラ・クリムゾン」は世界的武器商人「フィリップ・クリムゾン」の孫娘。
故あってクリムゾン家の私設軍隊である「深紅の処刑人(クリムゾン・エグゼキューター)」に追われていた。
そんな彼女を間接的に助けたのがきっかけで、ホープもまた深紅の処刑人に追われる身に。
時に決闘し、時に仲間と出会い、ホープは旅を続ける…


第二章


コールとホープの兄弟対決から5年の月日が流れ、なおも武力が支配する世界は続いていた。
そんな荒れた世界にホープの愛銃”ホワイトウィング”を持つ一人の銃士が現れた。


■キャラクター

物語の主人公であり、伝説の曲芸銃士「ピース・エマーソン」の息子。兄を探すべく大陸を旅している。
ギャンブルで有り金を使い果たし無銭飲食しようとして砂にされるなど、普段はてんでダメ夫だが、銃に関しては超一流。
特に早撃ちに長じていて、複数の弾丸を一箇所に叩き込む「スポット・バースト・ショット」が得意技。
しかし「人の人生を平気で奪える悪魔」以外に銃は撃たないという信念から、職業柄それを破る銃士にはなっていない。
持ってる銃は翼のレリーフが刻まれた、父の形見の愛銃コルト・シングル・アクション・アーミー…別名「ピースメーカー」
「普段は頼りない完成された主人公」という、皆川作品お馴染みのテンプレ的主人公だが、「決闘」という物語の主要な要素に積極的に関わらないという異色の主人公でもある。


  • ニコラ・クリムゾン

物語のヒロイン。年齢は小学生ぐらい?ある重大な秘密を知ってるので、深紅の処刑人に狙われている。
彼女は死んだ母が残した言葉「誰も周りに頼る人が居なくなった時、ホープ・エマーソンを頼りなさい」との一言でホープに同行する。
ちなみにいつもお腹を空かせている。第二章では主人公を務める。


  • カイル・パーマー

一流の賭博師で、ホープに着いていけばおいしい目に会えると言う目論見でホープに同行する。
頭が切れるので、よく作戦を練る役目を負ってるアイデアマンであり策士にして参謀。
ホープの旅の資金は彼の賭博で賄われているので、旅の一行にとっては重要な人物。
第二章ではアバカブの首都ダニットでレジスタンスになっていた。


  • ビート・ガブリエル

ある町で出会った、決闘の証書を集める”証書稼ぎ(コレクター)”で「約束は破らない」が信条。
ビートは証書を集め、世界一の銃士の証である“GUNMAN”の称号を得る為にホープ達と同行する。
バイクやオートモービルに乗りながらでも精密な射撃が出来る。決闘の時以外では二挺拳銃で戦うこともある。
昔ながらの射撃の構え「バーンズ・スタイル」の伝承者。獲物はS&Wモデル。


  • ミクシー・バンクス

新大陸で出会った富豪のお嬢さん。ホープ一行をトラブルから救ったことがきっかけで国から追われる身に。
「ある事」を証明する為にホープ達に同行する事に。オートモービルなどの操縦が得意で、一行の足になっている。
彼女がやらかした見開きは「ARMS」の「ジャバウォック」や「D-LIVE!!」の「ベン」と同じくファンの間では伝説になった。


  • 深紅の処刑人(クリムゾン・エグゼキューター)

大富豪フィリップ・クリムゾンが抱える凄腕の銃士集団。
その力は一国の軍隊を総動員しても勝てるかどうかわからない程の強さを誇る。
ニコラの母ジェシカ・クリムゾンとピース・エマーソンも、かつては処刑人の1人として活動していた。
紹介は項目を建てるのでしばし待たれよ。

  • ハンス・ジャイルズ
    • ニコラを連れ戻しに来た深紅の処刑人の1人。見ての通りのかませ犬で、防弾服を着こんでるチキンで異名もない。
      仲間のコールにさえ「死や痛みを恐れる木偶の坊」と評されている。
  • ゴードン・ヘッケル
    • 超巨漢のハゲで巨大なガトリングガンを手持ち武器として使う見たままのパワータイプ。だが実は紳士的で話し合いに応じる。異名は「戦場の掃除屋」。
      2章でも登場し、専用に開発した50口径重機関銃に盾を装着した物を使用している。
  • エルトン
    • ゴードンの部下の爺さん。一章ではモブに毛が生えた程度の活躍だが、二章で化けた。しかし自嘲気味。武器としてレバーアクション式のライフル銃を使う。
  • イアン・ウェンディーズ
    • 前髪が横にカールしている変な仮面付けたチビ。自信家で粘着気質、身長にコンプレックスを抱いているので「チビ」と言われるとキレる。
      異名は「カマイタチ」、ナイフでの接近戦や爆発物の扱いを得意とし、すばしっこい。
  • コニー・レヴィン
    • ショットガン使いの女で自分の気配を完全に消す能力を持つ。夜眼族と呼ばれる一族の血を引き、左目が夜行性動物の目と同じ働きをする。
      皆川作品によく出る『話の分かる女幹部』枠で、第二章では味方となりニコラの師として戦闘の手ほどきをした。
  • ピーター・エンフィールド
    • 「死の魔術師」の異名をとる不気味な男。盲人ではあるが、視覚以外の感覚を異状に発達させており、心臓の音や鼠の歩く音、人の気配・感情、空気の流れまで感知する。
      更にあらゆる香料を調合し人間の神経や感覚を麻痺させたりすることが出来る黒調香師ブラックパフューマ―を操る。
  • マロッタ・チェンバレン
    • エンフィールドの付き人で眼鏡をかけた初老の男…のフリをした「風読み」の異名をとる処刑人。黒調香師ブラックパフューマ―の本当の使い手。
      コニーからも「深紅の処刑人の中でも最も残忍な者の1人」と言われ、気候や風の流れを予想して都市を一つ燃やしつくしたことがある。
  • コール・エマーソン
    • 「銃神」と呼ばれるホープの兄で深紅の処刑人のトップ。
      ホープ同様にスポット・バースト・ショットの使い手で、持っている拳銃はホープのピースメーカーの色を白黒反転させた「ブラックウィング」。
      何でもデキる男だが、実は美的センスが壊滅的。彼が選んだG・O・D会場の門のデザインは全員が内心で悪趣味と思っていた。
      長きに渡りG・O・Dの頂点に君臨し続ける、世界一の“GUNMAN”の称号を持つ。

■クリムゾン一族

  • フィリップ・クリムゾン
    • 諸悪の根源にして死の商人。ニコラの祖父でクリムゾン・キングダムの総帥、世界中に武器を売りさばく。
      強力な予見能力を持ち、その力で他者を巧みにコントロールして支配してきた。
  • ジェシカ・クリムゾン
    • ニコラの母。元深紅の処刑人で、“サイレントアサシン”の二つ名で知られた暗殺者。双子の妹であるアトラの犯行により無実の罪で処刑された。
  • アトラ・クリムゾン
    • ジェシカの双子の妹で、ニコラの叔母。姉のジェシカが「最強」と称えるほどの暗殺者。母の無念を知らずに幸せに暮らしていたジェシカを逆恨みし暗躍する。
  • エイドリアン・クリムゾン
    • アトラの息子である青年。母親であるアトラの願いをかなえるべく、G・O・Dに参加しコールを倒すことを目標に証書の収集を行っている。武器はナイフ。
  • ケイト・クリムゾン
    • フィリップの妻で暗殺者。フィリップに反旗を翻しアトラと共に逃亡生活を送るも、フィリップの工作によって遅行毒を盛られて毒殺された。



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  • PEACE MAKERも良いけどADAMASも面白いよね!!小学館よ何故こんな名絵師を放出してしまったんだろうか? -- 名無しさん (2013-11-01 12:11:46)
  • アクションシーンも日常シーンもメリハリがあって面白い。 -- 名無しさん (2014-09-20 14:44:32)
  • 見開き馬車で笑わなかった人いるの? -- 名無しさん (2015-02-09 10:18:43)
  • この人の話、これとarmsしか知らんのだがやたらミリタリー関連(これは西部劇時代の銃だけど)に詳しいよな。作者の趣味なんだろうが -- 名無しさん (2015-04-28 22:27:30)
  • 敵側に外道揃いの皆川マンガにしては珍しくラスボスが主役より必死こいて傷つきながら連戦こなす画期的なマンガ・・・?つかこれじゃコールを応援してしまう・・・(汗) -- 名無しさん (2016-01-11 18:33:47)
  • 予想通り両方倒れたが、なんとなく良い終わり方。面白かったし良かったよ -- 名無しさん (2016-05-28 20:17:13)
  • 互いのピースメーカーに溜め込んだ死者達が見届ける頂点のデュエルは良かったな。デュエル前の二人の笑顔といいちょっと感動したわ -- 名無しさん (2016-08-04 18:42:38)
  • 面白かったけど人殺しが嫌になって逃げたウィルが死んだ後エマーソンの宿命がどうたらこうたら言い出して怨念たちと同じ顔してたのがずっともやもやしてるわ -- 名無しさん (2016-11-03 07:49:31)
  • マンガでガン=カタ描いた作者が凄過ぎるwww -- 名無しさん (2016-11-03 08:00:01)
  • 一瞬で決着がつく決闘の世界と殺陣が売りの皆川の相性が良くなかったと思う -- 名無しさん (2018-03-11 17:38:04)
  • ミナガーのいつもの「敵方は一見悪に見えてマクロ的な視点では人類救いたい正義の組織」なんだけど、コールの方がキャラ立ち過ぎ&敵方みんないいやつにして収拾つかなくなった記憶 -- 名無しさん (2022-02-21 14:17:14)
  • キャラ名がプログレの大御所由来、オーラがビジョンとして現れる、世界観が西部劇…実質ジョジョ7部では!? -- 名無しさん (2023-05-11 10:26:04)

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